あらすじ
すべてのビジネスマンに捧ぐ。
本屋大賞の話題作、早くも文庫化!
ページをめくるごとに、溢れる涙。これはただの経済歴史小説ではない。
一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。
石油は庶民の暮らしに明かりを灯し、国すらも動かす。
「第二の敗戦」を目前に、日本人の強さと誇りを示した男。
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父が大切にしている本で、何気なく読み始めたのですが
どんどん引き込まれていってあっという間に上巻を読み終えてしまいました。
実在した人物、って考えると、国岡(出光)さんの葛藤、決断、行動の一つ一つに震えます。出逢う人たちとの信頼関係に胸を打たれます。相手を全力で信じる。相手もそれに応えてくれる。約束なんてなくても、ただ相手のため国のためという気持ちで同じ方向を見てるから繋がれる。生き方が素晴らしいなと思いました。
教科書で学んだ字面だけの近代史が、頭の中で映像化され、一人一人の顔や表情までもが浮き彫りになります。
高校生や大学生、将来や未来を考える若い人たちにぜひ読んでほしい作品だなと思いました!
イラン出身の知人もお勧めしていた本で、イランで出光さんを知らない人はいないよと聞きました。
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ひたすら考えさせられた。
日本を真に思った男の一生を書いた本。ボキャブラリーも豊富で、2冊構成なのにくどいところが一切ない。物語を歴史として学んでいるからこそ入り込みやすい。大学生におすすめしたい本
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働くって、店主であるって、こういうことなんだと強く反省しました。
反省したなら行動しないとね。
良い本に出会った……と言うためにも、今後の私の生き方が関わってます。
前半だけで余韻がすごすぎて……明日から下巻です。
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周りから反対されても、こうするべきだ!と自信を持って言える鐵造がすごいと思ったし、そう言う性格だからいい人が集まってきて人に恵まれた人生を送れたんだと思った。
いい人材が周りに集まることで鐵造の夢も叶えることが出来ていたし、人を惹きつける力があるんだと思った。
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戦争が日々日常から遠ざっていく中で、敗戦の衝撃と悲しみ、そこから立ち上がった日本人の凄さを力強い文章から感じ取ることができた。現在の日本は高度経済成長を経て、戦後の成長期からすれば発展した文明ではあるが、少子高齢化が進行し、ゆるやかな衰退傾向である。そんな中、敗戦という絶望から脱するために弛まぬ努力を続けた先祖たちのことを思えば、今はなんてゆるい平和ボケした生活なのだろうと身が引き締まった。
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出光興産の創業者、出光佐三の物語。ものすごく良かった。
出光興産の創業までの日々、日田さんやユキの存在、満鉄への車軸油の提供、戦争後の融資、タンク底油の回収、セブンシスターズとの戦い、日章丸事件、徳山製油所の竣工、宗像丸の遭難…
どれも全身が震え上がる、鳥肌が立つストーリーで読むのが止まらなかった。感動した。
こんな人が日本人として生きていて、日本の石油や経済の発展に貢献してくれていたのだと誇らしい気持ちになった。そして、人を尊重し、魂をこめて働くことについて考えさせられた。
人に勧めたい今年1の素敵な本でした。
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自分の仕事の視点に、「日本を盛り上げる」というのはなかった。日本のためになるなら自社の利益を差し出すという国岡鐡造の漢っぷりがとても粋だなと思った。
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限りなく真っ直ぐに善良に突き進む男の生き様は、清々しいと同時に湧き上がる熱い何かに包まれるようだった。一切の妥協せずに追い求める理想が、会社の利益や従業員のためをはるかに超えた、国のため日本人のためで、目先の利益より国益を徹底する姿勢は信頼という形で返ってきて胸が熱くなった。
そして、去年読んだ「永遠の0」が未だに深く突き刺さっていて、戦争に突入すると胸を締め付けられるようだった。大切に築かれてきたものが容赦なく失われていくことが耐え難くて泣きそうになった。
読み進めるうちに、自分はのうのうと生きていていいのだろうかと焦るような衝動を感じて、熱意を持って生きる素晴らしさを忘れたくないと思った。
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昭和の気骨ある人達の生き方をあらためて感じることのできる作品だった。
