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★東洋経済オンライン 掲載 (23/1/6)
★京都新聞 (書評欄 22/12/10 )
★信濃毎日新聞 (22/11/29)
★熊本日日新聞(書評欄 22/11/25)
★文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ! 」著者出演
★鴻上尚史さん(作家・演出家)推薦!
★ベストセラー『学校の「当たり前」をやめた。』著者
元麹町中の校長と、教育の本質を問い続けてきた哲学者・教育学者が初タッグ!
★これからを生きる子どもたちに必須の力とは?
★全国の親からも絶賛の声
「教育の役割とは何か?」
「学校は何のためにあるか?」
学校改革の旗手と教育の本質を問い続けてきた哲学者・教育学者が
教育の本質を徹底議論! 究極の目的は「民主主義」教育だった。
ーー「多数決で決めよう」のどこに問題があるか、わかりますか?
「誰一人置き去りにしない」を教えるはずの教室で
平然と少数派を切り捨て、
一度決めたことには従え! と「従順な子」をつくる教育がおこなわれている。
未来の社会をつくる子どもたちに本当に伝えるべきことは、
対立を乗り越え、合意形成に至るプロセスを経験させることではないか。
学校で起きるトラブルこそが絶好の学び場であるはず……
本書は、子どもたちの「対話の力」を重視し、
学校で民主的な力をいかに育むかを提案する実践的教育書だ。
民主主義の考え方を広めていくことで
当事者意識が低い「日本社会」をアップデートする、
著者二人のつよい覚悟を持って書かれた。
いじめ、理不尽な校則、不登校、体罰、
心の教育、多数者の専制、学級王国・・・
いまの学校が抱える大問題を分析しながら
何ができるか、どこから変えていけるか、
哲学と実践を見事につなぐ画期的1冊。
現場で奮闘する教育関係者・保護者、必読!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
麹町中学校に民主主義を実践しながら改革をしてきた工藤氏と、教育哲学者の苫野氏による対談本です。テスト廃止・制服変更など、学校改革の実践例を交えつつ、現代教育が抱える問題点と、民主主義教育の本質を説いています。
生徒はもちろんですが、保護者や教員も巻き込んで現場を改革していった工藤氏。苦労も滲み出るその言葉には実践者ならではの説得力があります。
工藤氏は、民主主義の象徴ともいえる多数決について再考を促しています。多数決は少数派を切り捨てる「多数者の専制」に陥りやすく、これだと「誰一人置き去りにしない社会」は実現できないと述べています。多数決は「どちらでもいい」場合のみ使い、対立の場面では第3のアイデアを模索する「超ディベート」をすべきだという提言が印象的でした。
また、安易に相手の気持ちを考え、思いやりを持つよう教育することにも警鐘を鳴らしています。氏は子供たちに「この案を採用したら誰が得をして、誰が損をするのか。損をさせない方法は何か」という構造を考える癖をつけさせているそうです。この習慣は、社会に出てからも有効だと思いました。
本来、民主主義とは「すべての人が対等で自由であることを、互いに認め合うことをルールにした社会」を指します。対立が生じた際、感情的な衝突や妥協に終始するのではなく、「そもそも何のためにやっているのか」という最上位目標(全員の利益になる合意)に立ち返る重要性を、本書は改めて教えてくれます。
トラブルが起きた際、大人が裁くのではなく、「どうした?」「どうしたい?」「何か手伝えることはある?」の3つの声かけをすることで自立を促しているのも印象的でした。大人はあくまで伴走者という姿勢を徹底することで、子供に当事者意識を持たせています。このアプローチは、教育現場のみならず、組織作りやマネジメントにおいても使える知見です。
日本にこのような教育が広まることで、民主主義を実践的に学んだ子供たちが社会をより良くしてくれる期待が湧いてきました。本書で語られていることは、教育現場に留まらない学びがあると思います。ビジネスパーソンにもぜひ読んでほしい1冊だと思いました。
Posted by ブクログ
個人的まとめ
〇日本人が民主主義を理解しづらい理由
日本人が「民主主義」に持っているイメージ
多数決、人権擁護、弱者保護、自治、自由など
このように意見が分かれること自体民主主義が根付いてない証拠
〇多数決の危険
「多数決= 民主主義ではない(ルソー)」。
しかし、どちらを選んでも誰の利益も損ねることがない時は多数決で決めても良い
〇ヘーゲルは「なぜ人間だけが戦争を無くせないのか?」その根本的な理由を人間だけが「生きたいように生きたい」という欲望があるから。と言っている
〇憲法解釈の誤解
憲法は国家権力から国民への命令ではなく、その反対の「国民から国家権力への命令」
〇民主主義では何を考えても自由だが、唯一してはいけないことは「民主主義の否定」
〇「みんな違ってみんないい」??
素敵な言葉だが、これは過激思想なども肯定する危険性をはらんでいる。
「他者の自由を侵害しない限りみんな違ってみんないい」と言うべき
〇学校は何のためにある?
