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国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。(解説・櫻井よしこ)
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Posted by ブクログ
かわいいカエルと危うい政治。 カエルが擬人化されていることで、直接的に語るよりパワーがあるように感じた。それは、客観視しているようで、中学生だった私も冷や汗が流れた。 百田尚樹さんらしい一冊。
この作品は、今の現代社会を風刺している。マジョリティの世界に流されることでどんな結末が待っているのか。声が大きものにのみ、従うと自分の意思がなくなることをカエルの生活に例えてとてもよく風刺している。
国を追われた2匹のアマガエルがナパージュという楽園に着き、その国の行く末をみるカエルの世界のお話。国家の意味を問う警世の書であり寓話。 とてもメッセージ性の強い作品であり、日本について、政治について知ろうと思うきっかけとなりました。 ナパージュは日本であり、『三戒』や『謝りソング』も現実の例えと...続きを読む知って、なるほどと思って読んでいました。 作品を通じて学んだり、考えたりするものはとても多いと感じました。 読んだ後の考えは1人1人違うものだと思いますが、私は多くの人が読んだ方がよいと思える作品でした。
何か元ネタがあるなと思いながら読んでいたけど… 読みながら気づけなかったのが悔しい!こんなに露骨とは笑 個人的にはとっても楽しめた、登場人物は実在の人物という事でネーミングが面白い 読み終わって永遠の0の作者だと知り、「百田尚樹 右」って検索してしまった自分は右左に敏感になりすぎているな…とりあえ...続きを読むず永遠の0読みたい
日本の在り方を考えさせられます。 若い人ほど読むべき一冊だと思います。 解説を読んだとき、もう一度初めから読みたくなりました。
カエルの寓話としてフラットに読む。そこには、右もなければ左もない、護憲もなければ改憲もない、真っ白な頭で先入観なく読む。そうすると、見えてくるものがある、感じるもの、気付くもの、人によってそんなに大きな差が生まれるものかな?本当の意味で、しがらみや感情を抜きにして読むと・・・あとはどう解釈するかは読...続きを読む者の自由だろう。
どこかの国で起こりそうな話だなと傍観者視点で見ていましたが、他人事で無いですね。 読みやすかったです。
寓話という形をとりながら、現実社会に深く切り込んでいくかのような一冊だった。争いを避けるための正しいはずのルールに縛られ、危険を直視できず正しいリスクテイクができなくなっていく様子には思い当たる節もあり、現実の社会で起きているニュースや議論に重なる部分が多い。現実を正しく見ているか、見る努力をしてい...続きを読むるか、という問いが残り、良くも悪くも未消化感が残る作品だった。
その国はカエルの楽園だった。カエルたちは「三戒」と呼ばれる戒律を守り、「謝りソング」を歌い、朝と夜の2回物知りカエルが説教をする…。純粋にダーク童話としても優れた読み物だが。これほど分かりやすく現代日本を象徴した寓話も稀有。 「カエルの楽園」(2015)百田尚樹 #読書好きな人と繋がりたい
読みやすくてさくっと読んでしまったけど、いろいろ考えさせられました。 自分の生きる国の歴史や政治について、実はあまり知らないのに、わかった気になっていたのではないか 選挙のときは、なんとなく考えたつもりになっていただけで、メディアや周りの意見に流されてはいなかっただろうか 歌って踊るツチガエル...続きを読むたちのように「今が悪くなければいいし未来もきっとなんとかなる」とこれからこの国で生きていく子どもたちに無責任な選択をしていなかっただろうか 読後はそんな問いかけが胸に残りました… 挿絵のカエルがかわいくて、百田さんが絵も上手なことに驚きました。
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カエルの楽園(新潮文庫)
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