春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

春になったら莓を摘みに(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。ウェスト夫人の強靱な博愛精神と、時代に左右されない生き方に触れて、「私」は日常を深く生き抜くということを、さらに自分に問い続ける――物語の生れる場所からの、著者初めてのエッセイ。

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春になったら莓を摘みに(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分とは異なる考え方や感じ方を肯定するでもなく、否定するでもなく、受け入れるにはどうしたらいいのかと思って、手に取った本。
    どんなに自分では理解できなくても、好きになれなくても、人が感じたことを尊重できる自分になりたいと思った。

    0
    2023年12月31日

    Posted by ブクログ

    エッセイなのに物語のような1冊。
    ウエスト夫人の人柄に惚れ惚れしてしまう。
    こんな素敵な経験が梨木香歩さんを作ったのかなと思うと彼女の柔らかくも強い文章に納得する。

    0
    2023年06月20日

    Posted by ブクログ

    寒さが少し和らぎ、花粉が飛び始めてムズムズし始める時期が旬のエッセイだと思う。
    あらゆる人々との出逢いが、この250ページに詰め込まれていて、現実の出会いを億劫に思う気持ちを撫でて解いてくれる気がする。

    暮らしの中で問を見つけては真摯に思考を重ねる著者の姿には、なぜだか、エッセイに出てくる車掌や駅

    0
    2023年02月23日

    Posted by ブクログ

    何度も何度も読んで、カバーがぼろぼろになってきたけど買い替えず持っている本。やりきれない、わかり合えない、けど誰かとつながっていく。

    0
    2023年02月10日

    Posted by ブクログ

    理解は出来ないけど、受け容れる。分かってあげられないけど分かっていないことは分かっている。この考え事や姿勢がとても好きだなぁ。色々な人がいて、価値観や生き方が違って家族でも衝突することがあるけど、こんな風にお互いの考えもうまく受け容れていくことが出来るようになれたら…と思った。自分の中で人との向き合

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    人種や性別を感じさせない、作者のフラットで真っ直ぐな視点とその表現力が素晴らしいエッセイ。

    軽く読み進めることができるのに現代を生きる私達へのメッセージ性も充分にあり非常に満足しました。

    “相反するベクトルを、
    互いの力を損なわないような形で
    一人の人間の中に内在させることは可能なのだろうか

    0
    2022年10月26日

    Posted by ブクログ

    家守綺譚を読んで、同じ作者の本を読みたくなりました。
    家守は日本的な話だったので、イギリスに語学留学されていたことに驚きました。
    梨木さんに更に興味が湧いてきました。

    0
    2022年10月17日

    Posted by ブクログ

    文庫の内容紹介は「『理解はできないが、受け入れる』それがウェスト夫人の生き方だった」から始まっている。梨木作品は「家守奇譚」「ピスタチオ」を読んだ後だったこともあって、てっきり「不思議への理解」のことと思きや(そういうシーンもなくはないが)、「他人への理解」「異文化への理解」という意味だった。

    0
    2022年03月21日

    Posted by ブクログ

    モンゴメリにも人種的な偏見があったことに触れていた。他は全体的にあまり頭に入ってこないが、そこだけ妙に印象的だった。

    0
    2021年07月11日

    Posted by ブクログ

    Kの経験すること、出会う人たち、全てがわたしに新しい考えと見方をくれました。魅力的な世界を生きていることをうらやましく思い、わたしも世界へ行って経験をしたいという気持ちになります。

    0
    2024年07月23日

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