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成巌寺せんねん食堂
長年勤めた小さな会社を退職した千束。部屋の掃除をすませ、鼻歌を歌いながら料理でも作ろうと考えていたとき、スマホが鳴った。 実家の父から、祖父が倒れたと聞き、慌てて北陸の実家に戻る。そこは名刹・成巌寺の仲見世で、三百年以上続く精進料理屋「せんねん食堂」。 寺と食堂を巡る騒動に巻き込まれた千束は、イケメン僧侶となった幼馴染み、清道&隆道兄弟と再会する――。 人気シリーズ『ちどり亭にようこそ』の十三湊による愉快痛快な新作、登場! -
君と放課後リスタート
僕は、どんな人間だったのか。どんな君を好きだったのか――。 「理想の三組」と呼ばれた高校のクラス全員が、ある日突然記憶喪失に。すべての人間関係についての記憶が失われた状態で生まれてきた謎を、主人公の「僕」は解き明かせるのか。「僕」・九瀬永一とクラスメートの叉桜澄は今は全く性格が合わないが、記憶を失う前は付き合っていたようで……。 残されたSNSや日記からふたたび理想の姿を取り戻せる日は来るのか――。 主人公自らも記憶喪失というハンデを抱えながら、さまざまな謎を、やはり記憶を失ったクラスメートで恋人(だったらしい)叉桜とともに解き明かしていく。 「謎好き乙女」シリーズや「今夜、君に殺されたとしても」で話題沸騰の著者による、待望の新シリーズ! -
ホテル・リッツの婚約者
1942年、イギリスの特別作戦執行部の工作員であるわたし、マギー・ホープは亡き友になりすまし、ドイツ占領下のパリに潜入していた。異父妹のエリーゼをイギリスへ連れ帰るため。さらには、戦局の行方を左右する重大な情報を持っているはずの工作員を救うため。滞在先の〈ホテル・リッツ〉で高名なデザイナーのココ・シャネルと知り合ったわたしは、一瞬たりとも気を抜けない日々の連続を過ごしていた。そんな折、イギリスの工作員ネットワークに亀裂が生じる。裏切り者がいるのか? ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーの大人気シリーズ!/解説=上条ひろみ -
小説・夏目友人帳
古物店の主が遺した奇妙な手紙。夏目が店に入ると妖の声が!? 笛吹く妖怪や、夢を操る妖怪も登場。アニメ『夏目友人帳 参・肆』のシリーズ構成の脚本家による完全オリジナルストーリー3編収録。『夏目友人帳』待望の初小説化! -
農村ガール!
敏腕キャリアウーマンを目指して一流企業「月見食品」に就職した華。希 望の部署に配属されたと思いきや、勤務先は秋田の山奥にある営業所で!? 豊かすぎる大自然の中で生きる意味を見つめ直す、お仕事奮闘物語! -
つかのまのこと
作家・柴崎友香が俳優・東出昌大をイメージし純文学小説を執筆。 さらに、<物語>に合わせ写真家・市橋織江がその世界観を撮り下ろし。 作家、俳優、写真家。各界で第一線を走るクリエイター3者が集結し、<一冊>を作り上げた、“新しい純文学”。 ◎内容紹介 「わたしのほうが幽霊である、と気づいたのは、 早い時期であったように思う。」 かつての住み家であったのであろう、“この家”を彷徨い続ける“わたし”。 その理由がわからないままに時は移り変わり、家には次々と新しい住人たちがやってくる。 彼らの光景を見守り続ける“わたし”は、ここで、いったい何を、誰を待っているのか――。 ラスト、あなたはその<結末>に、きっと涙する。 あなたは、大切だったあの人の“顔”を、覚えていますか? -
あのとき僕が泣いたのは、悲しかったからじゃない
