狼花 新宿鮫9~新装版~

狼花 新宿鮫9~新装版~

小説・文芸
1,012円 (税込)

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大麻所持で逮捕されたナイジェリア人の取調べにあたった鮫島は麻薬ルートの捜査に乗り出し盗品を専門に売買する泥棒市場の存在を突き止める。そこで鑑定人として働く中国人美女・明蘭。その背後には鮫島の宿敵、仙田の存在が。鮫島と同期の香田は外国人組織の撲滅のため暴力団と手を組むことを画策していた。泥棒市場の存在を巡って、さまざまな思惑が渦巻く!

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新宿鮫 の一覧

1巻へ 最新刊へ
1~12件目 / 12件
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~
    792円 (税込)
    ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつく――。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島(さめじま)。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津(きづ)を執拗に追う。突き止めた工房には、巧妙な罠が鮫島を待ち受けていた! 絶体絶命の危機を救うのは……。超人気シリーズの輝ける第1作!!
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~
    946円 (税込)
    凄腕の殺し屋・毒猿(ドウユアン)が新宿に潜入。彼を裏切った台湾マフィアのボス・葉(イエー)が標的だ。孤独な毒猿に心惹かれた奈美は、その復讐劇に呑み込まれていく……。台湾の敏腕刑事・郭(グオ)とともに、毒猿の爪痕を追う鮫島。葉を匿う暴力団・石和組と毒猿の全面対決が迫る! 新宿御苑を舞台にした決戦の果ては!? そして奈美の運命は!? シリーズ最強の敵が鮫島の前に立ちはだかる。
  • 屍蘭 新宿鮫3~新装版~
    902円 (税込)
    エステサロンを経営する美貌(びぼう)の女社長・藤崎綾香(ふじさきあやか)。彼女は成功を手にするため、あらゆる手段を取ってきた。殺人、闇ビジネス……。看護婦のふみ枝は、綾香に代わり汚れ役を演じてきた。新宿鮫を恐れた女たちは、鮫島の動きを封じるため罠を仕掛ける。鮫島に汚職、そして殺人の容疑が! 美しさに隠された犯罪者の「心の闇」が浮かび上がる。シリーズ最大のサスペンス!
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~
    1,012円 (税込)
    手軽でお洒落。若者たちの間で流行っている薬「アイスキャンディ」の正体は覚せい剤だった。密売ルートを追う鮫島(さめじま)は、藤野(ふじの)組の角(すみ)を炙り出す。さらに麻薬取締官の塔下(とうげ)から、地方財閥・香川(かがわ)家の関わりを知らされる。薬の独占を狙う角、香川昇・進兄弟の野望……。薬の利権を巡る争いは、鮫島の恋人・晶(しょう)まで巻き込んだ。鮫島は晶を救えるか!? 直木賞受賞の感動巨編!
  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~
    858円 (税込)
    外国人娼婦(しょうふ)殺害の現場に、植物防疫官の甲屋(かぶとや)が割り込んできた。日本の稲作を壊滅に追い込む害虫「火の蛹(フラメウス・プーパ)」が、殺された女性によって南米から持ち込まれたというのだ。鮫島(さめじま)は甲屋とともに、娼婦殺害に関わるイラン人の行方を追う。その男は、鮫島が内偵を進めていた窃盗グループの一員でもあったのだ。放火、拉致監禁……。さらに燃え広がる事件に、鮫島が立ち向かう!
  • 氷舞 新宿鮫6~新装版~
    990円 (税込)
    西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人が殺された。鮫島は、事件の鍵を握る平出組の前岡を追うが、公安警察からの横やりが入る。背後には元公安秘密刑事・立花の影が――。捜査の過程で鮫島は、美しく孤独な女・杉田江見里と出逢い、惹かれていく。鮫島が事件の核心に迫っていくと、警察の暗部が明らかに――。圧倒的なスケールで物語が展開するシリーズ第6弾。