個人の為ではなく、国家、家族、世の中の為に働く、仕事とは何か、真っ直ぐに生きるとは何か、記憶にも残る歴史をたどりながら、まだ、自分も何かに挑戦していけるような気持ちになる素晴らしい作品だった。実在の人物達であり、歴史に名を刻んだ人々であることにより胸をうたれた✨
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読んでるうちに不思議と涙が溢れてきた。
今の自分は幸せボケしてしまっていることを突きつけられた。
目の前のことだけに捉われず、常に信念を持って国のために実行する鐵造に喝を入れてもらった。
気力が欲しい時に読みたい本。
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出光興産の創業者をモデルにした経済小説。
同社の成り立ち、成長していく過程を読んでいくだけでも面白いのですが、やはりこの作品の魅力は素敵な登場人物。
人間関係が熱すぎるし、仕事に対する取組姿勢がカッコ良すぎる(現代に通じる価値観かどうかは別にして…)。
約10年ぶり再読。入社2年目で初めて読んだ時も作品に引き込まれた記憶がありますが、今改めて読んで胸が熱くなるのを感じる。
これから下巻。涙こらえきれるか心配です。
Posted by ブクログ
国岡鐵造がかっこよすぎる。
真面目で努力家で決断力もあって何よりブレない。漢気がすごい。
人に敬われる、人が付いてくる人間性とはこういうことかと思った。完全に真似るのは無理だけど、心に置いて自分の生きる指針にしたい。
下巻も読んだら映画も絶対見ます。
戦争、世界恐慌、震災といくつもの困難を乗り越えながら、義理堅く人情に厚い、そして決して信念を曲げない人物が実在したことに驚きそして感動しました。上巻では明治から戦争終結までの話でしたが、ほぼ全てを失った鋳造のこれからの快進撃が楽しみです。
幾重もの苦労を乗り越える鐵蔵
国岡鐵蔵の国岡商店、エネルギーの将来は石油にあると考え、石油の販売を始める。
明治の終わりから戦前の昭和そして戦後と一貫して石油製品の販売事業に携わった。
事業の初期は、日本は未だ家の燃料は薪や炭が中心であり、自動車も数えるほどしか走っていなかった。
そん中、機械油に活路を開くも、外資系との品質の差は歴然だった。
国内市場は既存の大手会社が市場を形作り、石油を売りたくても売れないという状況ではあったが、販売の地を満州に移したことで、満州鉄道に機械油を納入することが出来、なんとか商店の活動も軌道に乗るのだった。
国岡商店は社長、鐵蔵の「社員は全員家族である」という経営理念と、生産者と消費者直接結びつける斬新な販売方法をもってしても赤字続き、やがては運転資金の枯渇に見舞われて借金を重ねるほどの苦労続きだった。
上海に支店を出して、灯油の販売で売り上げを伸ばすのに成功する。
しかしその頃から、この地域に戦争の影が色濃くなった。やがて、満州事変が起きて、それから太平洋戦争に発展していった。
資源がもともと少ない日本は戦争の始めだけ奇襲作戦が成功したのみで、その後は負け戦さ続き。
シンガポール進出で獲得とした蘭印石油の発掘を援助することにはなるが、制海権を失った日本への石油の搬送は多くの運搬船が沈められて困難を極めた。敗戦は当然の結果だった。
鐵蔵の国や社会を思う気持ちは強かった。敗戦後もひたすら、他の企業がしないタンクの浚いや石油とは関係ないラジオの修理などの事業をして食いつないだ。
若い頃、鐵蔵に送られた「士魂商才」の言葉通り、そのままを体現した人の物語である。
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ホルムズ海峡閉鎖による、世界各国の原油、石油危機の今、日照丸事件を扱ったこの作品を手に取ってみた。事実を元にしたフィクションではあるが、敗戦後の日本の先人たちが如何に苦労をして戦後復興を成し遂げたか熱く紡がれている。石油と歴史の因果を感じながら読めました。
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商売と言えば、利益を第一に追求するものであるが、主人公はそうでなく、消費者、ひいては国の為に商売を行っている。
こんな人物が本当にいたなんて…。
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永遠の0に続き本作品を読んだ。
国岡鐵造の漢気に惚れた。
利益を顧みず、常に日本のために動き、無茶とも言える言動に部下がついてくる、周りの人たちも魅了されていく、魅了というより信頼を勝ち取っている。なんてカッコいいのだろう。
仕事を頑張ろうと思えたし、こんな人になりたいなと思った。
現実的なことを言えばこんなにとんとん拍子に人はついてこないだろうと思うけど、綺麗なことばかりではないと思うけど。
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国岡鐵造の熱い物語に引き込まれています!
