作品一覧

  • 自壊する保守
    4.0
    緊急出版 安倍元首相の死からわずか3年 なぜ自民党はかくも凋落したのか? 長らく日本を支配してきた自民党政治が揺らぎつつある。参院選の結果を受けて、今後の政治状況はどう変わっていくのか? 第一線で活躍してきた政治ジャーナリストが混迷を続ける政治状況を読み解く「政治ミステリー」 「戦後レジーム」の破壊の先に待ち受ける未来とは 本書の内容 はじめに 第1章 安倍晋三の「遺産」 第2章 「新たな保守」の正体 第3章 戦後レジームと岸信介 第4章 保守本流の崩壊 第5章 アベノミクスと奇跡の復活 第6章 歪められた言語空間 第7章 保守の終焉 終章 「戦争実感」の喪失と「行き過ぎ」への警鐘
  • 「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理
    4.4
    1巻913円 (税込)
    2018年1月に逝去した政治家・野中広務の生涯。政敵とは徹底的に闘う、強面のイメージが強かった。だが、その一方で、戦争を憎み、沖縄に寄り沿い、平和を愛した政治家でもあった。その素顔に迫る。
  • 安倍晋三「保守」の正体 岸信介のDNAとは何か
    3.0
    1巻968円 (税込)
    安倍総理は本当に憲法改正に向うのか? 改憲議論前の必読書! 憲法改正は、安倍総理が「DNAをしっかり受け継いでゆく」と公言する祖父・岸信介の悲願でもあった。 しかし、あの戦争を始めた指導者の一人であった岸の思想は、本当に受け継いでゆくべきものなのか。 岸・安倍ファミリーの悲願は、われわれ国民を幸せにするのだろうか。 安倍総理を支えているのは「保守」層である。しかし、一口で「保守」といってもいろいろある。 安倍総理が「脱却」すべきものとする「戦後レジーム」を築いた戦後の指導者たちも、また「戦後保守」と呼ばれる「保守」政治家なのである。 吉田茂、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄……平和で豊かな戦後日本を作り上げた「戦後保守」から、どうしてわざわざ脱却する必要があるのか。 岸の思想の根幹は、「エリート主義」と「戦後体制の否定」である。そして、特攻の悲劇を美しい日本人の物語として賛美する。このような思想を、現代に蘇らせる必要はあるのか。 戦後の保守政治家たちの思想と行動を検証しつつ、私たちの目の前にある危機を徹底的に考えた本書は、憲法改正議論前の必読書だ! <おもな目次> ●第一章 岸信介の保守● 反米/真の独立/反大衆 など ●第二章 戦後保守● 大衆とエリート/大衆化のシンボル 田中角栄 など ●第三章 岸的「保守」の断絶● 岸の後継者 福田赳夫/青嵐会/戦後政治の総決算 など ●第四章 異端児たちの挑戦● 中曽根行革/コンセンサス政治の崩壊 など ●第五章 迷走する戦後保守● 小泉構造改革/戦後体制脱却の可能性/安倍「保守」の正体 など
  • 政治改革の熱狂と崩壊
    4.0
    1巻880円 (税込)
    平成になって四半世紀が過ぎ、昭和が歴史になっていくなかで、田中角栄から続く政治改革の熱狂と崩壊の中心地に居続けた藤井裕久。田中角栄その人に引き揚げられた著者が、その独自の視点で振り返り、警鐘を鳴らす。
  • 官房長官を見れば政権の実力がわかる
    3.0
    1巻799円 (税込)
    東日本大震災における枝野幸男氏、アルジェリア人質事件での菅義偉氏――緊急事態で表に出てくるのは、総理ではなく内閣官房長官だ。内閣のスポークスマン、総理大臣の女房役と呼ばれる要職でありながら、しかしその実態は、ほとんど知られていないといっていい。総理のリーダーシップを影で支える官房長官のマネジメント力こそ政治の真髄であり、その能力には国民の命がかかっている――著者はそう語る。小渕政権で官房長官に起用され、「影の総理」ともいわれた野中広務氏のロングインタビューを収録し、メディアを通すだけでは見えにくいその真の姿を明らかにする。小泉政権がなぜ長期にわたって人気を博したのか。第一次安倍政権はなぜ短命に終わったのか。日本政治特有の性質を分析し、歴代官房長官の成果と失敗をひもとくことで、生々しい政治の動きと、時の政権の力量が手に取るようにわかる。不確実なこの国の行方を占う、日本国民必読の一冊。

