グ、ア、ム(新潮文庫)

グ、ア、ム(新潮文庫)

小説・文芸
484円 (税込)

2pt

北陸育ちの姉妹。長女は大学を出たもののバイト生活を送る、いわゆる「ワーキングプア」。そんな姉を反面教師にした次女は、高卒で信用金庫に就職。姉妹は母も交えた女三人でグアム旅行に出かけることになるが、長女の身勝手な行動のせいで、早くも旅は不穏なムードに……。時代の理不尽、血の繋がった女同士のうっとうしさを、シニカルな筆致で笑い飛ばす、奇妙で痛快なホームドラマ。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    グ、ア、ム(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    526777
  • 電子版発売日
    :
    2018年06月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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グ、ア、ム(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ほんと面白かった。
    娘しかいないお父さんって、このタイプ多いよね、と。
    サービス精神が溢れてしまっているかんじ。
    方言の会話がテンポ良くて、読んでいるうちに自分が
    おもち(何代目?)になって一家と一緒に過ごしているような。

    帰宅時に何か読みたいなと職場の文庫書架で目についた一冊を考えなしに手に取ったのだけれど、この直前に『死刑のための殺人』を読んで「砂漠のような家族」に戦慄していたので、「大丈夫、こんな家族もあるよ」と慰められた。
    こういうことがあるから本の虫は止められない。

    0
    2014年06月03日

    Posted by ブクログ

    完敗。


    テンポよい北陸の方言での会話や、“おもち”のネタでゲラゲラ笑って勢いよく読み終えてしまったけれど、解説を読んで本谷さんの鋭さを感じて怖くなってしまった。まるで、頭のキレるやり手芸人だー。(なぜか残っているつまらぬ芸人ではなく、頭の冴えたずるがしこい人間。)

    母、姉と3人で私もグアムに行ったことがあり、小説に登場するナイトマーケットの情景が容易に思い描けた分物語の迫力が3倍増しくらいになった。      なんて書きたいわけではなく、、、

    本谷さんの表現する対象が、とっても好ましい! 痒い所に手が届く とはこのことであろう・・・   生きることに大半の時間を割いている つまらぬ日常をぬかりなく切り取って説明してくれる。
      読解力のない自分には、こういうことぐらいしか本谷さんの魅力は解らないのだろう・・・ ああ悲しい。

    家族の存在を確認するためにも。もう1回読みます。  オススメ!!    生きてるだけで、愛 を読んでウツウツさで苦手な方も グ、ア、ム は読めると思います。   

     

    0
    2012年05月03日

    Posted by ブクログ

    『時代が時代なら「うつけ者!」と斬りつけられてもおかしくないほど集中力を欠いた状態である。』

    『人の顔に点在するほくろを線でつなぐと何かのメッセージが浮かび上がってきそうで怖い…だの。』

    『長女は「妹をアリバイ工作に利用した、睡眠時間経過の誤認トリックを思いつきましたので」と泣き、「わけが分からん!」と父親からさらに怒られていた。』

    『うるさいな、おとん! あほ! おとんがあほや! おとんが将来ぼけろ! ぼけ老人になれ! ー ぼけたらほっぽり出してやる! 裸で近所、うろうろしろ!』

    『ちなみに長女が状況する際、彼が同様に出した条件は"AV女優にならないこと"だった。』

    『信用金庫の同僚ともそれほど信用のある付き合いはしていない。』

    『今のはたぶん「オランジィ・ジャゥス、プリーズ」と発音せねばならなかったに違いない。 ー 「オランジィ・ジャゥス」と言わなかったばかりにトメィトォ・ジャゥスが目の前に来てしまった。』

