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誰もが納得できるような考えに到達するための、力強いさまざまな思考法に満ちている哲学。その思考法のエッセンスを、初学者にも理解できるよう伝える。
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Posted by ブクログ
読みやすかった。入門としてかなり良い。 哲学系の本は読んでも、「それはそう」となって終わることが多いが、そもそも今の哲学は共通了解を目指したもので、絶対的真理を追求するものではない、ということについても言及されていて、これまでの読み方が間違ってなかったことが分かってよかった。 カントの純粋理性批判を...続きを読む読んでみたくなった。 ・問い方のマジック ・欲望相関性の原理
めちゃめちゃ面白くて、勉強になった本。 私は昔から哲学に対して「揚げ足取りの屁理屈」だと感じていた。 ただ年齢を経て、哲学への興味は出てきたもののなかなか哲学って掴みきれないな、とも感じていた。 そこで、本書に書いてあった ・哲学とはなにか ・宗教や科学との違い ・哲学的思考の出発点やゴール ...続きを読む・帰謬法の説明と対処方法 などが今の自分の哲学への解像度をぐっと上げてくれた。 現代の科学的思考や宗教とも違う、概念の本質を考え、相互理解を深め、共通了解を見つけるための思考や議論の大切さを深く感じた。 SNSを中心とした物事を、単純に黒か白かで判断したり、単なる合理性だけで判断する人が増えてきた現代だからこそ、この本を読んで哲学的な思考も広まってほしいと願う。
宗教、哲学、科学。現代にも強力な方向性を導く思想/学問であることは違いないが、近年特に「哲学」のあり方や価値が見直されている。 高度経済成長期の盛りに沸騰した資本主義社会の中では、ある種の「もたらされる必然的な事実」の海をありきたりに航海すればどうにかなる社会であったのかもしれない(当時の時代背景を...続きを読む蔑んでいる訳では決してないことを留意いただきたい)。 しかし現代はVUCAとも呼ばれるように「多様性」「不景気」「格差」などの極めて複雑かつ困難性が高い状況において、絶対的真実なるものは全く無く、先々の未来は各個人の意志に委ねられることが多いと思うのである。 その純然たる個々人の意志にあらゆるものを委ねるのであれば、「哲学」を軸とした思考は到底避けられるものでは無く、人類の内的問題を思考と対話によって解決・答えを導き出すことが現代社会に求められているのであろう。 「哲学」と聞いて多くの人々は小難しく、関わりを薄くしたい学問のように捉えられるかもしれないが、要は「あなたはこの問いに対してどのように考え、どのような結論を出しますか」というシンプルかつ本質的な問いを正面から突き続けている学問なのである。 すなわち、前提となる「問い」の質と、問いに対して誠実かつ深淵なるまでに至る「思考」、及び共通了解を導く「対話」という思考の交換作業によって成り立つのだが、哲学が勃興したギリシャ時代から現代に至るまで、知の巨人達が真理を求め続けて連綿と「問い」を繋いできた歴史がある。 現時点での結論を導き出し、それを世に新たな問いとして投げかけることで批評の海に晒す。さまざまな視点からの本質的な問いに曝され続け、そこに現時点での答えを更に出し続ける態度こそが複雑性が増す現代を生きる現代人の在るべき態度であると思うのだが、 一度出した答えに対しても、歴史的時間軸、文化軸、価値観軸、信条軸などの多様な角度での視点や認知から問い直すことも必要であろう。そうすれば「一般化のワナ」に陥ることもない。 一方で世の中には絶対的な真理など存在しない、もしくは人間が到底到達し得ないという事実も理解しておかなければならない(これは過去の知の巨人達が導き出した答えである)。 絶対的な真理がないのであれば、我々は主体的に意志を持ってこの世界に「意味」を付与していくしかないだろう。 この世界は二項対立で結論を導けるほど単純ではない。だからこそ問いて問いて問い続け、現時点での最良の答えを出し、それを対話によって互いが腹落ちする、いわゆる「共通了解」を真摯なまでに追求することがこれからの私たちに求められるのである。そうすれば二項対立を超えた未来に皆で到達できると思うのだ。
話し合いの目的を持ち(共通理解)、どのようにしていけば良くなるのか、どちらが正しいとか、どちらが上かということを決めるのではなく、相手の立場や思考を踏まえながら話し合えるようにしていきたい。
「徳の騎士」正義を笠にきて、他者を傷つける。独善的な人間。この言葉、自分もそういう事があったな、と感じる。自分が何もかも知ってる、正義の味方、といった感じの人間だったな、そう反省させてくれる。今は違うと思いたい。
本書を買った目的としては、身近な人との不毛な議論を少しでも減らして、建設的な話し合いをしたいという思いで買いました。 私自身、ほんの少しは哲学書を読んで来た自負があったのですが、読んでみると自分が考えていた事と同じで、そうそうと共感して思うところと、なるほどと思うところが、うまく整理されていって頭...続きを読むの中がチューニングされた気分になりました。 奥さんにも読んで貰おうかと思います。
二項対立的な問い。 共通了解を見いだす。 欲望相関性 自由の相互承認 どれも絶えず意識しておきたい
哲学を学ぶ第一歩
哲学っておもしろそう。でも、難しそう。そんな人にオススメの一冊です。哲学というものにどう迫っていけばいいのか、背伸びし過ぎず、でも的を射ながら考えられます。様々な哲学の大家についても分かりやすく引用されており、その後の一冊も選んでみたくなる、まさに考えることを促してくれる良書です!
