【感想・ネタバレ】良妻の掟のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年01月04日

装丁の良さに一目惚れして購入。
タイトルと綺麗な(よく見ると印刷されたシミや破れが)装丁とは真逆の内容。
年代の異なる2人の主人公によるシスターフッドであり、昨年の直木賞候補であるスタッフロール(深緑野分著)と重なる部分もあるが、読後感は全く違う。
読み比べてみるのも面白いかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年11月23日

結末は、私としては意外だった。
あと、装丁、キツネ柄のデザインがかわいい!!

1950年代、アメリカも日本も良妻の基準は似たようなものだったんだろうなと感じる。
子育てと料理と庭いじりでしか輝けない時代、
埋もれてしまっていた、本当は才能ある女性がたくさんいたんだろうな…
キティも実はその類な気も...続きを読むする。

本題とは違うだろうが、隣人に恵まれると本当にそれだけで楽しそうで羨ましい!!とも思った。
そして結婚生活はサバイバル、その点に関しては現代もそうかなとも思う(笑)

家が生きているようなファンタジーな表現をされるのは最初気になったが、読み進めると個人的にはだんだんと気にならなくなっていった。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

北米ベストセラー小説?可愛い表紙とは全く違った、強かな女性達のヒリつく物語でした。カナダ生まれのジャーナリスト、作家の5冊目の小説。原題はRECIPE FOR A PERFECT WIFE 楽しいはずのレシピもなんだか不穏に感じてしまいました。

あらすじ

出版社を辞め、夫と引っ越した郊外の古...続きを読むい屋敷に住み始めたアリス。自称小説家の彼女は、家の手入れをする際に、1950年代の前住人ネリーの痕跡を見つけます。現代と過去2人の女性を主人公にした物語。

アメリカNY郊外。夫からDVを受けるも、従い続ける妻ネリー。良妻の定義とは?そして、彼女の秘密とは?

アリスは誠実とはかけ離れた性格で、イライラしながら読み進めました。そんな彼女がネリーの物語、古い家にのめり込んでいく様は怖かったです。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

人って「自分が我慢できたんだから他の人も耐えられるはず」と考えて現状を維持するタイプか、「自分は我慢をせざるを得なかったことを他の人には経験させたくない」と考えて状況を変えようとするタイプに分かれる気がする。そして、日本人には前者が多いように思うし、アメリカ人は後者が多いのかなと思う。
女性の社会進...続きを読む出が日本より進んでいるように見えるアメリカでも1950年代はこんな感じだったのだなと思うと、この70年ほどを生きた女性達がどれほど頑張ったのかがわかる気がする。1950年代と比べると、門戸、選択肢の幅は信じられないくらい広がっている。とは言え、アメリカでもまだ、女性にとって育児・家庭とキャリアとの両立は大きな問題のようだけれど。
アリスの考え方や生き方は私にはあまり好ましくは思えなかったけれど、日本の中高生にも是非読んでほしい本だなと思った。

「母は言ったわ。『人生において自らに問いかけなければならないいちばん難しい質問は、”自分とは何者か?”なのよ。自力で答えるのが理想だけれど、油断していると他人があなたの代わりに答えてしまう―そうさせてはだめよ』」
アリスの喉に塊ができた。いまにも涙がこぼれそうだ。「あなたに同じ贈り物をさせてね、アリス、あなたの唯一の仕事―本を書くことよりも、バラの世話をすることよりも、食事を作ることよりも大事な仕事―は、その質問の答を自分で見つけること」(305頁)

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Posted by ブクログ 2022年12月24日

料理と着るもののことがたくさん出てくるのでさくさく読める。50年代、裕福な夫にDVを受けるネリーと、おしゃれ職をクビになり夫と田舎に引っ込んだ現代のアリス、ふたつの話を行き来しながら進んでいき…シスターフッド小説というよりは、ゴシック風味のミステリかなと思うけど、邸宅に取り憑かれたかな…という思わせ...続きを読むなどがあまり回収されておらず、ちょっと残念。
しかし、各章冒頭に引用される20世紀前半の「妻たるものは」な教えとか、アメリカでも主婦の地位はこうだったのねとクラクラ。「主婦は病気になってはいけないのです」とかね…。
50年代のドレスの話や、ん?それ美味しいの?疑惑はあるけど楽しいレシピなどは大いに楽しめる。

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