やがて哀しき外国語

やがて哀しき外国語

682円 (税込)

3pt

F・スコット・フィッツジェラルドの母校プリンストン大学に招かれ、アメリカでの暮らしが始まった。独自の大学村スノビズム、スティーブン・キング的アメリカ郊外事情、本場でジャズについて思うこと、フェミニズムをめぐる考察、海外で深く悩まされる床屋問題――。『国境の南、太陽の西』と『ねじまき鳥クロニクル』を執筆した二年あまりをつづった、十六通のプリンストン便り。

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やがて哀しき外国語 のユーザーレビュー

本書は、数多くの名作を生みだしたあるいは平成の文豪とも呼ぶべき作家、村上春樹によるエッセイです。
著者は1991年から4年半の間アメリカに住んでおり、その体験を主として、90年代のアメリカ社会の情勢やアメリカに住む人々の暮らしなどが描かれています。

ただし、内容は単なるエッセイに止まりません。
文学を創り出す村上の「人」の存在意義や社会的立場に対する考え方が直に伝わってきます。

そして、タイトルの「やがて哀しき外国語」とは本人の中に存在する日本語の情緒を示しています。
あとがきにも書かれていますが、村上に影響を与えた作品の多くは英語の外国小説です。
日本人として生まれ日本語を自明な母国語として生きていたものの、小説家村上春樹としては英語のもつニュアンスが深く影響している、そのようなことを表現している言葉ではないでしょうか。

村上春樹の文学的世界観を通して感じる日常を是非味わってみてください。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    村上春樹がアメリカで生活していた1991年から2年間の生活を綴ったもの。NYの有名大学の永年教授の方から教えてもらった、これを読んだらいいよという本がこちら。過去も読んだことがあったのだが、改めて購入。
    プリンストンは、非常にのんびりした、お金のことをほとんど話さない、自分のやりたいこと、興味あるこ

    0
    2023年03月05日

    Posted by ブクログ

    プリンストンにいた頃のエッセイ。
    ストレンジャーとして暮らすアメリカでの経験、そこで感じた様々なことなどとても面白かった。
    リムジンの運転手とのジャズ談義は最高に面白かった。
    読んでいる途中で「そうそう!」と深く同意したり。
    「共通一次男」は笑った。でも笑ってる場合ではないかもしれないなぁ。現在の日

    0
    2022年03月01日

    Posted by ブクログ

    考え方が好き。
    純粋で素直な人。
    心から流れてくる言葉。
    そういう文章を読むと少し楽になれる。

    何かに縛られず自由で純粋でワガママに生きていく可能性があるなら、そうしないことが神への冒涜と思わないか。

    0
    2021年10月23日

    Posted by ブクログ

    20年以上前にアメリカ留学していた頃、よくわからない言葉と文化と習慣の中で生きていくのが精一杯だった頃に、「遠い太鼓」と一緒に傍に置いていた本。電子書籍もなかったし日本語の本なんてとても高価でなかなか買えなかったから、文庫本の表紙はボロボロ、中のページもよれよれになるまで読み返していた。だから今でも

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    いかにも村上春樹節といった語り口で、どこか飄々としながらも癖のある文体が良い。
    日本という国を外から見た形が独特の視点で語られていて、なかなかに面白い。

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    村上春樹がプリンストン大学に身を置いていた時に書いたエッセイ。時期的には、1991年から1993年にかけてのこと。村上春樹は、けっこう真剣に書いているように思えたし、今からだと30年以上前の話ではあるけれども、それでも、相当に面白く読んだ。
    1991年と言えば、日本のバブル経済が崩壊した年であるが、

    0
    2025年06月14日

    Posted by ブクログ

    外国で生活している中で起こる出来事を、このように柔らかく捉えていくことでさらに毎日が楽しめるのではないかと感じた。

    0
    2025年01月03日

    Posted by ブクログ

     著者がアメリカに滞在していた頃に書いたエッセイ本。アメリカで過ごしたときに出くわした体験を主に綴っているが、なかでも興味深いのは、著者の小説を書くまでの過程に触れた「ロールキャベツを遠く離れて」と日本のエリートに言及した「ヒエラルキーの風景」の2つである。前者では、著者は学校で習ったことよりも、店

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    執筆した時の感情や風景が
    ありありと浮かぶエッセイだった

    初めて外国に行く前に
    この本を読みたかったな

    0
    2024年08月19日

    Posted by ブクログ

    エッセイはあまり読まないのに、何故春樹氏のエッセイは何度も読んでしまうのだろうか?

    実家に帰ったときに本棚を覗いていて目に入ってきた「やがて哀しき外国語」何回も読んではずなのにどんな話だっけかな、今英語を勉強しているのに哀しくなってしまうと困るなと思い、持って帰って読む。

    そうだ、著者がアメリカ

    0
    2023年11月09日

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