あらすじ
国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。(解説・櫻井よしこ)
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Posted by ブクログ
カエルが好きだ。だから読んだ。
が、シンプルに面白かった。
政治や世界情勢に疎い自分だが、
まるで日本だ、と言われている意味がなんとなくわかり、未来が少し怖いなぁとも感じた。
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面白い。人には意図があり、無条件に彼らの意見に流されることの恐ろしさが寓話として易しくまとめられているので、政治が苦手な人が一番読むべき本だと思う。あと不条理のなかにあって戦意を高めたいとき、奮起したいときにもおすすめ。
Posted by ブクログ
この2026年の今、まさに日本で起きていることを予言して書いているような内容に圧倒された。南シナ海尖閣諸島、沖縄、ウクライナでの戦争や中東地域でのホルムズ海峡の話など、まさに今世界で起きていることがここ書かれている。頭がお花畑な政治家にはわからないかもしれないが、国と国のやりとり、一度譲ってしまえばどんどん入ってくる。これが世界の常識。日本は島国だから、これまでそういった経験が少なかったかもしれないが、移民問題もまさにこれに当たる。
Posted by ブクログ
百田尚樹さん著「カエルの楽園」
我が党主、百田代表の近代日本を童話に落とし込んだ作品になる。
これは作品として優秀で特に政治に興味の無い人こそ読んで貰いたい作品。
作中出てくる「三戒」は非核三原則の比喩であろう事、スチームボードは米国の比喩であろう事…
本当によくできた童話。
この辺りの関連性を童話として作品に仕上げるセンス、やはり百田尚樹と感じさせられた。
この物語は今現在の日本を揶揄している。核武装に抵抗を持ち、在日米軍にも異議を唱える。
それは思想として理想的で素晴らしいが、実際に中国北朝鮮と会談にての交渉すら難しい国々相手に思想や理想で国民の命が守れる訳がない。「戦争」は断固否定だが、一方的にやられる事自体も断固否定だ。
やられる前にやらせないようにする。
それには対等か対等以上の優位性がないと抑止力にならないだろう。その抑止力がない限りは自国防衛は適わないのではないだろうか?
その抑止力は資金力だったり軍事力だったり資源力だったり国民力だったりするだろうが、それらに何かしらの優位性がない限りは同等のそれらを身に纏わう絶対性を感じる。
思想や理想、それは本当に素晴らしいが…
いとも簡単に崩れてしまう偶像だと思う。
それでは絶対に太刀打ちできない。
そう思わされる作品だった。
「カエルの楽園2020」もあるみたいなのでそちらも読んでいってみたい。
Posted by ブクログ
話題になっている尖閣諸島についてのことをメインの題材に、日本、アメリカ、中国、朝鮮の立場をわかりやすく物語にしています。
カエルに置き換えることで、ストーリーがスッと頭に入ってくるので、歴史や社会情勢などが苦手な人でも楽しめる一冊です。
今後の日本は一体どうなっていくのか?日本国内に満映している情報は、何が正しくて何が間違っているのか?
ものすごく考えさせられました。
Posted by ブクログ
かわいいカエルと危うい政治。
カエルが擬人化されていることで、直接的に語るよりパワーがあるように感じた。それは、客観視しているようで、中学生だった私も冷や汗が流れた。
百田尚樹さんらしい一冊。
Posted by ブクログ
この作品は、今の現代社会を風刺している。マジョリティの世界に流されることでどんな結末が待っているのか。声が大きものにのみ、従うと自分の意思がなくなることをカエルの生活に例えてとてもよく風刺している。
Posted by ブクログ
カエルの寓話としてフラットに読む。そこには、右もなければ左もない、護憲もなければ改憲もない、真っ白な頭で先入観なく読む。そうすると、見えてくるものがある、感じるもの、気付くもの、人によってそんなに大きな差が生まれるものかな?本当の意味で、しがらみや感情を抜きにして読むと・・・あとはどう解釈するかは読者の自由だろう。
Posted by ブクログ
政治寓話が特別好きというわけではないが、嫌いではない。
古典政治寓話はベースの知識量がリクワイアされるとは思うので
