家族じまい

家族じまい

693円 (税込)

3pt

「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」妹からの電話で実家の状況を知った智代。かつて横暴だった父が、母の面倒をみているという。関わり薄くいられたのも、お互いの健康あればこそだった。長男長女、墓守、責任という言葉に距離を置いてきた日々。妹は二世帯同居を考えているようだ。親孝行に名を借りた無意識の打算はないか。──「認知症になった母が私の名前を忘れたのが書くきっかけとなりました」(著者)。家族という単位と役割を、北海道を舞台に五人の女性の視点から問いかける連作長編。第15回中央公論文芸賞受賞作。

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家族じまい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    老いた老夫婦の家族とその周辺を巡る連作短編集

    以下、公式のあらすじ
    -------------------------
    「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」。
    突然かかってきた、妹からの電話。
    両親の老いに直面して戸惑う姉妹と、それぞれの家族。
    認知症の母と、かつて横暴だった父……。
    別れの手

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    読み終わった後心がヒリヒリして、意味もなく夜中の川沿いを歩いてしまった。
    でもつらいだけではなくて心も温まるような本だった。

    0
    2024年03月05日

    Posted by ブクログ

    認知症になった母親を軸に、娘や姉など周りの女性目線で家族を描いた物語。
    家族や夫婦だからこそ踏み込めるところと踏み込めないところがあって、面倒くささと愛情がリアルだった。どの話も余韻を残すようなラストでよかった。

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    親子の話で夫婦の話、家族の話それを娘…女性の側から書いている物語
    きっとこの中の話に似たような話が自分にも、自分の近くでも起こって来るのかなぁ
    と、切なくなったり、でも、なんとかやって行けるかな?と前向きな気持ちも持ちつつ本を閉じました

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    老々介護、認知症そして家族の向き合い方等いろいろと考えさせられました。みんな幸せでなく悲しかったです。

    0
    2025年05月19日

    Posted by ブクログ

    積ん読から。
    「ママがぼけちゃったみたい」
    この言葉は子ともにとって一番聴きたくない。
    ましてや、その子どもも身動きがとれない年代になっているからなおさら。
    5人の女性からの観点であるお話。
    姉妹であり他人であり義姉妹であり
    なんだかな、軸である姉妹の旦那さんが味があって優しくていい。無関心であり無

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    終いじゃなくて仕舞い
    キーマンは認知症の“ サトミおばあさん”かな
    横暴な理髪師の夫の苦悩、距離を取りながら口は出す長女、少しずつお酒に依存していく次女、サトミおばあさんの姉、旅先でのサックス奏者、55歳に嫁いだ28歳バツイチの娘……いろんな家族としての存続の危機と北海道の情景が良かった

    0
    2025年01月29日

    Posted by ブクログ

    介護の話は自分もいつか迎える未来でもあるので、自分だったらどうするだろうか、できるだろうかという不安を感じながら読んだ

    この話は小説用に綺麗にしてるわけではなく、描き方も自然。介護という現実やそれまでの家族の背景や関係性もぶっ刺さる感じがした。

    家族じまいは終いじゃなく「仕舞い」という意味で書い

    0
    2024年12月15日

    Posted by ブクログ

    呆けてしまった母親と、昔気質な父親、2組の娘夫婦。付かず離れずで、老いという人生の不都合に立ち向かう。距離感や生活感が、故郷を思い出させる北海道本の傑作。

    0
    2024年08月27日

    Posted by ブクログ

    「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」妹からの電話で実家の状況を知った智代。かつて横暴だった父が、母の面倒をみているという。関わり薄くいられたのも、お互いの健康あればこそだった。長男長女、墓守、責任という言葉に距離を置いてきた日々。妹は二世帯同居を考えているようだ。親孝行に名を借りた無意識の打算は

    0
    2024年05月31日

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