プロフィール

  • 作者名:百田尚樹(ヒャクタナオキ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1956年02月23日
  • 出身地:日本 / 大阪府

同志社大学法学部中退。2006年『永遠の0』で小説家としてデビュー。同作は映画化もされた。2013年『海賊とよばれた男』で本屋大賞を受賞。『BOX!』、『モンスター』など映画化もされている多くの作品を手がける。

作品一覧

  • 放送禁止。「あさ8」で知るニュースの真相
    3.3
    1巻1,089円 (税込)
    地上波では100%放送禁止のニュース解説! 大人気ネット番組「あさ8」を書籍化! 「『あさ8』に忖度は一切ありません。テレビが取り上げないニュースも堂々と取り上げますし、テレビの解説者が絶対に言わないこともはっきり言います。もし、私たちの発言が地上波テレビで流れたら、それだけでニュースになるでしょう。この本のタイトルが『放送禁止。』となっているのは、そういう理由です」(百田氏「まえがき」より) 「『放送禁止。』の精神とは、エロ・グロ・ナンセンスのような類ではなく、偽善的な地上波放送が怖がって触れない、真に重要な問題に深入りするチャレンジ精神です」(有本氏「あとがき」より) 「報道しない自由」を行使するメディアに宣戦布告する!
  • 日本保守党 日本を豊かに、強く。
    4.3
    1巻1,650円 (税込)
    人は、誰のために生きるのか――。 愛する日本を守りたい! 待望の公式本、遂に発刊! 当り前のことをすれば、日本は甦る! これが私たちの覚悟だ! 百田尚樹と有本香が挑む日本再生の闘い。政治に怒り、絶望した全ての人へ送る希望の書! 第1章 日本保守党設立宣言 第2章 豊かで強い日本を取り戻す 第3章 日本保守党は王道を歩む 第4章 日本保守党の国家観と歴史観 第5章 末永く見守ってください 第6章 日本保守党の原点 天皇と憲法改正 第7章 日本保守党が世界最高の国を守る 第8章 令和の衆愚政治論 第9章 核を正面から論ず 第10章 有本香の論点10 第11章 私たち、日本保守党を応援します!【完全保存版】
  • 大常識(新潮新書)
    3.6
    1巻880円 (税込)
    どう考えてもおかしいやろ。政治家は余計なことばかりしている。自称リベラルは多数の意見を踏みにじっている。人権派は犯罪者のほうばかりを向いている。願うだけで平和が維持できると考えるバカがはびこっている。新型コロナワクチンの批判はタブーになり続けている。道徳心がない奴がのさばっている――非常識に満ちたこの世界に、今こそ必要なのは「大いなる常識」だ。ベストセラー作家が振るう怒りの鉄拳!
  • 日英対訳版 夢を売る男
    -
    1巻1,980円 (税込)
    百田尚樹初の日英対訳版! 笑いと涙の傑作長編ベストセラーを日英二か国語で楽しむ。 輝かしい自分史を残したい団塊世代の男。スティーブ・ジョブズに憧れるフリーター。 自慢の教育論を発表したい主婦。 本の出版を夢見る彼らに丸栄社の敏腕編集長・牛河原は「いつもの提案」を持ちかける。 「現代では、夢を見るには金がいるんだ」。 牛河原がそう嘯くビジネスの中身とは。現代人のいびつな欲望を抉り出す。
  • 橋下徹の研究
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    ついに突き止めた違和感の正体!テレビばかり見ている人がこの本を読んだら100%腰を抜かします! 圧倒的影響力を誇る日本一のコメンテーター・橋下徹氏の膨大な言動をベストセラー作家・百田尚樹が魂の徹底検証! 爆笑!衝撃!驚愕!これは単なる"批判本"ではない!日本に浸透する恐るべき問題をも浮き彫りにする警世の書だ! 【目次】  1章 ロシアにはロシアの理がある 2章 「中国にお願いかお土産が先やろ」 3章 戦う一択ではダメだ! 4章 ナザレンコ・アンドリー氏への罵倒 5章 靖國神社に代わる追悼施設を作れ! 6章 "親中派"大物議員を高く評価 7章 沖縄と日本の分断を図る男? 8章 橋下市政と上海電力のステルス参入 9章 元教諭の証言 付録 ある女性の告白
  • 地上最強の男―世界ヘビー級チャンピオン列伝―(新潮文庫)
    3.5
    ボクシングのヘビー級チャンピオン。彼らは地上最強の男であると同時にアメリカの近代史を動かす存在でもあった。圧倒的な強さを誇り白人社会を挑発したジャック・ジョンソン、国を背負って闘い黒人の地位を引き上げたジョー・ルイス、そしてベトナム戦争をめぐり反権力の象徴となったモハメド・アリ……26人の王者たちの栄光と悲哀を追いながら、彼らが生きた時代をも活写する感動の巨編。(解説・宮崎正博)
  • 雑談力 相手の心をつかみ、楽しませるネタと技術
    4.0
