【感想・ネタバレ】異類婚姻譚のレビュー

あらすじ

子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作が第154回芥川賞受賞! 自由奔放な想像力で日常を異化する傑作短編集。

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【異類婚姻譚】テーマ:夫婦とアイデンティティ。少し遊び心あり(山芍薬になるところ)
他人同士が夫婦になると、似てくる。それを「良い」ととるか「悪い」ととるか。
ユーモア満載。
「他人と一緒に生活をすることで自分の輪郭がぼやけていく」と、相手と顔が似る。
相手との間に何かを挟むと、似ない。
キタエさんとアライさんの間には「猫」がいたから、似ていなかったのかな。

意味わからないところは「遊び」と思ったらいい。

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2026年06月06日

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いやあ、すごいな
おもしろかった。

「異類婚姻譚」
最後はえーーなんだけれど、
夫婦というのを例えに近しい二者間の話。

まあ、ところどころドキッというかわからなくもないというところもあり、個人的にはアライさんが気になる。

どんなに近しくても、やっぱりお互いの輪郭はくっきりしていたいし、境界は保っていたい

世にも奇妙な物語みたいでおもしろかった。
初読み作家さん


ここからネタバレあります…
ご注意を…


最終盤




「自分だけ、俺に…」のところ

いや、ホラーー
なんというか、共依存にお互い気づく感じというか、気づいたら共依存になっていたというか、それは夫婦に限らず、親子とかでもありうると思うので、ゾワッとした。
でも本当に近しい人であっても、いや逆に近すぎるからこそ、その人が求めていることは、全くわかっていなかったっていう…
あるあるだなあと思った。


ハコネちゃんの「もう少し別の人間でいたい」もわかる
結婚しても、ちゃんとずっと、別の人間でいたいし、いるべきと思う。

どうしても周りの人間の言動、仕草に影響を少なからず受けるという内容は「コンビニ人間」的要素もあった。


なんでもかんでも受けいれちゃあ、いけないな
何かを挟むか、断るか、手放すか…そもそも近づきすぎないか…



解説読んで、さらになるほどなと、本当に家族というものの末路とは…おそろしや

おもしろかった。さすが、芥川賞

0
2025年10月04日

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ネタバレ

⚫︎受け取ったメッセージ
「夫婦は似てくる」というのは良いことなのか?
表面的には似てきても、本質的には思いもしない相手の姿があるかもしれない。

⚫︎あらすじ
(異類婚姻譚)
専業主婦の私は、夫に顔が似てきていることに気づく。最後決別に至る。夫は可憐な花になる…

(犬たち)
別荘に女一人こもっている。犬がたくさんくる。村人は山を降りないと居ない。なぜか?
村人がいなくなる。犬は見つけたら捕まえられないといけないルールがある。
女の背中に白い毛が生えてくる。

(藁の夫)
夫の小言がどろどろの楽器になって、藁の間から漏れ出す…

⚫︎感想
「夫婦は似てくる」というフレーズを、マイナスの意味で受け取ったことがなかった気がするので、新しい見方を与えてもらった。他人の本音はわからないし、自分の本音すら見て見ぬ振りをしながら生きている…
犬たち、笑の夫も非常におもしろく、本谷有希子さんの他の著作も読みたいと思う。

0
2023年10月15日

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ネタバレ

どのお話も、奇妙なんだけど
なんか知ってる感覚。こういう人いるな、と思う。
世界観が好きだなあ。
トモ子のバウムクーヘンだけ、
はてな?だった。
解説がわかりやすくてありがたい。

・異類婚姻譚
ある日、自分の顔が旦那の顔と
そっくりになっていることに気が付いた。
書き出しから面白い。
そのことを、同じマンションで知り合ったキタヱさんに
話すと、彼女の友人夫婦の話を聞かされた。
10年ぶりに再会した友人夫婦が
双子みたいにそっくりになっていたそうなのだ。
食の好みも明らかに似てきているのに、
本人たちは気が付かない。
だが、さらに10年後再会したときは、
二人は元の、似ても似つかぬ他人に戻っていたらしい。

