作品一覧 2023/07/20更新 働く女子の運命 試し読み フォロー 新しい労働社会 試し読み フォロー 家政婦の歴史 試し読み フォロー ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機 試し読み フォロー 定年消滅 人生100年をどう働くか 試し読み フォロー 東京再膨張 試し読み フォロー 働き方改革の世界史 試し読み フォロー 若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす 試し読み フォロー 1~8件目 / 8件<<<1・・・・・・・・・>>> 濱口桂一郎の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機 濱口桂一郎 実例にもとづいた名著 著者の本は2013年刊行の「若者と労働」を読んだ。「若者と労働」は日本雇用社会の実態を浮かび上がらせるのに雑然としたものだが、こちらはきちんと緻密な章立てに沿って実情を浮かび上がらせた名著だった。 Posted by ブクログ 若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす 濱口桂一郎 大変勉強なる本でした。 現在の就活というイベントのスタートや日本の雇用制度の問題点。 そして、その問題点がグローバル化とともにどのように変化しているのかなどが全て分かります。 Posted by ブクログ ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機 濱口桂一郎 ジョブ型は仕事がまずあって、この仕事ができる人を雇用する。 メンバーシップ型は会社という居場所があって、この居場所でうまくやっていける人を採用する。 日本以外はジョブ型がほとんどで、日本はメンバーシップ型がほとんど。 雇用や労働施策は、過去からの積み重ねが現在の状態になっているので、そう簡単には変わ...続きを読むらない。 ジョブ型、メンバーシップ型、どちらも良い点、悪い点があると思った。 Posted by ブクログ ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機 濱口桂一郎 肌感覚として薄々感じている日本企業の就労文化。海外でも似たような傾向はあるし、それは時代によっても変わる。特にダブルインカムや転職が当たり前になり、労働の流動化が益々進みつつある今日。モヤモヤした感じを言語化してくれて、学びも多く、スッキリする。 メンバーシップ型からジョブ型へ。必要なのはジョブデ...続きを読むィスクリプション、つまり職務記述書であり、職務経歴書ではない。能力を記載するのではなく、タスクを記載する。実はこのメンバーシップ型で得をしていたのは、職務遂行に未熟な若者。若者に価値のあるシステムだった。学校で専門的な事を学ばなくても、会社が育てるという文化。メンバーシップは会社内の職務を転々として、我が社の専門家となり、転職が難しくなる。就職ではなく、就社だ。そうして会社内での価値を高め、終身雇用、年功序列になっていく。 他方、特定部署が採用する中途採用はジョブ型。ジョブ型では、学歴で地頭を測るのではなく、専門性を見る。その専門性を武器にして転職も可能。こうした就労志向が変化していく。 どちらが良いというものではないが、会社に都合良く使われ、その前提となる契約は、メンバーシップ型なのだろう。ダブルインカムでは、夫婦いずれかが転勤に伴い家族離散。転勤当たり前、地域転々という業界ならば、配転、勤務地次第で即転職。そんな時代を迎えつつある。ジョブ型は、自己防衛にもなるし、少子化、介護、女性活躍という時代からすると、現実解になりそうだ。 Posted by ブクログ ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機 濱口桂一郎 勤め先の会社でジョブディスクリプションが整備されました。これが「ジョブ型」か、とやんわりとした認識しかありませんでしたが、社内で異動先を公募する際の参考資料としてしか活用されておらず、何だか早くも死蔵となりそうです。そんな経緯から、ジョブ型って何なんだ?という素朴な疑問を持つに至り、書店でズバリのタ...続きを読むイトルが目に入りこの本を手に取ったのですが、おかげでかなりスッキリしました。やっぱり大きな認識相違があったんだとわかりました。 本の後半ほとんどは、日本で流布されているジョブ型が得たいの知れない某かになってしまっていると思われる歴史的経緯について、労働法制を中心に解説されています。その中で、米国と欧州と日本の違いもザックリと掴むことができます。これだけの内容をよく1冊にまとめたものだと感じるのは、私に前提知識が皆無だったからだと思うわけですが、似た状況の方にはお薦めです。 考えたこととしては、日本はやっぱりここでもガラパゴスだということと、しかしそれは優劣ではなく特色だということです。むしろ誇らしくもあると感じるくらいです。長らく元気・自信のない日本ですが、賃上げが叫ばれる昨今、雇用という観点からも自らの立ち位置を見定める価値があり、その上でどうやって未来を切り開いて行くべきか我が事として考えて行くべきだと思いました。良い本でした。 Posted by ブクログ 濱口桂一郎のレビューをもっと見る