    多くの人は雑談について「相手が興味を持ちそうな話をすればいい」と思っているが、それは大きな勘違い。実は本当に面白い話題とは、「話し手が一番興味がある話題」である。その話の構成を工夫しさえすれば、誰もが引き付けられる雑談になるのだ。本書では稀代のベストセラー作家が、面白い話を構成する技術を開陳。「地球上には、自然界で生きていけない動物が一種類だけいる」「毎日同じ服を着て同じメニューの粗食を食べた『ドケチ』の超お金持ち」「若き出光佐三にとことん資金援助した日田重太郎のぐっとくる一言」など、「ウケるネタの具体例」も満載。21万部ベストセラーとなった前著(PHP新書)に、「『藩』という言葉はほとんど使われていなかった」など、江戸時代のエピソードを加えて文庫化。 【目次より】●数字が重要――シャチの体重は10トン ●失敗談ほど面白いものはない ●「面白さ」の7割以上が話術 ●零戦の話――機体に直線がほとんどない奇跡の戦闘機 ●雑談に使える古典の物語 ●個人的な思い出話でも、普遍性を持たせればOK ●ヨーロッパ人を驚かせた幕末の日本人 ●親友とする真面目な話
  • 人間の業(新潮新書)
    3.4
    世の中、「わかっちゃいるけどやめられない」ことは多いらしい。党利党略に走る政治家、大上段に構えるメディア、死刑囚の人権を擁護する人々、マスク依存症、行き過ぎたオンライン化……頭を捻るようなことが、平然とまかり通っている。でも、人は皆、愚かでマヌケで、だからこそ愛らしい生き物なのかもしれない――。自らの「業」も認めるべストセラー作家が、世を騒がせた様々な事件から「人間の業」の深さを看破する。
  • 禁断の中国史
    3.9
    1巻1,540円 (税込)
    「本書を読めば、読者の皆さんは「中国」と「中国人」の本質を知ることになるでしょう。あなたの中の誤った中国像が音を立てて崩れていくかもしれません。しかしこれが中国の真の姿なのです」(まえがきより) ベストセラー作家・百田尚樹、初のR15指定本! 中国4000年のタブーを全て暴く!
  • [新版]日本国紀<上>
    4.3
    1~2巻784円 (税込)
    大増量150ページ!! 著者こだわりの超大幅加筆により新しく生まれ変わった、令和完全版! 神話とともに誕生し、万世一系の天皇を中心に独自の発展を遂げてきた、私たちの国・日本。聖徳太子、平清盛、北条時宗、徳川家康ら最重要人物を“一本の線"でつなぐことで国家の変遷を浮き彫りにすると同時に、大伴部博麻、荻原重秀など、重要な脇役にも焦点を当てる。当代一のストーリーテラーによる日本通史の決定版。(古代~江戸時代までを収録) 日本ほど素晴らしい歴史を持っている国はありません。<略>ヒストリーという言葉はストーリーと同じ語源とされています。つまり歴史とは「物語」です。本書は日本人の物語、いや私たち自身の壮大な物語なのです。(序にかえて、より)
  • 成功は時間が10割(新潮文庫)
    3.9
    人間にとって最も大切なのは、金でも物でもない。時間である――。ベストセラー作家が教える最強の時間論とは。人生の成功者は時間の征服者。時間を買う人と時間を売る人の違い。仕事ができる人は時間を凝縮できる人。すべての道具は時間を生むために作られた。時間は金に交換可能だが、金を時間に変えることはできない……人生が変わる目からウロコの思考法。『百田尚樹の新・相対性理論』改題。
  • 夢を売る男
    3.8
    1巻550円 (税込)
    『永遠の0(ゼロ)』の百田尚樹、大暴走!! 書き下ろしは、出版界を舞台にした掟破りのブラック・コメディ! ◆あらすじ◆ 敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。 自らの輝かしい人生の記録を残したい団塊世代の男、スティーブ・ジョブズのような大物になりたいフリーター、ベストセラー作家になってママ友たちを見返してやりたい主婦……。 牛河原が彼らに持ちかけるジョイント・プレス方式とは――。 現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取った問題作。 「知っているか? 現代では、夢を見るには金がいるんだ」
  • 幸福な生活
    4.0
    1巻712円 (税込)
    「ご主人の欠点は浮気性」帰宅すると不倫相手が妻と談笑していた。 こんな夜遅くに、なぜ彼女が俺の家に? 二人の関係はバレたのか?  動揺する俺に彼女の行動はエスカレートする。妻の目を盗みキスを迫る。そしてボディタッチ。彼女の目的は何か? 平穏な結婚生活を脅かす危機。俺は切り抜ける手だてを必死に考えるが……(「夜の訪問者」より)。 愛する人の“秘密”を描く傑作集!
  • アホか。(新潮新書)
    3.5