「キタヱちゃんにだけ、どうしてあたしが
元に戻れたのか、教えてあげる。」
寝室の石ころがどんどんあの人に似てきて、
入れ替えるうちに次から次に溜まっていった。
石が、自分の代わりになってくれたようだ。

私も注意して見ると、
旦那の顔は臨機応変に変化しているようだ。
私と二人のときは気が緩み、目や鼻の位置がなんだか
適当に置かれたようになる。時々、私の目鼻の間隔を
真似ていることがあって、どきりとさせられた。
元妻と向き合うときは、きっと人の形に戻るのだろう。

「ソファに寝そべる姿を見るたび、私はまるで自分が、
楽をしないと死んでしまう新種の生き物と暮らしている
気分になる。楽する、ということに対して、どうして
ここまで後ろめたさを感じないでいられるのか、
いつの間に私は、
人間以外のものと結婚してしまったのだろう。」

まあ、そう思う気持ちはとても分かる。
生活を共にすると、旦那が同じ人間とは思えないくらい
理解不能な生き物に思えてしまう時がある。
向こうも私を見て「サンちゃん、劣化したなあ」と言う。
変化、劣化、もしくは元々の本質が現れたか、
いずれにしても、そういう、その人の全てを飲み込んで
似通って、一人の人間になってしまうくらい強い力が
結婚生活というものには、あるのかな。

弟の彼女ハコネちゃんが結婚に踏み出さない理由は、
結婚に対する恐ろしさがあるのかも?

あるときから旦那は揚げ物ばかり作って、
私に食べさせるようになる、それを黙って受け入れる。
そんな私を見透かしたのか、キタヱさんの夫には、
「あなたはもう少し、ちゃんと人の形をしてたかなあ。
キタヱが話していた友人夫婦の石みたいに、
旦那さんとの間に何か挟んだほうがいいかもしれないね」
と言われる。だんだん侵食されていくのが怖い。

段々、主婦(私)の真似事をし始める旦那に苛立つ、
逆に私は、旦那のようにソファに転がりお酒を飲む。
旦那の後頭部の髪は、私の髪を真似て伸び出す。
ついに「私じゃないものになりなさい!もう、
山の生き物になりなさい!」と命じる。すると、
旦那は白くて可憐な山芍薬に姿を変えた。私はその花を
キタヱの猫を捨てに行った山へ還しに行った。
寂しいだろうと、近くの竜胆を、隣に植え替えてあげた。

翌年、旦那に会いに行くと隣に一緒に植えた竜胆が、
旦那の花とよく似ていることに気付き、
寒気がして逃げ出した。
私は最終的に、一つになるのを拒んだことになる。

何かとずっと一緒にいるって、恐ろしい。
二対の蛇が、お互いの尻尾から同じ速度で食べ合って
最後には頭だけが残るという蛇ボールの話が面白かった。
頭までぱくりと食べると、最後には自分も相手もいない、
空っぽだけがある。
(小川洋子さんの「無限ヤモリ」にも似たものを感じる。)
————
・犬たち
切り絵作家の作品の複製を作る仕事をしに、
雪に埋もれた山小屋にやってきた。
そこで、謎の白い犬たちに出会う。

町へ降りると、人々は何かに怯えていて
「犬にはくれぐれも用心してください」と言われた。

ある日、凍った井戸の底に誤って落ちた白い犬を
なんとか助け出したとき、
「確かに、合格だ」と犬たちは会話していた。
私は犬を助けたことで、生き残ることができたのか?

