青い絵本

青い絵本

1,540円 (税込)

7pt

岐路に立ち、惑う人々に贈る 喪失と再生の記憶。
この物語は、あなたの明日をやさしく照らす――

絵本作家として活躍する高城好子はかつて美弥子の継母だった。
漫画家のアシスタントを生業とする美弥子は、旅の誘いを受けて再会した好子が余命幾ばくもないと悟る。
共同制作したいという好子の望みを叶えるため、 “母”と“娘”は湖畔のホテルで絵本『あお』の構想を深め合う……(「青い絵本」)。
作家、編集者、セラピスト、書店員――さまざまな形で絵本に関わる人々が、絵本を通じて過去と対話し再生する姿を、静謐な筆致で紡ぎ出す。
表題作ほか全5話収録、短編の名手が、人生の光と影を描いた珠玉作品集。

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青い絵本 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    絵本が登場する5編からなる短編集。
    卒婚を心に決めた主婦が
    夫婦で出かけた豪華列車ななつ星の旅で
    感じた気持ちは?(卒婚旅行)
    ほんの数年、育ての母と娘だった2人が
    支笏湖を眺めるホテルで過ごし、
    言葉にせずとも想いを伝え合う。
    それはあおい絵本となって完成した。
    (青い絵本)

    桜木紫乃さんの文章

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    5編それぞれがとてもいいです。
    そして最後の青い絵本がいちばん好きです。
    この作家さんはこれで二冊目の本。
    ちょっとすべて読みたくなりました…

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    人生の半ばを過ぎ、あるいは老境に入り、来し方を振り返り幕の引き方に思いを致す。

    静謐に、残りの時間、閉じようとする生に色合いを添える短編集。

    「いつもどおり」「青い絵本」がとりわけ良い。
    絵に言葉を添えるか、言葉に絵を添わすか。
    対処に虚心で向き合うとき、それぞれの前作者の心と共鳴し一体化する。

    0
    2025年03月12日

    Posted by ブクログ

    全話面白かったです。
    全話が登場人物全員の人生を想像させるような内容に震えます。
    めちゃくちゃ面白かったです。

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    絵本をフックに、新たな人生を踏み出してゆく5人の女性を描く。覚悟、決断、そして別離。彼女たちの強い意志が行間から立ち昇る。静謐で毛色が異なる深い短編小説でした。

    0
    2024年12月22日

    Posted by ブクログ

    様々な絵本をモチーフにした少々ほろ苦い5篇の小説。
    ある程度の年齢を超えた者には切実であったり、痛みを想起させたり、悔恨を味わうようなじっくり味わえた小説だった。

    離れがたいとは思わないけれど、一緒にいたいとも思わない、無理して一緒にいたくない卒婚夫婦。
    病院の姑と嫁、そして上手に嘘のつけない息子

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

     紫乃さんの一行にゾ〜とすることがある。
     心が、不安になることもあれば、嬉しくてたまらないこともある。
     小説なのに、詩のように心に響く〜だから〜何度も読み返す❢

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    あお色を想う、浸る。

    卒婚と、列車の旅。
    春採湖。
    初心にかえって。
    編集者。

    あなたは しっていた
    こころと こころの まじりあう
    こうふくな しゅんかんを

    みずうみのむこうぎし
    ひろがるけしき
    せかいがしずかな
    ひとりのたび

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    絵本にまつわる、それぞれの物語。
    いつものように余計な言葉を削ぎ落としたシャープな文章。
    読む者の読解力、想像力を著者に試されている感覚を感じる。

    0
    2025年01月04日

    Posted by ブクログ

    どの短編にも「絵本」とそれに関わる人の終わりと再生が描かれてる。

    ちょうど藤井風の「満ちてゆく」を聴いていたので、こと更に染みました。

    0
    2025年01月03日

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