文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年

文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年

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通常価格 968円 (880円+税)
紙の本 [参考] 1,012円 (税込)
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作品内容

いまどき「天下り」スキャンダルで、事務次官までも辞任した文部科学省。戦前は内務省文部局、戦中は陸軍省文部局、戦後も自民党文教局、日経連教育局などと揶揄され続け、つねに「三流官庁」視されてきた。

しかし、侮ってはいけない。文部省はこの150年間、「理想の日本人像」を探求するという、国家にとってもっとも重要な使命を担ってきたのである。明治維新後は「独立独歩で生きてゆく個人」、昭和に入ると「天皇に奉仕する臣民」、敗戦直後は「平和と民主主義の担い手」、そして高度成長時代には「熱心に働く企業戦士」――すべてに文部省は関与してきた。

そして、グローバリズムとナショナリズムが相克する今、ふたたび「理想の日本人像」とは何かを求める機運が高まっている。気鋭の近現代史研究者である筆者が、イデオロギーによる空理空論を排し、文部省の真の姿に迫った傑作!

【目次】
第一章 文部省の誕生と理想の百家争鳴(一八六八~一八九一年)
――「学制前文」から「教育勅語」まで
第二章 転落する文部省、動揺する「教育勅語」(一八九二~一九二六年)
――「戊申詔書」から「国民精神作興詔書」まで
第三章 思想官庁の反撃と蹉跌(一九二六~一九四五年)
――『国体の本義』から『臣民の道』まで
第四章 文部省の独立と高すぎた理想(一九四五~一九五五年)
――「教育基本法」から「国民実践要領」まで
第五章 企業戦士育成の光と影(一九五六~一九九〇年)
――「期待される人間像」から「臨教審答申」まで
第六章 グローバリズムとナショナリズムの狭間で(一九九一~二〇一七年)
――「教育改革国民会議報告」から「改正教育基本法」まで

カテゴリ
ビジネス・実用
ジャンル
学術・語学 / 教育
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春新書
ページ数
272ページ
電子版発売日
2017年04月21日
紙の本の発売
2017年04月
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
5MB

文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年08月09日

    文部省の研究「理想の日本人像」を求めた百五十年。辻田真佐憲先生の著書。現代の文部科学省はモリカケ問題に収賄問題、裏口入学問題と不祥事だらけ。教育に心血を注いで大変な努力をしてきたかつての文部省の職員の人たちが現在の文部科学省の不祥事を見たらどう思うのでしょう。

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    Posted by ブクログ 2017年12月28日

    文部省(文部科学省)とそれが追い求めた「理想の日本人像」を通じて、明治維新以来約150年の日本の教育史を明らかにすることを試みている。
    教育という(著者の)価値観が入り込みやすいテーマについて、非常にバランスよく叙述されていて、客観的に日本の教育史を振り返り、今後の教育について考えるのにちょうどよい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月24日

    目標設定好きは、日本人の習癖かもしれないけど、

    「理想の日本人像」を官僚が決めるのは違和感があるし、

    それを目指して頑張ろう、なんて人が居たら気持ち悪い

    と思って読んでいたら、最後に

    「理想の日本人像」を安全装置として利用せよと

    著者が書いていて

    なるほどなぁ、そんな考え方も有るのかと納...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月11日

    理想の日本人像なんて、時の権力者が自分が御しやすい国民を作るために定めるものなのだなと思った。しかし、それはあくまで過去のものであり、今は「理想の日本人像」ではなく、「理想の世界人像と、その中の日本人像」を考えないといけないのではないかな。

    しかし、1890年台の西園寺公望の考えには恐れ入った。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月03日

    文部省の研究
    辻田真佐憲

    p230 「ゆとり教育」の裏の顔

    教育課程審議会会長(1996〜98)を務めた作家の三浦朱門

    ゆとり教育について

    「学力低下は(中略)覚悟しながら審議をやっとりました。
    いや、逆に平均点が下がらないようでは、これからの日本はどうにもならんということです。
    つまり、で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年07月06日

    明治から現代まで、「学制」から「改正教育基本法」まで、文部省(文部科学省)の150年の歴史を「理想の日本人像」を軸に一気に通観できるという意味ですぐれた概説書である。文部省の思い描く「理想の日本人像」は普遍主義と共同体主義の間を常に揺れ動いてきた。「教育勅語」ですら常に「第二の教育勅語」が模索されて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月28日

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】
    ・文科省がどんなことを考えてるのか分かれば。

    【ノート】
    ・結果として期待したものとは違った。「理想の日本人」を補助線として通...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月19日

    意外と分かりやすい。
    文部省って「理想の日本人像」を追求していたのかぁ。最近の施策からはまったく感じられないけど。
    近代国民国家を支える「国民に求められる資質とは何か」ってことなんだろうけど、国家ありきで国民を規定しようとしていたわけだ。それが正しいかどうかは別として、明治の初期は開明的だったのに、...続きを読む

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