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手軽でお洒落。若者たちの間で流行っている薬「アイスキャンディ」の正体は覚せい剤だった。密売ルートを追う鮫島(さめじま)は、藤野(ふじの)組の角(すみ)を炙り出す。さらに麻薬取締官の塔下(とうげ)から、地方財閥・香川(かがわ)家の関わりを知らされる。薬の独占を狙う角、香川昇・進兄弟の野望……。薬の利権を巡る争いは、鮫島の恋人・晶(しょう)まで巻き込んだ。鮫島は晶を救えるか!? 直木賞受賞の感動巨編!
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Posted by ブクログ
新宿鮫シリーズの第4弾。現在12作品刊行されているシリーズのため調べながら人気の高い作品をピックアップして飛ばしながら順を追って読んでいく事に。 今回の作品は第110回直木賞受賞作品。 この読み方もわからない造語のようなタイトルが何を意味しているのか?わからないまま読み進めた。 アイスキャンデ...続きを読むィという安価な錠剤タイプの覚醒剤が新宿及び繁華街の若者を中心に出廻っており、販売元や製造元等の密売ルートを主人公鮫島が追うという物語。終盤恋人の晶の拉致監禁も絡み刑事としてのみならず愛する者を守ろうとする男としての鮫島の執念も読みとれる作品だった。 この作品が面白いのが製造販売を指示する卸元の頭脳が某県の政財界を牛耳る有力財閥家の一族の男という点。一人間としてかなり寂しい影を落とす人物なのだが、彼の密売戦略プラン、弟への指示、ヤクザとの駆け引き、その攻防はスピード感があり手に汗握る展開でかなり面白かった。 物語は簡潔で面白かったがやはりこのタイトルが意味深で考えさせられる。 薬でダメになっていく人間を「無間人形」と表しているようにも感じられる。 またどこか冷めていた「何もかもを汚したかった」と言った昇をそう比喩しているのかもしれない。 だけど自分はこの単語単語の「無」「間」「人」「形」の一文字一文字が本作のテーマである「愛」に付随するように感じられ、作者が単語に見えるように繋ぎ合わせた造語なのでは?と感じた。調べてみたがこのタイトルの意味に対して作者は特にインタビュー等で触れておらず分からなかった。後でレビューを見て他の方々がどの様な解釈をしているか?楽しんで読んでみたい。 「新宿鮫」シリーズ、今作品も含め初期作はやはり時代を強く感じさせられ今読むと違和感を多く感じてしまう。それは同時に長く続くシリーズ物の醍醐味なのかもしれないとも感じている。 次はちょっと飛ばして第8弾「風化水脈」を。この先も楽しんで読んでいきたい。
ヤクザ、麻取、財閥か、麻薬を巡って交錯する。手に汗握る展開で、最後まで一気に読める。緊張感走りました。
気に入ったシリーズの各作品をランダムに愉しんでいる。これも凄く愉しかった。 「訳アリ」な鮫島警部が奔走し、事件の解決を目指すという<新宿鮫>シリーズである。近年の作品を読んでいないと手を着け始め、随分以前に読んでいた可能性も在る作品に辿り着いたが、一度読んでいたかもしれないにしても、記憶が曖昧になっ...続きを読むているので、新たに出会うのと同様に愉しく読んだ。映像ソフトが少し入手し悪くなっているように見受けられるが、本作を原案とするテレビドラマが在ったことも憶えている。 <新宿鮫>シリーズは、主人公の鮫島の目線で綴られる部分と、作中の事件関係者等の目線で綴られる部分とが適宜交わりながら進むのが通例である。現在時点では「比較的初期の…」と呼び得る本作も、そういう方式が採られている。本作は、鮫島、交際しているロックバンドのボーカルの晶、地方の街にある彼女の嘗てのバンド仲間、バンド仲間の在る街で大変な影響力を有する地方財閥関係者と、「様々な人達の各々の物語」が作中の事件を交差点にして交じり合いながら展開する感である。 物語の冒頭は新宿の街中からである。 鮫島は不審な少年グループを見張っている。少年グループ側も周辺を警戒している様子が見受けられ、鮫島も慎重に様子を伺っている。違法薬物と見受けられるモノの密売をしたという様子が見受けられ、鮫島は彼らを捕えようと駆け寄る。格闘も交えて、鮫島は負傷もしたが、グループの1人を取り押さえる。逮捕した少年が所持していたモノの中から、錠剤が出て来た。10代の若者等の間で流行りつつある代物で「アイスキャンディー」という通称だった。この錠剤は、微量の覚醒剤成分を含む危険なモノであった。 鮫島はこの「アイスキャンディー」の事案に取組んでいたのだ。逮捕した少年が通称「アイスキャンディー」を売り捌くようなことをしていたことから、入手先を聴取し、その入手先の人物を監視し、何とか流通ルートを暴き出そうとしていたのだ。 鮫島は、少年が自白した、少年に通称「アイスキャンディー」を売ったという人物を監視し始めるが、麻薬取締官に出くわす。麻薬取締官達も、この「アイスキャンディー」の事案に取組んでいた。異なる捜査機関の思惑がぶつかり合うこととなって行く。 他方、或る地方から出て来た偽名を名乗っている男が在って、新宿を本拠地とする暴力団の幹部とやり取りをしている。