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ユーザーレビュー

  • 自壊する保守

    Posted by ブクログ

    タイトルからしてリベラルの自民党批判本かと思いきや、「保守本流」〜「右派ポピュリズム」に至るまでの自民党保守の歴史と、成果・問題点がまとめられていて、大変勉強になった。安倍イズムを継承する高市氏が総理となった今、広く読まれるべき新書である。

    0
    2025年11月22日
  • 「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理

    購入済み

    実は優しかった?

    全く額に汗しないタイプの人間である私が意見して良いものか、とは考えましたが……やはり頗る名著なのでレビューします。

    難しい政治の話は疎くて理解しきれなかったものの、本書を通じて伝わってくるものがありました。
    野中氏は、最後まで優しさを貫いた政治家だったのでは、という事です。
    故人・加藤紘一さんの様な「人間は優しくなくては」と自分に言い聞かせるタイプのソフトな優しさとも違って、「ここで優しさは邪魔だ!」という場面でも、どうしても人への優しさを捨てられず、現実との狭間に相当苦しんだのではないか。そうした苦労は、生まれ持っての良心が無いと耐えきれないと思います。

    人生の境遇において必ずしも恵まれ

    #深い

    0
    2024年06月23日
  • 「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理

    Posted by ブクログ

    【愛のない社会は暗黒であり、汗のない社会は堕落である】(文中より引用)

    戦後保守政治の体現者であると同時に、時に「旧体制」の代表のようにも目された野中広務。弱者に寄り添う姿勢を常に保ちながら、同時に「政界の狙撃手」とも呼ばれた複雑な人間像に迫る作品です。著者は、日本テレビで総理官邸クラブのキャップなどを歴任した菊池正史。

    著者が本作で指摘するように、戦後政治を体現する政治家の一人が野中氏だったのかなとの思いを強く抱きました。著者の思いが強く滲み出た作品ではありますが、野中広務という人物を補助線としながら戦後の日本政治を俯瞰していく上で大変参考になる一冊かと。

    「ひろむちゃん」というコント

    0
    2019年06月12日
  • 「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理

    Posted by ブクログ

     戦争を知り、部落差別を知るという昭和日本の暗黒面を体現した政治家。この本では、たたき上げの存在として野中広務を描き、エリートに対置している。
     人がいかに歪み、いかに足掻くか。その生々しい軌跡である。そして平成日本が遠ざけてしまった人の生々しさである。

    0
    2019年01月28日
  • 自壊する保守

    Posted by ブクログ

    戦後の自民党政治の潮流を概観できる本。
    保守本流→平和主義、軽武装、対米協調の吉田ドクトリン。根底には悲惨な戦争を実体験から二度と起こさせないという反戦思想がある。
    保守本流を自認する宏池会の岸田氏が、いとも簡単に反撃能力を認め、安保政策を大転換させるに至るまでの大きな流れ、これが自壊といわれる過程なんだろうか。
    保守本流がバラマキ以上の有効打が出せないまま衰退し、著者が異形の保守と形容する新しい保守が、右派ポピュリズムと結びついて台頭してきている。
    保守本流の凋落は小沢氏の政治改革に始まり、小泉構造改革、安倍長期政権で決定的になったとの評価。そして、安倍氏の功罪に触れながら、政治のモラルハザ

    0
    2025年10月27日

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