  • 灰夜 新宿鮫7~新装版~
    836円 (税込)
    寒気に包まれた檻の中で鮫島は意識を取り戻した――。自殺した同僚・宮本の七回忌で、鮫島は彼の故郷へやってきた。故人の旧友・古山をはじめ、古山の妹・栞、麻薬取締官・寺澤、不良警官の上原、バーのママ・平良マリー……、多くの人々と出会った。そして、その夜、拉致された。誰が何を目的に鮫島を狙ったのか!? 底知れぬ闇が広がる! 新宿から遠く離れた見知らぬ街で、孤立無援の闘いに鮫島は身を投じる。
  • 風化水脈 新宿鮫8~新装版~
    1,034円 (税込)
    殺人傷害事件で服役していた真壁が出所した。だが、真壁が命がけで殺そうとした男・王は、藤野組と組む中国人組織のボスとなっていた。一方、高級車窃盗団を追う鮫島は、孤独な老人・大江と知り合う。大江に秘密の匂いを嗅いだ鮫島は、潜入した古家で意外な発見をした――。過去に縛られた様々な思いが、街を流れる時の中で交錯する。心に沁みるシリーズ第8弾。
  • 狼花 新宿鮫9~新装版~
    1,012円 (税込)
    大麻所持で逮捕されたナイジェリア人の取調べにあたった鮫島は麻薬ルートの捜査に乗り出し盗品を専門に売買する泥棒市場の存在を突き止める。そこで鑑定人として働く中国人美女・明蘭。その背後には鮫島の宿敵、仙田の存在が。鮫島と同期の香田は外国人組織の撲滅のため暴力団と手を組むことを画策していた。泥棒市場の存在を巡って、さまざまな思惑が渦巻く!
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~
    968円 (税込)
    「警官を殺す」と息巻く大男の消息を鮫島が追うと、ある犯罪集団の存在が浮かび上がる。中国残留孤児2世らで組織される「金石」は、日本人と中国人、2つの顔を使い分け、その正体を明かすことなく社会に紛れ込んでいた。謎に覆われた「金石」に迫る鮫島に危機が! 20年以上の服役から帰還した大男が、新宿に「因縁」を呼び寄せ、血と硝煙の波紋を引き起こす!
  • 暗約領域 新宿鮫11
    1,386円 (税込)
    薬物の取引現場を張り込んでいた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、男の銃殺死体を発見した。新上司・阿坂景子は鮫島に、新人の矢崎隆男と組んでの捜査を命じる。男は何者で、なぜ殺されたのか!? 一方で、鮫島と因縁のある国際的犯罪者・陸永昌や元公安刑事・香田に不審な動きが――。シリーズ最大のボリュームと壮大なスケール! ラストまで一気読みの傑作長編!
  • 黒石(ヘイシ) 新宿鮫12
    1,386円 (税込)
    「黒石(ヘイシ)」――それは、誇り高き殺人者のコードネーム。犯罪ネットワーク「金石(ジンシ)」の幹部が次々と殺害される。新宿署刑事・鮫島の捜査線上には、冷徹な利害関係や断ち切れない愛憎にもがく人々が。やがて、市井にまぎれ殺人を繰り返す謎の男の姿が浮かび上がる――。「新宿鮫」シリーズ史上最悪の英雄と鮫島が衝突するとき、何が起こるのか? 全編緊張感! 待望の「新宿鮫」第12作

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狼花 新宿鮫9~新装版~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    手段は違うが目的は同じ、それぞれにメリット・デメリットはある。違いは法の下において遵守しているか、してないか?だ。多分正しいやり方で目的を達成しないと、いつか破綻するだろう。そして、大切なものを守り抜く者とだからこそチャレンジさせて欲しい者、そこには相容れない世界があり、決して交わることはない。一方、鮫島はジリジリと足元から崩れそうな状況の中でも自分の信念を貫き通していく。香田も本当に鮫島を潰そうとするかと思いきやそうではない動きをする。その行動を理解し合えない二人だが、仲間意識はあるのだろう。今回も十分に楽しめた。

