【感想・ネタバレ】「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理のレビュー

あらすじ

2018年1月に逝去した政治家・野中広務の生涯。政敵とは徹底的に闘う、強面のイメージが強かった。だが、その一方で、戦争を憎み、沖縄に寄り沿い、平和を愛した政治家でもあった。その素顔に迫る。

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実は優しかった?

全く額に汗しないタイプの人間である私が意見して良いものか、とは考えましたが……やはり頗る名著なのでレビューします。

難しい政治の話は疎くて理解しきれなかったものの、本書を通じて伝わってくるものがありました。
野中氏は、最後まで優しさを貫いた政治家だったのでは、という事です。
故人・加藤紘一さんの様な「人間は優しくなくては」と自分に言い聞かせるタイプのソフトな優しさとも違って、「ここで優しさは邪魔だ!」という場面でも、どうしても人への優しさを捨てられず、現実との狭間に相当苦しんだのではないか。そうした苦労は、生まれ持っての良心が無いと耐えきれないと思います。

人生の境遇において必ずしも恵まれてはいなかったのでしょう、人相はハッキリ言って恐い、悪人面でいらっしゃいました。だけど心の根は温かかったと信じられる数少ない権力者です。(上に立つと誰でも冷徹になってしまいますから……)

ずっと生きていて欲しかった、ただそれだと彼の有難みが分からなかった気もします。
気持ちがささくれた時、野中氏の折れない優しさとそんな御人柄に触れてみたい時、ぜひ一読をおすすめします。

#深い

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2024年06月23日

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