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曲がり角に立つ現代社会は、そして人間の精神は、今後どのような方向に向かうだろうか。私たちはこの後の時代の見晴らしを、どのように切り開くことができるだろうか。斬新な理論構築と、新たなデータに基づく徹底した分析のもとに、巨大な問いに改めて正面から応答する。前著から約十年、いま、新しい時代を告げる。
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Posted by ブクログ
鶴見俊輔さんから、連綿と続くポジティブでラディカルな道が伸びていく。 よく考えればわかること、がなかなかわかられなくてそちらの方向に行かない。 2022年に読んでも新しいというか、10年前から見据えておられたことが今やっと一部の人にとどき共感とひっ迫を持って今まさにの感性として受け止めらる。 よ...続きを読むく考えればわかることなので10年あればラディカルにもポジティブにもリベラルにも進んだであろうによく考えない人よく考えない人に支配されているクニ、セカイ。
増殖する欲望の終着点を私たちは探らなければいけない。 倒さなければいけない敵ではなくて、高歓し得ることのできる相手として捉えたい。 共存共栄を今後実現できるのではないかと少しポジティブに未来を見つめることができた。
2021.10.13 久しぶりに見田先生の本を読んだが感銘を受けた。とてもとても頭の整理がついた。これからの大きな糧になった。いろんな方にも勧めたいと思う。心からありがとうございますと言いたい。
2021.47 良書すぎた。 ・「成長と開発」から、「共存と共生」が基本的価値観に ・人や自然との交歓(交流)こそ、幸福度を高める。 ・キーコンセプトはシンプル、ナチュラル、ボーダレス、シェア、脱商品、脱市場経済
見田宗介氏によると、キリストやブッダが宗教を説いていた人間の歴史の第Ⅰ局面に続く現代の第Ⅱ局面は、持続可能な幸福な世界が訪れるという。 その際のキーワードは、幸福感受性である。 来たるべき未来の目的のために現在の生を手段化し、耐え忍ぶのではなく、現在それ自体を楽しむ。 人々は、経済競争の呪縛から...続きを読む解放され、芸術や生自体を楽しむ。 格差など暗い時代に思うが、あまりにもオプティニズムに満ちた考えのように思うが、そういう暗い時代だからこそ、こういう意見は貴重で尊重されなければならないかも知れない。 非常に読み易く、薄い本なので、1日でほとんど読めました。
<情報化/消費化資本主義>では、需要や欲望が無限であっても、資源が有限(「材料」と「ゴミ箱」が有限)であるため、限界にぶつかる(そして社会/人の精神構造が変容する)。人はよりシンプル、よりエコを、more lessを、志向する。ミニマリストも、グレタさんも、若者の○○離れも、SDGsも全て、つまりは...続きを読む「資源の有限性」から立ち現れている現象である。 一方、ここで見落としていけないことがある。それは、需要や欲望が、情報によって無限化されたのと同様に、情報によって、供給や資源も、無限化できると言うことだ。 「経済競争の強迫から解放された人間は、アートと文学と学術の限りなく自由な展開を楽しむだろう。歌とデザインとスポーツと冒険とゲームとを楽しむだろう。知らない世界やよく知っている世界への旅を楽しむだろう。友情を楽しむだろう。恋愛と再生産の日々新鮮な感動を享受するだろう。子どもたちとの交歓を楽しむだろう。動物たちや植物たちとの交感を楽しむだろう。太陽や風や海との交感を楽しむだろう。 ここに展望した多彩で豊饒な幸福はすべて、どんな大規模な資源の搾取も、どんな大規模な地球環境の汚染も破壊も必要としないものである。」 youtuber、ブロガー、(西野亮廣さんがエンタメにフルベットしているのもきっと)、それに関係している。 これからは、物質的な資源を(多く)必要としない、広い意味での「エンターテインメント」が、社会に広がっていく。これは、間違いない。 なお「天国に経済成長はない」は痺れる。