    0
    2017年02月05日

    Posted by ブクログ

    頑張って、働いて働いて。
    裏切られたり、裏切ったり。見捨てたり。見捨てられたり。
    自分以外誰も信じられない。信じない。
    弱肉強食。ハードボイルドな哲学を持って。
    それでもヒト握りの、信念。こだわり。美学を持って。
    裸一貫から成り上がって来た、初老の男性。一匹狼。

    ちょっとしたココロの隙なのか。
    なんだか懐かしい匂いのする、すごく年下の、懸命に頑張っている女性。
    そんな女性に、入れ込んでしまう。
    なんだけど、「ビジネスなんだから男女になっちゃ、いけない」という過去からの学習があって。
    入れ込むんだけど、男女の仲にならない。
    花にそうっと、日々、水をやるように。そして日向に置くように。
    どこかしら、遠巻きに大事にするような。

    純愛?自己満足?

    そして、その女性は、蛹が蝶に羽化するように、美しく強く大きく成長して。

    そして、気が付けば、その女性に裏切られていた。
    何十年もかかって築いたものを全て、宿敵とも言える相手に、奪われる羽目になってしまう...。

    #

    実に、オッサンの加齢臭が漂う、ロマンチックな魅力に溢れた物語な訳です。

    「犯罪物語。最後には、女性が男性を裏切る」
    もうこれは、ルパン三世の峰富士子を待たずとも、モノガタリの常道ですね。
    (峰富士子さんが、その集積的パロディ、と考えて良いと思います)

    #

    一方で、何かで読みましたが。
    大沢さん自身が「論文を書いたみたいで疲れた」と言及するような味わいも、満ち溢れています。

    #

    日本は、戦後の成り行きのおかげで、豊かな国。島国。
    だけど、世界中に資本主義が行きわたり、金持ちと貧乏人の格差が大きくなる。
    そうなると、飢えたものたちは、自由化の波に乗って金がある都市に集まってくる。
    その波は、グローバル経済だから、国境をまたいでやってくる。
    外国人が増えるのは当たり前。

    そして、世界中のどの国でも、どの都市でも、外国人は不当に差別され、「金持ち」になれないように意地悪されます。
    当然のように、犯罪に走る外国人も多くなります。
    それは、外国人が、その民族が、善だ悪だ、という次元の話ではない、必然である。
    犯罪は取り締まるべきだが、その時に、民族や階層で、差別して良いのか?
    民族論や、自業自得論で、見下して差別して良いのか?

    カネの論理、資本主義の論理で、
    勝ち組が既得権益を離さないのであれば、
    負け組の不満、憎しみ、犯罪が増えてしまうのは、自明の理ではないのか?

    #

    これは、「新宿鮫シリーズ」がその当初から多国籍性を売りにしているので、
    実はシリーズ当初から通底音として常に奏でているテーマだと思います。

    (そして、「外国人」という言葉を、「格差社会の負け組と位置付けられてしまう人々」と置き換えても、同じことが言えます)

    #

    2006年発表の、大沢在昌さん「新宿鮫Ⅸ 狼花」。
    僕としては、「風化水脈」「絆回廊」と併せて、この三作がいちばん好きです。
    (ま、オジサン嗜好としては、それが当たり前なんだと思います)

    #

    お話は、シリーズの常で、複数の線で描かれます。

    #

    外国人の麻薬密輸トラブルから、

    「大規模な、外国人犯罪者と暴力団を包括する、故買品の売買(盗んだ品などの売り買い)マーケットが、闇で作られているらしい」

    という確信を持った、主人公の刑事が、それを追求していく、という線。

    「新宿鮫シリーズ」で何度か姿を現した、外国とのパイプを持つ「仙田さん」という謎のスマートな中年犯罪者。
    その「仙田さん」が、恐らくその親玉ではないか、と。