    日々のニュースを眺めていると、出るわ出るわ、アホのオンパレード。腹立たしいほど考えなしの国会議員、欲望がこじれて独自の進化を遂げた変態、動機と行動がズレすぎた理解できない犯人……。「アホちゃうか」と呆れ返るような事件から、「アホか!」と怒鳴りつけたくなるような事件、「アホ丸出しやで」と笑ってしまうような事件まで。面白さに命を懸ける人気作家が思わず唸って書き留めた、92のアホ事件簿。
  • 錨を上げよ <一> 出航篇
    3.5
    1~4巻721円 (税込)
    著者初の自伝的小説! 『永遠の0』『海賊とよばれた男』を凌ぐ 怪物的傑作、とうとう文庫化! 一生に一作しか書けない小説。『錨を上げよ』には私のすべてが詰まっている。 ――百田尚樹 ●あらすじ 戦争が終わってちょうど十年目、空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。 不良仲間と喧嘩ばかりしていたある日、単車に乗って当てのない旅に出る。 しかし信州の山奥の村で暴漢に襲われて遭難、拾われたトラックで東京へ。 チンピラに誘われて組事務所を手伝うことになるのだが――。 激動の昭和を駆け抜ける、著者初の自伝的ピカレスクロマン。
  • プリズム
    3.9
    1巻742円 (税込)
    ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。
  • 百田尚樹の日本国憲法
    3.9
    楽しみながら、憲法も安全保障も天皇制も学べる あなたは日本国憲法についてどれくらい知っていますか。 著者は、この憲法は“突っ込みどころ”満載でおかしな点が一杯あると言う。 その説明に目から鱗が落ちるのはもちろん、思わず笑ってしまうことも。 しかし笑ってばかりもいられない。今や尖閣諸島沖には中国船が遊弋し、 ロシア・北朝鮮・韓国など周囲は敵対国ばかり。この状況を作り出したのもまた日本国憲法である。 はたして、この国はどのように守られてきたのか。安全保障について、日本史から読み解いていく。 まさに「わかりやすくて、爆笑するほど面白くて、震えがくるほど怖い(百田尚樹・談)」憲法本! 一家に一冊の必需品です。
  • 輝く夜
    3.8
    1巻550円 (税込)
    ※本書は2007年に発売された『聖夜の贈り物』を改題し、電子化したものです。 イブの夜、五人の女性に起きた五つの奇蹟――。 『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだストーリーテラー百田尚樹が贈る、愛をめぐる珠玉の短編集!
  • 幻庵 上
    3.8
    1~3巻719~770円 (税込)
    武家の三男坊が囲碁に抱いた見果てぬ夢。 史上最強の名人になる。 幕末前夜、囲碁に果てしない大望を抱いた男がいた。 「古今無双の名人になる」──この男、服部立徹、幼名・吉之助こそ、後に「幻庵」と呼ばれ、囲碁史にその名を燦然と輝かせる風雲児だった。 鎬を削るは、本因坊家の丈和、安井家の知達ら。 囲碁の天才たちによる触れれば血が吹き出るような熱き激闘、その歴史の幕が上がる! ※この電子書籍は2016年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 影法師
    4.5
    1巻792円 (税込)
    「どんなことがあっても貴女(おまえ)を護る」 友はなぜ不遇の死を遂げたのか。涙が止まらない、二人の絆、そして友情。 頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一(かんいち)は竹馬の友、彦四郎(ひこしろう)の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0(ゼロ)』に連なる代表作。 「泣くな」父が討たれた日、初めて出会った少年は言った。「まことの侍の子が泣くな」 勉学でも剣の腕でも敵わない。誰よりも優れていたはずの彼が迎えた最期は、予想もしないものだった。 単行本未収録、幻の「もう一つの結末」が巻末袋とじで登場!
  • 至高の音楽 クラシック「永遠の名曲」の愉しみ方
    3.5
    1巻730円 (税込)
    クラシック本の名著を新書化したものの電子書籍版! 「その時は不意に訪れた。それまで幾度聴いても何も感じなかった私の心に、突然、すさまじい感動が舞い降りてきたのだ。『なんや、これは!』と思った。」(第1曲 ベートーヴェン「エロイカ」より)19歳のときにクラシックに覚醒する経験をして以来、40年毎日クラシックを聴き続けている小説家が、真の天才たちが命を削って書いた大傑作の凄さ、作曲家たちの劇的なエピソードを語る。「完璧な音楽」と語る「平均律クラヴィーア曲集(バッハ)」や、「文学は音楽に敵わない」と思わされる瞬間がある「第五交響曲(ベートーヴェン)」、『永遠の0』のエピローグ執筆時に聴いた曲など、初心者もマニアも愉しんでもらいたい名曲案内。「通」のクラシックファンを俎上に載せた痛快エッセイや、推薦盤リストも掲載。
