三浦展のレビュー一覧

  • 日本人はこれから何を買うのか?~「超おひとりさま社会」の消費と行動~
    2010年の一人暮らし世帯数は、1679万世帯。これは「夫婦と子どもの世帯」1477万世帯よりも多い。さらにこれが2035年には、1846万世帯に増加する。結論としては、当たり前だが、消費の大きな特徴は個人化、、孤独化である。物の消費がほとんど伸びておらず、消費の対象がサービスに向かっているというの...続きを読む
  • 東京は郊外から消えていく!~首都圏高齢化・未婚化・空き家地図~
    「下流社会」の著者。下流社会ほどではなかったが、本書も着眼点が著者らしく、面白かった。

    住みたいまちの上位といえば、田園都市線沿線のイメージがあるが、最近の調査によれば、実は中高年には人気だが、若い世代にはそうでもないらしい。著者はこう分析している。
    「高校卒業、大学入学時点でバブルがはじけ、以来...続きを読む
  • 下流社会 第2章~なぜ男は女に“負けた”のか~
    格差社会という言葉が、TVのバラエティ番組や女性週刊誌などでも取り上げられるほど一般的な言葉になり、ワーキングプアや下流などといった言葉と共にブームの感すらある。そのブームに著者曰く火を注いだのが、前著の「下流社会」であった。ベストセラーとなり出版社も気を良くしたのか、出てきたのがこの第二段である。...続きを読む
  • 下流社会~新たな階層集団の出現~
    2005年の著書ということで、リーマンショック以降、2極化傾向はさらに強まっているものと思われ、いまさら読んでも古いかなと思いつつ、BOOKOFFで50円で売られていたので、思わず買ってしまった。
    階層の固定化についても触れられているが、「上」「下」を分ける大きな要素として、コミュニケーションを挙げ...続きを読む
  • 下流社会~新たな階層集団の出現~
    10年前、日本社会における貧富の差が明確になり始めたころ、評判になった本。

    東京帰りの空港で読んだ。
    一億総中流だった日本の社会が階層分化して、圧倒的多数を占めていた「中の中」グループのうち、上昇意欲の強い一部のグループは中の上に移行するが、それ以外の大部分は「中の下」あるいはそれ以下に転落しつつ...続きを読む
  • 都心集中の真実 ──東京23区町丁別人口から見える問題
    東京23区と郊外の現在の姿がデータを用いてわかりやすく論じられていて面白い。首都圏の大学経営を考える上でも、この本はとても参考になると感じた。
  • 下流社会~新たな階層集団の出現~
    マーケティングデータを使った解説であまり厳密性はないが、いつ頃から階層構造の変化が起こっているかが分かって面白い。昔の下流階層は消滅し、中流からおちこぼれて生じた新しい下流階層が発生して来た。
  • 下流老人と幸福老人~資産がなくても幸福な人 資産があっても不幸な人~
    統計分析はなかなか興味深いものがあったけれども、
    学術論文を読みたいわけではなかったので、
    やや無味乾燥したもののようにも受け止められた。
  • 郊外はこれからどうなる? 東京住宅地開発秘話
    東京周辺の開発史を見ながら、現状と今後を占う一冊。

    2011年発刊なので若干古いものの、今読んでも古さを感じない部分もあり、勉強になった。
  • 第四の消費 つながりを生み出す社会へ
    『下流社会』で三浦展が、戦前から現在までを分けて、現在は第4の消費時代と分析する一冊。

    戦前からの分析を丹念にしており、その部分は勉強になった。
  • 日本の地価が3分の1になる!~2020年 東京オリンピック後の危機~
    現役世代負担率で、本論を突っ走った後、自身のフィールドワークと座談会で締め。
    地価が3分の1になったら、建物にお金をかけられるじゃないか、という視座は面白い。
  • 日本人はこれから何を買うのか?~「超おひとりさま社会」の消費と行動~


    結論から言うと、日本人はモノではなくサービスを買う。と、いうのが本書の論旨。
    少子高齢化。超高齢化。そんな現状で、おひとりさま、未婚、離別、死別、子供の独立による一人暮らし世帯が2010年では1679万世帯。2035年には1846万世帯と予測される。
    2035年には一人暮らし世帯の3分の2が50...続きを読む
  • 東京は郊外から消えていく!~首都圏高齢化・未婚化・空き家地図~
    首都圏の住宅問題をえぐる新書を連読していますが、これもまた首都圏に視野が狭まった分析で、田舎に住む私には何も響きませんでした。極論すれば、近いうちに大震災で壊滅するはずの首都圏にこれからも支出すべきか、五輪後を見すえて議論すべきだと思います。
  • 下流社会~新たな階層集団の出現~
    著者が10年以上前に指摘したように上流と下流の2極化が正に進んでいる。昔は中間層に向けた商品を開発していれば良かったが、今は多様な趣向に企業は答える必要があると感じた一冊だった。また、上流になるのに求められる能力はコミュニケーション能力という主張もその通りだと感じた。
  • 横丁の引力
    内容(「BOOK」データベースより)

    なぜ、ネット社会でも人気は衰えないのか?吉祥寺ハモニカ横丁、新宿思い出横丁、立石仲見世商店街など、「駅前横丁」が再び活性化している。スナックブームも巻き起こっている。一方で、再開発で危機に瀕している横丁もある。武蔵小山は大幅に縮小し、立石も近々ビルになる。安く...続きを読む
  • 東京郊外の生存競争が始まった!~静かな住宅地から仕事と娯楽のある都市へ~
    コーホート増減。増加するのは海外から転入があった時のみ。
    2016年の23区において、890万人中、38万人が外国人。将来的には、1割が外国人になりそう。
    23区の女性未婚率をみると、30歳で47.9%、35歳で31.9%。
    会議をチャットにすると、会議時間が半分になる。
    通勤時間がなければ、早くに...続きを読む
  • 東京郊外の生存競争が始まった!~静かな住宅地から仕事と娯楽のある都市へ~
    ・住みたい街は、その人が今住んでいる地域によってかなり変わる。首都圏を平均すると吉祥寺が1位になるが、現在の居住地別に見ると、基本的には自分が今住んでいる地域の近くに住みたい街があるのだ。(p.87)

    ・現在「新・四畳半暮らし」をしているのは、郊外で生まれて、都心で就職した、未婚の若者だろう。彼ら...続きを読む
  • 東京郊外の生存競争が始まった!~静かな住宅地から仕事と娯楽のある都市へ~
    東京は2000年以降の人口増加が大きいが、都心から30〜50km圏で人口減少が起きている。1970年代からバブル期までに開発された住宅地では、そこで生まれ育った2世たちが流出して生産年齢人口が減少し、親世代の高齢者ばかりになっている。

    2005〜2015年のコーホート増減により、自治体のタイプを分...続きを読む
  • 女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?~「承認されたい自分」の時代~
    『下流社会』で有名になった三浦氏による、キャバクラ嬢の分析。
    2008年なので若干古い。

    背景は格差社会によって雇用が奪われたというのは納得できるけれど、承認欲求を得たいがためというのは?
  • 人生を変えたいなら、住む街を変えよう あなたにいちばん似合う街
    住みたい街ランキングのことを記した本をよみ、気になったので本書も購入。あの人はこの街に住んでいるなとか考えながら読むとおもしろい。