【感想・ネタバレ】家族じまいのレビュー

あらすじ

「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」妹からの電話で実家の状況を知った智代。かつて横暴だった父が、母の面倒をみているという。関わり薄くいられたのも、お互いの健康あればこそだった。長男長女、墓守、責任という言葉に距離を置いてきた日々。妹は二世帯同居を考えているようだ。親孝行に名を借りた無意識の打算はないか。──「認知症になった母が私の名前を忘れたのが書くきっかけとなりました」(著者)。家族という単位と役割を、北海道を舞台に五人の女性の視点から問いかける連作長編。第15回中央公論文芸賞受賞作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

どんな話なのかな〜と読み始めた。
人物ごとに章があって、どれもやはりちゃんとおもしろいと思った。すごいなぁ。

認知症は辛い。

これから先の親のこと、自分のこと、夫婦のこと、子どものこと、いろんなことが頭に浮かんできて、考えさせられる。不安になるねぇ。

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2026年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

介護の入り口の現実。
身につまされすぎてどの登場人物にも共感と同情と批判と許容とがないまぜになったなんとも言えない感情がわく。

さて、自分が親に対してどうするのか。どうしたいのか。自分はどうされたいのか。向き合わずに歳をとるのはもう逃げでしかない。

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2024年05月11日

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そろそろ考えなけりゃ⁡
⁡⁡
⁡ってなことで、桜木紫乃の『家族じまい』⁡
⁡⁡
⁡母親が痴呆になり面倒を見なけりゃと、それぞれの姉妹、両親の視点で描かれる家族愛と姉妹溝に満ちたお話。⁡⁡
⁡⁡
⁡これ桜木紫乃さんの家庭の実話がベースになってるみたいで、よりリアルな老いてく両親の面倒、世話、介護をしていく心構えと参考書的な感覚になるね。⁡

ラストのサトコの言葉がグッとくるね
⁡⁡
⁡そろそろ自分もそんなお歳頃で両親のこれからの事も考え、準備していかないとなぁと思う今日この頃⁡。
⁡⁡
⁡2026年21冊目

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2026年07月05日

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初桜木紫乃。途中まで読んで間を開けてしまって、登場人物が誰が誰だか分からなくなりかなり混乱した(こちら側の問題でしかないけど)。
「夫の何一つ間違っていないことがきつい」という心理描写、理不尽だけど分かるなあと思った。

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2026年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

猛夫とサトミは80代の夫婦。
毎日母に電話をする次女の乃理が、母の異変に気付いた。
父に問いただし、母が認知症になったことを知った乃理は、実家とほとんど連絡を取ろうとしない姉の智代にそれを伝えた。

猛夫は腕のいい理容師で、中学を卒業した智代を進学させずに自分の跡取りとして修業をさせた。
しかし山っ気の強い彼は、うまい話に手を出して、結果自分の店を手放す羽目になる。
はしごを外された形になった智代は、それを気に実家と距離を置く。
母が認知症になったからといって、今更当てにされても…と思う。

もう、智代の逡巡が刺さりまくり。
私が中卒ではないし、後を継ぐ親の財産もないけれど、長女としての責任を背負わされて育てられたので、この息苦しさは痛いほどわかる。
で、父親が自分勝手で、自分の都合で家族を振り回した挙げ句に、言うことを聞かないと暴力をふるうという、昔はありがちの頑固おやじ。

最初猛夫がサトミの面倒をみている部分で感心したのだ。
ダメなことは断固ダメといい、興味を逸らしながら言うことを聞かせるやり方は、うちの父にも見習ってほしいと思ったくらい。
うちの父は結局「手に負えん」と私に丸投げしましたからな。

でも、人に同情を買えるところは頑張るけれど、どうにもならなくなるとサトミを殴っていたことがわかってから、私のなかで彼の存在は地に落ちました。
わかるんだけどね、頑張っても頑張ってもリセットされる空しさ。
それが家族だからこそ、余計に腹立たしいのも。
でも、暴力はいかん。

サトミの姉は阿寒の温泉街で、一人暮らしている。
離婚をし、長女には縁を切られ、次女は音信不通。
家族の縁が薄いのは、彼女の情が薄いせいだと長女になじられる。
でも、家族といえども過度の期待をしない、もたれ合わずにそれぞれで立つという姿勢は私は好きなのだが。
私もそのうち縁を切られるのだろうか。

釧路に暮らす猛夫とサトミ。
江別に暮らす智代と、函館の乃理。
同じ北海道といえど、その距離感のはるかなことが、地理的によくわかる。

智代の気持ちはわかるんだけどさ、乃理の気持ちはちょっとわからん。
誰からも評価されない妻や母としての目に見えない頑張りがしんどくなってきたのはわかるけど、アルコール依存、大丈夫なの?

