ふたりぐらし(新潮文庫)

ふたりぐらし(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

元映写技師の夫・信好は、看護師の妻・紗弓と二人暮らし。映画脚本家の夢を追い続けて定職はなく、ほぼ妻の稼ぎで食べている。当の妻は、余裕のない生活で子供を望むこと、義母との距離、実母との確執など、家族の形に悩む日々だ。幸せになるために生涯を誓ったはずなのに、夫婦とは、結婚とは、一体何だろう。夫婦が夫婦になっていく“家族のはじまり”を、夫と妻交互の視点で描く連作短編集。(解説・友近)

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ふたりぐらし(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    元映写技師の信好と看護師の紗弓の物語。
    結婚したはいいが信好に定職はなく経済的に紗弓に支えられている。
    色んな出来事の中で2人が成長していく様子が窺える。
    しっかりとした愛情を育てている2人にこちらも幸せになれました。
    読んでいてホッとしたり共感できる場面もたくさんありました。

    0
    2022年04月13日

    Posted by ブクログ

     桜木さん作品の男性といえば、DV気味のクズ男かヒモ男(口が悪くてすみません…)が多いのですが、今回は違いました。

     頼りない男性が描かれているのですが、桜木さん作品にしては珍しくほっこりするお話でした。

     私的には実家をリフォームして暮らし始めるあたりがなんだか温かく優しい気持ちになりました。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    書いてる方が多いけど、良作。
    思ったより平均の☆が低いけど、わたし的には4.5くらい!
    こういう、どこにでもいそうな、なんでもない日常がいちばんリアルでおもしろい。
    看護師の紗弓と、脚本家を目指す信好。夫婦と、それぞれの家族と、それぞれを取り巻く人たちとのお話。
    愛情と絆で結ばれているけど、だからこ

    0
    2025年03月27日

    Posted by ブクログ

    もし子供を授からなければ、この先ずっと夫との「ふたりぐらし」を生きていくんだな。

    不妊治療をしていた頃、そんな風に考えることで授からなかった時に備えようとしていた。子供の声がしない、大人2人の生活。2人の為だけにお金も時間も費やせて、それはそれで静かで満ち足りた人生じゃないか、って。治療生活が長引

    0
    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    「岡田さんとおつきあいさせていただいているのは、母を一緒に看取って欲しいのではなくて、母に忘れられてゆくわたしを、誰かに見守って欲しかったからなんです。同性じゃだめなのね。どこかに憐れみが混じるから、お互いによくない。ふと見回してみたときに、職場にも職場以外にも知人はたくさんいたけれど、異性と思える

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    子供のいない夫婦のお話で
    夫と妻の視点で交互に語られる
    ふたりに起こる出来事のお話ですが
    誰にでも起こりえるような話で飽きません
    このふたり、今度どうなるんだろう?
    続編あるのかなとちょっと気になりました

    0
    2024年02月27日

    Posted by ブクログ

    夫婦のあり方、家族との関わり。
    北海道の少し田舎。
    辛いこともありましたが、読んでるときにほっこりしました。
    桜木さんは優しいな。
    この夫婦幸せであれ。

    0
    2024年02月09日

    Posted by ブクログ

    最初の数編がすごく良かったです。どうしてこんな心のひだを言葉にできるのだろうと感動しました。次第にその緊張感も薄れてしまいましたが満足のいく読書でした。ただ、性的な描写って必要なのでしょうか?

    0
    2023年12月09日

    Posted by ブクログ

    ふたりの日常を覗いているようで我に返った時隣をふと見てしまいたくなる。
    色んなふたりがあってそれを解ってもらえなくともふたりが分かり合っていければ到底問題はない。とそう思わされた。

    0
    2022年06月13日

    Posted by ブクログ

    著者の本、11冊目だった.エピソードがほんのりとした味わいの短編が10.信好と紗弓夫婦にそれぞれの親が絡み、日常に出てくる様々なトピックがうまく描写されている.紗弓が両親と定山渓に行った時の、彼女と父の会話が素晴らしい.父の思いと彼女の心がうまく溶け合った感じだ.登場人物も多彩で甲田桃子、大浦美鈴、

    0
    2021年12月16日

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