2020年を控え、今こそ大局観を持とうと購読。数千年の歴史の中で人類は大きな曲がり角を経験している。一つ目は紀元前後の世界的宗教が確立した頃。それまで群・部族でしかなかった集団が、「現世は来世の幸せのためにある」という一つの世界観を共有し、何千キロを隔てても共通の価値観でものを語れるようになった。同...続きを読む時に、この見えないもので争うようになったが、それはより良い未来のために覇権をかけての争いである。第二の曲がり角はまさに現代であり、「未来・来世とはからなず良いものである」と信じられない世界。未来・来世がどうなるかわからないから、ものを所有することに意味はないし、耐え忍んだり苦行する意味もわからない。もう一つの観点は、国内における世代間ギャップ。40代→50代→60代のギャップは大きいのだが、20代→30代→40代のギャップは小さい。これは消費行動やコミュニケーションにも現れていて、普段の活動の中で気づかされることもある。再読したい一冊。
希望が持てる本であった。現代社会は歴史的に着実に進化している。マルクスが唱えた予言は資本主義が発展すれば、共産主義に移行するというものであったが、その予言が当たりそうである。ただし自由と民主主義があればとの前提だが。ただ、その予言がうまくいかなかったのは、1.否定主義(とりあえず妥当)、2.全体主義...続きを読む(三位一体という錯覚)、3.手段主義(終わりよければすべてよし)、が二十世紀を賭けた革命の破綻の構造だそうだ。「憎しみは人間を破綻に導く、最も強力な感情である」と、その通りである。この失敗を繰り返さないために、1.肯定的であること、2.多様であること、3.現在を楽しむ、これを統合したイメージが「胚芽をつくる」ということらしい。データも示され、説得力のある、明るい展望が開ける本であった。
今ここに一つの花が開く時、すでに世界は新しい。 ポジティブなラディカリズム。肯定する革命。 人に喜ばれることを喜びと感じられるように生きる。 (欲望の相乗性) 有限性の自覚。 自己を目的化しない。 二重疎外からの脱出。 ・かつてに比べ、世代の距離は、ほぼ消失している。 歴史は加速度的に進化す...続きを読むる(人々が未来を信じていた時代)という団塊世代との乖離。 ・地球は、無限であり、有限。 ・グローバリゼーションによって実証されてしまった「有限性」。その有限性にどう立ち向かうか。 ・封建制とは、戦闘合理性。→近代の現実原則としての合理性。 それは、近代の理念である自由と平等の対極。 =近代家父長制も人間の生の合理的・生産主義的な手段化。 婚姻、女性の子育て、も然り。 ・キリスト教=生きることの意味を、未来の救済に求める。 →未来志向の発生 ・ピダハン。 他者と自然の《交歓》を通じて、未来ではなく、現在の生「そのもの」を幸福に感じる。 ピダハンは、全世界を所有していると言える。 ※サルトル的所有。 認識による世界の所有。滑走による雪原の所有。愛撫による女性の所有。 ・未来のために現実を手段化する、ということが無意味になりつつあるのが低成長な現在。(生存のための物質的な基本条件は確保されている) 他者との交歓と自然との交感で、現在を楽しむことが必要。 ・貨幣経済の本質は、世界の抽象化。等質化。 ・感性と欲望の開放。幸福感受性の奪還。が必要。 ・現代は、否定主義、全体主義、手段主義、を乗り越えるべき。 →肯定的、多様的、現在的(consummatory)
述べられていることは一貫している。主張内容の論拠が妥当なものであるかは、この書籍の内容からだけでは判断が難しい。しかし、私的な過去の経験や感じてきたことを踏まえると納得感があった。 人生の目標や目的の達成を求められるが、それらが本当に適切なものかは誰も保証できず、自身で決めるしかない。にも関わらず、...続きを読む周囲からの明示的・暗黙的な圧力による誘導がある。その圧力がどこから忍び寄っていたのかを気づくきっかけとなった。社会・経済などのマクロ的な流れに無自覚に流されてしまわないよう学んでいきたいと感じた。
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見田宗介
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