あらすじ
二匹のアマガエルがたどり着いた夢の楽園は悲劇的な末路を迎えたはずだったが、悪夢の翌朝、二匹はなぜか再び平和な地にいた。今度の世界では、ウシガエルの国で「新しい病気」が流行っていたが、楽園のカエルたちは根拠なき楽観視を続ける。しかし、やがて楽園でも病気が広がり始め……。国難を前に迷走する政治やメディアの愚かさを浮き彫りにし、三通りの結末を提示する、警告と希望の書。
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Posted by ブクログ
ツーステップwwwネーミングセンスあるな〜笑
ハンドレッドのフレーズを読み返してみたい。
コロナ流行初期の風刺が効いていて、読んでいて心が締め付けられた。
中身がない発言とか、人気を得るための発言とか、政治家と上手くやっていける気がしない。
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前作「カエルの楽園」と同様に、物語で敵にあたるウシガエルとカエルの楽園であるナパージュのカエルたちによる攻防が書かれていました。またこの本は現代の日本をカエルの国として置き換えられています。
今作はカエルの楽園に病気が蔓延し、カエルたちはどうするのかという話でした。
エンディングが3つありましたが、ひとつは作者さんの現在の日本に対する考えが述べられていて、物語の結末というわけではありませんでしたが、自分だけではいまいち現実と本の内容が合わせられなかったので、この話はあってよかったと感じました。
感想を書いている時期とこの本の出版時期はだいぶ時間が空いているので、コロナウイルスの感染状況なども変わりましたが、日本をカエルの国に置き換えることで見えてくることがありました。
国が動くのが遅く、止まるのも遅いという言葉はその通りだと思いました。
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「寓話でもこんな極端な話はないだろう」とはならず、実際にこれに等しいことが起こっているのが悲しい。
特にある元老発言(要約すると「俺は批判するのが仕事。アイデアはお前たちが出せ」)が自分の上司と同じ発想だったので、読んでいてこっちまで辛くなってきました。
以下個人的に好きなセリフ
P102 「ナパージュのカエルたちらは昔から、何か恐ろしいことが起こりそうな時でも、たいしたことにはならないと考えるんだ。」
P172 「ナパージュという国はなー動くのが遅くて、止まるのも遅いんだ」
Posted by ブクログ
はい!続編です!
私たちが生まれて初めて経験した、不要不急な外出はやめてねって言われて外出を半強制的制限された『コロナ禍』のオハナシ。
もちろん、カエルの世界のお話でございます。
カエルさん達は動き回ることを制限され、虫を獲ることができず痩せさらばえていき、病で死ぬのか、飢えて死ぬのか、を迫られます。
私は飲食店で働いているわけではないですが、
当時はニュースでよく取り上げられてましたね。
100%こうしたらというものはないかもですが、
上に立つ人の強い信念、他責ではなく自責として進められるかが、面白可笑しく描かれていました。
もちろん政治的思想や想いはこめられていますが
ファンタジーとして普通に面白いですし、
寓話としても愉しめて、最後にメタかい!って
空き時間にちょっとよむには、いー感じの一冊です!
Posted by ブクログ
現代社会がそのままカエルの世界に置き換わることで、気づかなかった言葉の滑稽さや愚かさが浮き彫りになり、テレビや新聞で議員や学者達が論じているのが難しくてもっともらしく聞こえていたのがいかに欺瞞だらけかというのがこの本を読んだらよくわかる。
コロナは終息を迎えたけど、別の問題が次々と出てきてきてウシガエル達の経済侵略もどんどん進んでる。
新しい総裁も決まったことだし、第3章のグッドエンディングのプロメテウスのように、リーダーとしてウシガエル達に忖度することなく毅然とした態度を貫いて日本を豊かで強い国に導いてほしいなと思う。
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コロナ禍の生活や政治・メディアの様子を思い出しました。
作者があとがきでふれていた『現代社会をカエルの世界に置き換えることで、見えてくるものがあるのではないか』という言葉になるほどと思いました。
カエルの楽園の2作を読むと、周りに流されることなく自分の力で情報を得て、考えていかなければならないという気持ちになります。
そして、相変わらず読みやすい文章と可愛い挿し絵でした!
