あらすじ
ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつく――。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島(さめじま)。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津(きづ)を執拗に追う。突き止めた工房には、巧妙な罠が鮫島を待ち受けていた! 絶体絶命の危機を救うのは……。超人気シリーズの輝ける第1作!!
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Posted by ブクログ
面白いのかもしれない
1990年第3回このミステリーがすごい!
1991年第12回吉川英治文学新人賞
1991年第44回日本推理作家協会賞 受賞
新宿署の鮫島警部で、“新宿鮫”
あまりの直球
キャリアとして警察庁に入ったエリートだった
鮫島
ノンキャリアの警察官との暴力事件
(これで首に傷が残り後ろがちょっとロングヘア)
そして同期キャリアの自殺
その真相の遺書的手紙を受け取る
そんなこんなで 新宿署防犯課(現在生活安全課)
へ左遷人事
荒れた新宿署でペアを組む相棒を得られず
一匹狼ならぬ一匹鮫
それでも検挙率はトップ
犯罪も罪深いけど 警察組織も闇深い
第1巻から単独行動でかなりの痛手を負っている
身体は持つのだろうかと心配するけど
もう12巻まで出ているのです
新宿らしさの冒頭シーンがラストに効いてきて
おおーってなる
新宿署に竜崎が必要かも
Posted by ブクログ
普通、刑事は2人1組だったり1人で行動しないという決まりがあったりするのですが、この本の主人公は、色々とあって1人で行動する刑事です。(新宿鮫という名前で一部の人たちの中では有名らしい)
この本では警察関係者の連続殺人事件が起きます。
それに乗じて、別な事件(模倣というか……。ものすごく簡単に言うと、捜査を軽く混乱させる事件)も起こります。
犯人候補は2転3転。
1人ずつしっかりと追っていきます。
Posted by ブクログ
大沢在昌さんの代表作「新宿鮫」シリーズの第1作品目。数十年前に一度読んだ記憶があるが忘れてしまっているため再読。なにか長年続いているシリーズ物を読みたいと思い、黒川博行さんの「疫病神」シリーズと迷った挙げ句「新宿鮫」を選択。
主人公は新宿署の鮫島警部。元々はキャリアだったが内部抗争に巻き込まれ単独捜査を主とする一匹狼に。30年前から続くシリーズ物の処女作なので時代背景は相当古い。連絡手段として主に公衆電話を使う等、今の若い方が読むと相当の違和感があるだろう。
内容はそこまで凄く面白い訳でもなく、雑な言い方をすればありきたりの物語なのだが、人物描写力は素晴らしく鮫島の人間らしさがとても印象的だった。主だった大概のハードボイルド小説の主人公は人間らしい生々しい感情を露にはしないものだが「新宿鮫」では結構な頻度で感情をありのままに出している。泣いたり笑ったりの生身の鮫島に凄く好感が持てた。
シリーズの処女作の為、今の段階では何ともいえない感想を抱いており勝手に期待度を上げすぎてしまったのかもしれないとも思っている。
今の段階では評価が難しい。評価の高い第二弾「毒猿」、直木賞受賞作「無間人形」迄はとりあえず読んでみてみようと思う。
Posted by ブクログ
新宿鮫★4
大沢在昌の代表作として聞いてた新宿鮫シリーズの1。やっと読んだ。雰囲気は狩人シリーズと似てて面白い。主人公鮫島が狩人シリーズで言う佐江って感じ。この作品では暴力団はストーリーにあんまり関わってこなくて、狩人シリーズよりシンプルやった。狩人シリーズの方が僕は好きかな!けどちゃんと面白かったよ。実写してるらしいから気が向いたら見ても良いかも。多分がっかりして終わる気がするが
Posted by ブクログ
