【感想・ネタバレ】家族じまいのレビュー

あらすじ

「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」妹からの電話で実家の状況を知った智代。かつて横暴だった父が、母の面倒をみているという。関わり薄くいられたのも、お互いの健康あればこそだった。長男長女、墓守、責任という言葉に距離を置いてきた日々。妹は二世帯同居を考えているようだ。親孝行に名を借りた無意識の打算はないか。──「認知症になった母が私の名前を忘れたのが書くきっかけとなりました」(著者)。家族という単位と役割を、北海道を舞台に五人の女性の視点から問いかける連作長編。第15回中央公論文芸賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

介護の入り口の現実。
身につまされすぎてどの登場人物にも共感と同情と批判と許容とがないまぜになったなんとも言えない感情がわく。

さて、自分が親に対してどうするのか。どうしたいのか。自分はどうされたいのか。向き合わずに歳をとるのはもう逃げでしかない。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかったなぁ
ひさびさに夢中で読んだ

乃理の回が息をつかせぬ感じだった、不気味で、角田光代の「紙の月」をちょっと思い出した

それにしてもよくもまぁこんなにいろんなバージョンの女たちを描いたもんだ
それぞれに家族のしがらみをくっつけて…

桜木紫乃って、「ホテルローヤル」がちっともおもしろくなかったもんだからそれっきり読まなかったけど、こんなにリアルに切なく、下品にならずに描くひとならもっと他も読んでみようと思う

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2025年07月16日

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