  • 雑談力 ストーリーで人を楽しませる
    3.5
    多くの人は雑談について「相手が興味を持ちそうな話をすればいい」と思っているが、それは大きな勘違い。じつは本当に面白い話題とは、「話し手が一番興味がある話題」である。そしてその話の構成を工夫しさえすれば、誰もが引き付けられる話になるのだ。「書くより喋る方が100倍も好き」と語るベストセラー作家が、面白い話を構成する技術を開陳。「地球上には、自然界で生きていけない動物が一種類だけいる」といった薀蓄(うんちく)や、一度聞いたら忘れられない著者自身の失敗談など「ウケるネタの具体例」も満載。雑談で人を楽しませる快感を味わうための一冊! 【ダメな雑談を面白くする三か条】 ●1 相手の興味に合わせるな ●2 「つかみ」で相手を揺さぶれ ●3 話の「急所」を押さえよ 【本書で紹介する「ネタ」】 ●惑星の「惑う」って、どういう意味? ●百田尚樹が爆笑した傑作ツイッター ●宮本武蔵、実は佐々木小次郎と1対1で戦っていない? etc.
  • 逃げる力
    3.7
    1巻850円 (税込)
    会社から逃げる、人間関係から逃げる、目の前のピンチから逃げる……逃げることは、消極的で、後ろ向きなことだと考えていないだろうか。実は「逃げる」ことは戦うことと同じくらい積極的な行動である。戦うときに分泌されるホルモン「アドレナリン」は、逃げるときにも分泌されるのだ。本当に大切なものを守るために、戦っても勝ち目がない、戦っても得るものがないと判断したら、さっさと逃げるべきである。だからまず、自分にとって本当に大切なものは何か、しっかり見定めなければならない――百田尚樹が人生についての根本的な考え方を語る一冊。日本人には「逃げる力」が足りない! ■生物が持つ根源的な判断力を失っている/■織田信長の思い切った逃亡/■「責任感が強いから逃げなかった」は言い訳/■ブラック企業を辞められない理由/■本当の友達ではない人への気遣い/■DV男からは、即刻逃げよ/■阪神・淡路大震災でアパートが全壊した友人
  • カエルの楽園(新潮文庫)
    4.3
    1~2巻572円 (税込)
    国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。(解説・櫻井よしこ)
  • ボックス! 上
    4.4
    1~2巻550円 (税込)
    アホでおちゃらけだが天才的ボクシングセンスを持つ鏑矢義平。 彼の所属する恵比寿高校ボクシング部に 幼なじみでいじめられっ子だった木樽優紀が入部した。 特進コースで成績トップクラスの木樽の入部は周囲を驚かせる。 木樽には強くなりたい理由があった。 大阪の下町を舞台に二人の少年の成長と挫折を感動的に画き出し 全国の読者を感動の渦に巻き込んだ傑作青春小説、待望の電子書籍化!!
  • 風の中のマリア
    4.0
    1巻748円 (税込)
    命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。著者の新たな代表作。 私たちはただ務めを果たすだけ。ある日、突然やってくる終わりの日まで。 ワーカー(ハタラキバチ)は、現代で働く女性のように。女王バチは、仕事と子育てに追われる母のように。この物語は、「たかがハチ」と切り捨てられない何かを持っている。「世界が広がるはずですよ」(養老孟司―解説より―)
  • 鋼のメンタル(新潮新書)
    3.8
    他人の目が気になってしかたがない、悪口に落ち込む、すぐにクヨクヨする、後悔を引きずる、人前であがってしまう……そんな悩みを抱える人は多いでしょう。でも大丈夫。考え方ひとつで、誰でも「精神の強さ」は鍛えられるのです。マスコミ、ネットで激しいバッシングを受けても、へこたれず我が道を行く「鋼のメンタル」は、どのように形成されたのか。著者初の人生論にして、即効性抜群の実践的メンタルコントロール術!
  • 戦争と平和(新潮新書)
    4.0
    日本は絶対に戦争をしてはいけない。日本人ほど、戦争に向かない民族はいないのだから――。「ゼロ戦」と「グラマン」の徹底比較から見えてきた、私たちの致命的な欠点とは何か。ベストセラー『永遠の0』に秘めた、本当の想いとは。作家が「何としても戦争を回避しなければならない」という強い想いから真摯に綴った、圧倒的説得力の反戦論。
  • 大放言(新潮新書)
    3.9
    思ったことや軽いジョークを口にしただけで、クレーム、バッシングの嵐。求められるのは人畜無害な意見ばかり。こんな息苦しい世に誰がした? 数々の物議を醸してきた著者が、ズレた若者、偏向したマスコミ、平和ボケの政治家たちを縦横無尽にメッタ斬り。炎上発言の真意から、社会に対する素朴な疑問、大胆すぎる政策提言まで、思考停止の世間に一石を投じる書下ろし論考集。今こそ我らに“放言の自由”を!
