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ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。
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Posted by ブクログ
24人のビリー・ミリガンを彷彿とさせ、多重人格を、統合していこうという感じもビリーと酷似。 物語としては全然違うのでビリーの話を知ってても楽しいし、なんなら知ってたほうが楽しめるかも。
個人的には百田直樹さんの作品の中で一番好きな作品です。 二重人格の男性とのお話。 ミステリー要素も相まって最高に面白かったです。
寝る間を惜しんで読める内容だった。読み応えがあり、とても素晴らしい小説だと思う。精神科で働く私は たくさんの精神疾患を見てきたけれど、多重人格の方にはお目にかかったことはない。ただ統合失調症はこれに似た症状をみせることがあり、そういったことも踏まえて読んだ。 恋愛部分も 聡子の気持ちがとてもよく書...続きを読むかれていたので 恋愛小説としても楽しめた。
面白かったです!あっという間に引き込まれました。 昔読んだ、「シーラという子」を思い出しました。確か、アメリカのノンフィクションで、多重人格の話でした。夢中で読んだノンフィクションだけど、海外の生活や習慣が馴染みがなくて、言葉の言い回しがピンとこないことが多かったのを覚えています。 今回のお話はフ...続きを読むィクションですが、作者さんの表現がわかりやすく、イメージしやすかったです。 数いる人格の中の1人との恋愛がとても切なかったです。最終的に広志とじゃダメなのかなぁなんて思ってしまいました。
日本保守党になった百田さんが、国会答弁のなかで相手から、この「プリズム」に触れられたって話を聞き、久しぶりに百田さんを読んでみた。 これは、「ファンタジーのようなラブストーリー」じゃないか!こう言うの久しぶりに読んだ。 この終わり方は、確かに良い!!
精神と身体について新たな理解が深まったと感じる。多重人格は、幼少期の虐待などにより、主人格で強い感情を受容し切れなくなり、個別の感情をそれぞれ受容してくれる担当として人格が増えるというのは納得がいった。私は、自己批判的な思考回路から逃れたいと強く思い、その時に身体自殺は不都合が多いため、精神自殺でき...続きを読むないかと考えることがあった。多重人格と類似する点を感じた。身体に対して精神がたった一つであるということや魂という言葉、感情とは何かなどを考えさせられた。
解離性同一性障害の主人公との恋愛模様。外見ではなく重要なのは中身だとモンスターを読んでからよむとより感じる
多重人格者との恋愛話 以下、公式のあらすじ --------------------- いま目の前にいるのは、私が愛した“あなた”ですか? かつて誰も経験したことのない、切なくミステリアスな恋愛の極致!! 世田谷に古い洋館を構える資産家の岩本家に聡子は足を踏み入れた。美しい夫人から依頼されたのは...続きを読む、小学校4年生になる息子・修一の家庭教師。修一と打ち解け順調に仕事を続けていた聡子だが、ある日、屋敷の庭を散策中に、離れに住んでいるという謎の青年が現れる。青年はときに攻撃的で荒々しい言葉を吐き、聡子に挑みかかってきたかと思えば、数日後の再会では、陽気で人当たりが良く聡子を口説いてからかったり、かと思うと、知的で紳士然とした穏やかな態度で聡子との会話を楽しんだり……。会うたびに変化する青年の態度に困惑するが、屋敷の人間は皆その青年については口を硬く閉ざすのであった。次第に打ち解けていく青年と聡子。やがて、彼に隠された哀しい秘密を知った聡子はいつしか彼に惹かれはじめている自分に気づき、結ばれざる運命に翻弄される。変幻自在の作品を生み出す著者が書き下ろした、哀しくミステリアスな恋愛の極致。 --------------------- 内容を詳しくは覚えていないけれども、昔に「24人のビリー・ミリガン」は読んだ事あるし 「39」(永井泰宇) でもその法的な取り扱いについてやってたので、ちょっとは多重人格についての知識はある でもまぁ、作中でも語られているように、実際に多重人格というのは稀なのはわかる この物語の主題としては、やはり多重人格の一人格との恋愛とはどうなるのか?だろうか 上位の役割を果たしている人格だとしても、結局は作り出された人格なわけで その人格が本来の人格に統合されたとしたら、その人格はまったくなくなるのか? 別れていた人格が統合されると、その人格が持っていた記憶も元の人格が知る事になる 果たして、それは自分の記憶としてちゃんと認識できるのだろうか? ただ、普通の人でも全ての記憶が鮮明なわけでもないし、自分で過去の記憶を改竄したりしているわけで 時間が経つ事で何等かの整合性が取れるようになるのかもしれない あと、重箱の隅をつつくようなものだと知りつつ 医師の守秘義務について疑問が…… でもまぁ、フィクションですし、一応本人(?)の承認を得ているものもあるので、全てが駄目なわけではないけれど でもまぁ気になると言えば気になる それにしても、百田尚樹の印象が大きく変わったかな 今までの印象として 探偵ナイト・スクールは好きな番組なので、構成作家としては評価はするけど 何かとアレな発言はいかがなものかと思うし 著作としては「カエルの楽園」だけは読んでて、リアルな言行と同じで創作要素が皆無だなぁとか思ってた でも、作家としてはこんな物語も書く人なのね 他の作品も読んでみてもいいかもと思った
さすが百田尚樹。 面白い。 解離性同一性障害、多重人格のことを結構深く描写して、ミステリアスな恋愛小説に仕上げている。
多重人格者との恋愛について描かれていた。 ちょっと切なかった。サスペンス要素はあまり感じられなくて恋愛小説って感じ。
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