菊池正史の作品一覧
「菊池正史」の「安倍晋三「保守」の正体 岸信介のDNAとは何か」「「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「菊池正史」の「安倍晋三「保守」の正体 岸信介のDNAとは何か」「「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
実は優しかった?
全く額に汗しないタイプの人間である私が意見して良いものか、とは考えましたが……やはり頗る名著なのでレビューします。
難しい政治の話は疎くて理解しきれなかったものの、本書を通じて伝わってくるものがありました。
野中氏は、最後まで優しさを貫いた政治家だったのでは、という事です。
故人・加藤紘一さんの様な「人間は優しくなくては」と自分に言い聞かせるタイプのソフトな優しさとも違って、「ここで優しさは邪魔だ!」という場面でも、どうしても人への優しさを捨てられず、現実との狭間に相当苦しんだのではないか。そうした苦労は、生まれ持っての良心が無いと耐えきれないと思います。
人生の境遇において必ずしも恵まれ
Posted by ブクログ
【愛のない社会は暗黒であり、汗のない社会は堕落である】(文中より引用)
戦後保守政治の体現者であると同時に、時に「旧体制」の代表のようにも目された野中広務。弱者に寄り添う姿勢を常に保ちながら、同時に「政界の狙撃手」とも呼ばれた複雑な人間像に迫る作品です。著者は、日本テレビで総理官邸クラブのキャップなどを歴任した菊池正史。
著者が本作で指摘するように、戦後政治を体現する政治家の一人が野中氏だったのかなとの思いを強く抱きました。著者の思いが強く滲み出た作品ではありますが、野中広務という人物を補助線としながら戦後の日本政治を俯瞰していく上で大変参考になる一冊かと。
「ひろむちゃん」というコント
Posted by ブクログ
戦後の自民党政治の潮流を概観できる本。
保守本流→平和主義、軽武装、対米協調の吉田ドクトリン。根底には悲惨な戦争を実体験から二度と起こさせないという反戦思想がある。
保守本流を自認する宏池会の岸田氏が、いとも簡単に反撃能力を認め、安保政策を大転換させるに至るまでの大きな流れ、これが自壊といわれる過程なんだろうか。
保守本流がバラマキ以上の有効打が出せないまま衰退し、著者が異形の保守と形容する新しい保守が、右派ポピュリズムと結びついて台頭してきている。
保守本流の凋落は小沢氏の政治改革に始まり、小泉構造改革、安倍長期政権で決定的になったとの評価。そして、安倍氏の功罪に触れながら、政治のモラルハザ