  • 偽善者たちへ(新潮新書)
    3.5
    彼らはどこまで本気なのだろうか。都合のいい正義を振りかざし自省しないマスコミ、犯罪者をやたら擁護したがる人権派、隣国の横暴には見て見ぬふりをする輩たち、無責任な発言ばかり繰り返す野党議員……。この国に蔓延する数多の「偽善」をぶった斬り! ベストセラー作家が日々のニュースに潜む「薄っぺらい正義」を笑い飛ばす、言論の銃弾109連射!
  • 海賊とよばれた男(上)
    4.5
    1~2巻880~902円 (税込)
    すべてのビジネスマンに捧ぐ。 本屋大賞の話題作、早くも文庫化! ページをめくるごとに、溢れる涙。これはただの経済歴史小説ではない。 一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。 石油は庶民の暮らしに明かりを灯し、国すらも動かす。 「第二の敗戦」を目前に、日本人の強さと誇りを示した男。
  • 永遠の0
    4.6
    1巻770円 (税込)
    「生きて妻のもとへ帰る」  日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた......。  人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。  元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り――それが祖父だった。  「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。 はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!
  • 危うい国・日本
    4.3
    1巻1,540円 (税込)
    いま日本を危機に陥れている元凶。デュープス(左翼に騙されて正義ぶるおバカさん)が官僚・マスコミを支配している。その支配体制を打破する二人の論客の徹底討論を一冊の本に。
  • バカの国(新潮新書)
    3.6
    1巻880円 (税込)
    バカが溢れている。何でもいちゃもんをつけて炎上させるクレーマー・バカ、SNSで自らの愚かさを世に知らしめる新手のバカ、常人には理解不能な真正のバカ。だが、笑ってばかりもいられない。血税を食い潰す役人、保身しか頭にない政治家、危機管理能力のない政府……バカは、いまやこの国の中枢まで侵食しつつあるのだ。ベストセラー作家がツッコミながらも警鐘を鳴らす、笑いと怒りの123篇!
  • モンスター
    4.0
    1巻826円 (税込)
    田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。
  • 「日本国紀」の天皇論
    4.0
    1巻968円 (税込)
    『「日本国紀」の天皇論』電子版です。
  • 「カエルの楽園」が地獄と化す日 文庫版
    4.2
    1巻770円 (税込)
    「私の死後何年かしたら、日本は中国に乗っ取られるでしょう」(百田尚樹) なぜ、安倍政権は中国に何も言えなくなってしまったのか? 新型肺炎対策で中国を恐れ、忖度し、日本人の命を二の次にしたのは大失点だ。 政府与党は対日工作に陥落した! 米中貿易戦争で習近平が対日戦術を軟化させた結果、日本人は警戒心をなくし、危機は一層深まった。 他の著名人に先がけて中国全土からの入国停止を呼びかけていた二人による、全身全霊をかけた警鐘対談。 延期された習近平の国賓招待にあくまで反対。 「『安倍総理は本心では呼びたくないのに、自民党の大勢に従って呼ばざるを得ない』と推測するむきもありますが、それこそ私に言わせれば、政権与党そのものが中国の工作に陥落した証しです」(石平) 「ウシガエルを国賓として自ら招き入れるとは......『カエルの楽園』でも描けなかった」(百田尚樹) 「陛下に、二十一世紀のヒトラーと握手させてしまう政治的責任を、誰が取るんですか!」(石平)
  • 「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史
    3.8
    1巻968円 (税込)
    『「日本国紀」の副読本』電子版です。
  • 今こそ、韓国に謝ろう ~そして、「さらば」と言おう~ 【文庫版】
    4.3
    1巻763円 (税込)