Posted by ブクログ
初見の衝撃は和らいでいましたが、面白かったです。
ウシガエルは中国と仮定して、南シナ海問題を暗喩し、南の崖からウシガエルが来るのは北朝鮮のミサイル、ウシガエルやヌマガエルの移住は移民問題、というより日本だと外国人留学生の問題か。ウシガエルの残虐行為はウイグル人迫害に似ていると感じました。
やっぱり良くも悪くも、日本は戦争の悲劇を美化しすぎているのかもしれないですね。確かに戦争は良くないし、原爆も落とされて苦しい思いもしました。敗戦国としての処遇も受けました。では、なぜそんな事をしたのか。祖国を守るために戦ったという気持ちが消え、やってはいけないことをしたということだけが強調されており、なんで戦争をしたのかと聞かれて、「日本を守るため」と答えれる人は少ないかもしれません。細かい理由はおいといて、祖国を守るために戦ったというのは忘れ去られてそうで、罪悪感だけが残っているのが今の現状かもしれません。
病気はコロナ。メインテーマはこれだろうな。
桜の会などを糾弾しすぎて、もっと大事なことの議論が進まない様子が頭に浮かんできました。もっと話すべきことは別にあるだろ!と思いながら当時ニュースを見ていました。
今後自分たちがどうしていくべきか考えることはすごく大切です。何か変えようと思うのではなく、今の現実に疑問を持つことが大事なのだと思います。隣人愛も日本人の良いところですが、なんでもそれが通用しないというのが、今の世の中です。せめて、自分と自分の周りはしっかり守れる人間になりたいです。
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前作カエルの楽園の続編。今回はコロナ問題を扱ったもの。
主人公のカエルがパラレルワールドにタイムスリップしたという設定。
これを読むと、いかに日本の政治、政治家、大衆のレベルが低いかということがよく分かる。
著者と仲が良いと評判の安倍総理のことも悪く描いているところが著者らしい。
Posted by ブクログ
数年前のコロナに対する,インバウンドへの固執に基づく初動のまずさを思い出す。中国でコロナが起きているのに,入国禁止どころか安倍が「中国の皆さん,日本に是非来てください」と政府ホームページに大々的に掲載し,感染者数が増大すると,しれっとそのページを削除。
Posted by ブクログ
前作に引き続きとても良い作品です。
この中で言えば、ツーステップが嫌いだ。
顔も嫌い。
現在2023年3月。
マスクの着用も無くなり、中国からの観光客も来れるようになる。
円安ということもあり、日本中の至る所に海外からの観光客だらけ。
コロナ禍で倒産した企業は数知れず。
海外でも大型バンクの倒産もある。
これから百田尚樹さんのバッドエンドに繋がらないことを心から願う。
もう一度言うが、ツーステップが嫌いだ。
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前作の「カエルの楽園」は、寓話として成り立ち、小学生の読書感想文課題本としてもいいなと思いましたが、本作はあまりにリアルすぎ寓話としては無理があるなぁ。 でも、特に終章は興味深く読ませてもらった。 プロメテウスはもう少しリーダーシップを発揮して欲しい。 ツーステップは、もう…。
Posted by ブクログ
大人として、政治や日本情勢について軽くでも知っておきたいな〜でもよく分からないから、まぁいっか。
そんな感じの若者世代に是非読んで頂きたい。
前作と合わせてこの作品に触れ、今の日本の在り方、どう在るべきなのかを考えるきっかけができたように思えます。
かく言う私も政治には一切興味がなく、選挙も行ったことがありませんでした。
「国会議員なんてどうせ誰がなったって同じ」
そう思っている人が大半だと思います。
実際、自分の1票ですぐに何か変わる訳でもない。
けれど、国を動かしてくれる人を選ぶ権利はあります。
一人一人の意識が変われば国は動くと思います。
平和ボケしている日本国民全員に読んで欲しい。
Posted by ブクログ