町には誰も居なくなっていた。それでも私は構わない。
最後は犬たちと寄り添って眠り、
肌にうっすらと白い毛が生え始めた。
昔、行方不明になった町人は、この白い犬たち?
人嫌いの私にとってはハッピーエンドだろう。
————
・トモ子のバウムクーヘン
自分の世界が、途中で消されてしまうクイズ番組だと
理解した、から始まる。
飼い猫が、振りをした知らない生き物だったら、
子供達が、そっくり別の何かに入れ替わっていたら、
そんな想像が頭をよぎる。震える足で、キッチンに戻り
バウムクーヘン作りを再開する。

クイズを出す機械だけが延々と動いていることを
知りながら、誰も指摘しようとはしない。
どこまでも日常は続いていく。

いつ、どこから
この日常に綻びができるか分からない、
という恐怖なのかな?
日常が綺麗すぎて、出来過ぎていて、急に怖いものが
飛び出てくるんじゃないか、というキリのない不安。
————
・藁の夫
トモ子の夫は藁で出来ている。自分の意思で結婚した、
自分達の前には、幸せへの道が用意されているという
確信があった。ところが突然、
トモ子の車の扱いについて怒り出す夫。
怒りとともに、藁の隙間から小さな楽器が溢れ出し、
最後には、中身が空っぽの藁だけが残る。

「乾いた藁は、どんなふうに燃えるのだろう。
きっと少しの火であっという間に燃え上がるに違いない」
そんな想像をしながらも、溢れた楽器たちを、
藁の中に戻す。仲直りした二人はまた日常に戻る。

あり得ない状況なのに、すごく映像が浮かんでくる、
不思議な感覚。藁っていう見た目の情けなさと、
執拗に責める感じが、嫌な気分にさせてくる。なんで
こんな、かすかすの藁に責められてんだ?と笑
いつか藁を燃やしてしまう日は、くるかな?
————

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2026年08月01日

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結婚をテーマにしたお話は今月2冊目で、こちらの婚姻譚もざわざわする面白さがありました!あの夫婦雰囲気似てるよね?は可愛らしいけど、同じ顔だよね...ってえ..?
共にする時間が長くなると個々の境目が曖昧になって、同化していく。思いもよらぬ夫婦の形にゾクゾクしました。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

芥川賞といえば難しい文芸という感じがあったので、とっつきやすくて安心した。

内容は、どれも不気味だったが、嫌悪感は抱かず、もっと読みたいと思った。

疲れた時に「不思議で脳を満たす」のに、ぴったりな作品だった。

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2026年03月15日

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この人の作品全部面白くてすごいなー。バウムクーヘンは『軽いめまい』を彷彿とさせる。激しい恋も書けて、家庭の欺瞞も暴けて、ほんとうにすごい。人生であまり後悔することってないんだけど、恋愛(ひとつ除き)はマジでほぼ何も残らないから、蛇のとぐろなんでしょー。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

2匹の蛇が互いに食い合うように、夫婦も少しずつお互いを食って、お互いに似ていって、お互いではないものになっていく。
「あの夫婦って見た目も似てるよね」という、多くの人が見聞きしたことある言葉の中には、実はこんな奇譚があるのかもしれない。
人間社会はクイズ番組なのだと思った(気が付いた?)主婦、山奥の小屋で不思議な犬たちに囲まれて生活する男、「藁の夫」との結婚は何も間違っていないと感じる妻。
どの物語も、ベースにあるありふれた生活風景が見事に奇譚・寓話として仕上がっているので、気味が悪いと思いながらも、「もしかして」という気持ちになるから面白い。

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2025年05月07日

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日常をふと疑い始めると、どんどん人間が人間の形でなくなるほどに元に戻らない気持ちに陥ることを知る

【フレーズメモ帳】
蛇ボールの話、知ってます?二匹の蛇がね、相手のしっぽをお互い、共食いしていくんです。どんどんどんどん、同じだけ食べていって、最後、頭と頭だけのボールみたいになって、そのあと、どっちも食べられてきれいにいなくなるんです。分かります?なんか結婚って、私の中でああいうイメージなのかもしれない。今の自分も、相手も、気づいた時にはいなくなってるっていうか。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

