硝子の葦(新潮文庫)

硝子の葦(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出す――。彼女が愛人関係にある澤木とともに、家出した夫の一人娘を探し始めると、次々と謎に直面する。短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の愛人だった母の失踪……。驚愕の結末を迎える傑作ミステリー。(解説・池上冬樹)

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硝子の葦(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    引き込まれた。節子の少女時代、母親との関係、幸田・澤木それぞれへの思い、愛したくて愛されたくて、思いが溢れて読んでて苦しくなる。でもこの歌のように凛とした硝子の葦のようだ。
    佐野親娘、梢との関わりかたが、時を過ごすうちに人間味が増して描かれ少しほっとしてしまった。
    帯広のベーカリーの場面は「絶叫」と

    0
    2018年03月27日

    Posted by ブクログ

     女性はミステリアスなほうが魅力的だと男性は言う。
     けれども、それは「男性にとって理解しうる範囲のミステリアス」なんだろうなと思った。

     ヒロインの節子は、この物語の主軸であり最大の謎なのだが、もう怖い怖い。節子のやることなすことは、男性にしてみれば、恐ろしいことばかりなのだ。
     節子それ愛やな

    0
    2015年09月29日

    Posted by ブクログ

    「ホテルローヤル」で、すっかり桜木紫乃作品の虜になった。
    恋愛小説だと思い読み進むたら、あら?
    ミステリーでした。
    最後に進むまで、気が付かなかった。
    殺人事件→犯人はだれ?
    なんて単純な話ではない。
    誰にでもある闇を綺麗に書く桜木紫乃さんは、すごい作家さん。
    そして、舞台はぶれずに北海道。
    ますま

    0
    2015年10月04日

    Posted by ブクログ

    解説には、削れるところはバッサリ削ったと。確かにそんなに厚くはないけど、厚さ以上の読み応えがあった。

    夫は母親の元愛人で、ラブホテル「ホテルローヤル」の経営者。その夫が自損事故で意識不明。またガンでもともと余命数ヶ月だったことが分かる。
    夫の継子の捜索、句会仲間のDV、税理士との関係、ホテルの経営

    0
    2015年06月05日

    Posted by ブクログ

    道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出すーー。彼女が愛人関係にある澤木とともに、家出した夫の一人娘を探し始めると、次々と謎に直面する。短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    男女の情愛が拗れてストーリーが進むだけ…なんてことは一切なく、先の読めないミステリー!
    情景の中に不気味に人物の感情が表れていたり、文学的な表現が多く見られて読み応えがありました。

    序章に戻って読み直すとまた味わいが変わって、色々な言動の意味が見えてきます。

    とし子さんや木田さんがすごく常識人に

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

    暗くてひんやりしていて怖い。
    でも引き込まれてしまった。
    登場人物の不気味さとリアリティがすごくて、特にまゆみちゃんが怖かった。
    自分の周りに現れてほしくないなと思ってしまった。

    0
    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    ドラマ仕立てで色んなことが次々と起こります。ゾクゾクしたい時におすすめ。冒頭に事件が起こり、そこから遡って節子を主人公とした物語が始まり、ラストまた現在に戻ります。いつも冷静で賢く、無感情にも見えるが思いやりも見え隠れする。恐ろしいけど魅力的な節子さん。果たして真相はいかに。

    0
    2022年02月01日

    Posted by ブクログ

    再読。 ストーリーをすっかり忘れていたため、世界観に酔いながら没頭しました。 前回は途中でネタバレを踏んでしまうという失態を犯し、楽しみの半分を奪われたような感じで読み終えましたが、今回は大丈夫。 ネタバレを踏んだ記憶だけあったので、注意してました。 著者の描く道東の様子、主人公の謎めいた暗い風情、

    0
    2021年11月02日

    Posted by ブクログ

    生まれてから一度も、欲したことなどなかった母。母への怨恨。最後、生家へ行き自分のアルバムを探す節子。その心理の中には、この母娘にしかわかりえない親子の情が見えた気がした。
    お金目的、母への復讐か親子ほど年の離れた母の元愛人との結婚。幸田をお父さんと呼ぶ節子の姿に、徐々に愛情が見え、よけいにやるせなか

    0
    2021年09月12日

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