    大幅加筆でついに文庫化! ・私たちの先人は朝鮮半島で何をしたのか? ・朝鮮にかかわったのが大失敗だった! ・残酷すぎる日韓関係の真実、併合時代にすべての問題の原因がある ・徴用工もレーダー照射も原爆Tシャツも慰安婦財団解散も大幅加筆、すべて涙ながらの大謝罪 ・ベストセラー『日本国紀』の外伝――編集・解説 有本香 「私たちの父祖が良かれと思ってしたことは、彼らにとってはすべて『余計なお節介』だったのです」(「はじめに」より) <目次より> はじめに 第一章 踏みにじられた朝鮮半島 第二章 伝統文化の破壊 第三章 「七奪」の勘違い 第四章 ウリジナルの不思議 第五章 日本は朝鮮人に何も教えなかった 第六章 慰安婦問題 第七章 韓国人はなぜ日本に内政干渉をするのか 解説・有本香
  • いい加減に目を覚まさんかい、日本人!――めんどくさい韓国とやっかいな中国&北朝鮮
    4.2
    緊急出版! これでいいのか日本! 今そこにある危機に、いつまで見て見ぬふりをするのか。 『今こそ、韓国に謝ろう』の百田尚樹と『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』のケント・ギルバートが、今、日本が抱える問題を洗いざらいに大激論。「俺たちが言わずに誰が言う!」ここが日本の正念場!
  • 百田尚樹 永遠の一冊
    5.0
    1巻815円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 初めて綴った感動秘話、家族だけが知る「素顔の百田尚樹」、 累計1700万部の全著書を自ら完全解説、珠玉の「私の百田尚樹論」など、 大ベストセラー作家・百田尚樹さんの全てが詰まった完全永久保存版! 初公開! わが原点『永遠の0』誕生秘話 沖縄タイムス・労組が大激怒! 沖縄で熱血大講演会 全録音 特別対談 朝日も沖縄二紙も上層部はクズばかり×我那覇真子 私が体験した沖縄偏向報道 沖縄タイムス 阿部岳記者の正体 百田家の家族が抱腹絶倒大座談会 父ちゃんは六十一年経験を積んだ子供や! 感動秘話 特攻に反対を唱えた指揮官たち 歴史の真実 日本の至宝、悲劇の戦闘機「零戦」 百田尚樹が飛んだ! 航空自衛隊「ドッグファイト」体験記 特別エッセイ 名も無き国民がつくった奇跡の国 累計1700万部! 百田尚樹、自ら全著書を完全解説 増補完全版 新・安倍晋三論  日本人初! 外国特派員協会で日本の言論弾圧を論ず ビッグ対談 櫻井よしこ 憲法改正か「カエルの楽園」か 有本香 「安倍潰し報道」はもはや犯罪だ 足立康史 左翼メディアとの最終戦争が始まった 上念司 マスコミ・左翼文化人の嘘とデタラメ 村西とおる 愛国、憂国大闘論 私の百田尚樹論 大崎洋、櫻井よしこ、松井一郎、北村晴男、高須克弥、中瀬ゆかり、石平、松本修、ケント・ギルバート、岡聡、有本香 百田尚樹の青春 秘蔵写真一挙公開28ページ 私の大好きな映画「七人の侍」 全8年の厳選ツイート集 『今こそ、韓国に謝ろう』私はこう読んだ 武藤正敏、ケント・ギルバート、杉田水脈、夏野剛、一色正春、松木国俊、西村幸祐 自筆履歴書 ニュースに一言 「防衛費は人を殺すための予算」発言 ドローンの不法飛行 自らの手は汚さない朝日新聞 くまモンよ、お前もか? 在日韓国・朝鮮人報道 ほか
  • 愛国論
    -
    1巻704円 (税込)
    『永遠の0』の宮部久蔵、『海賊とよばれた男』の国岡鐡造に込められた国を想う気持ちとは!? 大東亜戦争から戦後の自虐史観、そして現在の嫌中嫌韓問題まで、日本人の国への想いがどう変遷してきたのか。 そして今後どうなっていくのか。 ベストセラー作家百田尚樹と国民的ジャーナリスト田原総一朗が正面から大胆に論じていく。 ・『永遠の0』は右翼にも左翼にも叩かれる ・大東亜戦争に正義はあったか ・日本人にとっての天皇という存在自虐史観はなぜ蔓延したのか ・慰安婦像にみるお粗末な日本の情報戦略 ・朝日新聞は「反日」なのか「無能」なだけか
  • 「カエルの楽園」が地獄と化す日
    4.3
    1巻1,140円 (税込)
    中国の軍事冒険主義はエスカレートする。 軍艦、戦闘機の次は何が来るのか。沖縄独立後の中国の出方は? 『カエルの楽園』の予言はすでに半ば的中した、次はどうなる? ベストセラー作家・百田尚樹と、中国人の本心を知りつくす石平が最悪の日本侵略シナリオを警告。 軍事衝突、巨額の損害賠償請求、クーデタ、虐殺・・・戦慄のシミュレーション!
  • 海賊とよばれた男(1)
    完結
    3.8
    全10巻759円 (税込)
    昭和20年8月15日、日本敗戦。それは、石油販売会社「国岡商店」が何もかも失った日でもあった。莫大な借金だけが残り、もはや再生不可能と全社員が覚悟する中、店主・国岡鐡造は「愚痴をやめよ」と発し、会社再生、そして日本再建にとりかかることを表明する。一人の馘首もせずに再生の道を模索する鐵造だったが、売る油は一滴もない。前途は絶望的であった。2013年本屋大賞1位『海賊とよばれた男』待望のコミカライズ!!
