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りんご畑の特別列車 新装版
小学5年生のユキがいつものようにピアノ教室から帰宅するために列車に乗ったところ、切符を持っていないという理由で途中の駅で降ろされてしまう。 車掌さんによると、その列車は「特別列車」で、普段使っている定期券では乗車していられないのだという。 こうしてりんご畑の真ん中にある名もない駅に取り残されてしまったユキに、発車する間際の列車の窓から声がかかった。 紅さんと了さんの姉弟が「メリィさんのところへ行け」と紙つぶてにした地図を投げてよこしたのだった。 ユキは仕方なく旅行代理店だというそこへ行ってみることにする。 それがとほうもない旅の始まりになるとも知らずに……。 -
猫喫茶のマリリン
大好きなご主人様に大事に大事に育てられたマリリン。しかしある日、ご主人様とはぐれてしまい、行き着いた先は、猫喫茶。そこは…プロの姐猫たちが、しのぎを削る女の世界だった!! -
文庫版 妻が口をきいてくれません
第25回手塚治虫文化賞「短編賞」受賞! メディアで大反響、夫婦の問題を掘り下げる賛否両論の話題作! 妻はなんで怒っているのだろう……。妻、娘、息子との4人家族で、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。しかし、ある時から妻との会話がなくなる。3日、2週間と時は過ぎ、やがて会話のない生活は6年目に。家事、育児は普通にこなしているし、大喧嘩した覚えもない。違うのは、必要最低限の言葉以外、妻から話しかけてこないことだけ……。ウェブサイト「よみタイ」の大好評連載を書籍化。単行本未収録&描き下ろしエピソードを加えた完全版! ※2026年5月に発売した集英社文庫を底本にしています。購入の際はご注意ください。 -
長崎の鐘
八月九日,爆心から七百メートルの大学病院で被爆した,長崎医大放射線科部長永井隆がのこした,その瞬間と被災者救護活動の記録.自ら重症を負いながら,医局の同僚を励まし,血まみれで治療にあたった敬虔なクリスチャン永井が,「人びとが戦争をきらい平和を守る心を起こさせるために」書いた,長崎被爆の実録.(解説=青来有一) -
国境のエミーリャ
鉄道漫画の旗手・池田邦彦が挑む新境地!! 『カレチ』『甲組の徹』『グランドステーション』など、 数多くの鉄道漫画を生み出してきた池田邦彦が 新たに挑むのは「仮想戦後活劇」! 物語の舞台は、太平洋戦争末期に本土決戦を経て 「1946年1月」に敗戦を迎えた日本。 ソ連を含む各国軍によって分割占領された日本は、 やがて「日本民主共和国」と「日本国」として独立。 それぞれが東西陣営に属する国家となり、 列島には鉄のカーテンが降ろされることとなる。 両国の境界には強固な壁が建設され、 国境の街となった東京は東西に分断されてしまう。 1962年の東トウキョウ。 押上で暮らす19歳の杉浦エミーリャは 十月革命駅(旧上野駅)の人民食堂で働く女性。 その彼女が持つもうひとつの顔、 それは東から西へ人々を逃がす脱出請負人としての顔。 若くして危険な橋を渡る彼女を待つ未来は果たして!? “可能性としての東京”を舞台に、 壁の街で自分の道を模索する人々の物語、ここに開幕。 -
准教授・高槻彰良の推察
人の嘘を聞きわけてしまう耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。 彼は「民俗学2」を担当するイケメン准教授・高槻彰良に気に入られ、 高槻先生の「常識担当」として怪異収集を手伝う「アルバイト」をすることに――? 「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」 凸凹コンビが軽快に謎を解く! -
終の棲家
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大日本新聞初のMBA取得者として鳴り物入社した麻倉智子。だが、社内政治の 道具として異動させられた社会部では、学歴とプライドと靴のヒールは高くても 記者としての能力は低いとダメ記者扱い。焦りと苛々が募っていた矢先、独居老人の医療問題を追うなかで、取材対象の老人が次々に死亡する。社内の権力争いの波にもまれつつも、記者としての意識に目覚めた智子は事件を 追い始めるが……。老人医療現場の悲しい現実に若手女性記者が立ち向かう、ドラマ化もされたミステリー! -
上杉鷹山 人を活かし、人を動かす