ベストセラー『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』著者が贈る、「涙」をテーマにした、さらっと読みきれる7つの感動物語! 【各界から感動の声、続々!】 「ひとりじゃない。感情が涙になって溢れました。小さな自分に光を指し示してくれた物語です。」★木ゆりあ(女優) 「この小説を読むと、無性に家族に会いたくなった。もう会えなくなってしまった人たちにも……。」★長江俊和(作家・演出家) 「悲しみの涙に寄り添い、希望の涙を見守る。包み込むような優しい七つの物語は、あなたへの応援歌に違いない。」★栗澤順一(さわや書店) 【内容紹介】 最後に泣いたのはいつですか? 登場人物たちは、どうにもならない苦境の中で、悩み、苦しみ、もがき、そして生きることに意味すら感じなくなり、絶望の底が見えてきたその瞬間、ある一筋の涙を流すと共に、小さな光を見つけます。 家族って何だろう、幸せって何だろう、人生って何だろう。 最後のページをめくるとき、あなたにとって一番大切な人を、きっと思い出すでしょう。 ◆第1話「ショコラの種」 女手一つで息子を育てている母親に、ある悲劇が訪れる。 それにより彼女は人生に終止符を打とうとするのだが、死への階段を一歩登ろうとしたその瞬間、ある意外な人物からのメッセージを受け取る。 ◆第2話「最期の小説」 定年を迎え、妻と二人で平穏に暮らしていた60代の男性に、ある日、一通のハガキが届く。 それは、かつて結婚の約束をしていた女性の死を知らせる死亡通知書だった。 過去の恋とは何か、結婚とは何か、幸せとは何か、長年連れ添った夫婦の結末はいったい……。 ◆第3話「真昼の花火」 ある日突然、学校へ行かなくなった中学三年の息子。 母親は息子の真意がわからないまま、日々食事を息子の部屋に運ぶ。 そんなある日、40年前に他界した姉の幽霊が母親の前に姿を現す。 姉は、想像もしていなかった息子の気持ちと、他界する前の自身の真意を語るのだった。 ◆第4話「おしるこ」 自分にも他人にも厳しい老人は、ある人物に速達を送り続けている。 その速達を出している郵便局で働く無愛想な若い男性局員。 そんなある日、若い郵便局員は、老人が持ち込んだ郵送物を自分のポケットに入れてしまう。 その行為によって、郵便局員と厳格な老人の人生の歯車が思わぬ方向へと動き出すのだった。 ◆第5話「家族だった家族」 自分は人間だと思っていた猫が、ある日突然、そうじゃなかったことを知り、様々な葛藤を抱きながらも与えられた環境を生きる。 動物を捨てる人間、人間に捨てられる猫、捨てる側と捨てられる側、いったいどちらが不幸なのだろう。 そのほか、本当の居場所や自由、愛とは何かを問いかけるショートショート「黄色い鳥と赤い鳥」、テレビでも紹介され話題になった、誰もが背中を押される力強く優しい詩「一本のオール」を収録。 -
モニター越しの飼育
美しい女性教師・加納凛は両親に厳しく育てられた影響で普段は控えめな生活を送っているが、たまにエロティックな下着をつけ自撮りをするという密かな気晴らしを楽しんでいた。しかし突然、凛のパソコンに、見知らぬ人物から、密かに撮りためていた自分の淫らな写真が送られてくる。さらに淫らな自撮り画像を送るよう命じる【鈴木】と名乗る男にいやいやながら従いつつも、次第に凛は心を許してゆく。そんなある日、凛は学校で携帯を紛失してしまい、同僚の石黒という男に携帯の中の写真を見られてしまう。脅されて何回か関係を持った凛だったが、ついに関係を拒否すると、逆上した石黒は、凛の写真を全世界へ発信してしまう。すべてを失った凛から鈴木へ送った『会いたい』というメッセージ。凛が彼のもとを訪れると、そこに待っていた人物は意外な姿で……。切ない男女の思いが交錯する、エロティックホラーサスペンス! -
天使の帰郷
ルイジアナ州デイボーン。姿を消したマロリーをさがし、彼女の故郷を訪れたチャールズは、子供を抱いた天使の石像を見て驚いた。これは確かにマロリーの顔だ。17年前に惨殺された女医を悼んで刻まれた天使。腕の中の子供は、行方不明になった彼女の娘だという。一方、デイボーンでは、自閉症の青年が両手を負傷させられ、町の一角を占拠する宗教団体の教祖が殺された。そして、容疑者としてよそ者が勾留されているという。その名は、マロリー。誰にも一言も告げず、ひそかに帰郷した彼女の目的は? いま、石に鎖された天使が翼を広げる――過去の殺人を断罪するために! 鮮烈無比なヒロインの活躍を描くシリーズ第4弾!/解説=三橋暁 -
夜光亭の一夜 宝引の辰捕者帳ミステリ傑作選