敬遠されがちなのでは?と思わなくもないが、
表面の物語だけ読んでも、秀逸な作品が多い。
物語はともかく、個人的には
政治寓話の挿絵が好きで、書籍を購入する事が多い。
グランヴィル、ドーミエ、ドレ、テニエルなどの有名作家をはじめ
それはもうたくさんの画家が存在し、
マニアも多い界隈なので、特別展覧会なども、それなりに開催されることがある。
目録や画集も入手する機会があり
ありがたい。
超ウルトラ世界的有名タイトルも多い。
『イソップ物語』『動物農場』『ガリバー旅行記』『蠅の王』
蝿の王は現在とても気に入ってて、
オーディオで通勤車内で聞いている。
日本にも
竹取とか宇治拾遺とか、鳥獣戯画など今でも
親しまれている名作が多い。
というわけで本題の本書、2016年パブリッシュ
カバーはドレ、これだけでも装丁買いしていい(笑)
挿絵は筆者の手によるもので、非常に味があって好みである。
日本の今が描かれる政治寓話
擬古典、て感じである。
人間はカエルになっている。
地名や人種(カエル種)もアナグラムやら
わかりやすい置き換えになっているので、
隠されてはいない、とても、ゾワゾワする。
数百年前の政治寓話を読んでいた当時の人は
こんな感じのゾワ感を味わったのか、
社会情勢上、さらに痛快と恐怖、
想像もつかないレベルの憤りもあったことと思う。
日本はありがたいことに、
政治を批判しても公的に罪に問われることはない。
大陸と比べると、有難いとは思う。
ただ、偏った報道や、
社会的なアキュゼーションがえぐい
最近特にエスカレートしているように感じる。
報道する自由かなんかしらんが、
過度の自粛や、
少数でも声の大きい人をさも”みんな”扱いしたり
都合の悪い報道をしない自由
ちゅうのはいただけないねぇ。
現在、
ネトで全ての地方紙を網羅できるようになっているので、
テレビなどの全国ニュースなんかを見ると
報道の取捨選択がえぐいな、、とバレる。
テレビしか見ない世代は、、、
私も普段高齢者を間近で見ることが多いので、
本書の全ツチガエル採決の怖さを痛切に感じる。
ということで、
大陸みたいにディクテイターに弾圧されない報道は良いと思うが
今の在り方はちょっと違う
と、思う。
というのを
本書では、明文化されていて
かなり胸がすくと同時に、
ゾッとする。
100年後にどう評価されるのか、
私はもう生きてないので、知る由もないが
非常に気になる書籍である。
筆者も”ハンドレッド”として登場する
P216
「元老のガルディアンは、今はナパージュのカエル
ということになっているが、元を辿ればヌマガエルの子孫だ」
「もちろん、ナパージュを愛してくれているなら、
ヌマガエルであっても大いに結構だ。
厄介なのは、ナパージュのことが嫌いでも、
ナパージュの民になれてしまうことだ」
ハンドレッドはそういって笑いました。
P249
「では、ハンドレッドさんも逃げるのですか?」
「俺は逃げないよ。ずっとここにいる」
「食べられるとわかっていて、ここにいるのですか?」
「ひどい国だが、俺はこの国が好きなんだ。
それにーここが俺の国だ」
ハンドレッドはそう言って寂しそうに笑うと、静かに去っていきました。
Posted by ブクログ
フィクションなのは知ってたけど、日本の外交的なのを意味してることも知ってたので、読み進めていくと考えさせられる内容。ぜひエピローグも読んでほしい
Posted by ブクログ
主人公であるアマガエルのソクラテスは、安息の地を求め仲間のアマガエルと一緒に旅をする中で、ナパージュというツチガエルの楽園に辿り着く。
そこでは、「三戒」と「謝りソング」の存在がナパージュを楽園たらしめている。
平和な日々が続く中、ある日南からウシガエルがナパージュに侵攻しているという噂が。
撃退するべきだという声も上がる一方で、「三戒」を守るべきだという声も上がり、ナパージュ内では真っ向から意見が対立し、やがて。。。
寓話的に綴られる本書は、読み進めるとすぐに日本を取り巻く国際情勢や安全保障のあり方を風刺的に描いた物語であることがわかります。
・ナパージュ(napaj→japan)
・スチームボート(アメリカ)
・ウシガエル(中国)
と代表されるように、各キャラクターはそれぞれ現実世界の国家や思想の象徴として登場し、それぞれの立場や思想を背負いながら物語が展開していきます。
ブラックユーモアと風刺に満ちた、終始シニカルな空気感が漂ってます。
このようなお話は個人的に大好物なので、とても楽しめました!