再読。現代の怪談のような小説。どれも面白くてすいすい読めた。〈犬たち〉の裏テーマのようなものがよくわからず、他の人の感想や考察を聞いてみたくなった。この短編のタイトルだけ〈〉で閉じられているのも不思議。

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2025年03月01日

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カップルは顔が似るというあるあるをよくここまで広げられたなと。猫のおしっこってそんな臭いんだ、知らなかった。

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2025年02月06日

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ネタバレ

・異類婚姻譚
感想がまとまらない
あとで考える。保留

・トモ子のバウムクーヘン
この世界が途中で消されてしまうクイズ番組だということを理解した。
ってどんな感じ?

・〈犬たち〉
白い犬と雪深い白い世界が美しい。
街に誰もいなくなった描写は、本当に自分以外が街からいなくなったのか、それとも自分が異世界に連れて行かれたのか分からなくて、でも不思議と恐怖がない。一番好きな話。

・藁の夫
藁の夫むかつく
けど、車を傷つけたのは奥さんも悪いしな…とも思ったり。
全体的によくある夫婦の話だけど、少しのファンタジー要素が混じって不思議な読み心地と、家庭・夫婦の問題以外に伝えたいことがあるんだろうなと思わせる本谷有希子さんの作風がおもしろい

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

自分が男性なので、本谷さんの書く男性像にはドキッとする。
自分はこうじゃないと思ってるし、こうなりたくないなぁって感じの男。
でもそのダメさに主人公の女性などが慣れてたり諦めてたり、なんなら居心地良く感じたりしてるように思うので読んでて非常にむずむずする。居心地が悪い。

自分にはこういうあり方は無関係だ。
でもこういうあり方はきっと存在するし、それってすんごいイヤだなぁっていう。
あーやだやだ。

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2023年05月05日

Posted by ブクログ

夫婦は妥協と諦めで互いに似てしまう。
不満を持ちながらも、どこか身を任せたほうが楽だと思った結果であり、自身も不満を持たれていることがある事実に目を背けた結果でもある。
そんな誰にも起こりうる問題をファンタジーに落とし込んだ秀作。

最後の藁の夫のモラハラDV具合が怖かった。

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2023年04月12日

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ネタバレ

表題含む四編からなる中短編集。
『異類婚姻譚』︰夫婦の顔が似てくるとは聞いたことがあるが、この設定は予想を超えている。パーツが動き、溶けていくように同化するとは。パートナーへの我儘、依存、自我の喪失。
『藁の夫』︰これもまた不可解な物語。夫が藁で出来てるなんて。藁の中で蠢く物って何?と寒気が起きながら読んだ。

この奇想天外さに毎回惹きつけられる。

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2026年08月10日

Posted by ブクログ

 結婚とは、蛇ボールになることではないか、という説のパンチ力。二匹のヘビがお互いの尾を食い合って一つになり最後には頭だけが残るという。でもそれは両者が同じスピードで食い合った場合の話で、たいていはどちらかがどちらかを飲み込むことになるのではないか、と。なんかその危機感はそこはかとなくわかる。夫婦別姓ができないとかね。なので理解はできたが、あまり救いを感じられずちょっと苦手だった。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

異類婚姻譚:石、そういえば私集めてる。でもそれ以前に、夫婦って与党と野党、衆議院と参議院、検事と弁護士、みたいな関係のほうが良いと思っている。(自論)ベクトルが一緒だと良き時は良いけど、悪い時も悪くなっちゃうから。
トモ子のバームクーヘン:???
犬たち:??
藁の夫:??