幕末の江戸。神田千両町に暮らす岡っ引の辰親分は、御用のかたわら福引きの一種である“宝引”作りをしていることから、“宝引の辰”と呼ばれていた。親分は不可思議な事件に遭遇する度に、鮮やかに謎を解く! 殺された男と同じ彫物をもつ女捜しの意外な顛末を綴る「鬼女の鱗」。謎の画家が残した吉祥画を専門に狙う、怪盗・自来也の真意を探る「自来也小町」。美貌の女手妻師・夜光亭浮城の芸の最中に起きた、殺人と盗難事件の真相を暴く「夜光亭の一夜」。ミステリ界の魔術師が贈る、それぞれの事件関係者の一人称視点から描かれた傑作13編。【収録作】「鬼女の鱗」/「辰巳菩薩」/「江戸桜小紋」/「自来也小町」/「雪の大菊」/「夜光亭の一夜」/「雛の宵宮」/「墓磨きの怪」/「天狗飛び」/「にっころ河岸」/「雪見船」/「熊谷の馬」/「消えた百両」/編者解説=末國善己 -
生きる~俳句がうまれる時~
不登校の時間を支えたもの。 著者の小林凜は現在高校2年生。 凜は、小・中学校時代、壮絶ないじめにあい、 学校にも守ってもらえず、ほとんどの時間を不登校で過ごした。 そんな中、9歳の時「朝日俳壇」に初投稿、長谷川櫂氏の10句に選ばれる。 その後も次々と入選を続け、 11歳で出版した『ランドセル俳人の五・七・五』は、ベストセラーとなる。 現在高校生として、はじめて学校生活を楽しむ日々を送っている凜は、 本書で、孤独と向き合った小中学生の日々、 家族に支えられ、動物たちに愛情を注いだ日々を描き出した。 凜の感性を磨いた日々は11編のエッセイと79句になった。 本書を読んで、子どもの不登校を見守る母親は 「家族がこういうふうに接してあげればよいのだと知りました」 という感想を寄せてくれた。 凜を見いだした俳人の長谷川櫂氏は、 巻末に「闘う人」というタイトルで寄稿し、こう評する。 「孤立無援のただなかで凜君は俳句に出会い、俳句を作りつづけてきた。 これらの句は小さな動物、小さな植物を虐げるものへの 抗議と抵抗であることを忘れてはならない」。 子どもの心に寄り添うすべての人の心に響く1冊です。 -
スタンドアップ!
勝てなくてもいい。でも、もう逃げない。夫のDVから子どもを連れて逃げた先で出会ったものは――。現代を生きるすべての女性にエールを贈る、感涙必至のボクシング小説誕生! 暴力を振るう夫に耐えかねて、小学一年生の娘と共に新大久保に逃げてきた33歳の愛。同僚のダイエットの付添いとしてボクササイズに通い始めるが、素質を見出され、なぜか本格的にプロを目指すことに。さらに、思いもしなかった強敵と戦うことになってしまい……。これまで流されるままに生きてきた女性が、ボクシングを通して自らの力で人生を切り拓いていくまでを描いた、汗と涙の長編小説。 -
さしすせその女たち
夫に怒るすべての妻へ 妻を恐れるすべての夫へ 39歳の多香実は、5歳の娘と4歳の息子を育てながら、デジタルマーケティング会社の室長として慌ただしい毎日を過ごしていた。仕事と子育ての両立がこんなに大変だとは思っていなかった。ひとつ上の夫・秀介は「仕事が忙しい」と何もしてくれない。不満と怒りが募るなか、息子が夜中に突然けいれんを起こしてしまう。そのときの秀介の言動に多香実は驚愕し、思いも寄らない考えが浮かんでいく――。 書き下ろし短編「あいうえおかの夫」も収録 ※この電子書籍は、「日経DUAL」の連載記事(2017年6月23日~2018年2月23日掲載)をもとに、KADOKAWAより印刷物として刊行された『さしすせその女たち』(ISBN : 9784041058534)に基づき制作しました。 -
ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで
ノーベル文学賞受賞から、ベストセラーはカズオ・イシグロ一色に。しかし、受賞作のうち何作読んだことがあるだろう? 古今東西の受賞作を読み直し、多様な作品たちの「面白さ」を作る仕掛けに迫る! 〈目次〉 はじめに ノーベル文学賞を読むということ 一九八〇年代 一 章 めくるめく勘違い小説『眩暈』 エリアス・カネッティ 二 章 ラテンアメリカと魔術的リアリズム ガブリエル・ガルシア=マルケス 三 章 アラビア語圏のリアリズム ナギーブ・マフフーズ 一九九〇年代 四 章 「黒人」「女性」作家 ト二・モリスン 五 章 「情けないオレ語り」と日本文学 大江健三郎 二〇〇〇年代 六 章 中国語としての表現の追求 高行健 七 章 ワールドワイドで胡散臭い語り V・S・ナイポール 八 章 「他者」と暴力の寓話 J・M・クッツェー 九 章 非非西洋としてのトルコ オルハン・パムク 十 章 共産主義体制下の静かな絶叫 ヘルタ・ミュラー 二〇一〇年代 十一章 ペルー、あるいは梁山泊 マリオ・バルガス=リョサ 十二章 中国版「魔術的リアリズム」 莫言 十三章 信頼できない語り手 カズオ・イシグロ 終わりに 主要参考文献 受賞者の出身国 索引 -
