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薬物の取引現場を張り込んでいた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、男の銃殺死体を発見した。新上司・阿坂景子は鮫島に、新人の矢崎隆男と組んでの捜査を命じる。男は何者で、なぜ殺されたのか!? 一方で、鮫島と因縁のある国際的犯罪者・陸永昌や元公安刑事・香田に不審な動きが――。シリーズ最大のボリュームと壮大なスケール! ラストまで一気読みの傑作長編!
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Posted by ブクログ
新宿鮫シリーズは全作読んでいて前作の10作目で終わりかと思っていたが、いつの間にか続いていた事を知り慌てて読んだ。 いやぁ、最初この文庫版の厚みを見たらちょっとビビったが、読み始めるとあっという間に読み切ってしまった。 それだけ面白かった。事件の展開から山場の持っていき方までさすが大御所作家の本領発...続きを読む揮といった所だった。 まだ最新刊もあるらしいので、また読むのが楽しみだ。
北の闇は深すぎていつも絶望感に苛まれる。しかも時間が解決しそうにない。今後もこの繋がりで進むのだろうか。
前作からどう続くかという心配は無用だった。面白さ変わらぬ「新宿鮫」第11作。頁をめくる手がどんどん加速し、止まらない。
いやー面白い、ブラボーブラボー。 一気に引き込まれて読み切ってしまった。 曲げない男。 カッコ良すぎる。
大沢在昌『暗約領域 新宿鮫 11』光文社文庫。 第1作が1990年の刊行で、スローペースながら30年以上続く傑作ハードボイルド警察小説。 第11弾はシリーズ最長の900ページ超え。これだけのボリュームでストーリーも面白いとなると、非常に読み応えがあるものだ。ボリュームがあり過ぎて、読み終えるのに...続きを読む足掛け4日間を要した。 公安、北朝鮮や中国の工作員、犯罪者、殺し屋、暴力団と役者は揃い、その中で主役を努める鮫島という図式。元暴力団の男の違法民泊経営、謎の男性の射殺事件、公安の暗躍、かつて鮫島を殺害しようと殺し屋を差し向けた中国人犯罪者とミステリーとサスペンス、ハードボイルドの要素は満載であるが、仕掛けはこれだけではない。 前作で上司の桃井課長が殉職し、恋人の晶とも別れて独りきりになった鮫島は不眠に悩みながらも、単独で捜査を続けていた。 協力者からの情報で薬物取引の現場である違法な闇民泊を張り込んでいた鮫島は鑑識の藪と監視カメラを調整しているうちに監視対象の民泊で謎の男性の射殺体を発見する。射殺された男性は何者なのか。犯人の正体は、目的は何なのか。 そんな時、新宿署にノンキャリアの星と呼ばれる阿坂景子が鮫島の上司として赴任して来る。彼女は警察の規則とルールを重んじる考えを前面に出し、鮫島に新人の矢崎隆男とコンビを組んでの捜査を命じる。 一方で、鮫島と因縁のある国際的犯罪者の陸永昌と元公安刑事の香田に不審な動きが確認される。 相棒の矢崎の立場を気遣いながら捜査にあたる鮫島は少しずつ事件の真相に近付いていく。やがて、射殺された男性が中国人で、民泊に滞在していた目的、事件の背後に公安と北朝鮮の高官、元暴力団、金石という非合法グループの関与が明かになる。 久し振りに『新宿鮫』シリーズの作品を読んだが、設定が人気テレビドラマの『相棒』に酷似していることに気付いた。『新宿鮫』の刊行が1990年で、『相棒』の放送開始が2000年であることを考えると『相棒』が『新宿鮫』をパクったのだろう。ある秘密を握ったことから警察組織から疎まれ、それでも抜群の推理力と行動力で事件を解決する警察キャリア・鮫島の姿は杉下右京と重なる。今回、鮫島がコンビを組んだ矢崎隆男は杉下の相棒の亀山薫だろう。また、鮫島が鑑識の藪と懇意にしているところなどは『相棒』でもお馴染みの光景だ。 本体価格1,260円 ★★★★★
晶も桃井もいない新宿鮫。新たな局面を迎えているが、やはり物足りなさを感じてしまう。内容も腑に落ちない部分もあったが、力技で一気読みさせるのは、さすが「新宿鮫」。 11までの面白さをランキング 1.新宿鮫 2.毒猿 3.無間人形 4.絆回廊 5.風化水脈 6.狼花 7.屍蘭 8.氷舞 9.暗約領域 ...続きを読む10.灰夜 11.炎蛹
一気読みです、本の厚さに最初ビビりましたが、止まらなくなりました。 新しい登場人物が、今後どう関わっていくのか楽しみです。
長かった。けど、先が気になって一気に読んでしまった。裏の裏の世界まで、どんな取材をしたらわかるのだろう。あるいは、相当な想像力か。気づいたら最後は没頭してしまった。 浜川がとても気になる。
フー。やっと読み終えた。 相変わらず登場人物多いし、名前覚えられんし、セリフ短いんで誰の言葉かわからんし、、、。文句言ったらあかんな。久しぶりの大沢君の新作やし。 でも、やっぱオモロいわ。もっと頑張って書いてや。 最近、本屋で大沢君の本が新刊の所に置いてるんで、サッと手に取って後ろのト書きをよく読む...続きを読むと「新装版」の文字が。アー、またかいなとガッカリする事多いねん。他の作家でもそうや。何とかしてーな。ほんまにもう。
文庫本にして918頁の、シリーズ最長篇。 これだけの長編を一気に読ませる著者の凄技に敬意を。 前作で、桃井課長を喪い、晶とも別れた鮫島には新しい局面が。 桃井の後釜にノンキャリアの女性課長阿坂景子が赴任し、同時に配属になった矢崎隆雄と組んでの捜査を、鮫島は命じられ、今までの一匹狼から中間管理職的立場...続きを読むとなる。 薬物捜査に殺人事件も絡まり、暴力団の元幹部が行方不明になり監禁の疑いが。 事件の裏には、密輸が絡み、公安部の関与も。 中国残留孤児や在留邦人の二世三世で構成される「金石」のメンバーや、北朝鮮の工作員の影もちらつき、さらに殺し屋に正体不明の女性も。 公安刑事の香田や因縁のある国際的犯罪者・陸永晶も登場し、人間関係や事件の真相は、より一層混迷を深める。 「基本を守る、ルールを曲げない」という信念を持ち、警視庁を立派な組織だと公言する女性課長が、今後どういう役割を果たすのか。 すでに発売されている次回作も期待される。
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