1平和のためにある
自分だけのためだったら勉強は家でもできる。学校がなかったら絶対に世界に平和はやってこない。
2持続可能な社会を作るためにある
〇質問のやり方のマジック
A と B どちらかが正しいか?、という二者択一的な問いを突きつけられると、人はどちらかが正しくてどちらかが間違っている、という思考のマジックに引っかかる
〇戦争と民主主義
専制国家や独裁国家は特定の人物の意思でいとも簡単に戦争を起こすことができる。民主主義国家はある程度のシビリアンコントロールが効くのでその中でしか 軍隊を動かせない
大多数の国民は戦争をしたくないから戦争を抑止できる可能性が高い。
〇日本は校長経験者が新人教員に対して同質性、従順さ、規律をひたすら求める。
教員も子供たちに同質性、従順さ、規律、を求める
〇体罰は学校教育法という法律でそもそも禁止されている
〇飛び抜けて人気のある教員がいる学年は学級崩壊が起きやすい
〇子供は基本的に自分が信頼している人からしか価値観を学ばない
〇「べき」論と「ありたい」論
教育をめぐる議論はすぐに「何々すべきだ」とべき論が交わされている。しかしべき論 はどこにも行き着かない。「○○したい、○○でありたい」という風に考えると相互理解が生まれやすい。
〇勉強とは?
分からないものを分かるようにすることが目的
〇スピーチコンテストは英語ではなく、まず日本語でやろう
〇誰かのこだわり
日本の学校が子供たちにとって非常に窮屈な空間になっている原因のほとんどが「誰かの変なこだわり」 例:理不尽な校則
〇高校野球の甲子園大会
日本の学校に民主主義が浸透したかを示す 1つのバロメーターは、「高校野球の甲子園大会がなくなる時」。どう考えても夏の炎天下にフラフラになったエースが連投するっていうのは人権的に大問題である。それに一度負けたら試合ができなくなるトーナメント方式も大問題である
以上
Posted by ブクログ
工藤勇一さんの対談内容がとても刺激的で、私が理想とする学校教育を提示されていて一気読みしてしまいました。「誰1人置き去りにしない」が心の軸に、いえ、生き方の軸になっていて、民主主義とか自由の相互承認とか難しい言葉を使われてますが。本質は「対話」。このスキルを私も学んでこなかった。自分と違う考え方を否定したり論破するのが強さであり正しさだと思っていたし、何かを生み出せるスキルではない事にも気づいていた。
日本の教育は、ドラマ「御上先生」のように上手くいかないだろうけど、保育者である私自身がこ」なら、言葉を獲得する時期の幼児期の子どもたちとが変わっていく中で、対話の力が芽吹くような保育を展開したいと感じた。
教員だけでなく、保護者にも保育者にも読んでほしい一冊。
Posted by ブクログ
日本の教育の現状と課題を提示した本。
感想
良い本で非常に考えさせれる本。
10年くらい前に出会っていたかったなぁとも思う。
また工藤先生は民間のご経験があるのかと私は勘違いしていた。
どこかでお話を聞いたりご一緒してみたりしたいと思った。
教育界だけでは無いかもしれないが、
特に学校という現場は、
感情論が入りやすいような気がした。
教員の感情、
生徒の思い
卒業生の思いなど。
だから、何が最上位目標なのか?
を忘れがちな気がする。
厳しいことを言えば
この本が良い本と言われているくらいでは、
正直まだまだ日本はレベルが低いと思ってしまった。
ここに書いてることを前提として、ではどうするか?と話を進めていかないといけないと感じた。
序章学校は何のために存在するか
・学校を民主主義の土台とする
・民主主義とは、対話を重ねながら、社会やルールを作っていくことに意義がある。
・日本は民主主義国家だと思われているが、
民主主義を理解しきれていない(お上が絶対と言う意識が長い間あったから)
・教員主導で、民主的な対話の仕方を実践しながら、組織を変えていく
1章民主主義の土台としての学校
・誰1人置き去りにしないためにどうしたら良いか?を共通のゴールにする。(最上位目標とする)
多数決の問題点は、少数派の意見が切り捨てられてしまう
※多数決OKの条件
A案でもB案でも誰の利益を損ねることがないとき
・自由の相互承認(ヘーゲル)
すべての人が対等に自由な存在であることをお互い認め合う。
そのことをルールとした社会
・一般意志(ルソー)
みんなの意思を持ち寄って見出した、みんなの利益になる行為
1部の人の意思や権力で決められた方や権力はダメ
・公教育の役割
すべての人の自由を実現して、そして社会における自由の相互承認をより充実するための制度
ルールは作るものではなく、与えられるものだと誤解している人が多い
・学校は、一人一人の自由と平和な社会のためにある
・ランニング、コンパス2030 は教育界の目指すべき方向性そのもの
教育の最上位目標
個人及び社会の2030年におけるウェルビーイング
最上位目標実現する手段
①責任ある行動をとる力。
②対立やジレンマに対処する力
③新たな価値を創造する力
・当事者意識の低い日本
(特に政治への参加意識が低い)
・だから、教育が必要。
子どもの時から
【社会をみんなで作っていくもの】