寓話とはいえ。。。
と、専業主婦の孤独とか、モラハラ夫とか、そういうのこの時代にもあるのだろうか。。 無い、ということにしないと進まない気がして。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

やや物足りなかった…芥川賞と聞くともっとぶっ飛んだものを期待してしまう
表題作よりも他の短編の方が面白く感じた

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2026年04月28日

cnm

購入済み

読了後、芥川賞受賞時にいつもの本谷節がないとの意見があったことを思い出した。わたしはあれがないとだめなのである。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「異類婚姻譚」は、夫婦の合せ鏡のお話。
主人公が一方的に搾取されてるような気で読んでたけど、確かに主人公も夫を食べてた。
働かずに極楽に生きてて、夫の金で弟カップルに高いビュッフェ奢ったりしてたしなー。
妻になりたい夫の言葉にぞくっとした。
最後は衝撃。あんな夫がなりたいものは綺麗な花だったなんて…
あのあと主人公は一人で生きていってるのだろうか…。

「藁の夫」は前提がわからなすぎたけど夫がムカつく。
全部燃やしてしまえばいいのに。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

子供もおらず、ただぬくぬくと専業主婦生活を少しの罪悪感と共に過ごす主人公。だがある日、徐々に自分の顔が旦那の顔に似てきていることに気がつく。

唐突にこの世界が途中で消されてしまうクイズ番組だと理解した主人公。

隠遁生活の中で不思議な犬たちと出会う主人公。
町の人たちがいう「犬に気をつけろ」という不思議な言葉。

周りの反対を押し切り、藁の旦那と結婚した主人公。

どのお話も寓話的で、久しぶりに言葉をそのまま飲み込むのではなく、噛み砕かないといけない話を読んだ。
家庭の中の問題の多くは、本人たちが良ければそれでいいもので、周りから見れば些末な問題だったりする。
けれど、そこが幸せじゃないと根本的に自分が幸せになることはない気がする。目をつぶることは簡単で、できないことではない。でもそれは本当に幸せか?と突きつけられているような気がしてしまった。

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

2015年芥川賞受賞作(下期)
女性目線で人間関係を描く4部作
①異類婚姻譚(夫婦)
②トモ子のバウムクーヘン(子供)
③犬たち(社会)
④藁の夫(夫婦)

それぞれの人間模様をストレートに描くと、グロく、凡庸になるところを、妖怪じみたテイストにすることで、一種のホラーに仕立ている。
動物や植物がそれぞれのアクセント。
世界観についてけないのは、僕のポテンシャルが低いのか?異性だからか…

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

ともかく独特!
初めて本谷さんの本を読んだんだけど、この本から入ったのは正解⁉︎

夫婦が似てくるまではよかったが...異類婚姻譚
人が消えていく街の白い犬...犬たち
愛猫がナニカに⁉︎...トモ子のバウムクーヘン
藁と結婚⁉︎...藁の夫

変でしょ!すっごい変っ!

めちゃくちゃだけどSFファンタジーって思えばおもしろい!

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

「夫婦というのは不思議なものである」
言わずもがな、なんて身も蓋もないかな。
当然といえば当然なのだから。きっと家族になる過程で何かがあるのだろう。もしかしたら目に見えないだけで、夫婦ってこういうこともあるのかなあ、なんて、それもまた然り、なのかもしれない。異変や変化に気付くこと、気付けそうで気付かないこと、気付いているのに気付かないふりをすること…いろいろあるけれど、見てみぬふりのほうが、結局のところ、わかりやすくて良いのかもしれない。
きっと物語は、夫さんにもあるのだろうし、むしろ無いわけがないだろう。きっと彼も、あれやこれや折り合いを付けて、折り合いを付けて…付けて、付けて、付けて付けて、たどり着いた姿が山芍薬だったのだ。僕は、彼の平穏を願わずにはいられない。

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2024年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芥川賞受賞作品という事もあり、とても期待して読んだわりには、、、?????
みたいな所が沢山ありました。