そして智代の夫の実家もちょっと気持ち悪い。
商売に失敗して実家に戻った次男の借金を払って、生活の面倒をみて…まではわかるけど、結婚相手を探す?
農協の窓口にいた若い娘に、家を買ってやる、生活費のほかにつき10万円のお小遣いを上げる等々の条件を、毎日その職場の窓口で訴え続ける母なんて、それだけで嫌だよ。
でも田舎だから、農協なんてみんな顔見知りのようなものだから、断るなんてできなくて。

智代の夫が実家と疎遠になったのは、智代が第一子を妊娠した時に「あと取りを生むのが長男の嫁の仕事」と毎日のように電話をよこす母親に「なら長男を辞める」と夫が言ったことから。
夫えらい!
で、次男55歳未婚のままでは自分たちの墓を守ってくれる人がいない、と躍起になって嫁探しに奔走したのだ。
絶対親戚になりたくない。

でまあ、サトミの姉のおかげで読後感はさほど悪くない。
みんな年を取るし、少しずつできないことが増えていくけど、できることはできるだけ、できないことは人の手を借りたっていいんじゃないかくらいの気持ちで、お迎えが来るまで過ごしていけたらいいと思っている。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

認知症になった母親を軸に、娘や姉など周りの女性目線で家族を描いた物語。
家族や夫婦だからこそ踏み込めるところと踏み込めないところがあって、面倒くささと愛情がリアルだった。どの話も余韻を残すようなラストでよかった。

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2025年10月29日

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親子の話で夫婦の話、家族の話それを娘…女性の側から書いている物語
きっとこの中の話に似たような話が自分にも、自分の近くでも起こって来るのかなぁ
と、切なくなったり、でも、なんとかやって行けるかな?と前向きな気持ちも持ちつつ本を閉じました

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2025年08月26日

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ネタバレ

おもしろかったなぁ
ひさびさに夢中で読んだ

乃理の回が息をつかせぬ感じだった、不気味で、角田光代の「紙の月」をちょっと思い出した

それにしてもよくもまぁこんなにいろんなバージョンの女たちを描いたもんだ
それぞれに家族のしがらみをくっつけて…

桜木紫乃って、「ホテルローヤル」がちっともおもしろくなかったもんだからそれっきり読まなかったけど、こんなにリアルに切なく、下品にならずに描くひとならもっと他も読んでみようと思う

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2025年07月16日

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老々介護、認知症そして家族の向き合い方等いろいろと考えさせられました。みんな幸せでなく悲しかったです。

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2025年05月19日

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積ん読から。
「ママがぼけちゃったみたい」
この言葉は子ともにとって一番聴きたくない。
ましてや、その子どもも身動きがとれない年代になっているからなおさら。
5人の女性からの観点であるお話。
姉妹であり他人であり義姉妹であり
なんだかな、軸である姉妹の旦那さんが味があって優しくていい。無関心であり無関心でなく朴訥として、この姉妹はきっと自分の父親と違う男性に惹かれたのか。姉妹の母親の認知症とその家族を含みながら物語は進む。
どうしようもない女としての立場や性と戦いながら、ちゃんと介護や連絡を取り合わなかった家族とも繋がり助け合う。
ピンク=陽紅さんと、
屺和さんの話がこの物語の中でちょっとしたスパイスや和みになってまたいい。
終わりはちょい哀しくも素敵だ。
こっそりプリンを食べる老姉妹(笑)
「サトミ」さんは一番幸せだ。

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2025年05月17日

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終いじゃなくて仕舞い
キーマンは認知症の“ サトミおばあさん”かな
横暴な理髪師の夫の苦悩、距離を取りながら口は出す長女、少しずつお酒に依存していく次女、サトミおばあさんの姉、旅先でのサックス奏者、55歳に嫁いだ28歳バツイチの娘……いろんな家族としての存続の危機と北海道の情景が良かった

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

介護の話は自分もいつか迎える未来でもあるので、自分だったらどうするだろうか、できるだろうかという不安を感じながら読んだ

この話は小説用に綺麗にしてるわけではなく、描き方も自然。介護という現実やそれまでの家族の背景や関係性もぶっ刺さる感じがした。

家族じまいは終いじゃなく「仕舞い」という意味で書いた感じもすごく伝わる

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

呆けてしまった母親と、昔気質な父親、2組の娘夫婦。付かず離れずで、老いという人生の不都合に立ち向かう。距離感や生活感が、故郷を思い出させる北海道本の傑作。

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2024年08月27日

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「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」妹からの電話で実家の状況を知った智代。かつて横暴だった父が、母の面倒をみているという。関わり薄くいられたのも、お互いの健康あればこそだった。長男長女、墓守、責任という言葉に距離を置いてきた日々。妹は二世帯同居を考えているようだ。親孝行に名を借りた無意識の打算はないか。家族という単位と役割を、北海道を舞台に問いかける傑作長編。




