この世の喜びよ
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この世の喜びよ

660円 (税込)
462円 (税込) 12月25日まで

2pt

第168回芥川賞受賞作!

娘たちが幼い頃、よく一緒に過ごした近所のショッピングセンター。
その喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。
言葉にならない感情を呼びさましていく芥川賞受賞作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。

ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、
父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。

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この世の喜びよ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    えもいわれぬ喪失感を感じる女性の表現がすごく美しく自身の母親と重ね合わせながら読み終えました。
    素敵なお話しでした。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    なかなか一文が終わらない、句読点が少ない文で、ちょっと読みにくいです。あと誰が何を喋ったのか、場面転換がいつあったのかが分かりにくかった。(私の読解力の問題ですし、そこが良いところでもある)

    ・表題作
    若者と喋るとパワーが貰えるし、子育ては人生2周目の追体験、みたいな話。著者の作品を初めて読みまし

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    表題作は、他者に伝えることが得意ではない主人公の「あなた」と、他者に屈託なく伝えることができる「少女」を中心とした小説。
    「あなた」の中を絶えず流れ続ける言葉を、そのまま写したような文体で話は進む。癖はあるが、現在から記憶まで思考が転々とする様子がとてもリアルで、ここまで文字で表現できるものなのかと

    0
    2025年06月02日

    Posted by ブクログ

    詩でも小説でも、井戸川射子の言葉は、過去を慈しみ、今を鮮やかにうつしとり、未来に開かれている。
    『石井千湖 解説』
    不思議な小説でした

    0
    2025年01月15日

    Posted by ブクログ

    詩のように書かれた物語。本来なら句点で区切られるような文章が読点で繋がれてゆき、不思議なところで句点が打たれる。解説を読み、まるで川のような文章だと思った。道端を這う水が流れ行く先を見ようと水を辿っていくが、思いもよらないタイミングでその水が途切れるような、そんな感覚。視点もそのように移り変わってい

    0
    2024年12月09日

    Posted by ブクログ

    内側から溢れ出る水を、言葉の形に押し留めているような詩的な文体。頭の中で響く言葉のように、連綿と読点で繋がれ流れている。「私の頭は私の考えにいつも付き合ってくれる」自分の記憶を呼び起こせたことをあたたかな言葉に紡げるのが素敵。

    0
    2024年10月31日

    Posted by ブクログ

    祝文庫化。2023年の芥川賞受賞作品。言葉の可能性を追求していくチャレンジングな作家という印象。こういう作家に光を充てていく芥川賞はやっぱり面白いと思う。

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    読んでいる間はずっと灰色のイメージ。暗いと言うのは違うのかもしれないが、晴れやかな気持ちには一度もならなかった。けれど読み終えるとなんだか、まぁ人生とはこんなもんだなとしっくりくる。なにもうまくはいかないし、とびっきりキラキラした出来事もそうそう起きない。

    1
    2025年06月02日

    Posted by ブクログ

    三編の短編集。

    表題になっている『この世の喜びよ』
    は読んでいて なかなかその文章に慣れることができなかった。
    主人公は“あなた”という二人称で語られる 穂賀という ショッピングセンターの喪服売り場で働く中年女性。
    社会人と大学生の娘がいる。

    ある日“あなた”はフードコートに頻繁に一人で来ている

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    言葉という掴みどころのない有形無形な存在を、濃密でありながら象る輪郭が見えないような、不思議な気持ちになる短編集だった。
    この物語に出てくる登場人物たちは皆どこか不器用で、漠然とした不安を抱えている。
    ひとりでは不明瞭だった思いが、人との関わりの中で交差し時にぶつかりながら明瞭さを帯びていく様は、一

    0
    2025年08月15日

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