【人のせいにしない自分で考え行動しよう。】
【おかしいと思ったらちゃんと声をあげよう。】
【対立は必ず起きるから、それをどう解決するか学ぼう】
ということを教える。
×あなただからできたでしょう。
×社会が悪いから学校が良くない。
×どうして全国に広がらないんですか
→当事者意識がない
行動を起こそう
2章日本の学校の大問題
・課題①心の教育「思いやり」で対立は解消できない
心の教育はできもしないことをゴール設定にしているから、いろいろな歪みを生む
嫌いな人がいても構わない
対話を通した合意形成の経験を積むことが重要
道徳は、国や時代、宗教によって大きく変わるもの。それよりも
市民教育を
・課題②いじめ、撲滅の発想がいじめを増やす。
子どとのトラブルに大人がいつまでも介入していると、子どとたちは自分の問題を自分で解決すると言う当事者意識を失ってしまう。
いじめの定義を広げすぎたがために、本当に助けが必要な事案が埋もれてしまった
いじめの発生件数を減らす事が、目的化すると、大人による過度の介入か隠蔽が起こる
子どもの自己解決能力を伸ばすことに力を注ぎたい
いじめを減らすための設計の2つの提言
①学校空間で子どもたちが受けるストレスをできるだけ減らす。
自己肯定感を高めるなど
②学校設計を流動的にする
固定担任生を止めるのも、1つの手
・課題③教員養成同質性と従順さの要求
教員養成の段階で、同質性と従順さを求めてしまっている。
教師は自由の相互承認こそ教えるべき存在だが、教員養成の段階から逸脱していると、厳しい指導が入ることも
日本人の従属性は、家族システムから切っている(お父さんが偉くて兄弟姉妹が不平等)
・課題④理不尽な校則「ルールは守るもの」とだけ教える学校教育
ルールだから仕方ないと思うのではなく、
ほんとにこのルールでいいのかと言うクリティカルシンキングを
・課題⑤学級運営、学級王国の問題
日本は、学級王国を築きたがる教員が多い。
学級を家族のような集団であるべきと考えると
真面目な先生ほど苦しむ。
(愛せない子がいる、一致団結できないなど)
教師の仮面を脱ぐことの大切さ
3つの問いかけが有効
「どうしたの?」
(子供の置かれている状態を言語化してもらう。
メタ認知の1歩。頭ごなしに叱らない。)
「どうしたいの?」
意思を確認。
置かれた状態を解決するための方法を頭の中で考えるきっかけ作り
「何か手伝える事はある?」
問題解決の手助け。
どんな支援を受けるのか、手助けを受けないのかを判断するの子ども自身。
大人がサポートの意志表示することで味方であると認識してもらい、心理的安全性に寄与する。
課題⑥教師の力先生の技量を上げれば、問題を解決すると言う幻想
教える技術の向上にこだわると、子どもたちは、受け身になり、主体的に学ぶ体験ができなくなり、当事者意識も奪いかねない。
それより自立を支援する技術の方が必要。
どんな教育なら良いのか、最上位目標、本質論が欠けている
3章学校は「対話」で変わる
・自分たちの学校を自分たちで作ると言う意識を
・合意を目指すアプローチ(超ディベート)を
・スピーチ指導を徹底する理由
みんなを当事者意識に変えていくから
プレゼンテーション3つのチェックポイント。
①僕は何のためにプレゼンしてるのか?
②誰に対してプレゼンしているのか
③話した言葉が、相手にはどう伝わっているのか
・理想とのギャップに苦しむ教員へアドバイス
①できるだけ対立構造を作らない。
戦わなくてよさそうなところから学校変えていく(例えば年1回の学校行事など)
②子どもたちに任せつつも、戦略はしっかりアドバイスをする。
やる以上成果につなげていく。
・スピーチ指導を徹底する。
常に次の3つを自分に問う
①何のためにプレゼンしてるのか
②誰に対してプレゼンしているのか
③話した言葉が、相手にはどう伝わっているのか
・理想とのギャップに悩む教員へ
できるだけ対立構造を作らない
・意識改革は、3つのステップで進む。
1自己矛盾が起きるフェーズ
2優先すべきものを自問自答するフェーズ
3 矛盾しない自分に変わっていくプロセスを考えるフェーズ
・こだわりを捨てる
終章教育を哲学することの意味
・この本を使って対話会を開いて欲しい
Posted by ブクログ
私の好きな苫野一徳氏と、話題の工藤氏の共著ということで、読んでみましたが、期待に違わぬ良書でした。私は滅多にないんですか、もう一度読み返しました。すると、たくさんの学びがありました。工藤氏の教育に対する並々ならぬ熱い思いと、行動力に圧倒されました。何かを変えるときに、最上位目標の設定がいかに大切かが、分かりました。また、改革するとき、「対立構造をつくらない亅「戦わなくていいところから変えていく亅という指摘がとても新鮮で、心に留めておきたい言葉でした。また、「何が目的で何が手段なのか亅「手段として優先すべきものは何なのか亅を考えていこうと思いました。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
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