小説なんだけど とてもリアルに感じた
もう両親は4人とも亡くなってしまったので 介護の心配はないんだけど 今度は私達の番だわ…って思いながら読んでました
義父が認知症だったけど 周りの人達は本当に大変だと思う
いろんな事を忘れていって…子供のことも義母のことも…それでも生きていくって…
家族って…時には心強いものであり でも縛られることもあり…
みんな自分の生活で精一杯…

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2024年05月31日

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それぞれの心象の表現が秀逸だ。
家族なんてこんなもんだと現実を突きつけられる。
親子の関係、夫婦の関係、結局他人同士で皆自分のことしか考えていない。
表面上はうまくいってるように見える家族でも、本当に分かり合えているわけではない。
他人同士だからどこかに折り合いをつけて生きていくしかないのだ。
これは、うまく折り合いがつけられなかった家族の話だ。
みんなが本音を言いだしたらこうなるというサンプルのようだ。

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2024年05月22日

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やり残したことはたくさんあるのに、やり直しのきかないところに来てしまったと気づく。このまま起伏なく働く日々が続くことも、その後のことも想像できてしまう。

みな、自分が選んだ自分を生きている。

あちらこちらに散らばるようにしてそれぞれの事情が転がり、その事情に足を取られながら歩いている。

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2024年04月29日

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訳ありな登場人物たち、それぞれの視点で家族を捉えていく。それぞれの人生、生き方が大きく変わっていて家族内の結びつきが変化して亀裂が入ることも…

自分も老後とかこれから先の家族との関わり方がどんなふうになるのだろうかと考えた。

少しでもお互いに楽しく仲の良い家族で居続けたいなと感じた。

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2026年06月03日

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ネタバレ

"ふたりを単位にして始まった家族は、子供を産んで巣立ちを迎え、またふたりに戻る。そして、最後はひとりになって記憶も散り、家族としての役割を終える。"

"結婚は、できるなら何度でもしたらいいのさ。いろんなものが見られて面白いじゃないか。"
"嫌なら別れる。一回も二回もたいして変わらないし、こういうことは三回目からは楽になっちゃうもんよ。"

"いいね、こういう静けさ。仕事場にはいつも同じようなBGMが流れてるから、家に帰ってきて静かだと、すごく贅沢な気がする。僕たちはけっこういろんな音に囲まれながらやってるんだよね"
音楽がないと生きていけないけど、確かに静けさの贅沢もあると気づかされる

歳と共に記憶の容量や一度に酷使できる脳の使用時間が少なくなっているのを感じる。考えることは好きだけれど、一方で考えすぎてめんどくさい考え方になっていたこともあるからやっと丁度良い領域に来た気分。これ以上考えたら他の大事なこと忘れるな、とか疲れすぎてしまうと思ったら一旦リセットする気持ちよさ。

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2026年05月21日

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家族じまい タイトル買いかな
登場人物の暮らしと 人物間の関係性のもつれ
どこかで見た手法…と考えたら
有吉佐和子「青い壺」

一気読み

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

すごく深い物語なんです。

ところどころの表現力も素敵で、ラストの終わり方も美しい。
いい所は出てくるのに、何故かハマらない。
直木賞の、ホテルローヤルも同じ様な感想だったけど、もう少し年齢を重ねたらより深みにハマれる気がする。そんな感じ。

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

家族じまい

タイトルにすごく潔さを感じました。
認知症になった母を中心に、夫・娘たち・姉妹それぞれ役割が生まれ、過去の葛藤と向き合いながら折り合いをつけていく話。
家族とは何?
娘の責任は果たさないといけないの?
って思いながら、それぞれの立場が抱える事情にも同情してしまって読み応えのある内容でした。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

印象に残る作品だった。

横暴な父が妻を殴ってしまったが、妻は叩かれたことすら忘れてしまって救いなのか罰なのか…の話を聞いて、その面だけ見たらボケてしまった妻を1人で支える辛さみたいなものを感じるのに、その父に育てられた娘から見たら「苦労話をうまく丸めて,いい話にすり替えようなんてーー」という風に捉えられることに驚いた。
妻を世話している一面からしか見ていないからすごく可哀想に見えるけど、それまでの経緯をずーっと見てきた娘視点だとこんなにも見え方が変わるんだなと…。

この夫婦の周りの視点しか無いところが想像の余白があって面白かった。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