作者である百田さんも物語に登場していたり、ハンニバル三兄弟もカッコよかったり、キャラクターも良き。
刊行は10年前ですが、日本を取り巻く国際情勢はその頃から変わることもなく、むしろ世界に目を向けるとロシアとウクライナの戦争、中東での戦争と争いは増すばかり。
人は繰り返し争ってしまう生き物なのだと、つくづく考えさせられます。
エンタメとして楽しみつつ、読後には不穏な現実が頭に残る作品でした。
Posted by ブクログ
文章がコミカルで読みやすかった。
ウシガエルに侵入されたときの元老院の喋る内容が面白かった。
内容はよくできてて面白かったけど、韓国や中国の人に対して失礼すぎる内容だとおもった。でも、こういう韓国や中国の人たちを嫌うような考え方の人も本当にいるのかもしれないと思うと面白いなと思った。
自分の知識ではこの本に書いてある内容のどの部分が正しくてどの部分が間違っているのかは判断できない。
自分がこの本に登場するとしたら何も考えないで遊んで暮らしてて、いざ攻められたときは戦っても犠牲者が増えるだけだから戦わないでいいのではッて言ってるカエルかなと思った。。
あとがきを読んで、公明党が連立政権から抜けて、自民が維新と組んだ理由が分かった気がする。憲法改正が絡んでたのか。まあ、公明党という怪しげな政党が与党から抜けたのはよかったのかなと思う。
Posted by ブクログ
日本人と日本を取り巻く環境について考えさせられる本。平和ボケしている場合ではないと強い危機感を持ちました。ナパージュ=日本は決して平和で安全な国ではないです。百田尚樹氏のメッセージがひしひしと伝わってきます。政治に無関心な人こそ是非読んでほしいです。
Posted by ブクログ
カエルのソクラテスとロベルトが平和な国ナパージュという国で三戒の教えを守るカエルたちと出会いそうこうしてるうちにウシガエルの襲撃にあう物語。現代の日本への風刺が効いてて面白いです。ナパージュはJapanをひっくり返したんですかねー(~ ̄³ ̄)~
Posted by ブクログ
寓話という形をとりながら、現実社会に深く切り込んでいくかのような一冊だった。争いを避けるための正しいはずのルールに縛られ、危険を直視できず正しいリスクテイクができなくなっていく様子には思い当たる節もあり、現実の社会で起きているニュースや議論に重なる部分が多い。現実を正しく見ているか、見る努力をしているか、という問いが残り、良くも悪くも未消化感が残る作品だった。
Posted by ブクログ
その国はカエルの楽園だった。カエルたちは「三戒」と呼ばれる戒律を守り、「謝りソング」を歌い、朝と夜の2回物知りカエルが説教をする…。純粋にダーク童話としても優れた読み物だが。これほど分かりやすく現代日本を象徴した寓話も稀有。
「カエルの楽園」(2015)百田尚樹
#読書好きな人と繋がりたい
Posted by ブクログ
読みやすくてさくっと読んでしまったけど、いろいろ考えさせられました。
自分の生きる国の歴史や政治について、実はあまり知らないのに、わかった気になっていたのではないか
選挙のときは、なんとなく考えたつもりになっていただけで、メディアや周りの意見に流されてはいなかっただろうか
歌って踊るツチガエルたちのように「今が悪くなければいいし未来もきっとなんとかなる」とこれからこの国で生きていく子どもたちに無責任な選択をしていなかっただろうか
読後はそんな問いかけが胸に残りました…
挿絵のカエルがかわいくて、百田さんが絵も上手なことに驚きました。
Posted by ブクログ
カエルの話かと思っていましたが、カエルの皮を被った現代日本の話でした。救いようのない状況やどうしようもない先導者。色々と考えさせられました。物語自体はとても読みやすく誰にでもお勧めできる一冊です。
ナパージュの無能ツチガエル
国家の安全保障を描いた作品として読んでも面白いし、現在のビジネスに置き換えて、日本企業と中国企業、アメリカ企業の関係と見ても面白いです。
日本が衰退していくシナリオが三戒と話し合いを美徳と掲げた集団とそうでない集団として描かれています。
歯痒いかな現在の日本人は、ビジネスの面で、この物語のツチガエルの様にやっつけられています。日本人が変われない、企業も変われない、だから日本企業は淘汰されてナパージュのようになっていくのでしょうね。
Posted by ブクログ
9条に反対する筆者の書籍(故にそちらより)だと理解しながら読む必要はあるけれど、
それにしても色々と考えさせられる内容だった。
一気に攻めてこないところがリアル。
歴史はいつだって、気付けば取り返しの付かない事になるもの。
Posted by ブクログ
2025年年11月以降、中国との関係が微妙になってきているが、そのおかげで日本国民の意識も高くなってきたと思う。その安全保障関連リスクを今から10年前にこれだけ正確に記述し、寓話に仕立て上げている点で「予言書」と呼ばれる理由が分かるような気がする。
ただあまりに現実と符合し過ぎていて、寓話になっていない(特に今は)。でも符合しているということは著者には見えていた本質的な問題が10年経って表面化してきただけ、とも言える。