  • 合本 人工知能読本 羽生善治×川上量生「羽生さんはコンピュータに勝てますか?」&百田尚樹×川上量生「人工知能が最強囲碁棋士を超えた日」【文春e-Books】
    -
    1巻611円 (税込)
    いま、人工知能の世界にブレイクスルーが起きている。将棋界、囲碁界、そして人類の未来はどうなる? 話題の「プロ棋士VS人工知能」を特集したオリジナル電子書籍を一冊に! ・羽生善治×川上量生「羽生さんはコンピュータに勝てますか?」 史上最強の棋士・羽生善治名人と、棋戦「電王戦」を主催するドワンゴ会長の川上量生氏が、人工知能の現状にはじまり、人類の行く末、コンピュータと将棋棋士の勝負の行方から、ついには人類の未来まで徹底的に語り合う。 ・百田尚樹×川上量生「人工知能が最強囲碁棋士を超えた日」 人工知能「アルファ碁」が、世界トップランクのプロ棋士イ・セドル九段に勝利したことを受け、「週刊文春」で囲碁小説『幻庵』を連載している作家・百田尚樹氏と、コンピュータ囲碁の開発にも取り組んでいる川上量生氏が、この世紀の一戦について対談する。 ※この電子書籍は、『羽生善治×川上量生「羽生さんはコンピュータに勝てますか?」完全版』と『対談 百田尚樹×川上量生 「人工知能が最強囲碁棋士を超えた日」』を一冊にまとめた合本 です。
  • 対談 百田尚樹×川上量生 「人工知能が最強囲碁棋士を超えた日」【文春e-Books】
    -
    1巻305円 (税込)
    「コンピュータが人間に勝つには、あと10年かかる」と言われていた囲碁。しかし、2016年3月、グーグル傘下のディープマインド社が開発した人工知能「アルファ碁」が、世界トップランクのプロ棋士イ・セドル九段を4勝1敗で打ち負かし、世界中を驚かせた。  この衝撃的な事件を受け、二人の識者による緊急対談が「ニコニコ生放送」で放送された。一人は、囲碁アマチュア6段レベルの実力を持ち、現在「週刊文春」で囲碁小説『幻庵』を連載している作家・百田尚樹氏。もう一方は、将棋のプロ棋士とコンピュータの棋戦「電王戦」を主催するだけでなく、コンピュータ囲碁の開発にも取り組んでいる、ドワンゴ会長の川上量生氏。  二人は、アルファ碁の衝撃をどう受け止めたのか? アルファ碁の強さの秘密とは何なのか? そして、人工知能がもたらす未来の社会の姿は、どのようなものになるのだろうか?   本書は、「ニコニコ生放送」での対談を基に、「週刊文春」(2016年4月28日号)の記事「囲碁棋士はなぜ人工知能に負けたのか?」には収録しきれなかった二人の言葉を盛り込み再構成した、電子書籍オリジナルコンテンツである。
  • 幸福な生活
    完結
    -
    全1巻770円 (税込)
    ベストセラー作家・百田尚樹原作。漫画・山崎童々でおくる、秘密を覗くオムニバス7編。 [第1話] 母の記憶-認知症になった母がある日「嫁を殺した」と告白し…。 [第2話] そっくりさん-テレビ編集マンの夫は男性と浮気しているようで? [第3話] 豹変-結婚して5年。大手新聞社勤務の妻との間になかなか子供ができず…。 [第4話] 再会-DVで10年前に離婚した夫が突然会いに来たのは“謝罪”のため―― [第5話] 催眠術-「思い通りになる」と聞きセックスレスの妻に催眠術をかけた! [第6話] 淑女協定-不倫・性癖・交遊関係もバレバレな社内結婚はリスクが高すぎるから… [第7話] 幸福な生活-娘が結婚相手を連れてくる日、父はたった一度の“火遊び”を思い出していた。 ―ラスト1ページの衝撃に必ず息を呑む、オムニバス7編。
  • 百田尚樹読本【文春e-Books】
    -
    1巻203円 (税込)
    電子オリジナル! 『永遠の0』『海賊とよばれた男』など数々のベストセラー小説を世に送り出してきた百田尚樹。最新作『幻庵』が週刊文春2015年1月1・8日号からスタートした。今度の小説は江戸時代の囲碁界が舞台。本書では「幻庵」第一話を収録。さらに、なぜ囲碁を選んだのか? 今後の展開など「幻庵」の魅力を本人が語るインタビュー付。『海賊とよばれた男』のゆかりの地を旅したグラビア「百田尚樹、イランを行く」、その生い立ちを語った「家の履歴書」、「僕を奮い立たせた本、映画、そして音楽」、「『永遠の0』右傾エンタメ批判に答える」など作家・百田尚樹の魅力を余すところなく盛り込んだ「読本」誕生!
  • 永遠の0 1巻
    完結
    4.1
    全5巻660円 (税込)
    司法浪人生、とはいうものの実質的にはニートの佐伯健太郎は、駆け出しライターの姉・慶子の補助という“アルバイト”の依頼を受け、つい最近までその存在さえ知らなかった“本当の祖父”宮部久蔵について調べることになる。終戦数日前に特攻で死んだという「その人」の像を結ぶための旅は驚きと感動に満ちたものだった――。
  • 影法師

