作品一覧 2017/12/08更新 安倍官邸の正体 試し読み フォロー 小泉進次郎と福田達夫 試し読み フォロー 「小泉総理―福田官房長官」の時代が再来する 進次郎が「最強の女房役」を得た【文春e-Books】 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 田崎史郎の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 小泉進次郎と福田達夫 田崎史郎 小泉進次郎と福田達夫両議員の対談と、一緒に働いた農水省中堅幹部との意見交換の内容をまとめたもの。将来を嘱望されている若手議員の小泉進次郎氏と福田達夫氏の性格や考え方、二世議員の苦悩がよく分かった。 「(福田)首相秘書官時代はまじめにやりましたが、官房長官秘書官は、臨時のお手伝いのつもりでしたから、...続きを読む秘書官席にも座らなかった」p23 「(福田)この国の行政の、組織的というより属人的能力に頼る部分の多さとか、いろんな課題が見えた」p24 「(小泉)政治家は逃げられないんですよ。どれだけ怖いと思ったって、街に出たら、またああいうことが待っているのかなあ(名刺を破られる、足を踏まれる、ペットボトルを投げつけられる、唾を吐かれるなど)と思ったって、街に出るしかないんです」p34 「(小泉)俺首相辞めるけど、どう思う?って言ったら、みんな嘘でも「まだできます」って言うんだよ。「あ、そうですか。辞めた方がいいですよ。ようやく決めましたか」なんて誰も言わない。だから自分で決めなきゃいけない。他人に聞いちゃいけないんだ。(一人じゃなきゃダメなんだよ。一人でいるときを大切にしろ(小泉純一郎))」p61 「稲田政調会長に呼ばれて行ってみたら、いきなり「あなた、農林部会長ね」って言われて、「あ、ジョークですか」って言ったんですよ。そうしたら「何言ってんや、ジョークじゃないわよ」って言われて、「じゃ、なんで僕が農林部会長ですか」って言ったら、「それは一番大変だからよ。だからあなたよ」と。男は大変なポストについてもらいたいと口説くとき、嘘でも「これは君にピッタリだ。非常にやり甲斐がある。だから君しかいないんだ」と言いますよね。しかし、稲田さんは違ったね。「一番大変だからあなたよ」。これすごいなと思いましたね」p70 「西川公也先生は「あの人は聞き分けがいいねって、言われることはダメなんだ」って言う。聞いてしまったら負けなんだ」p147 「(小泉)一番国が支援しているのは何農家ですか。一番お金使っているのは何農家に対してですか。コメですよね。一番儲かっていないのは何ですか。コメですよね。一番高齢化が進んでいるの何だと思いますか。コメですよね。一方で、儲けているのは何ですか。果樹畑作ですよね。果樹って関税がゼロのものばかりですよね。コメの関税は700%超えですよ。それでも予算もこれだけ付けてるんですよ。それでも国に守ってくれって言ってきちゃうんですか」p197 「(小泉)国会議員はたいてい、身を乗り出し、先を争うようにして長く話す。長く話せば、自分の考えがそれだけ視聴者に伝わると思っているようだ。それは、大きな間違いだ。視聴者はそんなに長く話を聞いてくれない。私は自分の発言が30~40秒以内に収まるように心がけている。できれば、10秒以内がいい。小泉純一郎の首相時代、印象に残った言葉の時間を計ったら10秒以内だった」p266 「農林部会長になってからは基本午前8時から部会ですから、それに間に合う時間に起きます。夜は遅いですね。寝るのが午前2時、3時。4時になるときもある。部会長って部会が開くまでの仕事がすごいんですよ。政治の世界は会議の場が勝負ではなくて、会議までが勝負という部分があるじゃないですか。根回しをして、そのときまでに仕込んで、徹底した電話かけと同時に、自分もインプットを重ねなきゃいけない。すると、どこで自分が使える時間をひねり出すのか。シンプルに考えると、寝る時間をなくすことなんですね」p269 「(小泉)(福田の欠点)早口だね。これは本人も自覚されてると思うし、今までいっぱいいろんな人から言われてるはずだけど、もったいない。あと難しい。言葉とかもね」p274 Posted by ブクログ 小泉進次郎と福田達夫 田崎史郎 元首相を父に持つ政治家、小泉進次郎と福田達夫。2人は自民党農林部会に属し、タッグを組んでJAや全農などの巨大組織を相手に農政改革に携わる。そんな接点を持った2人が日本の将来、政治、農業、世襲、父のことなどを語り合う。 本書の展開は予想通り、知名度では圧倒的な小泉進次郎の発言と彼へのヨイショ中心。し...続きを読むかし、限られた福田達夫の発言の中に農林部会のトップ小泉氏を支え、時には年上として諫言もする忠実な補佐役に殉じる意識が感じられる。同じ世襲政治家だが、あまり似ていない点で2人はいいコンビだ。将来の小泉首相、福田官房長というのも夢じゃない。 Posted by ブクログ 小泉進次郎と福田達夫 田崎史郎 対談形式でさらっと読めた。自民党の部会でどのように政策が決まっていくのかを知りたくて手にとった本。その全貌を掴むところまではいかなかったが部会長がどんな役割をもち誰とどういう調整を行っているのかという動きが垣間見えて興味深く感じた。総理を父に持つお二人は二世議員であるからこそ、置かれた環境や周囲から...続きを読むの見られ方について客観視し、覚悟をもって仕事に取り組んでいるという印象を持った。他の議員のコメントで地元に帰らずインプットをする時間が取れるのが羨ましいというというものがあったが、実際にそのアドバンテージはかなり大きいのだろうと想像した。 Posted by ブクログ 小泉進次郎と福田達夫 田崎史郎 すごく面白かったです。 セミナー講師を業とする私としては、小泉進次郎氏のトークは、学ぶところがたくさんあります。そのため、常に関心を持っています。 今回はそれとは別に、政治の舞台裏が本音トークで展開される期待で読みました。農林中金改革について、新聞報道だけでは分からない経緯が取り上げられていて、...続きを読む興味深かったです。 農林部会長には担ぎ上げられたかと思っていましたが、見事に改革を推進して、政治家としての血となり肉となった様子がよく分かります。物事をポジティブにとらえる大切さを読み取りました。 TPP担当から、農林部会長へ。「国民の皆さんへ」のメッセージ。国民は言うまでもなく消費者ですが、消費者と立場が対立するはずの生産者の方々も、また別の場面では消費者です。 私たちが生産者の生活を慮って、TPP11後の消費行動を自分の考えで見る目を持つことで、消費者も生産者もハッピーになるのではないでしょうか。 「国民の皆さんへ」のメッセージの意図が、良く伝わってきます。そう思うと、福田氏のサポートは大変素晴らしかったのだろうと想像します。 これからの日本を背負うお二人に、大いに期待したいです。 Posted by ブクログ 安倍官邸の正体 田崎史郎 下手なビジネスハウツー本を遙かに凌駕する。安倍と菅に焦点を当てつつ、所詮は人そして、その関係で決まることを強く感じる。 ・拙速というのは実に便利な言葉だ。では、どれぐらい議論すればいいのか。 ・人事は万事 ・政治家にとって事を成すには陰険さも権謀術数も必要。ただ本音を言えば良いというものでは決して...続きを読むない。 ・人事は求めず、拒まず ・完勝しようとすれば、大敗を喫する、6,7割の勝利で完勝と考える。 Posted by ブクログ 田崎史郎のレビューをもっと見る