    過去のシリーズで、主人公は、「仙田さん」との間に、警察と犯罪者なんだけど、
    決斗する孤高の騎士同士のような、ルパンと銭形のような、微妙な信頼関係があります。
    少なくとも、主人公はそう信じています。

    #

    別の線。

    その仙田さん。
    やっぱり、巨大なブラックマーケットを作り上げた男なんです。
    仙田さんに拾われて、ブラックマーケットで重要な仕事をしている、妙齢の中国人女性。
    その中国人女性を主人公として、
    「どの暴力団にも属さない自立した仙田さんのブラックマーケット」が、
    山口組さんを彷彿とさせる、日本最大の関西基盤の暴力団に狙われていく。

    中国人女性は、暴力団幹部と男女の仲になる。
    らせんを落ちていくように、結果的に仙田を裏切っていく。

    #

    そして、三つ目の線。
    これが、「狼花」のいちばんの売りかもです。

    警察のエリート幹部が、外国人犯罪者に家族を襲われる。
    その恨みからか、「外国人犯罪の撲滅」のために、

    「暴力団と事実上、結託して、外国人犯罪を日本の暴力団のコントロール下に置く」

    という、実にスリリングで、インモラルなプランを、密かに進行させていく。
    そのためにはまず、「外国人犯罪者にも優しい、仙田のブラックマーケット」を、
    暴力団に乗っ取らせることにする。

    #

    ...という訳で。どの線も、

    「仙田という謎の男が作った、自主自立のブラックマーケットが、日本の暴力団に乗っ取られる」

    という動きを軸にして、進んでいきます。
    これが実に、無論の事、荒唐無稽な大嘘マジック、なんでしょうけど、生々しくスリリングな攻防。
    全員、悪人。
    アウトレイジ状態の、じりじりとした、水面下の攻防戦。
    (ド派手は銃撃戦なんかは、ほぼ、ありません)

    #

    「仙田」という中年男性は、実はかつて、大昔、若き警察官だった。

    公安、という、とってもCIAみたいな機関に引き抜かれ。
    (公安警察自体は実在します。柔らかながら、戦前の「特高」ですね)

    学生運動や過激派が華やかなりし頃に国内で暗躍。
    その後は、中南米に出向させられて。麻薬カルテルと現地政府の間で、CIAの使い走りをさせられる。
    国家の狗になり、死線を彷徨い、ブラックビジネスを知り抜いて。
    とうとう、国家の正義を全く信じられなくなって、アナキストとしてプロの犯罪者になる。

    (この辺も、実際こういうような人生航路の人が居るのか居ないのか知りませんが、
    「あ、なんだか居そうだなあ」という匂いがする描き方。それが上手いなあ)

    かつてのコネクションを駆使して、主に日本の外国人犯罪者を束ねて、用意周到に儲ける。
    一方で人情に厚く、部下の面倒見が良く、頭が切れる。

    と、言う経歴の男であることが、徐々に捜査で浮かんでくる。

    そして、その仙田が、どうやら、例の中国人女性にかなり入れ込んでいる。裏切られる。
    裏切られてなお、何故か彼女を切り捨てられない。殺せない。
    むしろ人質に取られたように、全てを日本人の暴力団に奪われて行く。
    そして、かつての古巣・警察も。
    実は暴力団を裏で手を結んで、自分の組織を潰そうとしている。

    ...ここまで、仙田さんの魅力炸裂で引張って行きながら。
    仙田さんの目線では一切、描かない。
    この辺のサスペンス描写、構成。職人芸ですね。パチパチ。