元キャリア警察官の鮫島が、一匹狼の所轄の刑事として改造拳銃の製作者を追うストーリーが主軸。そこに歌舞伎町で起きる連続警官殺しが交わり、複数の事件が一つに集約されていく。
初めて読んだが、踊る大捜査線と似た印象を受けた。当時のミステリー界の状況はよく知らないが、作者はかなり警察組織を調査したのだろう。主人公が警察組織で冷遇されるプロセスや、単独行動せざるを得ない背景に説得力があった。
謎解きはメインではなく、物語を推進するエンジンみたいな役割のようだ。映画を見た後のような読後感だった。
Posted by ブクログ
スピード感があって一気に読めた。
主人公がヤクザから恐れられる一匹狼の警官ってのもカッコいい。
年下の彼女とイチャイチャする描写はちょっとハードボイルドじゃないので気に入らないけど。
Posted by ブクログ
ノスタルジックな想いが湧き上がる。
「昭和」という時代の匂いで満たされる、学生時代ハードボイルドが大好きで大薮春彦氏の作品読み耽った。大薮氏の作品に出てくるダークヒーロー、「野獣死すべし」の伊達邦彦や「蘇る金狼」の朝倉哲也、火のうちどころの無い主人公に憧れさえ持った青春時代。しかし著書の主人公である鮫島警部は1匹狼で勇猛果敢に犯人を追い詰めていくが、非情というより甘さや激情、悪を許せないという「人間」「警官」としての魅力を強く感じる、これが現在でも人気のあるゆえんの様な気がする。
著者が大好きな友人の推しもあり何処かで大沢氏の小説に出会いたかったが、著書を読んで改めて伏線と回収・スピード感等、大変バランスの良さを感じた。続けて読んでいきたいと思う。また、シリーズ以外の著者の作品に触れてみたい。
Posted by ブクログ
大沢在昌さんの大人気シリーズ、「新宿鮫」の第一弾。
主人公は、新宿署の刑事・鮫島。
舞台は新宿歌舞伎町。
ヤクザの間で“新宿鮫”と恐れられている。
署内では孤立した存在で、常に単独捜査。
相棒は、いない。
一匹狼という設定も、いかにも王道で良い。
そして登場人物たちの描写がとても詳細で、すぐ近くに居るように感じ、ゾッとする程。
特に魅力的なのは、鮫島の14才年下の恋人・晶。
ロックバンドのボーカルで、メチャかっこ良いの!
なのに、まるで母のような、包み込む愛も感じる。
(22才だけど)
ストーリー全体としては、刑事もの初心者の私でも分かりやすく、すいすい読める。
クライマックスの犯人を追い詰める場面は、臨場感たっぷりで、ドキドキが止まらない!
読み終えた時は、はぁ~、って肩で息をしていた私。
面白かったです!!
この本を教えてくれたのは、大沢作品をこよなく愛する松子さん♡
まっちゃん、読んだよ〜!!
ありがとう((≧▽≦)
Posted by ブクログ
他の方も書かれてますが、確かに時代背景の古さが随所に感じられます(ショルダーの携帯電話…バブルですね笑)
個人的にはそういうところが結構ツボで、鮫島警部のハードボイルドさも(今の人からするとあんまり受けないのかもしれませんが)渋くてカッコいいなぁなんて思いました。
映画化されてるみたいで、主演は真田広之さんなんですね、原作の鮫島のイメージにピッタリな気がします。
Posted by ブクログ
ミステリー好きのbera5227さんにお勧めしてもらった一冊!
大沢作品の狩人シリーズに出てくる
佐江さんに脳内プロポーズ5回済みの私は
新宿鮫シリーズに
『佐江と双璧のやつがいますよ!』の
beraさんの言葉にこのシリーズに飛びついてしまった。
エリートで出世街道を進んでいた
主人公の鮫島さんが新宿署防犯課に異動になり
『新宿鮫』のあだ名がつくまで…、
ロック歌手の恋人、晶との出会い。
ストーリーのメイン、
警察官連続殺人犯を追う中
犯人に繋がる今にも切れてしまいそうな
手がかりの糸を慎重にほどき、たぐり寄せるように
捜査を進めるシーンが緊張感マックスで
なんとも最高!
