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Posted by ブクログ
勢いとブラックさがいっぱいの3つの短編が収録。
あとがきで本人も言っているけど、「本谷有希子文学大全集」という
副題をつけてしまう図太さがすごい。
「江利子と絶対」
生きづらさを抱えたひきこもりの女の子が主人公で
まさに本谷有希子の原点という感じ。
自分なりに頑張っているのを認めてほしい江利子の気持ちは
うっすらわかるような気もする。
「生垣の女」
これが1番好き。
どたばたしていて毒があって、岡田あーみんの漫画のような雰囲気。
アキ子はケチャップとマスタードで何をしようとしてたんだか(笑)
「暗狩」
小学生の男の子が主人公で、しかもホラーというのは
本谷有希子にしては珍しい。でも途中からラストが予想できてしまった。
「暗狩(くらがり)」というタイトルがかっこいい。
Posted by ブクログ
『生きてるだけで、愛。』
を引きずったまま読んでしまったら。
大誤算でした。笑
【江利子と絶対】
「引きこもりというハンデを背負いながら
ポジティブに生きていく。
引きこもってるのにポジティブ。」
実家を飛び出し、お姉ちゃんの家に居候する江利子。
精神不安定で引きこもりな江利子は、
ある日、
絶対の存在を見つける。
犬にゼッタイという名前をつけ、
自分だけの唯一の存在にする。
あーん、痛い。笑
「・・・・・・エリのキレイな気持ち返せよ。早く返せ。」
と暴走する場面では、
もう滅茶苦茶で笑えるのに
なんだか苦しくて泣けてきそうだし
でも、
止めないで!!誰も止めないで!!
いけー!!と思ってしまった。
痛くて脆くて、剥き出しな感じが
女子高生とピッタリでした。
【生垣の女】
「何故ならば正直なところ、
アキ子の壊れたイッちゃっいっぷりを思うと
多田は何だか元気になれたのだ。」
生垣にケチャップとマスタードを両手に持って、
多田の隣人の本間を探しているアキ子。
そんなアキ子に翻弄される、
ズル剥け頭皮から出血している多田。
もうあとがきでご本人も書いていますが、
漫画のような作品。
動物の登場の仕方が、前作江利子~同様ちょっとニガテですが・・・
最後の置いてけぼり感は、ハンパない!!
【暗狩】
恐かった。泣
私はとにかくホラーとかあーゆーの嫌いなんです。泣
もーやだ、
もーやだ!!と思いながら
読み始めちゃった以上やめられないし、
早く終われーと思いながら
必死に読みました。笑
波多野くんに逆らうことは許されない。
ウンコ人間ばかり登場します。
そんな波多野くんと
主人公の僕(小田原)と
太っててちょっとトロい吉見くんと
3人で訪れたのは。
行方不明事件の殺人犯の家。
熊手を持って、
少年たちとかくれんぼ。
みぃ~つけた~。
もーやだ。泣
恐すぎた。泣
でも、
究極に追い詰められたとき
死ぬのと生きるのと
希望と絶望と
もうそれは滑稽に鬼気迫るものとして描いています。
男性の大人の圧倒的な力を。
恐怖として。
夜に読まなくてよかったあ。苦笑
江利子の
「お前らなんか前向きに見捨ててやる」
この一言。
やっぱり本谷さんはキワキワを描く達人でした。
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