異類婚姻譚

異類婚姻譚

616円 (税込)

3pt

子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作が第154回芥川賞受賞! 自由奔放な想像力で日常を異化する傑作短編集。

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異類婚姻譚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いやあ、すごいな
    おもしろかった。

    「異類婚姻譚」
    最後はえーーなんだけれど、
    夫婦というのを例えに近しい二者間の話。

    まあ、ところどころドキッというかわからなくもないというところもあり、個人的にはアライさんが気になる。

    どんなに近しくても、やっぱりお互いの輪郭はくっきりしていたいし、境界は保

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    2匹の蛇が互いに食い合うように、夫婦も少しずつお互いを食って、お互いに似ていって、お互いではないものになっていく。
    「あの夫婦って見た目も似てるよね」という、多くの人が見聞きしたことある言葉の中には、実はこんな奇譚があるのかもしれない。
    人間社会はクイズ番組なのだと思った(気が付いた?)主婦、山奥の

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    【フレーズメモ帳】
    蛇ボールの話、知ってます?二匹の蛇がね、相手のしっぽをお互い、共食いしていくんです。どんどんどんどん、同じだけ食べていって、最後、頭と頭だけのボールみたいになって、そのあと、どっちも食べられてきれいにいなくなるんです。分かります?なんか結婚って、私の中でああいうイメージなのかもし

    0
    2025年04月09日

    Posted by ブクログ

    再読。現代の怪談のような小説。どれも面白くてすいすい読めた。〈犬たち〉の裏テーマのようなものがよくわからず、他の人の感想や考察を聞いてみたくなった。この短編のタイトルだけ〈〉で閉じられているのも不思議。

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

    カップルは顔が似るというあるあるをよくここまで広げられたなと。猫のおしっこってそんな臭いんだ、知らなかった。

    0
    2025年02月06日

    Posted by ブクログ

    あなたは、『自分の顔が旦那の顔とそっくりになった』らどうするでしょうか?

    夫婦は似た者同士が良いのか?そうでない方が上手くいくのか?このあたりは世の中意見は千差万別でしょう。同じものが好きだからといって一緒になった夫婦が最後まで添い遂げられるかといったらそんなことはありません。嗜好は正反対という夫

    0
    2023年12月02日

    Posted by ブクログ

    自分が男性なので、本谷さんの書く男性像にはドキッとする。
    自分はこうじゃないと思ってるし、こうなりたくないなぁって感じの男。
    でもそのダメさに主人公の女性などが慣れてたり諦めてたり、なんなら居心地良く感じたりしてるように思うので読んでて非常にむずむずする。居心地が悪い。

    自分にはこういうあり方は無

    0
    2023年05月05日

    Posted by ブクログ

    夫婦は妥協と諦めで互いに似てしまう。
    不満を持ちながらも、どこか身を任せたほうが楽だと思った結果であり、自身も不満を持たれていることがある事実に目を背けた結果でもある。
    そんな誰にも起こりうる問題をファンタジーに落とし込んだ秀作。

    最後の藁の夫のモラハラDV具合が怖かった。

    0
    2023年04月12日

    Posted by ブクログ

    表題作を含む4編。いずれも夫婦や家庭に対する違和や不安をテーマにした奇譚。感覚に鋭いリアリティを感じる分、奇譚であることについていけない人もいそう。
    表題作含め登場人物たちは基本的に「演じている」「演じさせられている」という感覚が課題の根本にあるように感じたが、劇作家の著者としてあえてそのような視点

    0
    2022年12月04日

    cnm

    購入済み

    読了後、芥川賞受賞時にいつもの本谷節がないとの意見があったことを思い出した。わたしはあれがないとだめなのである。

    0
    2025年12月01日

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