【感想・ネタバレ】異類婚姻譚 のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年01月09日

これはじわじわ染みる毒。気付きたくなくて自然に目を逸らしていた夫婦の歪みに、むりやり向き合わされたような不安と恐怖を覚えた。

展開はどこか幻想的でありながら、心情はリアル。生々しい現実というよりも、乾いた真実ともいうべきか。生々しく劇的、そんなものではなく「あぁこんな風になっちゃった」という諦めに...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年11月14日

芥川賞作品なのに読んでいなかった。文庫本のカバーが石黒亜矢子さんで可愛すぎると購入。そして一気読み。異化の話は大好物です。日常が私たちの知る日常とは、違って少しずれた世界を生きている人たちの物語は大好物で、この中のいちばんは『トモ子のバウムクーヘン』最高でした!

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Posted by ブクログ 2019年11月11日

「家庭」、「夫婦」という日常的な関係やストーリーが途端に異質なものに見えてくるような話。特にぞっとしたのが『異類婚姻譚』。本来誉め言葉である「似たもの夫婦」、本当に互いの容貌が変形し、役割や存在がどろどろと溶け合っていく不気味さ恐ろしさがこの話にはある。短編4つともそれぞれが独特で面白い、そして一貫...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年10月26日

普通の日常から、すっとスライドしてフィルターがかかって、内面世界を通した現実を見せていく。好き嫌いはあるかもしれないけれど、まぁ、よいのではないかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月24日

偶然手に取った「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(図らずしも本谷さんのデビュー作)でその色彩鮮やかなストーリーに感動し、気になる作家さんとなった本谷有希子さん。本作は芥川賞受賞作品。期待を抱いて読み始めたこの異類婚姻譚を含む四つの作品の短編集は、いずれも結婚や家族をテーマとするもので、皆が見て見ぬ振...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年05月04日

表題の「異類婚姻譚」が良かった。夫婦ってだんだん似てくるんだよね。何でなんだろう。不思議。猫捨てる話がとても象徴的。
全体的にファンタジー色が強め。

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Posted by ブクログ 2019年02月15日

夫婦の日常の中に生まれる違和感を描いた短編・中編集。誰かの存在が日常になるということは、もしかしたら少し気味の悪いことなのかもしれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年02月12日

主人公の「サンちゃん」って正しい名前は何だろうと思いながら、読んだ。
山芍薬になりたいと思っていたのなら、仕事はしないだろうな。


他の三篇も不思議な物語。何か寓意があるのだろうか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年11月27日

あー……っていうか、うわー……っていうかw
これ、結構コワかったりするよね??
しかし、まぁ、なんだなぁ〜、本谷さんには、不可思議な魅力があるのよねぇ〜……。

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Posted by ブクログ 2018年11月17日

 猫を用いた可愛らしい表紙。単行本は気持ち悪い(?)感じだったけど、内容が一歩間違えば不快感を持ってしまう人もいそうな小説だけに、これはアリだなと思った。

 旦那がクソ過ぎてクソ。クソだなぁと思って最後までクソだったなと思ったら、そのクソと結婚した相手にもまぁ何かはあったわけで・・・という、極めて...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年10月27日

前から気になっていた作家の、芥川賞受賞作品の文庫化。なるほど、こういう作風なんだ。ここに収められたのは、不思議な味わいの中短編×4編。あとがきの言葉を借りるなら、”こじらせ女子”に纏わる物語たち。表題作は、異類ってどういうこと?って思いながら読んだけど、なるほど化け物のことだったんだね(ちょっと違う...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年10月21日

夫婦という法律で型の決められた関係性に落ち着き、その安寧と倦怠に浸りきっているなかで、何でもないふとした瞬間に、身内も身内と思っている配偶者の全く知らない別人のような一面を垣間見た時の不安とグロテスクさ。毎日顔を合わせて食住を共にしても、相手を完璧に分かりきるということなんてあり得ないのだ。
本作は...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年10月19日


お酒を飲んだら足元が浮いた気持ちになって、
ふらつくみたいに。

どんどん沈んでいく。
ベッドの底。地面が抜ける。バンジージャンプ。
どれもそう。

私たちが落ちる高さは同じところ。
底の深さが違うだけ。

そこに気づけば男の人も怖くない。

解説はあまりよくなかった。

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Posted by ブクログ 2020年01月07日

表題作と藁の夫がとても良かった。
解説はかなり作者ヨイショというか女性としての立場からかなり踏み込んだ解釈をしてた(解説でこんなに踏み込んだこと書いてるの見たことあんまない)けど、僕としてはDV夫という発想はなかった(ということは自分もDV夫になる可能性あり?笑)。
たしかに夫はヤバいんだけどめちゃ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年07月15日

テレビで観た本谷さんのことが気になり、この方の本を読んでみたいと思い購入。
夫婦とは、日常とは何なのか。
読んでいる間、薄気味悪い感じがしてずっとぞわぞわしていた。
自分と他人の境界線が曖昧になっていくのは怖い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月02日

◯主婦が全面に出てくる作品4作(1作例外)

表題作に惹かれて購入した。昔話の異類婚姻譚が好きなので。
中身は完全な現代小説で、生々しい主婦の心情が、軽く読みやすい筆致で描かれている。
ただ、短編集で4作収録されているのに、ほぼ全て同じ、主婦の心情がテーマなのはどうかと思う。(「犬たち」は少し違うけ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年03月25日

斉藤美奈子さんが解説で、こじらせ女子のお話と喝破していたが、こじらせ女子の思考回路ってこういうことなんですね・・

分かるような分からない気がしますが、似た者夫婦のお話を、ここまで面白く読ませる筆力は大したもの。少しだけ「異類婚姻譚」の旦那に似ている私は結末が怖い。

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Posted by ブクログ 2019年02月15日

 基本的な型のようなものがある人。結果、劇にしたい。でも、劇と小説は微妙に違う。読んでいる間、ずーっと感じ続ける違和感は、たぶん、そのあたりのこと、じつはよくわからないんだけれど、と関係があるような気がする。怖そう―なんだけれど、それって、怖いか?って、最後に言いたくなる。なんか、聞いたことのある感...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年01月30日

気になっていた著者の本だったので、楽しみに読みました。4話ともあと味が不思議な昔話を読んだあとみたいな感じました。とくに一作目の異類婚姻譚は、結婚についてかかれていて、他人との境界線が無くなる感じなのか、、と思うと、結婚に対しての意識が少し変わった気がします笑

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Posted by ブクログ 2019年01月10日


自らに入り込む他者の存在。自己と他者の曖昧な境界線。
交わり、貪り、入れ替わる。空恐ろしく、それでいて心地の良い空間。

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