伝説のエンドーくん
がんばる人にエール!感涙の学園小説。 中学校の職員室を舞台に、14歳という繊細で多感な年齢の子どもたちと日々真剣に向きあう中学教師たちのリアルな姿を描いた連作短編集。 その中学校には代々語り継がれる伝説のヒーロー「エンドーくん」がいる―。 校内のあちらこちらに残された「エンドーくん」にまつわる落書きの言葉が、悩みや葛藤を抱える教師や生徒の一歩踏み出すきっかけとなった。 その理由は? 「エンドーくん」が伝説になったのはなぜ? その謎がラストで明かされる―。 坪田譲治文学賞受賞作家の傑作が待望の文庫化。巻末に文庫のために書き下ろした「エンドーくん」のその後の物語を収載。 -
望月のあと 覚書源氏物語『若菜』
平安の都は盗賊やつけ火が横行し、乱れはじめていた。だが、そんな世情をよそに、藤原道長は「この世をばわが世とぞ思う……」と歌に詠むほど、栄華を極めていた。紫式部はといえば『源氏物語』の人気に困惑気味の日々。そんななか、式部が訪れたあるお屋敷に、道長が瑠璃という謎の姫君を密かに住まわせていることを知る。式部はこの瑠璃姫と道長になぞらえて物語を書きはじめたものの、次第に現実と物語が重なってきて……。瑠璃姫とはいったい何者なのか? 式部が時の権力者に対して仕掛けた雅な意趣返しとは? 『源氏物語』をめぐる謎を解き明かす、平安王朝推理絵巻第3弾!/解説=荻原規子 -
恋をしていた。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『あすなろ白書』『愛していると言ってくれ』『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』『オレンジデイズ』など、数々の名作ドラマを世に送り出した北川悦吏子氏による、大人の女性のための贅沢な恋の詩集。極上の言葉とあさぎ空豆氏の写真とが織りなす世界に引き込まれます。書き下ろしの詩に加え、自身のTwitterにおける人気連載「空から降るツイート」からも選りすぐりのツイートを掲載。ツイートの選出にあたり、フォロワーの方々から多くの票が寄せられました。 -
ギロチンハウス ~課長 榊江梨子の逆襲~
リストラ社員が会社の闇を暴く痛快ミステリ。 精密機器会社・京都クルミ製作所の「セカンドキャリア戦略室」。その実態はリストラ小屋、通称「ギロチンハウス」。突然そこに異動となった経営企画部第二課課長・榊江梨子・42歳、営業一課課長代理・下島裕二・52歳、総務部五係係長・勝見亮・30歳の3人。納得がいかない3人がその直後に起こったある事件を調べていくと、徐々に会社の闇が明らかに。社内不倫、不正経理、派閥争い、盗聴、裏切り・・・。崖っぷち社員たちの人生をかけた闘いが始まった。第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞後、著者が初めて書き下ろした痛快リベンジ・ミステリ小説。 ──ギロチンハウス。 (中略)あそこに押し込められた社員は、ときが経つにつれて、目は虚ろに、動きは緩慢になり、やがて生きる屍のようになっていく。 ──私があそこに……? 全身から血の気が引いた。 しかしすぐに、いくらなんでも──、と思い直した。 ──これまで、社内の誰にも文句を言わせないぐらいの実績を上げてきた。こんなことぐらいでリストラなどされるはずがない。 「冗談じゃない」 こみ上げる怒りを抑えるために、江梨子は、両手の拳を固く握りしめた。 (プロローグより) -
パンドラ・アイランド
