『あの花』チームが贈る、青春アニメ小説版。
言葉は人を傷つける――幼いころ、何気なく口にした言葉がきっかけで家族がバラバラになってしまった成瀬順は、突如現れた“玉子の妖精”にお喋りを封印する呪いをかけられてしまう。それ以来、トラウマを抱え目立たないように生きてきたのだが、クラスメイトの拓実、菜月、大樹と共に「地域ふれあい交流会」の実行委員に選ばれてしまった。さらには出し物に決まったミュージカルの主役にまで抜擢されて……。優しさゆえに本音を口にしない拓実、不器用だった過去の恋愛に悩み続ける菜月、甲子園を期待されながら肘を壊した大樹、それぞれが葛藤と苦悩を抱えながら成長への一歩を踏み出す、感動の青春群像劇。大ヒット映画「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を生み出したスタッフが再び集結し、秩父を舞台に感動のドラマを繰り広げる劇場作品「心が叫びたがってるんだ。」を完全小説化。原画&劇中カットを収録したスペシャルカラー16ページ付き。
Posted by ブクログ 2015年09月20日
想定されるよりちょっとだけ共感が薄くて、その分だけ歳を取っているんだなと、なんとなくそんな感想が思い浮かんだ。
自分も通ってきた道だから、高校生の気持ちが上手く表現されていることが分かるのだけれど、全く同じようには、もう思うことが出来なくなっていて、きっとこれを昔に読んでいたら、すごく良いと思ってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月10日
ぜひ映画で観てみたい。
物語としては最高だけど小説としては、、、汗
残酷な世の中にはこういう透き通るように純粋な物語がいつだって必要だ。そしてそれを見た人々は得たものを実生活の中でもきちんと反映させなくちゃいけない。でもそれができないから世界は言葉の暴力であふれてる。一回口から出た言葉はもう取り消...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月06日
現在、上映中のアニメ映画"心が叫びたがってるんだ。"を豊田美加がノベライズ化したもの。映画を観てから、もう少し登場人物のことを知りたいと感じて読みました。ストーリーを追体験するには良いと思いましたが、小説だからこそ出来ると思われる登場人物の掘り下げはありませんでした。また、作品後...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月05日
この手の小説をあまり手に取らないため、あまりにサクサク読めることに驚いた。情景描写やモノローグが少なく、会話文が多い。
順の全面緘黙は、物語を書く才能を生み出した。
昔、谷川俊太郎とねじめ正一の「詩のボクシング」と言う即興詩を語り合う番組があった。「ラジオ」をテーマに谷川俊太郎が作った詩は、確かこ...続きを読む