真昼のプリニウス

真昼のプリニウス

小説・文芸
649円 (税込)

3pt

頂上で、わたしの世界に何かが起こる――情報過多の社会で自らの生き方に疑いを覚え、女性火山学者は火口を目指した。自然をそのままに見つめることで、紡ぎだされる物語の美。静かに心を打つ稀有の小説世界。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    真昼のプリニウス
  • タイトルID
    :
    882088
  • ページ数
    :
    266ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年12月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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真昼のプリニウス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ぐいぐい引き込まれるストーリーとは言いにくく、主人公の思索が多いため、ページ数のわりに読み進める時間を要したが、非常に充実した読後感であった。

    物語を排除して見つめるということは、科学に携わる者にとっても実はかなり難しい。文庫の解説が素晴らしい。

    しかし、紹介文がすごいネタバレであることよ。ストーリーとしてはそう書かなければならなかったのだろうけど。

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    池澤夏樹3作目。
    火山という自然現象を軸に、過去と未来を行き来し、科学の力とそれを超える超自然現象と交感し、物語と神話について考察しながら作品が進んでいく。
    どうしたらここまで人間総体を遠くから眺めるような視点を持つことができるに至ったのか分からないのだけれど、本当にすごい作家だなと思った。
    科学的な素養を持ちながら超自然的(精霊とか)な視点を取り入れて、鳥瞰図的な世界を描写する能力。そして、それでいて、あくまでストーリードリブンであり続ける。そしてなによりも説教臭くない。ジブリがそれに近いものがあると思うのだけれど、ジブリって高度な技術とストーリーテリングは上手いけれど、いつも説教を聞かされているみたいな気になって鼻白んでしまうのだけれど、彼の作品にはそれが無い。

    0
    2020年08月01日

    Posted by ブクログ

    うさぎは、分かっているのに不思議と罠に
    つかまってしまう。

    文中に出てくるこの一つのエピソードが、
    まさに、説明の付かない人間の「衝動」を
    うまく表していると感じます。
    身の危険を以っても鎮められない自身の
    内なる衝動に身を任せる主人公の姿は、
    読者にも同じような高揚感を抱かせます。
    きっと読者の経験に呼応する何かがあるのだと思う。

    クライマックス、最高峰に登りつめるような、
    数学の「極限値」とも言うべき数行で
    沸騰です。

    0
    2019年10月08日

    Posted by ブクログ

    言葉にしたらすべて嘘になってしまう。くっきりと輪郭を持ってしまうと除外されていくものがある。嘘にしたくない。なにも除外したくない。全部知りたい

    0
    2016年07月30日

    Posted by ブクログ

    「自然」に関する、池澤夏樹らしい作品。
    「自然」と、人の語る「神話」が対になって登場し、言葉を超えたものの存在を訴えかける。
    小説は、まさに言葉によって作られた物語だ。それが神話を否定するのは、自己矛盾だ。
    だけど、さらさらとした筆致は空気に触れると溶けて、言葉の印象を残さない。場面は淡々と切り替わり、何が始まり何が終わるのかを理解する前に手から零れ落ちる。
    そして結局、訴えかけられた内容だけが心に残る。作者の試みは成功した、少なくとも私に対しては。

    0
    2013年08月04日

    Posted by ブクログ

    長い手紙。長いだけで直接的なメッセージがない、そんな手紙が読まれるシーンはなんだか村上春樹の「ねじまき鳥」が思い出されました。(いきなり関係ない作者出してすみません)

    この作品では前述した手紙をはじめ江戸時代の女性の物語や「シェヘラザード」用のエピソードなど物語の中で物語が突然、そして何度も語られます。なんだこれ、ごっちゃごちゃの短編集みたいだな、と思いながら読んでいたのですが、主人公が意識を変化させていく中でそれらの物語の効果が理解できて、わぁすごいと感動しました。

    なるほど池澤さんのテーマは一貫していたんですね。言葉からなる物語や神話からでしか物事を見ようとしないことへの反発とその「言葉」を超えた先にある物事の本質の追求。これです。それがわかったらすべてが納得でした。

    作品の構成の意図もわかったし、テーマは意義深いものだし、自分の考え方と近いものを綺麗な文章で表現してくれたし、読中も読後もずっとすっきりしっぱなしの作品でした。

    そして題名。真昼のプリニウス。この作品にこれ以上の相応しい名前はないですね。

    0
    2012年07月19日

    Posted by ブクログ

    世界を理解するためにはどのような態度をとるべきかのヒントになる。自らに都合のよい部分を切り取ってつくりあげた物語や神話に(宗教もそうかも)、居心地の良さを求めるか、あるは己の好奇心を原動力とする自然科学的探究の行動を実践するのか。後者を選ぶときにはプリニウスや野ウサギの運命のような過酷さを受け入れる覚悟が必要だということ。その覚悟をきめ、行動することを選ぶ火山地質研究者・頼子の逞しさ。

    頼子の意識が、ハツの手記、壮伍の手紙、戸井田教授、神崎、門田との交流を通して研ぎ澄まされていくのが、この小説の醍醐味だろう。浅間山が舞台となる印象的な終幕。読後の余韻が深い。

    0
    2012年01月22日

    Posted by ブクログ

    言葉や物語の枠に閉じ込められるまえの、そのままを見るため火山の噴火口に赴く。罠にかかるウサギの目の前には新しい世界が見えていたのかもしれない。
    『知らないのは君だけだよ、門田君。』

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    感じること、自分自身の感覚、生きている実感。
    頼子が気になっている部分に同じように気になってしまう。
    言葉に頼り過ぎている?
    何度も読み返したい。

    0
    2024年12月12日

    Posted by ブクログ

    なんだか不思議な魅力を持っていてうまく表現できないのだが。端的に言えば学者の美人さんが色々と話したり何かやったりっていうだけなんだけど、、
    火山やら謎のビジネスやら南米の遺跡の写真やら占いやら、とまぁバラバラのネタなのに、そこを文学的にうまくまとめているというか。
    いやわかんね。けどけっこう好きだった。

    0
    2024年07月27日

真昼のプリニウス の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    真昼のプリニウス
  • タイトルID
    :
    882088
  • ページ数
    :
    266ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年12月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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