職業、保安官。41歳の元刑事が、孤島の島で遭遇した事件とは。柴田錬三郎賞受賞作! 東京から七百キロ、小笠原の先にある一見平和でのどかな南の楽園・青國島。その島に、一人の男がやってきた。高州康彦、41歳、元刑事。彼の仕事は“保安官”。司法機関のないこの島での治安維持が任務だ。都会での生活に疲れ、妻とも離婚し、平穏な暮らしを求めてやってきた。そんな高州の願いは、一人の老人の死によって打ち破られた。泥酔して海に転落した草引の死に疑問を抱く高州。島特有のしきたり、排他的な島の人々……さまざまなものが捜査の行方を阻む。第十七回柴田錬三郎賞受賞作。 -
火の中の竜
サラマンドラは火の中でしか生きられない――。 パソコン教室の講師として平凡な人生を送っているぼく。だけど、ある日生徒から持ちかけられた相談により、ネットに潜むトラブルの渦に巻き込まれることになる。不用意なブログの書き込みを発端とした32万アクセスの大炎上案件解決のためにぼくが頼ったのは、インターネットよろず相談所「さらまんどら」。 火の中で生きる竜「サラマンドラ」を自称する彼らは、自ら炎上に飛び込んでトラブルを解決するという。所長のオメガに仲間に引き入れられたぼくは、このトラブルの「非常識な解決」を目の当たりにする――。 -
キネマ探偵カレイドミステリー
「休学中の秀才・嗄井戸高久(かれいどたかひさ)を大学に連れ戻せ」。留年の危機に瀕するダメ学生・奈緒崎(なおさき)は、教授から救済措置として提示された難題に挑んでいた。しかし、カフェと劇場と居酒屋の聖地・下北沢の自宅にひきこもり、映画鑑賞に没頭する彼の前に為すすべもなく……。そんななか起こった映画館『パラダイス座』をめぐる火事騒動と、完璧なアリバイを持つ容疑者……。ところが、嗄井戸は家から一歩たりとも出ることなく、圧倒的な映画知識でそれを崩してみせ――。 -
めぐるの選択
あの時、別の選択をしていたら私の人生は? 12年前のある朝、魚貫めぐるは公務員試験を受けに行き、にわか雨に降られて立ち往生してしまった。選択肢は駅まで走るか、様子を見るか、タクシーを探すかの3つだった。その時、小学一年生の秋に、海に釣りに出かけてそのまま行方不明になってしまった、おじいちゃんのことを思い出してしまう。 めぐるは、行方不明になったおじいちゃんのことが、ずっと気に掛かっていた。そして、そのことを物語にして子供たちに聞かせたいと思っていたのだ。 その後、この3つの選択をしためぐるのそれぞれの人生が描かれていく。 果たして、幸福だったのはどの生き方だったのか――。 読んだ後、「これでよかったんだ」と思わせてくれる長編小説。 『巡る女』を改題しました。 -
忘れられたベストセラー作家
文学史に名を刻む、森鴎外、夏目漱石、志賀直哉、芥川龍之介、川端康成、…… しかし、そんな「文豪」よりも遙かに「愛されていた作家」たちがいる! 菊池幽芳『己が罪』、『乳姉妹』 / 矢野龍渓『経国美談』、『浮城物語』 / 菊亭香水『惨風悲話 世路日記』 / 東海散士『佳人之奇遇』 / 村上浪六『当世五人男』 / 村井弦斎「道楽」シリーズ / 徳冨蘆花『不如帰』 / 桜井忠温『肉弾 旅順実戦記』 / 半井桃水『胡沙吹く風』 / 渡辺霞亭『渦巻』 / 柳川春葉『生さぬ仲』 / 木下尚江『良人の自白』 / 田口掬汀『伯爵夫人』 / 小杉天外『魔風恋風』 / 小栗風葉『青春』 / 島田清次郎『地上』 / 江馬修『受難者』、『山の民』 / 倉田百三『出家とその弟子』 / 奥野他見男『学士様なら娘をやろうか』 / 白井喬二『富士に立つ影』 / 直木三十五『南国太平記』 / 尾崎士郎『人生劇場』 / 小島政二郎『人妻椿』 / 島木健作『生活の探求』 / 豊田正子『綴方教室』 / 火野葦平「兵隊」三部作 / 小川正子『小島の春』 / 大迫倫子『娘時代』 / 岩田豊雄『海軍』 / 石坂洋次郎『青い山脈』 / 田村泰次郎『肉体の門』 / 富島健夫『おさな妻』 / 原田康子『挽歌』 / 源氏鶏太『三等重役』 / 柴田翔『されどわれらが日々――』 / 森村桂『天国にいちばん近い島』 ……など 彼らはどうやって人気作家となり、なぜ「忘れられて」しまったのか? 明治から昭和までの人気作家たちの悲哀に迫る、もう一つの文学史。
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