あらすじ
全米を感動で包んだ、大戦下の姉妹の物語!
彼らがなにをしようと、わたしの心には触れられない――。
アメリカ版読書メーター「Goodreads」、2015年ヒストリカル・ノベル第1位!
本文庫発売時におけるアメリカAmazonレビュー数21,500超、★4.8!!
十月、イザベルは航空兵たちを引き連れ、最初のピレネー山脈越えを敢行する。悪天に見舞われた山路は、困難を極めた。
同じころ、ナチスのユダヤ人狩りがヴィアンヌの親友を襲う。ヴィアンヌは親友母子を自由地域へ脱出させようとするが、検問所で母子は銃撃に遭う。長女を失った親友は幼子をヴィアンヌに託し、強制収容所に送られる。
スペインからパリへ戻る途中、イザベルはヴィアンヌの町を通りがかる。そのとき、ある事件がきっかけで二人はドイツ軍大尉を殺してしまう。大尉を探索していた親衛隊少佐が、ヴィアンヌの家に入り込む。親友に託された子との同居を許してもらうため、ヴィアンヌは少佐に体をさし出す。
そしてイザベルも遂に逮捕されるが、彼女を救うため命を投げ出したのは、かつて姉妹を見捨てた父親だった――。
戦争が与える試練を懸命に生き抜く姉妹の姿は圧倒的だ。感動のラストを迎える下巻!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ナチスドイツ軍からアメリカの墜落した航空兵たちを何度も助けたイザベル。妹
ユダヤ人の孤児を助けたヴィアンヌ。姉
この本を読むきっかけは、海外ドラマ『ファイアフライ通り』の原作者がクリスティン・ハナだったので、何か翻訳本がないか検索したところ、この本が見つかった。
内容は全く違うけれど、女性が主人公というのは共通している。
良い本だとは思うけど、なんとなく、2人が魅力的に思えないんだなぁ。あと、大変さが端折られてる感もある。
良い役者で、イザベルが航空兵を何度も山越えして助けたところとか、ヴィアンヌの危ない孤児たちの助け、ドイツからのひどい扱いなど、しっかり描きながら、ドラマ化したらいいかもしれない。
でも、ストーリーはいいと思う。
どれだけナチスドイツが酷いかわかるが、それ以前にやっぱり戦争はろくなもんじゃないと思わせる。
そして、愛情を確認するところが良いのだ。