春、死なん

春、死なん

649円 (税込)

3pt

4.0

「春、死なん」
妻を亡くしたばかりの70歳の富雄。理想的なはずの二世帯住宅での暮らしは孤独で
何かを埋めるようにひとり自室で自慰行為を繰り返す日々。そんな折、学生時代に一度だけ関係を持った女性と再会し……。

「ははばなれ」
実母と夫と共に、早くに亡くなった実父の墓参りに向かった、コヨミ。
専業主婦で子供もまだなく、何事にも一歩踏み出せない。久しぶりに実家に立ち寄ると、
そこには母の恋人だという不審な男が……。

人は恋い、性に焦がれる──いくら年を重ねても。揺れ動く心と体を赤裸々に、愛をこめて描く鮮烈な小説集。

紗倉まな(さくら・まな)
1993年千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。
'15年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。
著書に小説『最低。』『凹凸』(いずれもKADOKAWA)、
エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)
『働くおっぱい』(KADOKAWA)スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある.。

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春、死なん のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月20日

    独居老人でもないのに妻を喪って以来精神的孤独を募らせる男の心理描写が素晴らしい。世代も性別も違う人間の気持ちがなぜこうもわかるのか。若い人にはピンと来ないかもしれないが、50代の自分には切実な物語だった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年10月25日

    読み終わってから登録していなかったので、遅れて登録。

    2本のお話が入っているけれど、どちらも家族の生き方の話。1話目は同居を希望している義母とかがいる人には刺さるのでは。
    女の役割、おじいちゃんの役割、そんなのはあるけれど、それは所詮うわべだけでその下には人間らしい欲だったり、希望だったり生き方が...続きを読む

    0

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