ここはとても速い川
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ここはとても速い川

649円 (税込)
454円 (税込) 12月25日まで

2pt

読んでいる間、ずっと幸福でした。――川上弘美

保坂委員が説明の途中で嗚咽した場面は
野間新人賞の選考の歴史に刻まれよう。――長嶋 有

選考委員--小川洋子、川上弘美、高橋源一郎、長嶋 有、保坂和志--
満場一致の、第43回野間文芸新人賞受賞作


【あらすじ】
児童養護施設に住む、小学五年生の集。
一緒に暮らす年下の親友ひじりと、近所を流れる淀川へ亀を見に行くのが楽しみだ。
繊細な言葉で子どもたちの目に映る景色をそのままに描く表題作と、
詩人である著者の小説第一作「膨張」を収録。

選考委員の絶賛を呼び、史上初の満場一致で選ばれた、第43回野間文芸新人賞受賞作。

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ここはとても速い川 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表題作は児童養護施設の小学生の視点でそっけない関西弁で綴られる。なんとなく泣けちゃうんだよー
    『膨張』はアドレスホッパーの物語。アドレスホッパーって初めて知った。

    0
    2025年01月13日

    Posted by ブクログ

    これはすごい。
    井戸川射子、詩人の姿を見た。

    表題作「ここはとても速い川」は、集の発する言葉から彼の生命力と危うさと素朴さに満ちた目つきを想像させられる。嘘なんて存在しない集の世界に入り込むと、気づいたら泣き出しそうになっている

    「膨張」は、ラストにかけてが物凄く良い。
    速度のある文章から吹き付

    0
    2024年02月04日

    Posted by ブクログ

    「ここはとても速い川」「膨張」の2作品が収められている。

    「ここはとても速い川」は児童養護施設に住むこども「集」の語りで物語が進む。子供がそうであるように、目に映るものを次々言葉にしていく。だから、話は突然方向を変えるし、句読点もあえてずらしているのかと思う。それが子どもっぽい揺らぎを感じさせる。

    0
    2023年10月17日

    Posted by ブクログ

    井戸川作品2冊目。
    文章のリズム感、グルーブに浸る。
    人が記憶の隙間に落っことしてしまっているような、ディテールを丁寧に掬い上げる作風はとても好き。
    これはいい。

    0
    2023年03月04日

    Posted by ブクログ

    詩的。文章の密度は濃いが、独特な柔らかいことば遣いの表現は心にしみ入るように伝わってくる。
    子どもの心情を深く描き出していると感じた。劇的な展開のある物語ではないが、語り口の柔らかさと伸びやかさが、タイトルに反するように、緩やかな大河の流れを想起させる。

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    『とても速い川』と『膨張』の2つの話。
    決して読みやすい文章ではない。がとても惹かれる。
    主人公は養護施設の少年。感動的なことは何も起こらない展開に心が揺れた。

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    詩人の書く小説らしく、表現が詩的で描写力が素晴らしい。
    井戸川射子さんの小説は、「詩人出身の感じ」が読みにくいという意見を見たことがあるけど、個人的にはこういう、趣向を凝らした美しい描写は好きなので楽しく読めた。
    表題作ももう一作も、人生の一場面を切り取ったような小説だった。良かったです。

    0
    2024年02月16日

    Posted by ブクログ

    ポリタスで石井千湖さんが本書を紹介した時、初めて著者の名前を知った直後『この世の喜びよ』が芥川賞を受賞したタイミングで読んでみることに。
    一見すると薄い文庫本だし少年が主人公とのことなので、サクッと読めるかと思いきや予想外の展開で侮れない。水の流れに足を取られないよう足元を確かめながらゆっくり読ませ

    0
    2023年03月08日

    Posted by ブクログ

    本のタイトルになっている「ここはとても速い川」と著書のデビュー作である「膨張」の2編を収録。

    「ここは-」は主人公の少年の関西弁による1人語りの形式ですが、方言で書いてあることに加えて、子どもならではの話の飛躍も多く、話の筋がよくわからなくなるところがあちこちにありました。
    ただこれが、第三者目線

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    ◼️ 井戸川射子「ここはとても速い川」

    連ね続けられる文章、別れが、刺さる。野間文芸新人賞。

    井戸川射子は芥川賞を取り、書評も見かけたので興味を持っていた。地元の人らしく、関西弁がからむ文章。詩人でもあるそうで、表題作と小説処女作の「膨張」、どちらも80ページくらいの作品が収録されている。

    0
    2025年08月05日

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