【感想・ネタバレ】小説 心が叫びたがってるんだ。のレビュー

あらすじ

『あの花』チームが贈る、青春アニメ小説版。

言葉は人を傷つける――幼いころ、何気なく口にした言葉がきっかけで家族がバラバラになってしまった成瀬順は、突如現れた“玉子の妖精”にお喋りを封印する呪いをかけられてしまう。それ以来、トラウマを抱え目立たないように生きてきたのだが、クラスメイトの拓実、菜月、大樹と共に「地域ふれあい交流会」の実行委員に選ばれてしまった。さらには出し物に決まったミュージカルの主役にまで抜擢されて……。優しさゆえに本音を口にしない拓実、不器用だった過去の恋愛に悩み続ける菜月、甲子園を期待されながら肘を壊した大樹、それぞれが葛藤と苦悩を抱えながら成長への一歩を踏み出す、感動の青春群像劇。大ヒット映画「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を生み出したスタッフが再び集結し、秩父を舞台に感動のドラマを繰り広げる劇場作品「心が叫びたがってるんだ。」を完全小説化。原画&劇中カットを収録したスペシャルカラー16ページ付き。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

過去のトラウマに関して自分が書く小説に近いものがあったので読みました。

人間関係の脆さや人の心の弱さがとても心に響いています。言葉一つで人間関係が崩れるなら人間って弱いものだと改めて感じました

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2020年02月02日

Posted by ブクログ

青春だな~
こういう、みんなで何かを成し遂げるっていう話はいいよね~
言葉って難しい。
知らないで、相手を傷つけてしまう場合もあるし。
黙っていたら相手に何も伝わらないし。
そういう事を乗り越えて成長していくんだよね。

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2016年07月04日

Posted by ブクログ

想定されるよりちょっとだけ共感が薄くて、その分だけ歳を取っているんだなと、なんとなくそんな感想が思い浮かんだ。
自分も通ってきた道だから、高校生の気持ちが上手く表現されていることが分かるのだけれど、全く同じようには、もう思うことが出来なくなっていて、きっとこれを昔に読んでいたら、すごく良いと思っていたのだろう。
150920

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2015年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この手の小説をあまり手に取らないため、あまりにサクサク読めることに驚いた。情景描写やモノローグが少なく、会話文が多い。

順の全面緘黙は、物語を書く才能を生み出した。
昔、谷川俊太郎とねじめ正一の「詩のボクシング」と言う即興詩を語り合う番組があった。「ラジオ」をテーマに谷川俊太郎が作った詩は、確かこんなだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
書かれた言葉は消せる。

消しゴムで、修正インクで、パソコンのデリートキーで

でも、言った言葉は消せない

だから、忘れてください

今日、私が言ったこと、みんな忘れて帰ってください

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ほら、やっぱり喋っちゃいけなかったんだ」
と言う順の気分は、痛いほどよくわかる。
喋り慣れてない人間は、傷つけ慣れてもいないのだ。
お互い様の関係を築けて来なかったのだ。



順の精一杯のわがままと想いを、ここまでみんなで受け止めていくというクラスは、実はありそうでない。順をいじめるタイプが一人以上いて、タクミはいくら優しくても周りの目が気になってここまでは動けず、新しいロマンスという順への置き土産もなく、というのが現実である。
物語をよくしようと思ったら、複数の人がここまで勇気を出さないといけないという厳しい教えである。

この話は、リーダーとは何かを考えさせられる話でもあった。

一人一人の意見を尊重できるクラス。言い換えれば一人一人がリーダーになれるチーム。それがリーダーシップだ。

ミュージカルの脚本を紡ぐ順、協力するタクミ、飄々と誘導する担任・・・みんなで本音を言い、みんなでフォローする。でしゃばりが人の気持ちを考えずにグイグイ行く姿はどこにも見られない。たいていの似非リーダーは、ただ大胆なだけだったりするが。

もちろん、このイベントが必ずしもクラス全員にとってかけがえのないものではないということも忘れないでおきたい。
義務で割り振られたイベントで、順のためだけのミュージカルではないし、一人一人が成長できたのも本当だろうが、個人差がかなりある。順の気持ちを一番汲み取って協力してくれたことは確かだ。
団結には譲歩、妥協も含まれている。

従ってミュージカルが成功して、クラス皆が泣くことはない。やることやったけど感動しなかった人をせめてはいけない。

たとえ卒業後に誰も連絡を取らなくても、在学中には健全に機能している。それがいいクラスだと思う。

在学中は、学校が全てだ。クラスメイトというある種の縛り、共通項の中で、同じ時間を過ごし精一杯生きる。だから、楽しいのだ。
卒業後はそれぞれの新しいコミュニティがあり、そこで今の精一杯を生きる。
同クラという共通項が取れた卒業生が無理に片手間に集っても、当時以上のきらめきは生まれまい。だからって、当時のクラスの思い出さえどうでもいいと言うつもりは全然ない。
それでも集いますか?いや、思い出を胸に今の人生を煌めかせます、と言うのが個人的な意見。

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2019年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今『聲の形』を読んでいるので順がそっち系なのかと思いきや、ちょっと思ってたんと違った。『あの花』をイメージしながら読み始めたものの、予想より低空飛行。「どちらも」は選択できないのだけれど、その結末はちょっとなあ。映像で見たら少し印象変わるかな。

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2018年01月19日

Posted by ブクログ

ぜひ映画で観てみたい。
物語としては最高だけど小説としては、、、汗

残酷な世の中にはこういう透き通るように純粋な物語がいつだって必要だ。そしてそれを見た人々は得たものを実生活の中でもきちんと反映させなくちゃいけない。でもそれができないから世界は言葉の暴力であふれてる。一回口から出た言葉はもう取り消せないんだよ。それを分かった上でそんなひどいこと言うの?言われた人の心の痛みを分かってほしい。

心が叫びたがってるんだ
このタイトルにまず惹かれる。主語は人ではなく心という形のないもの。それでいて誰しもがもっているもの。
そんな心がさけびたがってるんだって。今の私の心もまさにこんな感じ。言葉で言い表させないもやもやをどんどんどんどん自分のなかに溜め込んでしまったらさいごにはどうなるんだろう。
だからこの物語の登場人物たちみたいに自分の心の声を勇気を出して表に出すこと。


個人的に最後の拓実と菜月のやり取りいらないかなあ笑 結局そうなるんかい、って思っちゃうから…

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2016年02月10日

Posted by ブクログ

現在、上映中のアニメ映画"心が叫びたがってるんだ。"を豊田美加がノベライズ化したもの。映画を観てから、もう少し登場人物のことを知りたいと感じて読みました。ストーリーを追体験するには良いと思いましたが、小説だからこそ出来ると思われる登場人物の掘り下げはありませんでした。また、作品後半のミュージカルシーンも、音楽があってこそ、印象的で力強いシーンになっていたので、文字だけだと半減しています。そこがちょっと残念です。コミック版もあるようで、そちらは彼らの過去が描かれているようなので、そちらを読んでみようかな。

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2015年11月06日

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