J.F.ケネディ、B.クリントン……世界のリーダーはなぜ「最も尊敬する男」に上杉鷹山を選ぶのか。貧窮にあえぎ、再生不能とされた米沢藩を蘇らせた誠実、謙虚、そして慈愛あふれる鷹山の心の力。そこには「人の上に立つ人のあり方」、「人を動かす極意」があった――。◎まず、部下の「保守的な部分」を打ち破る◎自分が「そこまで降りていって教える」◎将来への「確信」を語り続ける◎「反対意見」にこそ虚心に耳を傾ける◎「異質なもの」を受け入れるなど、現代にこそ必要な「リーダーの条件」が学べる1冊。先が読めない今、この不朽の人生哲学が役立つ! -
前科者
現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ 現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。 「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の社会更正の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。 立場の弱い人間が抱える問題に、主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは何であろうか?本作は現代日本が抱える問題を掘り下げる本格ヒューマンドラマです。 是非ご一読ください。 -
きみは僕の夜に閃く花火だった
高二の夏休み、優秀な兄の受験勉強の邪魔になるからと田舎の叔母の家に行くことになった陽。家に居場所もなく叔母にも追い返され途方に暮れる陽の前に現れたのは、人懐っこく天真爛漫な女子高生・まつりだった。「じゃあ、うちに来ますか?その代わり――」彼女の“復讐計画”に協力することを条件に、不思議な同居生活が始まる。彼女が提示した同居のルールは――1.同居を秘密にすること、2.わたしより先に寝ないこと、3.好きにならないこと。 強引な彼女に振り回されるうち、いつしか陽は惹かれていくが、彼女のある秘密を知ってしまい…。 -
怖い患者
区役所に勤務する愛子は、同僚女子の陰口を聞いたことがきっかけで、たびたび「発作」を起こすようになる。この世の終わりに直面したような、とてつもない恐怖に襲われるのだ。心療内科で受けた「パニック障害」という診断に納得できず、いくつもの病院を渡り歩き……(「天罰あげる」)。介護施設を併設する高齢者向けクリニックには、多くのお年寄りが集まってくる。脳梗塞で麻痺のある人、100歳近い超高齢者などさまざまな症状の利用者みなに快適に過ごしてほしいと施設長は願うが……(「老人の園」)。「我ながら毒気の強い作品ばかりであきれます」と書いた本人もため息。現役医師が描く、強烈にブラック短編全5編! -
春、死なん
「春、死なん」 妻を亡くしたばかりの70歳の富雄。理想的なはずの二世帯住宅での暮らしは孤独で 何かを埋めるようにひとり自室で自慰行為を繰り返す日々。そんな折、学生時代に一度だけ関係を持った女性と再会し……。 「ははばなれ」 実母と夫と共に、早くに亡くなった実父の墓参りに向かった、コヨミ。 専業主婦で子供もまだなく、何事にも一歩踏み出せない。久しぶりに実家に立ち寄ると、 そこには母の恋人だという不審な男が……。 人は恋い、性に焦がれる──いくら年を重ねても。揺れ動く心と体を赤裸々に、愛をこめて描く鮮烈な小説集。 紗倉まな(さくら・まな) 1993年千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。 '15年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。 著書に小説『最低。』『凹凸』(いずれもKADOKAWA)、 エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社) 『働くおっぱい』(KADOKAWA)スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある.。 -
ここはとても速い川
読んでいる間、ずっと幸福でした。――川上弘美 保坂委員が説明の途中で嗚咽した場面は 野間新人賞の選考の歴史に刻まれよう。――長嶋 有 選考委員--小川洋子、川上弘美、高橋源一郎、長嶋 有、保坂和志-- 満場一致の、第43回野間文芸新人賞受賞作 【あらすじ】 児童養護施設に住む、小学五年生の集。 一緒に暮らす年下の親友ひじりと、近所を流れる淀川へ亀を見に行くのが楽しみだ。 繊細な言葉で子どもたちの目に映る景色をそのままに描く表題作と、 詩人である著者の小説第一作「膨張」を収録。 選考委員の絶賛を呼び、史上初の満場一致で選ばれた、第43回野間文芸新人賞受賞作。 -
旅だから出逢えた言葉