久しぶりにソクラテスとロベルトに会えて面白かった。相変わらずなプロメテウス、デイブレイク、マイク、ハンドレッド。前作(本作?)よりだいぶ元気のなくなったスチームボート。いつも悲劇的なハンニバル三兄弟。目をキラキラさせながら死んでいくイメージのローラ。懐かしい。ツーステップはストレートすぎてヤバいw
中国政府の成り立ちややり方が好きでなく、骨抜きにされてしまって弱腰な日本政府を残念に思っている私のような人にはこの人の本はいつも刺さる
Posted by ブクログ
続編。コロナを舞台にした今の日本の現状をカエルの世界に例えてズバッと記す内容。
リーダーシップを発揮できるリーダーが日本にはいない。
裏で操るツーステップ。日本はこの人に操られているのか。。。
何もツーステップには物申すことの出来ない政治家達。
対抗馬の野党も野次ばかりで具体的な議論ができない。
政権交代しても何も変わらないでしょ。
日本の絶望を感じた一冊。
出来ることは、まずは多くの国民が選挙に行くことから。
Posted by ブクログ
前作を忘れましたが、国や人を皮肉った内容だったというのは覚えています。今回はコロナ禍をカエルの世界に落とし込み『政治家は何してやがるんだ』『誰も信用ならねえな』といった強烈なアンチテーゼ。
コロナ禍だった2020年、当時は見えない不安に押しつぶされそうになって、経済も止まってしまって、マスクが配られた時は『本当この国狂ってんなぁ』って思ったさ。今だからこそ思い出話みたいに語られるけど、忘れ去られることは決して無いでしょう。
あとがきに著者の思いとして書き記されていましたが、この作品を世に出して本として出版し残したことにやはり意義があると私は感じました。3つの結末。ストーリーはファンタジー。読み手を意識して書いてくれてるから面白いよね。作家としての百田さんはやはり素晴らしい。
Posted by ブクログ
コロナ禍をテーマにした続編。前作はまさに寓話で人にも勧めやすいですが、今作はかなり直接的なので小説としては難しい評価ですが、作者のメッセージは伝わってきます。
私はハンドレッド好きです。イエストールのことは息子さんのYouTubeは見ますが、ちゃんと知らなかったのでXフォローしてみました。
デイブレイク、ツーステップさんは、、、。
チェリー広場のパーティーってあれですよね。あの時このパーティーのことばかり報道され、うんざりしてました。
終章Ⅲ(グッドエンディング)は安倍さんが亡くなった今読むと泣きそうになりました。
今後バッドエンドにならないことを願うばかりで、テレビやなんとなく耳に入る情報だけではなく、自分で情報を得て誰の政策や行動を信じるかを選んで行かなくていけないですね。難しいですけどね。
挿絵のカエルたちも百田さんが描いているのですね。最後のハンドレッドカエルが可愛い。
Posted by ブクログ
現実をなぞった寓話なので、小説内でも何が正しい選択なのか分からないという結論ばかりでスッキリはしないため★★★。
あとがきで作者自身が言っている通り、カエルの世界に置き換えるだけで自分が普段、いかに簡単に立場のある人の言葉に流されているかに気がつけた。そこがこの本の素晴らしい部分。
コロナ時代が過去になった頃にまた読みたいと思う。その時は違う視点と違う感想を持てるといいなあ。
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コロナ禍の日本の様子と、カエルの王国のナパージュでの話がすごく通ずるものがあった。
全てを閉鎖的にすればよいというわけではない。
何事もメリット、デメリットがあるということを頭に入れて、良い部分だけを見ないように気をつけたいと思った。
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カエルの楽園の続編ですが、続編出さなくても良かったのではないかなと思うような内容でした。カエルの楽園にも新型コロナのような疫病が流行り、それにまつわるいろいろが展開されていくのだけど、カエルを通して、いかにこの新しい感染症に関して、報道や医師の意見が転々としていったか、記録としては面白いかもしれませんが、カエルの楽園に置き換えた内容は1作目の方が面白かったかなと思います