詳しい感想は下巻で書くとして、これだけは書いておきたい。まさか『永遠の0』の主人公宮部の名が出てくるとは…‼︎
Posted by ブクログ
こんな人がいてくれた事に感謝
知らなかった事に謝罪
知った事に喜び
今だって、こんな人がいる事に期待
自分がそうでない事に後悔
ただただ・・・
Posted by ブクログ
歴史上の出来事も、石油の視点(?)から見ると、理解しやすいのがすごいな。
永遠のゼロとの繋がりもあって震えました。
格好良い男たちは、どんな方法で戦っていても輝いて見えるもんだなぁ!
下巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
読み応えがありました。
国岡鐵造の丹力というか、たくましさは今の時代にはなかなか見られなくて、ただただ圧倒されました。店員の働きぶりもすごい。
下巻も楽しみに読みたいと思います。
Posted by ブクログ
なぜ誰にも戦争を止められなかったのかとつくづく思う。主人公の国岡のような人物が、たとえ一握りとしてもいたことに少し心救われた。下も楽しみにしている。
Posted by ブクログ
日本の復興に向けて挑み続ける姿に感動しました。
そして、お互いに助け合う仲間がいるからこそ、挑む続けられるのだと感じました。
私もチームビルディングを通して、地域活性に向けて挑み続けられる仲間を増やしていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
第一次世界大戦、昭和恐慌、226事件、第二次世界大戦と歴史的事件を当時の視点から想像できたのが面白かった。
第二次世界大戦は石油を争う戦争だったが反対に第一次世界大戦の頃はそれほど石油は認知されていなかったんだなと思うととてつもなく変化の早い時代だし、それが1人の人生に収まっているというのもすごい。
主人公はすごく美化して描かれているため、どこまでがモデルとなった出光佐三の史実に基づいているのかは気になる。
Posted by ブクログ
息子へ)
「永遠の0」から、はまった百田尚樹。
百田尚樹だけでなく、ベストセラー小説を読むようになったのも、「永遠の0」の影響といっていい。
本作品の上巻も、
戦時中、戦後、日本の復興とともに商売人の形をとった侍を描いて、おもしろかった。
さすがは、本屋大賞。
さすがは、百田尚樹。
エンターテイメントの粋を見た。
と、ここまで、持ち上げたが。
本作品、下巻は、少々、まんねり感があった。
なにをやっても障害を、侍魂で乗り越え、なにもかもうまくいく。。。ストーリーの先が読めてしまって、
いつものように百田尚樹に、魂を揺さぶられることはなかった。
百田尚樹にも少し飽きてきたかな???
本屋大賞を読み続けて、百田以上に楽しい本にめぐりあっているからなのかな?
次は、どんな本にはまろうか?
ソウルフルな本との出会いが楽しみだ。
(お父さんの本の買い方)
BOOK・OFF \108円
(読め、もしくは、読むな)
読みたければ読め!
(君が・・・歳のころに)
大学生のころに
Posted by ブクログ
サービスアパートの図書室で借りた。
敗戦の夏、国岡鐡造は借金以外なにもかも失っていた――。20世紀の産業を興し、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か。
出光興産創業者の出光佐三がモデル。
2013年本屋大賞受賞。
鐵造が興した国岡商店は「人間尊重」を大事にし、創業以来、馘首も就業規則も出勤簿も定年もない。戦後、仕事がない時でも誰ひとりとしてクビにはしなかった。
「店員は家族」だと言って信頼していたからだ。
“「ぼくは若か店員たちば家族と思うとる。皆、優秀やけど貧しくて上の学校さん進めんやった子供たちたい。彼らば親御さんから預かったときから、兄であるぼくが彼らば立派な人間にする義務が生まれたとたい」”
戦後、石油を扱えなくなったので専門外のこともなんでもやった。定置網や醤油工場に社員を派遣したりラジオの修理も。
上に立つ者が率先して働く様子には惹き付けられる。だからか、大変な仕事でも社員はみんな前向きで。
印象的なのは、創業資金を無償で提供してくれた日田重太郎の言葉。
「絶対に諦めるな。もし失敗してすべてを失えば、一緒に乞食をしようじゃないか」
この言葉があるから、鐵造も頑張っていられるのかも。
海賊と呼ばれるようになった由来。
“国岡商店はどんどん販路をひろげ、ついには門司、下関の漁船と運搬船の七割近くの船の燃料を賄うまでになった。門司と下関の石油特約店たちは、関門海峡を暴れまくる国岡商店の伝馬船を「海賊」と呼んで怖れた。”