未だかつて誰も見た事がない改造銃にも
ドキドキハラハラがとまらない。
こんなに華やかな
ハードボイルドエンターテイメントは
初めてでした!
2巻毒猿とつにゅーです♪
Posted by ブクログ
1990年に刊行された新宿鮫シリーズ(今現在も12作目が連載中)の記念すべき第一作にして、大沢在昌の処世作と言っても良いだろう。ずっと読みたいとは思っていたものの、未読のまま放っておいていて、たまたまご縁があって読んでみた。さすがに30年前の話なので歌舞伎町の風俗や公衆電話の数も今は昔の物語だが、当時を知っている人ならば、ノスタルジックに浸りながら違和感なく読める。北上次郎の解説も秀逸。機会があれば、『毒猿』も読む。
最後まで飽きずに読破
前半の謎解き、後半の活劇。一気に読みました。新宿鮫はいつも時事ネタが入ります。今作もたっぷりつめこまれています。それが物語にリアルさを吹き込んでいます。終わり少しあっけないかな。それが良いところか、、、。星4にしました。
Posted by ブクログ
銃の密造に手を染める木津、
一匹狼の刑事鮫島、
彼の女でミュージシャンの晶、
連続新宿署警官殺人、
そして捜査を撹乱させる警察マニア…
これは初版当時に読みたかった…!
令和の今だって申し分なく楽しめる…が、
コマ劇場が登場するたび頭の中ではゴジラが顔を出し、
ショルダー型の電話機やポケベルも、
無意識に鮫島達との時間的な壁を感じてちょっぴり寂しい。
とは言え鮫島、格好良すぎる。
警察マニアの彼には及ばないけれど、
ヤサヅケして丸被と撃ち合い、
ラストは救急車!
って叫ぶ自分を想像しちゃう。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。突き止めた工房には、巧妙な罠が鮫島を待ち受けていた!絶体絶命の危機を救うのは…。
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久しぶりに、がっつりした刑事ものを読んだ気がしたー
もっと早く、読んでいれば良かった。
新宿は、かなり細かい地図が私の頭の中にもあり、読んでいて楽しかった。
読み終わった後、少しだけ鮫島ロスになって、早く次も読みたいな!と思ってしまった。
Posted by ブクログ
新装版で再読。真田広之で映画化。晶は田中美奈子だったな。は、さておき。発行されてからおよそ30年。おそらく新宿の街もだいぶ様変わりしただろうが、それでもなんら違和感なく読めるあたり大沢在昌おそるべし。それよりも警察組織のどうしようもなさがおそるべきなのか。はて。携帯電話が「しもしも」時代だからピンとこない世代もあるだろうが、それでも警官殺しに至る動機や、エドみたいな輩やいまもそんなに変わらないんじゃないかと思える次第。たかだか30年じゃ変わらないのか。
Posted by ブクログ
ハードボイルドな刑事もの
普通に面白いのだが、北方健三のハードボイルドな刑事ものが好みであるがゆえに、特別何か心が動かされることがなかった
息を吞むようなシーン描写や、登場人物の葛藤の苦しさが弱いからなのだろうか
青春の想い出…。
2024年3月読了。33年振りの再読。
正直1作目はそんなに好きじゃなかったのでw、こんなに間が空いたけど、これだけの時間が過ぎたのだなぁと云う感慨に包まれ、そして自分も大好きだった新宿歌舞伎町が目の前に広がって、何とも言えない気持ちで読み終えた。
携帯電話はデッカくて、公衆電話はまだまだ何処にでもた〜くさん有った時代、留守電は着信時刻が分からなかった時代w、そして何より《歌舞伎町はヤバいけど、と〜っても刺激に満ちていた時代》だったなぁと、読んでいて泣きそうになった。
まだまだ生意気な大学生が、噴水広場で歌ったり騒いだり。たまに本職の方々が通る時はス〜っと除けてたあの頃。渋谷や池袋なんか目じゃない、最高の《解放区》でした。
でも、その事を教えてくれたのも本書が有ってこその話。2作目の『毒猿』を読んだ時も直ぐに《新宿御苑》へ彼女を連れて行ったなぁ…。
…と、個人的な感傷に耽ってしまってすみません。でも、《新宿の熱さ》を憶えている(知っている)人には是非とも初めから読んでいただきたい、日本のハードボイルド警察小説の逸品です。
最近は刊行もめっきりスローペースにも成り、「鮫島と云う男が主人公でなければ成立しないストーリー」からは、離れていっている気がします。
大沢先生、そろそろ店仕舞いしても良いですよw!
