ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機

ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機

1,232円 (税込)

6pt

前著『新しい労働社会』から12年.同書が提示した「ジョブ型」という概念は広く使われるに至ったが,今や似ても似つかぬジョブ型論がはびこっている.ジョブ型とは何であるかを基礎の基礎から解説した上で,ジョブ型とメンバーシップ型の対比を用いて日本の労働問題の各論を考察.隠された真実を明らかにして,この分析枠組の切れ味を示す.

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ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    実例にもとづいた名著
     著者の本は2013年刊行の「若者と労働」を読んだ。「若者と労働」は日本雇用社会の実態を浮かび上がらせるのに雑然としたものだが、こちらはきちんと緻密な章立てに沿って実情を浮かび上がらせた名著だった。

    0
    2023年12月08日

    Posted by ブクログ

    ジョブ型は仕事がまずあって、この仕事ができる人を雇用する。
    メンバーシップ型は会社という居場所があって、この居場所でうまくやっていける人を採用する。
    日本以外はジョブ型がほとんどで、日本はメンバーシップ型がほとんど。
    雇用や労働施策は、過去からの積み重ねが現在の状態になっているので、そう簡単には変わ

    0
    2023年11月29日

    Posted by ブクログ

    肌感覚として薄々感じている日本企業の就労文化。海外でも似たような傾向はあるし、それは時代によっても変わる。特にダブルインカムや転職が当たり前になり、労働の流動化が益々進みつつある今日。モヤモヤした感じを言語化してくれて、学びも多く、スッキリする。

    メンバーシップ型からジョブ型へ。必要なのはジョブデ

    0
    2023年02月07日

    Posted by ブクログ

    勤め先の会社でジョブディスクリプションが整備されました。これが「ジョブ型」か、とやんわりとした認識しかありませんでしたが、社内で異動先を公募する際の参考資料としてしか活用されておらず、何だか早くも死蔵となりそうです。そんな経緯から、ジョブ型って何なんだ?という素朴な疑問を持つに至り、書店でズバリのタ

    0
    2023年01月17日

    Posted by ブクログ

    ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の違いがわかる本である。ジョブ型雇用は、特定の仕事の内容を決めて、それについて雇用する形態であり、職務遂行能力ではない、ということである。したがって職務遂行能力を査定したり、ヒラまで査定するものではない、としている。多くは間違いの理解が行われている、という。最初の部

    0
    2022年06月19日

    Posted by ブクログ

    以前から人事制度や労政に興味があり、ジョブ型雇用の概念も正しく理解しているのだが、最近やたらこのワードを聞くようになって「またどこかの人事コンサルと近視眼的経営者が結託して良からぬたくらみをしているな」と感じていたところ、濱口氏の新作が出るというので迷わず購入。本書で日本の特殊な雇用制度が成立した背

    0
    2022年05月25日

    Posted by ブクログ

    労働法、社会政策の専門家であり、労働政策研究所所長を務める著者による、「ジョブ型雇用」を開設した本。
    2021年刊行。

    著者は冒頭、自身が前書『新しい労働社会』で日本的なメンバーシップ型雇用と対になる「ジョブ型雇用」を提唱し、流行するに至ったが、世に間違った理解が広まり、浅薄なジョブ型語用論者が溢

    0
    2025年07月12日

    Posted by ブクログ

    ジョブ型雇用、ようわからんかったけど歴史的な経緯も含めておおよそ理解できた。日本で働く以上は外資系でもない限り欧米方式のジョブ型にはならないことを前提として、どう生き抜くかを想定しておく必要がある。

    0
    2024年09月05日

    Posted by ブクログ

    急速に拡がりつつある「ジョブ型雇用」に付いて解説している。
    「ジョブ型」と「メンバーシップ型」を説明している点で、十分にありがたい一冊。

    従来の「メンバーシップ型」雇用が、現在の社会情勢と合わなくなってきていて、変化が必要という主張は納得できる。
    一方で、整理解雇が最も正当なジョブ型の解雇理由なの

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    【感想】
    本書『ジョブ型雇用社会とは何か』は、「ジョブ型」という言葉の生みの親である濱口桂一郎氏によって書かれた、雇用システム論についての一冊である。濱口氏は2009年に上梓した『新しい労働社会』で、メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用を比較し、日本の労働社会の矛盾点を指摘するとともに解決方向を提示し

    0
    2023年11月29日

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