一作目はなかなか面白かったけど、、、4作目の藁???
私には理解不能でした

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

「人の形」

慣れ親しんだ生活の中に異物が一点混ざり込み、それが当たり前として読者の中に溶け込んだタイミングでその異物が“異物らしさ”を表象する。
読み手は強制的に第三者の立場から読むことになるため、この世界に恐ろしさを感じつつも現在の世界とそう大して変わらない世界に違和感を懐く。
怖さとユーモアが混ざった文章は、この筆者ならではだなあ。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

旦那の横柄さとか、家で気が抜けて顔が崩れる感じ、ちょっと自分を顧みてヒヤッとする。描き方が上手だな、と。
最後、同一化した挙げ句に花になるのはなんだったのだ、、、?結局旦那捨てただけ、、?

それにしてはなんかほのぼのした読後感で不思議。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

表題作の冒頭一文は、タイトルとの相乗効果で衝撃。以降は、期待感程ではなかった。寓話と言うには粘度が強すぎる。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

女の人が主人公の、4つの短編集。
家族や夫婦がテーマになっているが、寓話を読み慣れていないせいか、理解が難しかった。
異類婚姻譚と藁の夫に関してはこんな夫婦にならないよう気をつけようとは思った。
バウムクーヘンの話は、今自分がリアルと思っている世界は、作り物じゃないかという空想は恐ろしくもあるが案外楽な考え方かなと思った。
作り物の世界ならば、自分で判断したり責任を負わなくて済むから。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

……ホラー⁉️と思った。
日常の話と思って読んでいたら、急に世にも奇妙な物語みたいな……まあ読み終わって考えてみるとなるほどと思ったりもする。
表題作の異類婚姻譚については、自分も長く付き合った男と話し方が似てきていたり「顔が似ている」と言われたりしたことがあるので、わかるなあと思った。まあ一緒にいる相手と似てくるというのは本当にある話なんだろう。しかし終盤の怒涛の"世にも"感たるや……。夫がどんどん妻に近づいていき、不穏な空気を纏っていくのが恐ろしかった。ラスト、あれは……下ネタか?と思ったのは私だけだろうか。まあそういうことではないと思う。夫が花になるって、そんな馬鹿なと思うけど、自分が単にこういう突拍子もない話が苦手なだけだと思う。

犬の話については、まあなんだか謎が多かったけどパストラミを助けたことで犬たちの仲間として認められ、結果犬との同一化が進んだみたいなことなのかなあ。なぜ町の人が消えたのかはよくわからなかった。犬が認める人間は1人だけだから?あの町に住む犬には何か特別な力があるとか?まあ深く理解しなくても良いものかなと気持ちを落ち着けた。

藁の夫の話は……わからなさすぎた。
周囲の反対を押し切り藁と結婚した←どんな世界線やねん。「がっくし。」がなんだか可愛いが藁の中身が楽器というのもわからない。し、妻が燃やしたいと感じているのも恐ろしい。みんなどんな気持ちで読んだんだ。どんな気持ちで読むものだったんだ。まあ正解なんてないけど、終始「ええ……」と思っていた。

実は宇宙人だとされてる芸能人の検証動画とかあるじゃない?エラ?があったり、まばたきが変なやつ。あれは合成かもしれないけど、なんかあれを思い出した。結婚生活は、自分と違う"異種"たる相手と線を引いてもいいし、融け合ってもいい、その選択ができるのはいいことだよな。自分は……難しい。もうだいぶ融けてしまっていると感じる。今鏡を見たら、顔のパーツがいそいそと動き出すかも。

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2023年03月22日

Posted by ブクログ

専業主婦の私は自分の顔が夫とそっくりになっていることに気付く。
第154回芥川賞受賞した表題作ほか、短編4篇。

怪異とまではいかないけど奇妙な感覚の残る話。
そっくりの夫婦、飼い主と犬はいるよね。なぜか。
あの不快感を抱かせる夫が綺麗なものになるのは、ちょっと納得いかないけど

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2021年11月28日

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