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Gカップの「おっぱい」を自分のアイデンティティとする23歳フリーター・巡谷。同居人は、「自分は臭い」と信じる23歳処女・日田。ゴミ処理場から出るダイオキシンと自分の臭いに異常な執着を見せ、外見にまったく気を遣わぬ日田のことを、巡谷はどうしても放っておけない。日田だけが巡谷の「気が触れそうになる瞬間」を分かってくれるのだ。二人一緒なら、どうしようもなく孤独な毎日もなんとかやっていける――。
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Posted by ブクログ
久々に小説を読んだけど一気に読んでしまったくらい引き込まれた。2人に共感したり切なくなったり嫌悪を抱いたりでも愛おしかったり、文章も雰囲気も全部が好き。こういう小説が好きなんだよなあ〜と嬉しくなってしばらく小説離れしてたけど同作者さんの他の作品も読みたくなった。
昔京王井ノ頭線の『三鷹台』という駅の側で私は生活をしていました。 この本はその三鷹台を離れ、高円寺に在住の頃購入しました。この作品のシンボルは、おっぱい、ゴミ焼却場、男性器、、、ちょっとびっくりするけど本谷有希子さんならではだと思います。 取り分け、私達に取り憑いている、ダイオキシンをだしている(...続きを読むと、主人公達が思っている)高井戸のゴミ処理場は通勤でいつも見ていたので、なんとなく彼女達がぼんやりと空想にふける様が想像できたのですいすい読めました。しかもなんら抵抗もなく。 内容はざっくりいえば、痛い(かもしれない)女子の思い込みとか、不安や妄想を表出しあったり、日々の様を斜に構えて見ていたとしたら、斜に構えたまんま書かれています。なんか、自分も随分と斜に構えた人間なので、正直この妄想解らないでもないって思いました。 あとは2人のやりとり、なんだかんだ結束していく様や最後に二人でダイオキシンを探しにいく下りは爽快感があってよかったです。すいすい読んでいける感が当時はありました。 といいますのも、私がこの本を読んだのは世間知らずだった二十代の頃で、いざ久しぶりに読んだら何が何やら分からなくなっていました。 感受性によって、味わいって変わるんですよね。取り分け文学の世界はそうなのかも、、と感じます。自意識過剰で、なんか色んなものが気になる20代なうちにこの本を読んでいたことは良かったなって感じました。
やっぱり本谷さんの描くパニックの緊迫感がすごい。 狂気のぶつかり合いが、なぜだか嫌悪感と爽快感を生み出す。 いまの東京で生きてくことの幸せってなんだろうと考え込んでしまう。 この作品は、青春エンターテインメントらしい。 これをエンターテインメントといってしまっていいの?…
きっとこの物語は日田と巡谷のピークのときだけを切り取った話で、これからも巡谷はグルーヴ先輩になって死にたいとか思うときがくるんだろうなとか思った。 それに、出てくるサブキャラ(この物語に正常な人は出てこないが)たちのその後が気になって、それを考えると思わず笑ってしまう。 横ちんは延長コードで縛ら...続きを読むれたままなのかな、ゲシュタポは今でも日田の「すいませぇ〜ん」の声を聞いていて、壁を延々と殴っているのかなとか。 でも、S区に住んでいる人たちは症状が発症してるからきっとそうなんだろうな。
隣のあの子もあいつの彼女もO塚娘だったらなんてステキどころか、なんか恐ろしいが、隣のあの子もあいつの彼女も考えることはきっとみんな変なので、もっと恐ろしいのだった。 日田(ニッタ)をずっとヒダだと思ってた。だとしたら日田スメルはヒダスメルなわけで、それは卑猥すぎてヤバい。 ラストシーンの煙...続きを読む突登るとこ、なんか妙に感動的で、またそれがおかしくて、よかった。
アイデンティティはGカップの胸しかない巡谷と、自分の体臭を必要以上に気にする日田の奇妙な友情。世間の感覚から外れている二人は、罵倒しあいながらも互いには自分を曝け出して許し合ってたりもする。ズレにズレたふたりのラストの暴走っぷりが面白くて、好みが分かれそうだけど個人的にすごく好きだった。
2人ともどうしようもねえ〜 比較してどっちがヤバイとか言う問題じゃない。巡谷が自分は常識人で日野をお世話してあげてるみたいな意識もリアルで、こういう取り繕い方しちゃうよね恥ずかしいよねみたいな。共感性羞恥 でもなんか登場人物に役割を振り分けてない感じがよかった。 煙突がデカいちんこのメタファー
ニヤニヤしながら読んだ。人を100%理解するのは無理だから、もしかすると他人からみた自分っていうのは少なからず「あの子の考えてることは変」だよな、と思う。そう考えると変な2人がすぐ身近なアパートにいるような気がしておもしろくなる。○○のメタファー!って大声で叫びたくなる。
本谷ワールド炸裂 社会にうまく馴染めない二人のしょうもない掛け合いが面白い こんだけいい合えるなら理想の友達関係だな
自分のコンプレックスを気にしすぎる日田と、自分の唯一の武器にすがる巡谷。そんな二人の関係性は、単純に友情と呼ぶには少し違う、時にはすれ違ったり疎ましく思ったり戦ったりしながらも、どこかでお互いがお互いを支えていて、結局これが友情というものなのかもなぁと思う。作品自体はぶっ飛んでいるけれど、程度の差...続きを読むはあれどみんなどこか変わっている世の中で、一口に友情と呼びきれない複雑だけど大切な関係性を築いている現実を思えば、この作品はある種の普遍性を持っているなぁと感じた。面白かった!
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あの子の考えることは変
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本谷有希子
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幸せ最高ありがとうマジで!
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