作品一覧

  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    この、題になっているたった一行の詩。
    読み取り方は人それぞれ。でも、これを書いた少年のこと(環境や現在置かれている立場、生い立ち)を知ったら。
    この1行を書けるのは、この少年しかいない、と思う。

    いったい、青い空に浮かぶ雲を見てどれだけの人がその色の意味を考えるだろう。

    罪を犯してこんなところにいる少年たち。でも果たしてそれが罪であることを彼らは知らずに育ったんじゃないか。何が良くて何が悪いのか。
    どうして、いつもおなかがすいているのか。おかあさん、って殴るひとじゃないのか。

    決して彼らを弁護するためにこの詩集が出たわけではないし、被害者がこれを読んだらどう思うだろうか、と考えずにはいら

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    2024年10月08日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    詩はあまり得意な方ではなかったです。
    でもこの本に書いてある言葉には信じられないくらいのバックグラウンドがあると思うと、その余白にとてつもない重厚さを感じます。受刑者たちの気持ちにのまれ初めて本を読んでいて泣いてしまいました。

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    2024年06月06日
  • 名前で呼ばれたこともなかったから―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    奈良少年刑務所詩集第二弾
    ここにあるのは封じ込めていた愛への渇望。
    ☆愛を欲しい自分 愛を与えたい自分に 気がついたから これからは 「与えてもらえる人になるため 人に与えていきたい」って思う
    ☆刑務所の監房の扉の内側にはドアノブがありません。自分で扉を開けるということが一切ないからです。
    ☆詩の力 詩とは、心の襟を正さなければ書けない神聖な言葉。自分の魂の本質がバレてしまいそうな言葉だ。詩は心の結晶。だからこそ受け止めてもらったという実感が強くなるのでは。
    ☆根源的自信=基本的自尊感情
    ☆子どもは何を教えられたかではなく、どう接されたかから学ぶ
    ☆ぼくは 家族の愛を知らずに育った だから 家

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    2024年03月21日
  • 名前で呼ばれたこともなかったから―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    圧倒的に苦しい
    これを読むことが彼らを救うことに、なるのかは分からない。彼らの向こうには彼らの犯したことによる被害者もいる。

    でも彼らの絞り出した言葉を誰かれが読んで受け止める意味はあると思う
    胸が締め付けられるけど、目を逸らしちゃいけないような、そんな本

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    2024年02月19日
  • 名前で呼ばれたこともなかったから―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    心に鎧をまとった青少年の詩を読んで、彼らが特別な存在ではないと感じた。私も彼らと一緒。彼らは私と一緒。
    人とのつながり、愛を求めている。ただそれだけなのだ。

    人は、本音を吐いてくれると心の距離が縮まったと感じる。人が本音を吐くには相手が安心できる相手かどうか見定めなければならない。心を閉ざしている人は、本音を吐く経験が無かったのだ。だから本音を吐露できずに、心のモヤモヤを解消できずに閉塞感に苛まれて、生きづらさを感じてしまう。彼らにも、私にも安心できる居場所、存在が早く見つかるといいな。

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    2024年02月11日

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