ここはとても速い川

ここはとても速い川

小説・文芸
649円 (税込)

3pt

読んでいる間、ずっと幸福でした。――川上弘美

保坂委員が説明の途中で嗚咽した場面は
野間新人賞の選考の歴史に刻まれよう。――長嶋 有

選考委員--小川洋子、川上弘美、高橋源一郎、長嶋 有、保坂和志--
満場一致の、第43回野間文芸新人賞受賞作


【あらすじ】
児童養護施設に住む、小学五年生の集。
一緒に暮らす年下の親友ひじりと、近所を流れる淀川へ亀を見に行くのが楽しみだ。
繊細な言葉で子どもたちの目に映る景色をそのままに描く表題作と、
詩人である著者の小説第一作「膨張」を収録。

選考委員の絶賛を呼び、史上初の満場一致で選ばれた、第43回野間文芸新人賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    ここはとても速い川
  • タイトルID
    :
    1267491
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年12月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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ここはとても速い川 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    二篇ともめちゃくちゃよかった。
    読みにくくて挫折とかは、私は感じなかった。
    見えるものや聞こえる音、視点の移り変わりが全部書かれているので、圧倒的に主人公が「生きている」感じが表現されていて凄いと思った。

    【ここはとても速い川】
    心に残る場面はいくつもあるけれど、
    32ページの『列に続いてないとおばあさんも気づいてまうやろう。屋根もないから太陽も雨も先に生えてるもんたちと分け合えるやろう。』
    これは植え替えられた花についての一文として読んだけど、施設で生活している子とそうでない子の比喩なのかな?と感じた。
    集もひじりもどうか幸せに暮らしていてほしいと思うラスト。

    【膨張】
    アドレスホッパーという単語だけは知っていてもあまりどんな暮らしをしているのかは知らなかったので面白く読んだ。ただ、これは解説にもあったけれど新しいライフスタイルを説く話では全然なくて。
    後半、すごく苦しく切なかった。

    0
    2026年08月29日

    Posted by ブクログ

    「ここはとても速い川」
    施設で暮らす主人公「集」は5年生。
    一緒に生活している一つ下の親友「ひじり」とのやり取りや、ひょんな事から知り合う若者「モツモツ」と決行したある作戦、夏休みの宿泊訓練など、日々の出来事が集の目線で語られます。
    ダダーっと一気にしかも次々に話題が移っていくこの文体がすごくいい。整っていなくて子どもが話しているそのままの感じ。あっちこっちに飛びながら時々フッと出てくる言い回しや比喩によって、この世界にググッと近づく感覚が読んでいておもしろい。
    子どもらしい文章の中に急に差し込まれる、集やひじりの抱える問題にギクッとしたり。集の心境が垣間見えて切なくなったり。出てくるアイテム(亀ゼリー、スライム、アガパンサス、絶品チーズバーガー…他多数)もいちいち情緒的。

    「膨張」
    主人公「あいり」は特定の定住する住居を持たず、ゲストハウスやホテルなどを転々としています。
    こちらもあいり目線で心情がつらつら移り変わっていく文体。そこに乗っかってあいりを追体験しようとするのですが、掴みどころがない。なんとかくらいつくもラストでは見事に振り落とされました。えーっ?何なに!?

    これは、他の井戸川作品も気になる〜

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    表題作は児童養護施設の小学生の視点でそっけない関西弁で綴られる。なんとなく泣けちゃうんだよー
    『膨張』はアドレスホッパーの物語。アドレスホッパーって初めて知った。

    0
    2025年01月13日

    Posted by ブクログ

    これはすごい。
    井戸川射子、詩人の姿を見た。

    表題作「ここはとても速い川」は、集の発する言葉から彼の生命力と危うさと素朴さに満ちた目つきを想像させられる。嘘なんて存在しない集の世界に入り込むと、気づいたら泣き出しそうになっている

    「膨張」は、ラストにかけてが物凄く良い。
    速度のある文章から吹き付けられる風。

    0
    2024年02月04日

    Posted by ブクログ

    「ここはとても速い川」「膨張」の2作品が収められている。

    「ここはとても速い川」は児童養護施設に住むこども「集」の語りで物語が進む。子供がそうであるように、目に映るものを次々言葉にしていく。だから、話は突然方向を変えるし、句読点もあえてずらしているのかと思う。それが子どもっぽい揺らぎを感じさせる。

    形容詞がほとんどない。見たままを語る集。詩人でもある井戸川射子さんの描写力がすごいと思った。

    0
    2023年10月17日

    Posted by ブクログ

    井戸川作品2冊目。
    文章のリズム感、グルーブに浸る。
    人が記憶の隙間に落っことしてしまっているような、ディテールを丁寧に掬い上げる作風はとても好き。
    これはいい。

    0
    2023年03月04日

    Posted by ブクログ

    「ここはとても速い川」と「膨張」の2編が入っていて、星4はほぼ前者向けです。

    「ここはとても速い川」は、小学5年生の男子が一人称の関西弁で、頭の中に浮かんだことを全部書き出してる感じ。ナレーション的なものがないので、わかりにくい部分もあるけど、これが本当に小学5年生の子どもの全思考だとすると、ストレートな強い感情とともに繊細な思いもたくさんある、というところに感動しました。

    「膨張」は出だしから「?」の連続。こちらも一人称で書かれていて、しばらくは訳がわからなかった。
    ようやく状況がわかってくると、まあまあ面白くなるんだけど、いろいろと共感できない点が多くて、突然の終盤がプツッと終わった時、作者は何が言いたかったんだろうなと思いました。

    0
    2026年08月05日

    Posted by ブクログ

    詩的。文章の密度は濃いが、独特な柔らかいことば遣いの表現は心にしみ入るように伝わってくる。
    子どもの心情を深く描き出していると感じた。劇的な展開のある物語ではないが、語り口の柔らかさと伸びやかさが、タイトルに反するように、緩やかな大河の流れを想起させる。

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    『とても速い川』と『膨張』の2つの話。
    決して読みやすい文章ではない。がとても惹かれる。
    主人公は養護施設の少年。感動的なことは何も起こらない展開に心が揺れた。

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    詩人の書く小説らしく、表現が詩的で描写力が素晴らしい。
    井戸川射子さんの小説は、「詩人出身の感じ」が読みにくいという意見を見たことがあるけど、個人的にはこういう、趣向を凝らした美しい描写は好きなので楽しく読めた。
    表題作ももう一作も、人生の一場面を切り取ったような小説だった。良かったです。

    0
    2024年02月16日

ここはとても速い川 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    ここはとても速い川
  • タイトルID
    :
    1267491
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年12月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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