#深い #タメになる
単なる知識ではなく、考え方、話し合い方のハウツーになる。人の考え方の癖がわかる。使える!本だと思います。
忘備録 ? 僕らは世界を、僕たちの欲望や関心に応じて認識している。 ? 僕らは事実の世界に先立って、意味の世界を生きている。この意味の世界というのは、言葉を変えれば欲望の世界だと言っていい。 ? 世界は常に、僕たちの欲望の色を帯びている。 竹田はこれを欲望相関性の原理と呼んだ。 欲望の前には遡れな...続きを読むい。何故、そんな欲望をもっているか、それは確実なことが途端に言えなくなる。 因果関係は永遠にわからない、そうかもしれないが、そうじゃないかもしれない。 けれども、欲望は確実に感じている。 ? 欲望は確かめ可能な最後の地点。 疑える可能性があるものを、思考の始発点には決してしてはならない。それが哲学的思考の鉄則。 真理なんてない、確実なんてない。全ては僕たち自身の確信や信憑である。 ? 絶対正しい信念なんてなくて、僕たちの信念は、実は何らかの欲望や関心によって編み上げられたもの。 ? 信念対立になりそうなとき、大切なのは、どちらの信念が絶対に正しいか考えることをまずやめること。 ? そして、互いの信念がどのような欲望や関心から編み上げられたか、お互いに吟味すること。 とはいえ、僕たちの経験と欲望との因果関係も厳密には確かめ不可能。 ? 大切なのは、信念とは、欲望の別名だということ。 信念の次元で話せば一歩も引けなくなることがある。しかし、欲望の次元で対話すれば相手の欲望を理解することができる。 ? そして、叙々にお互いが納得できる共通関心に思考を向かわせ、どうすれば実現できるかを考える。 ? 超ディベートの方法 ?対立する意見の底にある、それぞれの欲望・関心を自覚的に遡り明らかにする ?お互いに納得できる共通関心を見出す。 ?この共通関心を満たしうる、建設的な第3のアイディアを考え合う。 ? 僕がその人を嫌な人だと確信している理由は、本当は僕の内側にある。僕の何らかの欲望が、その人を悪人だと確信させているのだ。 ? 「不幸とは欲望と能力のギャップである」ルソー だから、能力を上げる、欲望を下げる、欲望を変える、で対応できる。 ? ? 事実からすべしは導けない。事実から当為は直接導けない。これは、あらゆる学問の初歩。 ? これは危険な論法。 ? 事実と当為の間に論理的な繋がりはない。 ? ある事実から特定の当為だけを導くことはできない。 ナチスなどもこれを行った。 ? 当為もまた、自分たちの欲望から作り上げられたもの。 客観的事実に基づいて、当為を導いているように見せかけて、実は自分の欲望に都合のよい事実を利用しているだけ。 だから、みんなができるだけ納得できる当為を出すことが大切。 ? 人を殺してはいけないのは、自由の相互承認を土台とした社会を我々が選択しているから。 罰は被害者の報復のためにあるのではない。ルールを侵したことに対してのペナルティ。 ? 命令の思想ではなく、条件解明の思考を。 ? 思考実験には、二項対立の偽問題がたくさんある。答えのない問いを考えるのが哲学ではなく、答えを出すのが哲学。 ? 哲学をするとは、本質観取をするとほとんど同義。 対話にはお互いの存在と意見を尊重し合う姿勢を共有している必要がある。 ? 本質観取の手順 ?体験に即して考える ?問題意識を出し合う ?事例を出し合う ?事例を分類し、名前をつける ?全ての事例の共通性を考える ?最初の問題意識や疑問点に答える ? 本質観取の4つの観点 ?本質定義…短く本質を表したもの ?類似概念との違い…恋と友情、愛との違い ?本質特徴…それがなくては恋とはいえない ?発生的本質…どのように発生するのか ? よい思考はシンプルだ
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ことばの教育の力――〈自由の相互承認〉の実質化をめざして
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