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    百田さんの本は深い。そして難しい。
    でも情景が頭の中で豊かに表現されて、最後まで読んでタイトルの意味がわかった。
    努力、耐え抜く力、それから熱意をこの本でも感じた。
    涙が止まらない。

    0
    2024年09月30日
  • 幸福な生活

    Posted by ブクログ

    毎回ラストの1文にぞわっとする。
    章が進むにつれて、おや?これはもしかすると?と推理しても、全然違う結論になることも。
    その裏切られもクセになる。

    「幸福な生活」だと信じて疑わない主人公の裏で、幸福とは程遠い日常が動いている怖さ。
    幸福は案外、外堀をガチガチに固められた脆いものなのかもしれない、一瞬で崩れてしまうものなのかもしれないと、間接的に、自分の日常への有り難さを感じる1冊。

    0
    2024年09月28日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とてもわかりやすく日本の政治と安全保障問題について描かれている作品。着々とこの寓話のようになるかもしれない未来が近付いている気配がするのが本当に恐ろしい。

    ナパージュに住むヒキガエルは日本、ワシはアメリカ、ナパージュにじわじわと近付いてきているウシガエルは中国。
    あとがきで、デイブレイクのモデルを知り、なるほどと唸った。また、ハンドレッドは百田尚樹がモデルらしく、納得である。声を上げたものたちの結末が恐ろしいが、もっと恐ろしいのはローラの最後のセリフだ。力のない私たちは勇気を捨て、宗教に縋るしかないのか。

    0
    2024年09月20日
  • 海賊とよばれた男(下)

    Posted by ブクログ

    胸が熱くなるようなとても満足感があり、読み応えのある小説でした。上下通して国岡鐡造の生涯を描いており、特に日章丸をアバタンに向かわせるエピソードがとても印象的で良かったです。国岡鐡造は個々の利益より日本の利益を優先する人物で、考え方やその生き方に勇気をもらえたような気がします。

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    2024年09月17日
  • 風の中のマリア

    Posted by ブクログ

    著者は前世が蜂だったのか?と思うほどリアルにオオスズメバチほか昆虫たちの世界が描かれている。読み始めた時は、マリアが恋をして蜂界の秩序を乱すか新女王にでもなるかと予想していたが、そんな単純な話ではない。愛する我が国に命を捧げ、生涯戦士であることに誇りを持ち戦い続ける強いメスバチの物語だった。大東亜戦争を戦った日本の兵士とどこか似たところがあるように感じた。

    0
    2024年09月15日

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