悩むなら、旅に出よ。「言葉」を巡る紀行文。 「旅は、思わぬ出逢い、思わぬ人の一言を耳にして、考えさせられることが数々ある。このエッセイはそういう旅で出逢った言葉なり、人の行動を書いたものだ」(あとがきより) 世界を巡る作家・伊集院静が、20年以上続く国内外の旅の日々を振り返りまとめた、心に残る33の言葉。巡礼の道を辿ったスペイン、クロード・モネを取材した北フランスのルーアン、ウィスキーの蒸溜所を見学したスコットランド・アイラ島、白神山地の森を歩いた青森県。旅先の風景、忘れがたいエピソードとともに、フランシスコ・ザビエル、ヘミングウェイ、王貞治、城山三郎、恩師、家族らの言葉を紹介する。それらは何気ない事柄でも、私たちに人生を考えるヒントや勇気を与えてくれる。大切にしたい“ひと言”を見つけられる紀行文集、待望の文庫化! -
自分をいちばん幸せにする生き方
かつて私には、「自分は幸せだ」と言い聞かせていた時期があった。しかし、どうしても幸福感はなかった。だからこそ、伝えたい――世の中のなんと多くの人が、幸せになろうとして報われない努力を続けているのだろうか。金持ちも貧乏も、成功も失敗も、健康も病気も、多忙も暇も、合格も浪人も、結婚も離婚も、恋愛も失恋も、それ自体は「幸福」でも「不幸」でもない。いま自分が感じている苦しみの原因を、まったく違って解釈している人は多い。それでは人は、死ぬまで幸せになれない。この本は、本当に幸せになるためにはどう考え、どう行動したらよいかを考えた。 加藤諦三 -
完全犯罪の恋
「すごい小説を読んでしまった。 私はこの先も、何度も自分の血を辿るように この作品を読み返すと思う」 ――紗倉まな 「人は恋すると、罪を犯す。 運命でも必然でもなく、独りよがりの果てに。 その罪を明かさないのが、何よりの罰」 ーー中江有里 「私の顔、見覚えありませんか」 突然現れたのは、初めて恋仲になった女性の娘だった。 芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る四十男である「田中」。 編集者と待ち合わせていた新宿で、女子大生とおぼしき若い女性から声を掛けられる。 「教えてください。どうして母と別れたんですか」 下関の高校で、自分ほど読書をする人間はいないと思っていた。 その自意識をあっさり打ち破った才女・真木山緑に、田中は恋をした。 ドストエフスキー、川端康成、三島由紀夫……。 本の話を重ねながら進んでいく関係に夢中になった田中だったが……。 芥川賞受賞後ますます飛躍する田中慎弥が、過去と現在、下関と東京を往還しながら描く、初の恋愛小説。 -
処方箋上のアリア
心揺さぶられる薬剤師ドラマ!! 街外れにある「亜理亜薬局」の薬局長・麻生葛は 口は超悪いが、知識豊富で洞察力も優れたキレ者。 天然ボケボケの新米薬剤師・浜菱愛莉と共に、 凸凹コンビで訪れた患者が抱える様々な悩み&問題を あぶり出し、それらを解決していく! 「ただ薬を渡すだけ」じゃない! 心揺さぶられる薬剤師ドラマ!! -
青い風、きみと最後の夏
中3の夏、バスの事故で大切な仲間を一度に失った夏瑚。事故で生き残ったのは、夏瑚と幼馴染の碧人だけだった。高校生になっても死を受け入れられず保健室登校を続ける夏瑚。そんなある日、事故以来疎遠だった碧人と再会する。「逃げるなよ。俺ももう逃げないから」あの夏から前に進めない夏瑚に、唯一同じ苦しみを知る碧人は手を差し伸べてくれて…。いつしか碧人が特別な存在になっていく。しかし夏瑚には、彼に本当の想いを伝えられないある理由があって――。ラスト、ふたりを救う予想外の奇跡が起こる。 -
火影に咲く
「川というのは無慈悲なものよ。絶えず流れて一時たりとも同じ姿を見せぬのだから」(詩人・梁川星巌×妻・張紅蘭「紅蘭」)/「わしにもいつか、そねーな日が来よるかのう。日なたを歩ける日が」(長州藩士・吉田稔麿×小川亭の若女将・てい「薄ら陽」)/「死んだって、生きてるんだよ。なにひとつなくならない。あたしが、あの人を慕っていたことも、あの人があたしを何より大事にしてくれていたことも」(新選組・沖田総司×労咳病みの老女・布来「呑龍」)――。新選組の沖田総司や土方歳三、吉田松陰門下生の高杉晋作や吉田稔麿、西郷隆盛らとともに戊辰戦争へと突き進む中村半次郎……。幕末の京を駆け抜けた志士たちも喜び、哀しみ、そして誰かを愛し、愛された。激動の歴史の陰にひっそりと咲く“かけがえのない一瞬”を鮮やかに描き出す全6編を収録した短編集。 -
君と漕ぐ4―ながとろ高校カヌー部の栄光―(新潮文庫nex)
