岡むつみの作品一覧
「岡むつみ」の「ゼロ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岡むつみ」の「ゼロ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
マルク・エルスべルグ『ゼロ (上)』角川文庫。
近未来社会派サスペンス小説の上巻。
近未来というよりも現代最先端のIT技術に基づいたリアリティあふれる社会派サスペンス小説と言った方が正解かも知れない。
着想は面白いが、ストーリーは今一つだろうか。
SNSやネットの世界では個人情報の匿名性が失われ、いつ犯罪に巻き込まれるか解らない問危険な状況に陥っている。IT技術の進歩にセキュリティや法令が追い付かないのだ。個人のメールアドレスなどは絶対にネットショッピングの会社などから流出しているのだろうし、我々が使用する検索エンジンやアプリの履歴と個人情報がネット企業に商業目的で利用されているのだろ
Posted by ブクログ
IoTが広まり全てがデジタライゼーションされ監視社会となった近未来が舞台、人工知能(スマートマシン)を活用したパーソナルアシスタントサービスが買取を含む徹底した個人情報の収集を行い、その個人をイケテル男あるいは女にプロデュースすることで若い人を中心に人気を集めている。
一方、「データを独占する大ダコは退治しなければなりません、というのが私の意見です」をキャッチフレーズとするアニノマスのような謎のハッカー集団も組織されている。
そこで両者を巡ってミステリーの王道、殺人事件から物語が始まる訳ですが、マイノリティレポートのように殺人事件を予測できないのはともかく、監視社会と呼ばれる前提で、事件後
Posted by ブクログ
思っていたほどは面白いと思えなかった。購買履歴から体温まで、パーソナルデータをすべてインターネットに預けて、それらのデータを総合して各人が格付けされるような世界のお話。
格付けを上げるための行動を、レコメンドするアプリケーションがあって、でもその格付けや行動の判断基準は誰が決めるべきなのか、その根本のところに主人公が疑問を持つことが物語を動かしていく。
世界観自体は、自分はとても肯定的に捉えていて、こういう世界に早くなって欲しいと思う一方、その判断基準やデータの管理の方法を、ビジネスベースの民間企業のみには任せたくないという気持ちもあって、なんとなくそういう発想に近いものを感じた。
テーマは面