Posted by ブクログ
小学館のポッドキャストで月村了衛先生が警察小説のエポックメイキング的な一冊として挙げていたのでこの機に読んだ。なるほどこれはハードボイルドを地で行く主人公鮫島筆頭にキャラクター造形がピカイチ。とはいえ展開、特に後半はご都合主義が過ぎるという印象が拭えない。もう少し必然性があるような描きかたができたのではと思うし、「エド」に関しては本筋に対して弱いし、あまりここまで描く意義を感じなかった。それよりも晶や桃井、木津の内面描写をしてくれた方が盛り上がったのでは、とも。
Posted by ブクログ
ハードボイルドは初めてかもしれない。この文体がハードボイルドの王道なのかもしれないが、とても読みにくく感じた。句点の多さ、会話文の長さ、隠語の多用は時代のせい?一匹狼と言えば聞こえはいいが、犯人検挙できなければお荷物以外の何物でもない上、単独捜査なんて許されないだろう。ハードボイルドには野暮なツッコミか。好きな人には堪らないのかな。個人的には中高生くらいで読んでいれば、まだ楽しめたような気がする。
Posted by ブクログ
これぞ警察小説!と言いたくなる作品。
血と暴力と対立が入り乱れる新宿を舞台に奮闘する鮫島。
警察組織内で疎まれる彼の行動には終始ヒヤヒヤさせられるが、それも真っ当な正義感と人間臭さの表れかと思うと黙って見守るしかないなという気になる。
恋人の晶や上司の桃井など、鮫島の周りには魅力的なキャラが多い。
Posted by ブクログ
昨年後半からジョギングを始め、走りながら聞くAudibleを活用し始める。Audibleの無料本であったので聞いてみた。
それなりにドキドキし、警察の背景事情なども楽しめたが、いかんせん、時代背景が近いすぎてやや違和感もあり。自分も公衆電話を普通に使う時期に生きいる世代だけど、、時の流れは残酷だね。
Posted by ブクログ
オーディブルの今月の一冊に選ばれていたので入手。1990年代に出版されたものなので、作中にスマホはもちろん出ず、ショルダーフォンが出てくる。そういう時代の違いが興味深くはあったけれど、随所に表れる時代の違いからくるダサさが気になってしまって、あまり集中できなかった……。
その時代に読むとカッコよかったんだろうなと思うと、そんな理由で楽しめないなんてなんだか悔しいなという気持ちになる。それと同時に時代を超えて愛される作品のすごさも感じた。
Posted by ブクログ
新宿鮫は、ハラハラドキドキが止まらない展開でした。ハードボイルド系は初めて読みはしめ、シノギやヤクザ、薬など生活の中で触れたり見たりしない世界が広がってました。一匹狼の鮫島警部の近寄り難いけど、いざと言う時は頼りたいようなそんな風に見えました。
Posted by ブクログ
長い間積んでいた本をやっと読めました。
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王道のハードボイルド。
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シリーズ物と言う事でキャラも個性的で魅力的。
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ただね、鮫島さんが1人で行動するって辺りがリアルじゃない気がしてしまってね…