スター選手、蘭子にスカウトされてペアを組むことになった恵梨香。二人は圧倒的な記録を叩き出し、日本代表選手と目される。努力を重ねる希衣もまた、親友でライバルでもある千帆の実力に迫りつつあった。一方、初心者だった舞奈もいよいよ大会デビュー。ついにカヌー部女子四人揃ってフォア競技に挑むことに! 新入生も加入、新たなステージを迎える熱く切ない青春部活小説第四弾。 -
私の少女マンガ講義(新潮文庫)
日本の漫画は世界でも希有な文化である。中でも少女マンガは男性とは異なる視点で新たな物語を生み出してきた。その第一人者である萩尾望都が2009年、イタリアで行った講演で繙いた、『リボンの騎士』から『大奥』へ至る少女マンガ史、そして、自作の解説と創作作法を収録。'19年にデビュー50周年を迎えてなお現役であり続ける著者が、日本独自の文化である少女マンガの「原点」と「未来」を語る一冊。(解説・中条省平) -
「日本の伝統」の正体(新潮文庫)
その伝統、本当に昔からあった? お正月の定番「初詣」も「重箱おせち」も、実は私鉄や百貨店のキャンペーンから生まれた新しい文化。喪服は黒、土下座が謝罪のポーズになったのも実はごく最近。行事・風習・食生活……日常のいたるところに潜む、一見それらしい“昔からのしきたり”や“和の心”の裏側には、面白エピソードが盛りだくさん。楽しく学べるベストセラーに大幅増補して文庫化。 -
浄土るる短編集 地獄色
19歳の鬼才、降臨。衝撃の問題作、爆誕。 彗星のごとく現れ SNS上の話題を一心に集めた “浄土るる”。 いじめを題材にし、 SNS上で累計10万いいね獲得『鬼』や、 幸せについて思いをめぐらす 人間ではない生き物たちの苦悩を描いた『猫殴り』など 目を離せないラインナップ。 さらに未発表の短編『こども』も収録し、 圧倒的密度であなたに濃密な“気持ち”をお届けいたします。 -
歌集 滑走路
歌集としては異例のベストセラー。そして、映画化も決定! いじめ、非正規雇用……逆境に負けず それでも生きる希望を歌い続け 32歳という若さで命を絶った歌人・の萩原慎一郎の歌集がついに文庫化。 解説:又吉直樹 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * NHKニュースウオッチ9で「“非正規”歌人が残したもの」として紹介され、大反響。 10月16日放送、NHK「クローズアップ現代+」で特集、又吉直樹氏により大絶賛。 11月3日「朝日新聞」「売れてる本」、「日経新聞」書評欄「ベストセラーの裏側」掲載 11月20日「毎日新聞」特集ワイド掲載。 紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2019」、第8位。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * -
スクールカースト殺人教室
クラスの女王に媚を売り、カースト底辺はイジり倒す。それが殺された人気教師の素顔だった。犯人候補は多数。警察が捜査を始めた矢先、保健室に謎の手紙が届きだす。明かされる上位メンバーの過去、裏切り、そしてイジられ役からの悪魔誕生。1年D組に復讐ゲームが広がる中、第二、第三の死者も発生し……。すべてを計画した“神”は誰だ? 衝撃的結末の学園バトルロワイヤル! -
三島由紀夫を巡る旅―悼友紀行―(新潮文庫)
「矛盾が多ければ多いほど、その人物は面白いと言うことができます」(キーン氏)――三島は、矛盾に富む人だった。文学を愛し古典の教養溢れる一方で、日本の自然や食文化には無頓着。国内より海外で評価されることを切望し、貴族の存在を嫌いながらも度々作品に登場させた。知られざる素顔と葛藤を目撃していた両著者が亡き友を偲び語り合い、貴重な証言録となった追善紀行。『悼友紀行』改題。 -
さよなら世界の終わり(新潮文庫nex)
校内放送のCreepを聴きながら、屋上のドアノブで首を吊ってナンバーズの数字を見ようとしていた昼休み、親友の天ヶ瀬が世界を壊す未来を見た。彼の顔を見ると、僕は胸が苦しい。だから、どうしても助けたいと思った――。いじめ、虐待、愛する人の喪失……。死にたいけれども死ねない僕らが、痛みと悲しみを乗り越えて「青春」を終わらせる物語。生きづらさを抱えるすべての人へ。 -
芭蕉という修羅(新潮文庫)
「古池や蛙飛こむ水の音」の句を詠んで華やかな江戸文化人サロン注目の俳諧師となった松尾芭蕉。遂には「風雅の正道」と喧伝され、没後は朝廷から「飛音明神」の号を賜り、偶像化され神となった。しかし、その芭蕉にはもう一つの顔があった。水道工事監督、幕府隠密、イベントプロデューサー。それぞれに危うい博打を打ち、欲望の修羅を生きた「俳聖」の生々しい人間像を描き出す決定版評伝。(解説・小澤實)
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