菊池正史のレビュー一覧

  • 「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理

    購入済み

    実は優しかった?

    全く額に汗しないタイプの人間である私が意見して良いものか、とは考えましたが……やはり頗る名著なのでレビューします。

    難しい政治の話は疎くて理解しきれなかったものの、本書を通じて伝わってくるものがありました。
    野中氏は、最後まで優しさを貫いた政治家だったのでは、という事です。
    故人・加藤紘一さんの様な「人間は優しくなくては」と自分に言い聞かせるタイプのソフトな優しさとも違って、「ここで優しさは邪魔だ!」という場面でも、どうしても人への優しさを捨てられず、現実との狭間に相当苦しんだのではないか。そうした苦労は、生まれ持っての良心が無いと耐えきれないと思います。

    人生の境遇において必ずしも恵まれてはいなかったのでしょう、人相はハッキリ言って恐い、悪人面でいらっしゃいました。だけど心の根は温かかったと信じられる数少ない権力者です。(上に立つと誰でも冷徹になってしまいますから……)

    ずっと生きていて欲しかった、ただそれだと彼の有難みが分からなかった気もします。
    気持ちがささくれた時、野中氏の折れない優しさとそんな御人柄に触れてみたい時、ぜひ一読をおすすめします。

    #深い

    0
    2024年06月23日
  • 政治改革の熱狂と崩壊

    Posted by ブクログ

    元大蔵官僚で後に代議士になった藤井裕久氏による正解について綴った一冊。

    大蔵官僚時代から自民党の中枢と関わり、その後代議士となり、大平、小沢と派閥の領袖と接してきた中での実体験を元に書いてあるので、説得力が違う。
    一貫して間接税導入、間接税導入後はそれを福祉の財源とすることを旨としてきたその姿勢には胸を打たれた。

    0
    2016年05月25日
  • 安倍晋三「保守」の正体 岸信介のDNAとは何か

    Posted by ブクログ

    戦後最強の権力者、安倍晋三。
    なぜ一度失敗した安倍がここまでの権力を持つことができたのか、その秘密を知りたくて読んだ。
    が、この本ではそのことは書いてなく、戦後の政治の保守の変遷についての内容。

    0
    2017年02月24日
  • 官房長官を見れば政権の実力がわかる

    Posted by ブクログ

    これも終わりどころが見つけられず読み切ってしまった。記者の回顧エッセイという感じ。面白いのは面白いが、新書に足る知見がとか検証がとか求めると、そういうのは…

    0
    2013年09月10日