文庫版の解説を櫻井よしこ氏が書いており、これも2017年であるが、当時から著者も櫻井氏も軸がぶれていないことがよく分かる。自分も理想と現実について考えさせられた。
Posted by ブクログ
これはフィクションでした。一度読んでいただけば良く理解できると思います。この物語で私が感じたことは、この国は何も独立できていないということです。国民一人一人が独立していない。流されて生かされているだけだということです。それが嫌なら今から勉強したほうがいいでしょう。しかし、それに気づいても既に警鐘を鳴らされた時ではもう手遅れなのかもしれません。
Posted by ブクログ
もしも私がナパージュの民であったなら、どんな行動ができただろうか。そう考えては暗い気持ちになる、寓話的な物語だった。
ローラの一生は、総じて幸せなものだったのだろうと思う。信ずるものを信じ抜き、最後は信念を抱いたままに死んでいった。よそ者であるソクラテスから見ると、あるいは傍観者である読者から見ると、どんなにやるせなく悲劇的な最期だったとしても、井の中の蛙のままでいられたローラは幸せであっただろう。虚ろな読後感が残った。
Posted by ブクログ
"多数派"の恐ろしさを体現した一冊だった。徹底された平和主義は度を越すと返って楽園を滅ぼすことになる。作者の楽園に対する意図も相まって他人事ではないという、背筋の凍る思いをした。
考えることを放棄した若いカエルにならないように頑張らなきゃ…
凶暴なダルマガエルの襲撃により国を追われた2匹のアマガエル、ソクラテスとロベルト。最終的に辿り着いたのはナパージュという、ツチガエルが治める国だった。その国は「三戒」という戒律と「誤りソング」という奇妙な歌によって守られていた。しかし、ある日突然ウシガエルの魔の手にかかり…
この内容が他人事と思えない恐怖を覚える。最初は滑稽な話だと思っていたら壮大な風刺であることに気づく。「三戒」に固執するカエルたち。「三戒」のあり方が破綻していると訴えるカエルたち。多数派である保守派のカエルの方が圧倒的な力を持ち、最終的には何にも変わらず終わる。そして来襲。国民の半数が虐げられ、残ったのは保守派ガエルの一部。何のための「三戒」なのか。
ウシガエルに乗っ取られたナパージュでいたぶられていたツチガエルを見つける。それはかつて「三戒」を過信し、何も悪いことは起こらないと盲目的になっていた若い女ガエルのローラだった。[「大丈夫よ。ひどいことにはならないわ。だって、ナパージュには三戒があるんですもの。」それが彼女の最後の言葉になりました。]この本を読んでちゃんと選挙に参加した方がいいと思った。(私はいつも行ってます!!)考える脳みそと疑う感覚を無くしてしまえば、そこにあるのはただのおバカ。ナパージュで平和を疑うことなく、楽しく生きていたローラたちの言動を見てこうはなりたくないな、と思った。
Posted by ブクログ
読み物としての軽さは児童書のようでもあるのに、世界情勢に合わせた中身の濃い本だった。
小さな世界でも様々な考え方があって、何らかの武器を手に取るという行為自体が防衛にも攻撃にもなってしまうという2面性が丁寧にわかりやすく描かれてる作品で、現代を風刺していて面白かった。
Posted by ブクログ
お盆の夜に読むもんでもなかった。物語っていうより思想を読んでるみたいでつかれたよ、、でも決して思想つよみたいなかんじでうがった目で読んだつもりもない。
Posted by ブクログ
カエルの世界のディストピア。
政治的だけではなく、人間ってこうなるよなあっていう感じもあった。表の綺麗な部分しかしらないカエルは幸せと勘違いしている。その幸せを裏で支えているワシの存在を知らずに。安定した幸せが続くと、平和ボケして傲慢になり自分達だけの力でこの平和が保たれているとワシを追い出す。
最悪の最後を迎えてもなお気付かない信仰心の怖さも感じた。
Posted by ブクログ
大人向けの童話。
物語調ではあるが、世界における日本の情勢を描いている。
読後感はゾワゾワして後味は悪め。
でも日本の未来やメディアの存在について考えさせられ、読んでよかった。
・私の印象に残ったのはローラの言動。
国が大変なことになってるのに、お構い無しで遊ぶのに忙しいと言ったり、子供を生むことに対して、女ばかりが大変な思いをするのは不当だという。
大変な思いをするのは嫌だという部分には共感するものの、無関心さや根拠のないものに対する信頼など、今の自分にも重なる部分があり、ローラの最後にはゾッとするものがあった。
・カエルの弱肉強食の世界がリアルに描かれていた。カエルが食べられる描写などはなんとも気持ち悪く、想像したくなかった。
死というものは恐ろしいものだ、それをこのカエルたちは知らないのではないか。というセリフには自分のことを指摘されているような感覚があった。
何となく死は避けるべきだという感覚はあるが、今を生きるのに必要ないから考えたくない。生々しい悲劇的な死に直面したことがなく、敵から侵略される恐怖やそれに伴う悲惨な死を目の当たりにしたことがない。
そんな平和のなかで、無抵抗で相手になされるがまま侵略され死ぬことを美しいかのように論じる所が、恐ろしかった。