    『「ビーファーチッキン?」もうビーファーとしか聞こえない。どうせお前ら分からないだろうと高をくくり、本当にビーファーと言っているとしか思えない。』

    『あー、何が幸せなのか分からないけど、今が幸せじゃないことだけは、分かる。』

    『ああ、一人って楽だな。人間って他人といなければストレスなんて発生しないんだな、と思えてきた。』

    『やきもきー、と実際に声に出して言ったのは、彼女にとってもこれが人生で初めてのことである。』

    『やがて次女が死刑台にこれから上がろうとするかのような表情でバスルームのドアを重々しく開けて現れ、そこから一歩も動こうとせずに声を発した。』

    『お前はいっつもそんなんやからやろ? なんでお前はいっつもそんな自分が正しい、みたいな言い方するんじゃ。なんの、どんな根拠があってお前が正しいんじゃ。』

    『もういい。なんでもいいから、おかん、喜ばせよう ー 楽しいふり、しよう』

    『甘酸っぱ辛い!』

    『苦悩なんて誰にでもできるということに気づいて、じゃあもうそういうのは他の人に任せようと目をつぶった。そうだ、苦悩なんて誰にでも、できる。』

    0
    2011年10月16日

    Posted by ブクログ

    私の目標として、オカンをドイツ旅行に連れて行くってのがあって、多分その時には妹も来るんだろうけど、確ッ実にこれと同じ状態になるやろな。

    0
    2011年07月14日

    Posted by ブクログ

    狭すぎる家庭、地方という空間で秩序を保つことの馬鹿馬鹿しさや、なまの言葉がリズミカルに表現されていて良かったし、最後も痛快だった。

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    東京で垢すりマッサージのアルバイトをしている長女と、大阪で堅実に信用金庫に就職した次女、そして2人の母親が、今にも爆発するのではないかという一触即発の関係を抱え込んだまま、台風のさなかグアム旅行に出かけるという話です。

    1970年代に、著者と同じく劇作家の山田太一が『岸辺のアルバム』で当時の家族の問題を鋭く衝き、大きなインパクトを与えましたが、本作にも現代の家族の問題を描きつつ、コミカルな方向へ突き抜けるような衝迫力を感じました。

    前作『生きているだけで、愛』もシニカルなホーム・ドラマで、やや印象が重なるところはありますが、おもしろく読めました。

    0
    2017年07月21日

    Posted by ブクログ

    性格真逆で不仲の長女と次女、そんな二人の間でおろおろ仲をとりもとうとする母。
    そんな女三人の三泊グアム旅行。
    フリーターでわがままの身勝手な長女と、信用金庫勤めで堅実な現実主義の次女という組み合わせが妙にリアルだわ。
    姉はしっかり者、妹は奔放マイペース、みたいな世間一般のイメージとは違いますよね。
    私自身は姉でもあり妹でもある立場なので、両方の言い分に共感できました(どちらかと言えば妹寄り)。
    物語にただよう一触即発の空気と、本谷有希子の独特なユーモアセンスにニヤニヤがとまらなかった。
    旅行終盤のがむしゃらとまで言える決死の思い出づくりから、ラストまでの展開もこの家族らしさがあって良かった。
    本谷有希子の小説すべてがツボだわ。

    0
    2017年03月03日

    Posted by ブクログ

    姉妹ってこんなにもいがみ合うものなのか?
    わたしは弟なのでこんなに距離感が近くない
    兄弟でもどこか他人なんだな。
    でも下の子は上みたいには絶対ならないとかああいう風にやったらいかんとか反面教師で生きてるから世渡り上手だし、逆に上はやって学ぶから図太くなれるし

    家族それぞれのポリシーがある
    嫌いあっているようで根っこはお互い信頼してる
    くだらない言い合いこそ家族
    渦中にいるのはしんどいだろうけどいい家族に出会えた

    0
    2016年05月04日

    Posted by ブクログ

     父を日本に残し、母と姉妹の三人でグアムへ旅行する話。家族同士の滑稽でくだらないやりとりの描写が絶妙で何度もクスリとした。家族の嫌なところはたくさんあるけど縁が切れるわけでもないので我慢するしかないという諦念や、母や姉(妹)のようにはなりたくないという反発、同じ女同士だからこその対立など、あるあると頷ける感情がそこかしこに散りばめられていたけれど、結局は嫌いになりきれないものだなぁと思う。皮肉とおかしみがちょうど良く混ざりあっていてとても面白い作品だった。

    0
    2015年12月17日

    Posted by ブクログ

    電車内で笑いをこらえるのに苦労した。
    そういう経験がなかなかない私には稀有な小説。

    「テロリストやと思われるぞ、おかん」

    裏日本からは逃れられない。

    装丁もGOOD。

    0
    2015年09月20日

グ、ア、ム(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    グ、ア、ム(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    526777
  • 電子版発売日
    :
    2018年06月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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