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Posted by ブクログ
登場人物の描写が細かくて、イメージしやすく夢中で読めました。この街のシステムは誰が何のために作ったのか、住人が信じる宗教的な思想、女王の異様な若さ、全てが不可解で不気味でした。
人を殺すことが許されている世界。
殺された人間は神の手によって永い眠についたとされる。
サエバ・ミチルとともに行くロイディはウォーカロン。二人の住んでいた日本はシステムが発達していて、怪我や病気がすぐに治せる世の中。
それとは対象に女王の街は医者らしい医者はおらず、治療しないまま亡くなる。
価値観や思想の違いがあり、どちらが本当に幸せなのか考えさせられました。
ウォーカロンってなんなの!?
って思ってたらロボットのことなのかな?
他の作品にも出てくるみたいなので、また読んでみようと思います✨
Posted by ブクログ
迷い込んだのは、罪も罰もなき箱庭の楽園
森博嗣さんの作品を読み進めていく中で手にした本作品は題名に「密室」とあるところからいつものようなミステリー作品だと思って読み進めていたけど、どちらかというとSF系箱庭の中での思考実験のような要素も感じた。
罪も罰もない言わば理想郷のような街に迷い込んだ主人公が立ち向かう殺人事件のような事件も、トリックというよりは何を信じているのかといった、何を事実として受け止めているのかといった「思考」や「感情」といった面の話が繰り広げられており、ミステリーだとずっと思って話を読み進めていると拍子抜けや狡さを感じるかもしれない。私は途中からとりあえず今の私たちが存在している世界の常識とか考え方とかそういうのを取っ払って読もうと思うとそれは良い読書体験だった。
話の中での中心と周縁の理論としても、箱庭といった中心の平穏を保つために必要な暴力性があり、そしてまた暴力性はその中心の中の一つ次元が違う崇められている存在や、または周縁の存在として来た外部からの異物によってなされるところも構造としてスッキリしてたし、話が一定の目処が立ったとき、その「異物」の結末をどう描くかといったところに
「SFらしさ×理系ミステリ」の良さを感じた。
実際の社会としても取り上げられているようなコールドスリーブをこのように読み物としての形に落とし込んでいるところ、世界は自由意志ではなくある意味で機械のような信号の受け渡しの一つであるがそこに「主観性」を見出すことが、この世界への自分の見出し方とするのであれば、私たちの世界の見え方もまた変わり、そして深まるのだろうか。
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小説・文芸