あらすじ
薬物の取引現場を張り込んでいた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、男の銃殺死体を発見した。新上司・阿坂景子は鮫島に、新人の矢崎隆男と組んでの捜査を命じる。男は何者で、なぜ殺されたのか!? 一方で、鮫島と因縁のある国際的犯罪者・陸永昌や元公安刑事・香田に不審な動きが――。シリーズ最大のボリュームと壮大なスケール! ラストまで一気読みの傑作長編!
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Posted by ブクログ
新宿鮫シリーズは全作読んでいて前作の10作目で終わりかと思っていたが、いつの間にか続いていた事を知り慌てて読んだ。
いやぁ、最初この文庫版の厚みを見たらちょっとビビったが、読み始めるとあっという間に読み切ってしまった。
それだけ面白かった。事件の展開から山場の持っていき方までさすが大御所作家の本領発揮といった所だった。
まだ最新刊もあるらしいので、また読むのが楽しみだ。
Posted by ブクログ
2023/1/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2023/2/6〜2/17
6年ぶりに読む新宿鮫シリーズ。
相変わらずの面白さ。900ページの長さを感じさせないのは流石。ただ引っ張った割には最後が少しあっさりしていたか。正反対の気質の新しい上司の阿坂景子との関係がどうなるのか。後半あまり出て来なかったのでそこも次回作に期待か。
Posted by ブクログ
晶も桃井もいない新宿鮫。新たな局面を迎えているが、やはり物足りなさを感じてしまう。内容も腑に落ちない部分もあったが、力技で一気読みさせるのは、さすが「新宿鮫」。
11までの面白さをランキング
1.新宿鮫
2.毒猿
3.無間人形
4.絆回廊
5.風化水脈
6.狼花
7.屍蘭
8.氷舞
9.暗約領域
10.灰夜
11.炎蛹
Posted by ブクログ
長かった。けど、先が気になって一気に読んでしまった。裏の裏の世界まで、どんな取材をしたらわかるのだろう。あるいは、相当な想像力か。気づいたら最後は没頭してしまった。
浜川がとても気になる。
Posted by ブクログ
フー。やっと読み終えた。
相変わらず登場人物多いし、名前覚えられんし、セリフ短いんで誰の言葉かわからんし、、、。文句言ったらあかんな。久しぶりの大沢君の新作やし。
でも、やっぱオモロいわ。もっと頑張って書いてや。
最近、本屋で大沢君の本が新刊の所に置いてるんで、サッと手に取って後ろのト書きをよく読むと「新装版」の文字が。アー、またかいなとガッカリする事多いねん。他の作家でもそうや。何とかしてーな。ほんまにもう。
Posted by ブクログ
文庫本にして918頁の、シリーズ最長篇。
これだけの長編を一気に読ませる著者の凄技に敬意を。
前作で、桃井課長を喪い、晶とも別れた鮫島には新しい局面が。
桃井の後釜にノンキャリアの女性課長阿坂景子が赴任し、同時に配属になった矢崎隆雄と組んでの捜査を、鮫島は命じられ、今までの一匹狼から中間管理職的立場となる。
薬物捜査に殺人事件も絡まり、暴力団の元幹部が行方不明になり監禁の疑いが。
事件の裏には、密輸が絡み、公安部の関与も。
中国残留孤児や在留邦人の二世三世で構成される「金石」のメンバーや、北朝鮮の工作員の影もちらつき、さらに殺し屋に正体不明の女性も。
公安刑事の香田や因縁のある国際的犯罪者・陸永晶も登場し、人間関係や事件の真相は、より一層混迷を深める。
「基本を守る、ルールを曲げない」という信念を持ち、警視庁を立派な組織だと公言する女性課長が、今後どういう役割を果たすのか。
すでに発売されている次回作も期待される。
Posted by ブクログ
桃井課長と晶を失い、新たな環境で捜査を展開する最初の刊。文庫本で読むのは辛いくらい分厚く、力作になっている。
昔から変わらないのは鑑識の藪、それが唯一の支えにも見える。その藪とタレコミのあった管区内の民泊を監視中、殺人事件にいきあうところから物語が始まっていく。
いつのまにか対峙する敵が国際的になり、その代わり過去に追い詰めてきた暴力団の人間と捜査をする上で協力する事にもなる。
新たな環境の始まりであるのは間違いないが、ヤクザのトルエン、シャブのシノギを追っかけていた主人公が、時折桃井の存在を思い出す描写で、過去の刊を読み返してみたくもなる。
解決した後、最後に協力しあった暴力団幹部が礼を言いにわざわざくる。そんな小さい描写も、昨今無くなりつつある漢臭い関係を何処か懐かしく、少しだけ羨ましく感じる自分を再認識させられた。
大沢在昌万歳!
Posted by ブクログ
いつも中国人の名前を覚えるのに苦労するが、今回も同様であった。
殺人や北朝鮮など暗い物語ではあるが、いつも思うのは少しの品の良さである。鮫島という主人公が醸し出す品の良さがわたしは大好きなのだと思う。
Posted by ブクログ
上司の桃井を亡くした鮫島に、新しい上司と相棒がやって来た。鮫島は、これまでの捜査方法の変更を要求される。
今後、新しい新宿鮫が見られるのだろうか?
文字の細かさと分厚さに、読み終えるのに時間がかかると思ったが、一気に読み終えてしまった。