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道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出す――。彼女が愛人関係にある澤木とともに、家出した夫の一人娘を探し始めると、次々と謎に直面する。短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の愛人だった母の失踪……。驚愕の結末を迎える傑作ミステリー。(解説・池上冬樹)
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Posted by ブクログ
引き込まれた。節子の少女時代、母親との関係、幸田・澤木それぞれへの思い、愛したくて愛されたくて、思いが溢れて読んでて苦しくなる。でもこの歌のように凛とした硝子の葦のようだ。 佐野親娘、梢との関わりかたが、時を過ごすうちに人間味が増して描かれ少しほっとしてしまった。 帯広のベーカリーの場面は「絶叫」と...続きを読む重なった。 読書途中で、WOWOWのドラマを観てしまったが為に、キャストがドラマのイメージで読んでしまったのが残念。ドラマはドラマで原作を損なわず、また良かったと思うが。 それにしても、桜木紫乃さん、読むほどにどんどん好きになってしまう作家だ。(好き嫌い両極端かも)
女性はミステリアスなほうが魅力的だと男性は言う。 けれども、それは「男性にとって理解しうる範囲のミステリアス」なんだろうなと思った。 ヒロインの節子は、この物語の主軸であり最大の謎なのだが、もう怖い怖い。節子のやることなすことは、男性にしてみれば、恐ろしいことばかりなのだ。 節子それ愛やな...続きを読むい、情やって言いたくなる。 この本と直接の関係が無いけれども、「つまをめとらば」で男性作家の描く「怖い女」を知り、「田舎の紳士服店のモデルの妻」で女性作家の描く「普通のヒロインの奥深さ」を知り、そしてこの作品である。 われながらタイミングが見事だ。
「ホテルローヤル」で、すっかり桜木紫乃作品の虜になった。 恋愛小説だと思い読み進むたら、あら? ミステリーでした。 最後に進むまで、気が付かなかった。 殺人事件→犯人はだれ? なんて単純な話ではない。 誰にでもある闇を綺麗に書く桜木紫乃さんは、すごい作家さん。 そして、舞台はぶれずに北海道。 ますま...続きを読むす、桜木紫乃作品を読みたくなりました。
解説には、削れるところはバッサリ削ったと。確かにそんなに厚くはないけど、厚さ以上の読み応えがあった。 夫は母親の元愛人で、ラブホテル「ホテルローヤル」の経営者。その夫が自損事故で意識不明。またガンでもともと余命数ヶ月だったことが分かる。 夫の継子の捜索、句会仲間のDV、税理士との関係、ホテルの経営...続きを読むといろんな綻びが出てくる。 節子、倫子、まゆみちゃんは最後まで逃げ切ったのだろうか。たぶん、あの3人なら逃げ切れるだろう、って思えるくらい狡賢さが印象に残った。
道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出すーー。彼女が愛人関係にある澤木とともに、家出した夫の一人娘を探し始めると、次々と謎に直面する。短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の...続きを読む愛人だった母の失踪……。驚愕の結末を迎える傑作ミステリー。(解説・池上冬樹) いや〜面白かったです(*´∇`*) 節子が火災で死んだところから始まるんですけどね 男と女のドロっとした話も、桜木さんが書くとどこか渇いた文章で淡々としていて それがすごく良い♪ 中盤からミステリー感が増し増しでラストまで目が離せない展開。 「削ぎ落とす快感に目覚めた小説です」 桜木さんが仰ってますが本当にそれ! 感情移入せずに俯瞰的に読むわたしには大変心地良い作品です╰(*´︶`*)╯ 女は強かで怖い笑 そして何故か憎めない男たち 気に入らない解説もたくさんありますが 池上冬樹氏の解説も良かった!!
男女の情愛が拗れてストーリーが進むだけ…なんてことは一切なく、先の読めないミステリー! 情景の中に不気味に人物の感情が表れていたり、文学的な表現が多く見られて読み応えがありました。 序章に戻って読み直すとまた味わいが変わって、色々な言動の意味が見えてきます。 とし子さんや木田さんがすごく常識人に...続きを読む感じてしまうくらい、登場人物たちには癖があった…
暗くてひんやりしていて怖い。 でも引き込まれてしまった。 登場人物の不気味さとリアリティがすごくて、特にまゆみちゃんが怖かった。 自分の周りに現れてほしくないなと思ってしまった。
ドラマ仕立てで色んなことが次々と起こります。ゾクゾクしたい時におすすめ。冒頭に事件が起こり、そこから遡って節子を主人公とした物語が始まり、ラストまた現在に戻ります。いつも冷静で賢く、無感情にも見えるが思いやりも見え隠れする。恐ろしいけど魅力的な節子さん。果たして真相はいかに。
再読。 ストーリーをすっかり忘れていたため、世界観に酔いながら没頭しました。 前回は途中でネタバレを踏んでしまうという失態を犯し、楽しみの半分を奪われたような感じで読み終えましたが、今回は大丈夫。 ネタバレを踏んだ記憶だけあったので、注意してました。 著者の描く道東の様子、主人公の謎めいた暗い風情、...続きを読む嫌いじゃありません。 ただ、これが続くと自分も飲まれてしまうので、気をつけています。 著者のつむぐ言葉の美しさに魅了されました。
生まれてから一度も、欲したことなどなかった母。母への怨恨。最後、生家へ行き自分のアルバムを探す節子。その心理の中には、この母娘にしかわかりえない親子の情が見えた気がした。 お金目的、母への復讐か親子ほど年の離れた母の元愛人との結婚。幸田をお父さんと呼ぶ節子の姿に、徐々に愛情が見え、よけいにやるせなか...続きを読むった。節子が求めていたのは父親の愛でもあったのか。 どうして澤木ではいけなかったのか。全力で節子をサポートしているのに繋がらない澤木の祈り。身体は繋がっても、なにひとつ繋がり合えないことを確信する行為、という表現が悲しい。 幸田が瀕死状態になった所から引き込まれ、読まさせられる勢いを感じた。クールで行動的、人の洞察力に優れ、文才に長ける節子。節子が最大限に魅力的に描かれていた。ラスト、未来が見えない終わり方がよけい余韻が残り良かった。 心情描写によく砂が表されていた。 窓の外で湿原の風にそよぐ葦の穂。 「洞ろさらさら砂流れたり」体を流れる砂の音は、その本人にしか聴くことができない。 非道な暗いストーリーなのに、美しいと感じさせる桜木紫乃さんの筆力を感じた作品だった。
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