密かに「アイスキャンディー」を流通させようとしているのだ。そして、当初は安価で流通量を増やそうとしていたものの流通量を絞り込み、値上げを図るような思惑と、随意に必要量を得て利益を増やす思惑とがぶつかり合って行くこととなる。そしてこの偽名を名乗っている男の複雑な背景が在る。 そして晶は、大きくヒットしているのでもないバンドのデビューアルバムのプロモーションも兼ねて地方公演に出るのだが、その途次に単独で或る街を訪ね、嘗てのバンド仲間と再会し、嘗ての仲間が携わるライブハウスを訪ねようとしていた。が、各々の道で各々が活動していることを言祝ぐような、古い仲間の愉しい再会で終始し悪くなるような予兆が立ち込めようとしていた。 こういうようなことから展開する物語は、「続き」が気になって、頁を繰る手が停められなくなってしまう。終盤側では凄惨な闘いというような場面、複雑な想いが交錯する場面が相次ぎながら、鮫島は奮戦し続け、事件は収束する。 シリーズの各作品、何れも甲乙点け難いのだが、本作は秀逸だ。
ようやくにしてこの一冊で直木賞を受賞し、既に超売れっ子だった大沢氏も、堂々たるメジャー作家達の仲間入りとなった。 主人公の「新宿鮫」こと鮫島刑事の活躍を愛する読者は多いと思うが、相変わらずの渋くて寡黙な男は健在だった。 700ページ近くに及ぶ長編物語で、序盤はゆったりとしたペースで進み、中盤から終盤...続きを読むにかけては一挙にペースアップして読み進むようになる。 もしも翌朝からハードな予定を組んでおられる御仁は、一挙に中盤から終盤を読み進むのは我慢して、翌日の予定がスカスカの前日に読み進むことをお勧めする。 それほどに結末に向かってのストーリーの展開テンポが激しく且つ軽快で面白い。
面白かった~。いろんな要素が入りまくっててその全てが面白い!キャラクターも一人一人めちゃくちゃよい!このあとの鮫島と晶の関係性がどうなるのかも気になる。
今回の敵は「アイスキャンディ」というシャブと、とある地方を牛耳る香川財閥。 鮫島の恋人・晶の身に危険がおよぶ。 藤野組の角、元極道の平瀬のなんともいえない嫌悪感。 麻取との対立と共闘も燃える。 疾走感と牽引力という点では今まで読んだシリーズのなかで一番だった。 携帯電話が普及する前の時代の話だが、語...続きを読む尾に「〜ざんす」をつける若者がいたのがじわじわきた。
新しい覚醒剤がストーリーの題材で、走り抜けるように話が進んでいき、ページをめくる手が止まりませんでした。新宿鮫シリーズの中でも1位2位を争う作品ではなかろうか。
新宿鮫の4巻。 前巻があまり好みで無かった為、期待せずに読んだのだが、この巻ホントに面白かった~! 鮫島がキレキレでカッコいいのはいつもの事だが、ラスト近くになって、香川昇に感情移入してしまった。 愛していた女と一緒になれなかった事への絶望や、たった一人の弟を亡くした喪失感。ワルをやるには、優し過ぎ...続きを読むる。 桃井のフォローもいつも通り頼もしい。 麻薬取締官、塔下、石渡もなかなか優秀。 真壁が出所してきたら、ますます面白くなるだろうな。 次巻も楽しみ!
J様後追い第4弾 途中から一気読みでした。 最終的に大本の動機がそれかよという感じはあったものの、まあ人が何かしてしまう理由なんてそのあたりかもなぁとも思ったり。 それ以上に取引の方法がすっごく考えられていたり、我慢強い捜査方法とか、鮫島は確かに顔知られてるはずだよなぁというのがちゃんと描かれている...続きを読むのが、ほんとに信憑性があって楽しめました。 こんなにシリーズごとに前作を上回るとは。 びっくりしたけど、本作直木賞受賞したのですね。なるほど。 しかし、国前、平瀬、石渡の友人関係てなんだったのか。。むなしい。 あ、あと桃井課長、やっぱりカッコいい!
覚せい剤を主題にして、ニンゲンの複雑な想いを 描き切る。 香川進が 自ら販売するアイスキャンディで、 崩壊していく過程の描写がじつにリアリティがある。 覚せい剤を100kg入手した 香川兄弟。 地方を牛耳る香川財閥のボスの腹違いの類系。 反発しながらも、その権力を活用する。 香川昇は、香川財閥のボ...続きを読むスの娘 景子に秘めた想いがあった。 しかし、なぜ 覚せい剤 を扱おうとしたのかの動機となる。 景子つながりで、香川兄弟は 藤野組の新進 角に アイスキャンディを 実勢価格より安値で おろす。 そのことで、若者たちに 急速にひろがる。 確かに、覚せい剤は ただで手に入れた。 精製過程だけの経費で済む。 それを追いかける新宿署防犯課刑事 鮫島。 晶は やっと CDをだしたばかり, 売れているとは言えないが、プロの自覚が。 そして、昔のバンド仲間 耕二にあうことに、 耕二は、景子のK&Kというクラブの店長で、ペットだった。 そのことが、事件に広がりを与える。 鮫島の晶に対する 想いが語られる。 そして、晶は 鮫島を信頼する。 香川進と角との関係が、いつの間にか 逆転する。それは、進の盲目の恋心だった。 物語としては、かなり完成された形となっている。 鮫島の ポジション、そして 桃井の存在。 麻薬取締官と警察との 軋轢と不具合。
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