認知症になった女性の娘2人、義弟嫁、姉etc目線で話が進んでいく。

夫だから家族だから…といって何でもかんでも言い合えるわけではなく、伝えたい言葉を飲み込んでしまうこともある。

次女は自分に役割が与えられたことに浮き足立って張り切る。確かに頑張っているけど、なんだか空回っている印象。
夫は善良で優しく、外から見れば好印象しかないけど、妻からすれば何かが満たされない要因でもある。良い人なだけに余計しんどいだろう。

長女は冷静なのはいいけど、もうちょっと寄り添う姿勢を見せてくれたらいいのにと思う笑

認知症云々の話というより「夫婦」についての物語であるように感じた。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

桜木紫乃さんの著書は初めて読みました。
私の母親も認知症だったため、他の家族の介護とはどういうものなのかが気にり、読みました。
妻が認知症になった老夫婦とその家族や周囲の女性5人の視点で物語が進みます。
介護、認知症はやはり多くの周囲の人に多大な影響を及ぼすもので、楽しい話ではないですね。
最後まで読んで、「家族じまい」というのはそういうことなのかぁと納得。
また、最後の登美子のお話を呼んで人たち、なんとなくホッとしました。

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2025年07月21日

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「ママがボケちゃったみたい」
高齢の両親を抱える苦悩
娘たちには世話にならないという老人の意地

誰しも訪れるであろう話に身をつまされる

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

核家族などと言われて久しいけれど、もはや核家族どころかおひとり様世帯の時代と言っても過言ではない。

「ママがね、ボケちゃったみたいなのよ。」
長女である智代の元へ届いた、妹乃理からの一本の電話。
身勝手でワンマンな父について行けず、実家とは疎遠となった智代に「これはお姉ちゃんにも関係あることなの!親は親でしょ。」と妹の言葉が重くのしかかる。

28歳バツイチの陽紅は、農協の窓口業務について間もなく、3日に1回は訪れる80歳過ぎのおばあちゃんから「ウチの嫁にきてくれ」と迫られていた。
55歳未婚。
結婚離婚を5回も繰り返した母は、悩む娘に「ありだね」と言った。

とうとうテレビも映らなくなってしまった。
これを機に大型テレビにしようと言われたらどうしよう…これ以上、切り詰めようがない。
仕事帰りに買う1本の缶ビールが乃理の心のモヤモヤを取り除いてくれる。
大丈夫。1本だもの。

少しずついびつさを増してゆく家族の物語。
連作5話のしまいの物語。
突飛すぎるわけじゃなない。どこにでもありそうな家族がしまえてゆく憂鬱な5話。
夫婦であっても親子であっても同じ屋根の下に暮らしていても、おひとり様感が拭えない。

他人事ではない感じが読後にじわじわとくる。

今年の5冊目

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2025年03月13日

Posted by ブクログ

人ごとではいられない、親の老化、介護。

それぞれの登場人物の正直な心情が語られる点は好み。
ただこの先どうなるの?というところで終わってしまった
章が多く、やや不完全燃焼だった。

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2024年12月06日

Posted by ブクログ

自分自身も親とは距離を置きがちですが、忘れられるとどうだろう。楽になる気持ちは分からないでもないです。

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

地元の直木賞受賞作家なので存じてはいたが、これまで読んだことはなかった(と思っていたが「凍原」は読んだことがある)。現代文の共テ模試に使われてたのを少し読んで、心情描写が少しクセのある文体だなあ、と引っかかって、ちゃんと読んでみることに。
結論としては、次積極的に買うことはないかな、と。年が同じくらいで、「燃え残ったものなんてあるんだろうか」とか共感できるところも多いし、心理の描き方が特に上手だなと感じるけれど…
家族関係の設定がウェットすぎる点が入り込めなかった。道民のドライな気質風に書いてるのだろうけど、心に重しがある登場人物ばかり。まあそうでないと、物語は進まない訳で。老夫婦の道行きはオチがついたようだけれど、それぞれの登場人物がどうなるのか気になる終わり方で終わってるのも、それも味なんだろうなと思うしかない。最終章での登美子さんの清涼感が救いです。

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2024年06月12日

Posted by ブクログ

桜木紫乃さんの恐ろしさは、その土地の空気感を文章に落とし込む所だ。長女は江別、次女は函館、実家は釧路。その土地ならではの人柄や風習・慣習は確実にある。それを言葉にするのは難しい。中にいれば気が付けない。外からの目線なのに、ナチュラル。親の老後と子供の巣立ちと、おそらく更年期だって入ってくる年頃で、そういった穏やかとは言い難い日々を過剰にドラマチックに仕立てるでなく、どこの家にもおきていそうな温度で描く。他人事ではない切実さがある。墓じまいのように家族がしまえたら…そんなことを思う。

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2024年05月05日

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