    #

    サブタイの「狼花」。
    無論の事、解釈は読者ひとりひとりが楽しめば良いのでしょうが。

    まず、この、魅力あるアナキスト犯罪者「仙田さん」が、
    裏切られて破滅していく中の、
    満身創痍なファイティングポーズを彷彿とさせます。

    #

    ●徒手空拳から闇社会に地位を気づいた、中国人女性。

    ●市民の為の警察、という無私な思いを持つがゆえに、暴力団との密約、というタブーに手を染めるエリート警察幹部。

    という二人の脇役が、主人公の刑事とも「仙田さん」とも、全く相いれない人生観や考え方を持ちながらも。
    それぞれに、切れば血が出るような感情的な存在感を醸し出します。
    このあたり、ほんとに、描写力、という賜物です。

    そして一方で、冒頭に述べた、「予め富を持たざる者たちの犯罪」という。
    なんだか実にドストエフスキー風でありながら、
    ぬめぬめとして、大変に21世紀現在な手ざわりのテーマが、重く奏でられます。

    #

    大沢在昌さんの小説っていうのは、実はこのシリーズ以外は、数冊しか読んだことがありません。
    ただ、その数冊は、正直、「新宿鮫シリーズ」に比べるとかなり、ロマンチック過ぎて興ざめだったんです。僕としては。

    どうやら、
    「荒唐無稽でロマンチックな冒険譚」と
    「下敷きとしての現実世界の批評」という、
    ふたつの世界がバランス良く重なる地平線が、
    大沢さんの場合は「新宿鮫シリーズ」なんだろうなあ、という気がします。

    #

    ちなみに、「新宿鮫」である以上は、舞台はやっぱり新宿、歌舞伎町が多いのですが。

    飽きてきた?訳でもないでしょうが(笑)、

    この小説では山場、クライマックスが、「横浜中華街」。

    ちょっとでも風景を知っている人が読んだら、面白さもヒトシオ、だと思います。

    0
    2016年08月22日

    Posted by ブクログ

    最後の最後まで面白さ満載のシリーズ最高傑作。盗品を売買する泥棒市場の壊滅のため、黒幕を追う鮫島に最大の危機が訪れる。

    これまで何度かシリーズに登場している鮫島の宿敵・仙田勝の正体が少しずつ明らかになり、鮫島の前に立ち塞がるのだ。さらには鮫島の同期の香田と対立し、鮫島は四面楚歌の状態に…そんな中、鮫島の助けるのは桃井と藪だけ…宿敵・仙田との対決、同期・香田との対決…新宿鮫は生き残る事が出来るのか…

    巨大な警察組織の矛盾と巨大な犯罪組織の狭間で己れの信念を曲げずに立ち向かう鮫島の姿に600ページを超える小説に全く飽きる事がなかった。晶の登場も少なく、仙田と行動をともにする中国人美女・明蘭も登場するのだが、あくまでも男の世界、男の意地、男の論理を貫いている事がその一因であるように思う。

    第25回日本冒険小説大賞受賞作。

    0
    2014年10月23日

    Posted by ブクログ

    前作まではゲームマスターのポジションにいた仙田がついにプレイヤーに、氷舞では意外と憎めないやつだった香田とは予想外の決着がつく。
    これまでのシリーズに一区切りがついたような作品!
    今作のキーパーソンである明蘭の上昇志向には少しゾッとするし、タイトル通りの狼のような花で読後の納得感というか伏線回収感がすごい

    0
    2026年08月04日

    Posted by ブクログ

    「狼花」新宿鮫シリーズ第9弾。
    前作にも出てきた仙田が今回の主軸。
    今作品が今までの新宿鮫シリーズの中で最高に面白かった。

    「泥棒市場」という盗品売買を専門にしたマーケットを持つ仙田が遂にそのベールを脱ぐ。
    関西一大広域暴力団「稜知会」がその市場に麻薬を持ち込み、市場を乗っ取る計画を立てていた。その稜知会の構成員石崎とそのマーケットで仙田の下で鍵を握っている中国人女性•明蘭を巡っての仙田•石崎•明蘭の三角関係が実に深みのある愛に感じた。
    一方、元公安の諜報員だった経歴を持つ仙田は鮫島の同期であるキャリアの香田が稜知会と手を組んでいることを知る。
    同時期に鮫島も香田の不穏な動向に鼻を利かせていた。

