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Posted by ブクログ
予言の書みたいだ。20年以上前にこの本が書かれていることに驚愕する。
資本主義がこれまでぶつかってきた限界と課題
① 需要の限界 → 不況と戦争
・モノが人々の手に行き渡り、「必要」を根底とする需要が無くなる。市場が飽和するという限界。
・モノが売れなくなることで不況が発生し、不況を乗り越える(需要を創出する)ために、戦争が発生するという課題
★ 需要の限界は、需要創出を「戦争」以外の方法で乗り越えること、で克服された。
・ケインズ:政府によって、有効需要を作り出す(公共事業とか)
・情報(デザイン・広告・モード):
フォードとGMの例で説明する。
- フォートは、「便利な」車を、単一モデルで、生産ラインを徹底的に合理化・効率化することで、低価格で販売し、市場を席巻した(=市場を飽和させる)
- 一方GMは、車を「デザイン」で売った。「魅力的」なデザインの車を売り、そして定期的な「モデルチェンジ」を行い「新しい」車を売っていった。デザインには、「正解」がないため、需要には、理論上限界がない(ブランド車を複数所有する金持ちとかをイメージするとわかりやすいかと。便利さだけなら一台で良い。「魅力性」を王ならば、理論上需要/欲望は底なしとなる)。そして定期的な「モデルチェンジ」を行うことで、既存の車はどんどん古いものとなり、新たな「新しい」車への需要を創出する。デザインとモデルチェンジを人々に広めるために、需要を喚起するために、広告が活用される。
モードに関してはMEMO
モードのリズムは以下の二つによって構成される
・消耗のリズム(u)
・購買のリズム(a)
モードは、a/u。購買が消耗を上回っている時、モードが存在する。
購買のリズムが消耗のリズムを超えていればいるほど、モードの力が強い。
モデルチェンジと<モードの理論>が消費社会を駆動するメカニズム。
モードは、広告を通じて、自己否定することで、回転を早くしていく。
② 資源と環境の限界 → 資源の枯渇と環境の破壊と格差
・「情報」によって、需要が無限になったことで、大量生産→大量消費のサイクルが回る。
・「大量採取→(大量生産→大量消費)→大量廃棄」という限界づけられたシステムであり、地球の「資源」と「環境」という外部的な制約にぶつかる。
「資源」:エネルギー、鉱物、一次産品、労働力など
「環境」:地球環境
★ 資源の枯渇と環境の破壊と格差は、大量採取・大量廃棄しない、システムを構築することで、克服される。
・本書では、<消費>すなわち「存在それ自体の幸福」的な話になっている。
▶︎ 個人的には、情報(エンタメ)を消費する社会になると考えている。今後は、基本的に「必要」がテクノロジーによって満たされ始めるので、本書に即していうならば、情報(エンタメ)商品としての「消費」する社会になるかと。
<消費>とエンタメ「消費」がメインとなる社会になると思う。
Youtuber、「好きなことして生きる」、生き様コンテンツ、信用経済、諸々これに関連している。見田さん的に言えば、これらは「ソフト」な側面に属するのかと。
最高に面白い本。
Posted by ブクログ
大学時代のバイブルです。最近読み返したら、鉛筆で線がいっぱい引いてあって、無い頭を捻りにひねって考えながら読んだことを思い出しました。
・・・どうやら「構造」というものがあるらしい。それによって世界はまわっていて、「南」の貧困、あるいは「北」のなかの貧困を固定しつつ、様々なリスクを生み出しながら、危ういバランスのうえで、ぼくたちは大学やバイトに行ったり、日々を生きている。
「途上国の8人家族が飢えに苦しみ・・・」というニュースを聞くと、何でそんなに子どもつくるんだよ自業自得!
「コーヒー豆がスタバに買い叩かれるんだ!」と荒ぶる農民をみて、じゃあ別の仕事しろよ依存してるだけやっぱり自業自得!
と辛口評論していた当時のぼくは、見田先生にあえなく論破されたのでした。
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