加藤洋子の作品一覧
「加藤洋子」の「アウトランダー 時の旅人クレア」「幾千もの夜をこえて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「加藤洋子」の「アウトランダー 時の旅人クレア」「幾千もの夜をこえて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
大学生のシャーリーは母親に連れられて墮胎手術を受ける旅行を抜け出し、戦時中に行方不明となったいとこのローズを探すたびに出た。彼女の働き口の報告書にあったイヴリンという名前を手がかりに彼女の家へと訪ねる。彼女は最初はシャーリーを追い払おうとしたがローズの働き口のレストランの名前を聞くと一緒に旅に出ることにした。
終盤の抜粋を読むまで実際の人物をもとにしているとは知らずに読んでいた。物語はシャーリーと戦時中の若かりし頃のイヴリンを回顧を交互に進める。2時代をつなげるのがローズが働いていたレストランのオーナー、ルネだ。悪役だが魅力的な小物で最後のカタルシスをより強くしてくれる。そして何よりもアリスの
Posted by ブクログ
現在、現時点で、数少ない正統派冒険小説の担い手のトップ・ランナーは、間違いなくケイト・クインという女性作家である。印象的なヒロインと、緻密な考証に基づいて描かれるスケールの大きな戦争時代の冒険とロマン。かつての冒険小説のほとんどが男性作家であったことを思うと、今、この時代だからこそ、戦争の物語の渦中を駆け抜ける女性たちの存在が際立って見えてくる。
現在の女性であったかもしれない過酷な戦争の時代を生きた女性たちの日々を、この作家はいつも活き活きと力強く描き切ってくれる。そして、ぼくのような男性読者であれ、戦争という最も過酷な状況を背景に、この作家が作品毎にこれでもか、これでもかと言わんばか
Posted by ブクログ
ナチスドイツ軍からアメリカの墜落した航空兵たちを何度も助けたイザベル。妹
ユダヤ人の孤児を助けたヴィアンヌ。姉
この本を読むきっかけは、海外ドラマ『ファイアフライ通り』の原作者がクリスティン・ハナだったので、何か翻訳本がないか検索したところ、この本が見つかった。
内容は全く違うけれど、女性が主人公というのは共通している。
良い本だとは思うけど、なんとなく、2人が魅力的に思えないんだなぁ。あと、大変さが端折られてる感もある。
良い役者で、イザベルが航空兵を何度も山越えして助けたところとか、ヴィアンヌの危ない孤児たちの助け、ドイツからのひどい扱いなど、しっかり描きながら、ドラマ化したらいいかも
Posted by ブクログ
この作品にはどこにもブレーキが付いていない。読み出したら止まることができない。約750ページに渡る長大な本なのに、どこにも。それだけでも凄いのだけど、この作家の歴史に材を取った取材能力も努力も凄い。あらゆる歴史的事実の上に重ねてゆく個の物語は、途轍もないエネルギーを持つ。それを抱えた主人公たちは、実在の人であれ、架空の人であれ存在感が半端じゃない。そこがケイト・クインという作家の最大の強みなんだ、と三作目でも改めて再認識。
そもそも複数主人公を並行させ、それぞれの物語を疾走感たっぷりに交錯させたスケールの大きい物語を作るのが上手い作家なのだが、本作では、大戦中の英国を舞台に、個性豊かな三