    ここが今作品の一番面白い所で、香田は香田で在日外国人達に国内でこれ以上のさぼらせない為に必要悪として稜知会との接近を図っていた。香田の思惑もよく分かりあまり触れられていなかったが家族も在日外国人のせいで被害にあっていた。その為自分の警察官人生をかけての一大プロジェクトとして取り組んでいる大きな覚悟でもあった。鮫島と香田の見ている未来が一緒のものなだけになんとも言えない歯痒さを感じてしまう。

    終盤の鮫島、香田、仙田、石崎の四つ巴の攻防には完全に引き込まれてしまった。奇しくも鮫島の手によって放たれた銃弾により仙田が命を落とすのだが、この4人プラス居合わせていた明蘭も含めて誰が命を落としても不思議では無い最高の緊迫感があった。誰しもの運命の別れ道と感じられる程だった。

    今回の作品は警察内部にも深く踏み込んでおり最高の展開だった。
    このシリーズ、読み進めて行く度に面白さが違うのだが前作を越えてくる内容に舌を巻かされる。
    次は「絆回廊」、とても人気の高い作品。とても楽しみにしている。

    0
    2024年08月12日

    Posted by ブクログ

    私は男子です。その視点からの読後感は「女性は男性よりも一枚も二枚も上手だということ。隠れた主人公の女性は男に利用されているようで、結局は男をうまく利用している。恐ろしい、怖いなという気持ち。純な気持ちの男性には内心の怒りを向け、自分をオンナとしてみるオトコを自分の成り上がりの踏み台として使いこなす。この巻の登場人物であえて「トク」という表現を使えば、この女性だけがトクをして、他の男性は何かを奪われる。
    いやあ、女性はたくましい。

    0
    2022年10月05日

    Posted by ブクログ

    新宿鮫の本拠地である新宿が舞台で、ヤクザ、クスリ、中国が絡む、新宿鮫らしい熱いストーリーです。新宿鮫シリーズをここまで読んでいる人なら確実にハマります。面白かった!

    0
    2020年10月26日

    Posted by ブクログ

    新宿鮫シリーズ第9作。

    宿敵・仙田の仕切る"泥棒市場"と、マーケットを狙う関西の暴力団、外国人犯罪者を日本から締め出したい警視正・香田の思惑が複雑に絡み合い重厚なストーリーとなっている。

    初期作品のようなアクションや疾走感のようなものが落ち着き、地道な捜査と老獪な駆け引きを使うようになった鮫島警部だが、これはこれで面白い。

    0
    2020年07月21日

    Posted by ブクログ

    香田が辞めた…
    仙田が死んだ…

    新宿鮫のひとつの帰結点の9巻

    巻が積み上げられる毎に疾走感は影を潜め、それとは逆に詰め将棋のような捜査が幅を効かせる。
    それでも他の警察小説とは一線を画すのは、鮫島のキャラなんだろう。
    明蘭と石崎の今後は?香田の巻き返しは?そして晶との関係は?まだまだ続く新宿鮫。


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    0
    2018年07月22日

    Posted by ブクログ

    新宿鮫第9弾。悪い人が学芸大学駅に住んでる設定ですが、僕はそんな感じの人、いままで見たことないです(フォロー)。
    宿敵ロベルト村上あらため仙田あらため深見あらため、、、のキャラはよく知ってるつもりであり、それを鑑みるにヒロインの魅力が物語を引っ張るには足りず。仕掛けのでかさ(キャリア同期の扱い含め)に読み手の感情がついていかない感じでした。ここのところ毎度書いてますが、フーズハニイおよび晶はいったいどうなるんでしょうか。パンクやるにはそろそろいい歳です

    0
    2017年09月18日

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