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コロナのことをこのような視点で見たことが無かったから、新鮮だった。大多数の世論に流されて自分の考えをもたなければ、そして立ち止まって行動を起こさずにいれば、バッドエンディングになりかねないと思った。
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コロナ禍の現代日本をカエルの楽園に見立てた寓話。登場するキャラクターや物事が実在の何かを暗喩していて、こういうあからさまな風刺小説みたいなのは初めて読んだので面白く読んだ。
コロナに対する政府の対策は確かに後手後手に回っているけど、今後どうなるか予測もつかない事態、思い切って舵を切る覚悟も並大抵なことではないと思う…ので、全てを批判する気にはならないかなぁ。デイブレイクやマイクの見事な手のひら返しやとりあえず何でも反対しとけ!なガルディアンは滑稽の極みだった。でもまさにこれが現代日本の縮図なんだろうなぁという感想。
これを読んで、この作者がある種の人たちに蛇蝎の如く嫌われている理由がわかった(笑)
Posted by ブクログ
前回のカエルの楽園が読みやすくて面白かったので2020をみつけてすぐに購入
2022年も終わろうとしているのにコロナ禍の迷走は今も続いている…
前回もそうだったけど何が正しいのか、自分だったら…?
考えても考えてもわからない。
ハンドレッドの言葉通り、私たちは怖い事が起きて欲しくないと願う気持ちから、起こるはずがない、起こっても何とかなるだろうと思い込んでしまっているのかもしれない。
Posted by ブクログ
疑問が二点ほど…
新しい病気の流行において、パラレルワールドである理由があったのか?
終章において、敢えてハンドレッドを作者だと明かし、ソクラテスとロベルトをフェードアウトさせる意味があったのか?
普段自国で起きていることに関心の重きを置いており、近隣国の天災にしても何処か他人事のように考えていた。
しかし、本書を通して、別の国の情勢や現状を知ることは自国の防衛や発展に繋がることなのだと感じた。
また、今回のコロナウイルスの一件に関して、俯瞰で見ることが出来るのは良いなと思った。
寓話というより物語への感想になるが、最後のプロメテウスの一刀には壮快なものがあった。
Posted by ブクログ
急いで書かれたようなので致し方ないところだが、「ハエ」についての考察にもう少し厚みをもたせてほしかった。他の蛙との「交流」という側面を別の比喩で表現したいところ。
蛙はハエ(餌)だけで生きていけるにあらず。
Posted by ブクログ
今作もさくさく読めた。
今回はコロナ対策を寓話風に描いた内容。
名前のつけかたがおもしろい。
最後のグッドエンディングみたいなかっこいい?プロメテウス出現してほしいなー。
Posted by ブクログ
コロナ禍の日本をカエルの世界で表現した小説。
これが書かれたのは2020年5月で、筆者も断ってはいるが、状況は大きく変化している。
特に一気に規制を緩和するというのをグッドシナリオとしているが、これは昨今の韓国の例を見ても明らかなように好ましくない方策であり、作者のシナリオは的外れということになるかもしれない。
結局のところ、未来は誰にも確実に予測できないのだと思う。
Posted by ブクログ
前回のカエルの楽園とは少し環境が違う、コロナの時代のカエルたちの話。
過剰な表現ではないかと思う自分は、ナパージュに住む平和ボケしたカエルの一匹なんだろうな。
極端な言い方ではあるとは思うけど、納得する部分も多くある。
ちゃんと自分の意見を持つこと、テレビ等の宣伝に対して裏付けを取らずに盲信しないこと、周囲に流されずに主張をすること。
難しいけどそうしないと、少なくとも良い方にはいかないなと思う。