三浦展のレビュー一覧
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格差社会という言葉が、TVのバラエティ番組や女性週刊誌などでも取り上げられるほど一般的な言葉になり、ワーキングプアや下流などといった言葉と共にブームの感すらある。そのブームに著者曰く火を注いだのが、前著の「下流社会」であった。ベストセラーとなり出版社も気を良くしたのか、出てきたのがこの第二段である。今回は、男性の年収、雇用形態別に様々な切り口から格差を、調査データのエビデンスを以って論じている。
本質的なメッセージは前著や著者の他の著作と変わらず、格差の本質は意欲の差であるということである。新たな価値提言は特に見当たらず、あえて第二弾を読むことの意義は感じられなかったので★2つ。 -
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産業革命後の消費社会が第四の段階に入ったというのが本書のテーマ。
・ニーズからウォンツへ
当時、西武百貨店の取締役店長であり、87年のロフト開業の陣頭指揮を執った水野誠一は、著書『ロフト・グラフィティ―「ほしいもの探し」の時代』でこう書いている。
『顧客が成熟してきている』という言葉をしばしば聞くようになった。だが、実感として、『顧客の成熟化』とは何をさしていうのか、本当にわかっている人は少ない。として、「『衣・食・住』足りて、ひと息いれようとしたところで起こったオイルショックは、ある意味で単純な『所有の時代』の終焉の引き金になる事件」だったと指摘し、「『マズローの五段階欲求』ではないが -
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2010年の一人暮らし世帯数は、1679万世帯。これは「夫婦と子どもの世帯」1477万世帯よりも多い。さらにこれが2035年には、1846万世帯に増加する。結論としては、当たり前だが、消費の大きな特徴は個人化、、孤独化である。物の消費がほとんど伸びておらず、消費の対象がサービスに向かっているというのは一般に言われていることだが、消費支出全体に占めるサービス消費の割合が男女ともに若い世代ほどサービス消費の割合が高いというのは意外であった。
高齢化が進む中、「ちば地域再生リサーチ」の取り組みは興味深い。1970年代に開発された千葉市の大規模団地が直面する課題を解決する取り組みである。主な活動の柱は -
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「下流社会」の著者。下流社会ほどではなかったが、本書も着眼点が著者らしく、面白かった。
住みたいまちの上位といえば、田園都市線沿線のイメージがあるが、最近の調査によれば、実は中高年には人気だが、若い世代にはそうでもないらしい。著者はこう分析している。
「高校卒業、大学入学時点でバブルがはじけ、以来ずっと長期不況を経験してきた団塊ジュニアやそれ以降の若い世代にとっては、イメージはよいが値段が高い東急田園都市線沿線はブランド品のようなものであり、そう簡単には手を出さない。コストパフォーマンスが悪く感じるのである。
どうせ値段が高いなら、都心に近いほうがコストパフォーマンス的に見て実質的であり、 -
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10年前、日本社会における貧富の差が明確になり始めたころ、評判になった本。
東京帰りの空港で読んだ。
一億総中流だった日本の社会が階層分化して、圧倒的多数を占めていた「中の中」グループのうち、上昇意欲の強い一部のグループは中の上に移行するが、それ以外の大部分は「中の下」あるいはそれ以下に転落しつつあるのが日本の社会である、といったようなことを述べた本。
なかなかおもしろい。
とくにアンケート結果のデータ分析の仕方は参考になる。
こういうアンケート結果の報告書に書いてある解説は、「何々が何%で一番高い」というような、結果の数字をそのまま文章にしただけのものが多いのだが、ここでは、これから読み -
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結論から言うと、日本人はモノではなくサービスを買う。と、いうのが本書の論旨。
少子高齢化。超高齢化。そんな現状で、おひとりさま、未婚、離別、死別、子供の独立による一人暮らし世帯が2010年では1679万世帯。2035年には1846万世帯と予測される。
2035年には一人暮らし世帯の3分の2が50歳以上になる。
と、まぁ、序章は統計的な数字がずらっと並ぶわけですが。
読み通すと、暮らしのありかた、地域の在り方が、昔に戻りつつあるように感じる。
働き方もサラリーマンだけじゃなくて多様化なんて言うが、高度経済成長期前は、勤め人も入れば、夜勤も日勤も、魚屋も、桶屋も色んな時間帯のライフサイクルがあ -
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内容(「BOOK」データベースより)
なぜ、ネット社会でも人気は衰えないのか?吉祥寺ハモニカ横丁、新宿思い出横丁、立石仲見世商店街など、「駅前横丁」が再び活性化している。スナックブームも巻き起こっている。一方で、再開発で危機に瀕している横丁もある。武蔵小山は大幅に縮小し、立石も近々ビルになる。安くてうまい食べ物、見知らぬ他者との交流の場所を提供し続けてきた横丁を、いまこそ見直し、将来につなげていく必要がある。社会デザイン研究者にして「街歩きの達人」として知られる著者が横丁の現代的意義を徹底分析。NPO法人「ハモニカ横丁東京」によるインタビュー記録も掲載。
横丁散歩は楽しい。物凄く非日常な -
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・住みたい街は、その人が今住んでいる地域によってかなり変わる。首都圏を平均すると吉祥寺が1位になるが、現在の居住地別に見ると、基本的には自分が今住んでいる地域の近くに住みたい街があるのだ。(p.87)
・現在「新・四畳半暮らし」をしているのは、郊外で生まれて、都心で就職した、未婚の若者だろう。彼らは、「父親のように長距離通勤はしたくない」と思っている。(p.110)
・少なくともほぼ8割の若者は生まれ育った県内に住むと言えるのである。(p.121)
・住みたい街は食べたい街なのだ。まず、ある街に食べに行き、美味しければその街が気に入り、そこに住みたいという流れがあるのだろう。(p.134 -
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東京は2000年以降の人口増加が大きいが、都心から30〜50km圏で人口減少が起きている。1970年代からバブル期までに開発された住宅地では、そこで生まれ育った2世たちが流出して生産年齢人口が減少し、親世代の高齢者ばかりになっている。
2005〜2015年のコーホート増減により、自治体のタイプを分けられる。
成長型:町田市、横浜市都筑区、西区、川崎市川崎区、鎌倉市、流山市、柏市、船橋市、千葉市緑区、中央区、越谷市、川口市、さいたま市浦和区、緑区、川越市、白岡市
学生街型:多摩市、八王子市、国立市、国分寺市、小金井市、所沢市、川崎市多摩区、千葉市花見川区、厚木市
若者型:武蔵野市、調布市、府中